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Tagged: APU

DeskMini X600

AM5の小型PCベアボーンキットがようやく登場。

Ryzen 8000シリーズもイケる

AsRockから、Ryzen 8000/7000シリーズに対応した小型PCベアボーンキット「DeskMini X600」が24日から発売されると発表された。
実売予想価格は32,800円の見込みのようだが、マザーボード、電源、ケースの金額だと考えれば、まずまず妥当な価格といえるかもしれない。
「DeskMini X600」はAMD AM5 Mini-STXプラットフォームマザーボードを搭載する製品で、CPUのTDP 65Wに対応する。
定番の小型PCベアボーンのAM5対応版が登場チップセットはAMD X600、メモリはDDR5-6400のSO-DIMMを2スロット、ストレージ用はPCI-Express5.0対応のM.2を1基、同4.0対応のM.2を1基、SATA 6Gbpsのコネクタを2基搭載する。小型PCなので、ストレージ関係のインターフェースをこれだけ持っていれば特に問題にはならないだろう。
他にも、USB3.0 Type-C×1、USB3.0×3、DisplayPort1.4、HDMI、ミニD-Sub15ピン、2.5Gbps Ethernet、音声入出力の端子を持つ。小型PCとして申し分ないインターフェースだと思う。
メモリがノートPCに使用されるSO-DIMMというところで、このパッケージの元々の設計がノートPC寄りだという事がよく分かるワケだが、小型を目指せば自ずとそうなるのだろうなというところだろうか。

Ryzen 8700G

DeskMini X600はRyzen 8000/7000対応としているが、私なら間違いなく搭載するCPUはRyzen7 8700G一択になるだろう。
Zen4アーキテクチャのAPUのデスクトップ版の最上位として君臨するRyzen7 8700Gは、何と言ってもZen4で8コア16スレッド、Radeon 780MというGPUを備え、かつRyzen AIを搭載する。
デスクトップ版のCPU(APU)でNPUを搭載するというところに最大の魅力があるわけだが、このAPUの最大の欠点はキャッシュメモリが少ないという事。
デスクトップ版のRyzen 7000シリーズではL3キャッシュは32MB搭載しているが、8700Gでは16MBしか搭載されていないという問題がある。
よって、処理の内容によっては7000シリーズに劣る事にはなるが、そもそもこの小型パッケージの中にCPU、GPU、NPUが全て搭載されているという事が8700Gを搭載する事のメリットなので、大がかりなシステムではなく、小型PCでいろいろな処理を実現しようというPCを作るなら、DeskMini X600とRyzen7 8700Gの組合せは最適解なのではないかと思う。

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Ryzen 8000Gシリーズ

APUの決定版という感じがするのは私だけではないのかもしれない。

Zen4のAPU

Ryzen 8000GシリーズのAPUが発表されたのはちょっと前の話だが、ようやく先日発売となった。
国内価格でいえばRyzen7 8700Gが57,800円、Ryzen5 8600Gが39,800円、Ryzen5 8500Gが29,800円になる。
RDNA3のGPUが内蔵されているという事を考えれば、かなりリーズナブルな感じがするが、まぁCPU内蔵のGPUなのでこれぐらいが妥当だろ? と考える人も多いかもしれない。
だが、今回のRyzen 8000Gシリーズは、ちょっと今までのAPUとは異なると考えてよいかもしれない。
というのも、搭載しているGPUの性能が結構な性能であるという事、上位2製品に関してはRyzen AIというNPUが搭載されている事、それでいてZen4コアが8700Gで8コア、8600Gで6コア搭載しているので、処理能力としても申し分ない事を考えると、コストパフォーマンス的には相当に良い製品、と言わざるを得ないかも知れない。
しかもナンバリングが8000台になった事で、今までのAMD CPUにはなかったAV1エンコーダが内蔵されたというのも特筆すべき事かもしれない。
最良を求めないなら十分な性能かもしれない
それらをモノシリックダイとして1パッケージにおさめ、65W品として発売しているのだから、ある意味とても良く出来たAPUではないかと思う。
気になるのはそのパフォーマンスだが、既にテック系サイトではベンチマークなどが公開されている。
それをみても、その性能の高さには驚くばかり。
1080Pでゲームをプレイするレベルなら、もう外付けGPUがなくても普通に遊べてしまう…そう言えるものだと思う。

最高パフォーマンスではないが

Ryzen 8000Gシリーズの中でも、最上位のRyzen7 8700Gに特化して考えていきたいが、このAPUを選ぶ事で、ほとんどの機能・性能の平均点以上の性能は得られると考えて差し支えない。
CPU性能でいえば、Ryzen7 7800X3Dと比較しても驚く程性能が落ちるわけでもなく、順当な性能を見せている。しかもAV1エンコーダが内蔵されている事から、有利にできる事は世代が新しいだけ多いという利点もある。
GPU性能でいえば、FF14 暁月のフィナーレのベンチマークで1080pの最高品質で計測しても6,500弱という結果が出るので、相当なパフォーマンスを持っていると言える。
もう1080pでのプレイならば外付けGPUがなくても普通に遊べるぐらいの性能は持っていると言えるだろう。
では、何がRyzen7 8700Gのネックになるか? というところだが、実に細かい所に弱点が隠されている。
まずPCI-Eの接続がGen4に限られるという事。M.2 SSDの接続でも速度がGen5とGen4で異なるが、Ryzen 8000GシリーズはGen4でしか接続する事ができない。
また、GPUを接続しているPCI-Eがx16ではなくx8が最高になるという事。なので外付けGPUを使用する場合は、特に弱点となる。
I/Oまわりが同じZen4を使用したRyzen 7000シリーズよりも弱いというののも弱点と言える。これは、Ryzen 7000Gシリーズの時も同じ傾向にあったが、8000Gシリーズにも継承されているようである。

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Ryzen7 5700

以前から噂のあったRyzen7 5700が登場した模様。

ベースコアが違ってた

AMDがRyzen7 5700を発売するのではないかという話はRyzen7 5700X3Dが噂になった時にも流れていた話だが、どうも今回、AMDはRyzen7 5700をローンチしたらしい話が出てきた。
利用できるものは何でも利用する。AMDらしい商売である。
Ryzen7 5700Xそのものが、Ryzen7 5800Xの65W版で、省電力志向のものだったワケだが、さらにRyzen7 5700という名称となると、どういった棲み分けが成されたコアなのか、気になってはいた。
Ryzen7 5700という名称が付く製品は、Ryzen7 5700Xの他にRyzen7 5700GというAPUが存在していたが、どうもこのRyzen7 5700はRyzen7 5700Gの流れを汲むものらしい。
Ryzen7 5700XはRyzen7 5800Xと同じ「Vermeer」に分類されるコアだが、Ryzen7 5700はRyzen7 5700Gと同じ「Cezanne」に分類されるコアだというのである。
同じ8コア16スレッドのCPUではあるが、この両者には明確な違いがある。
それはまずベースクロックが「Cezanne」の方が「Vermeer」よりも高いというのがある。
「Vermeer」が3.4GHzに対し、「Cezanne」は3.8GHzと400MHzほど高く設定されている。もちろんブーストすれば両者とも同じ4.6GHzなので、限界性能としては似通ってくるのだが、もう一つの差が性能差を生み出す。それはL3 Cache容量が「Cezanne」は「Vermeer」の半分しか搭載していないという事である。Ryzen7 5700Xが32MBに対し、Ryzen7 5700Gは16MBしかないので、これによって処理性能が変わってくる可能性がある。
また、「Vermeer」はPCI Express 4.0に対応していたが「Cezanne」はPCI Express 3.0までの対応となる。
これらの違いがあるので、Ryzen7 5700は5700Xと同系統と考えるよりも5700GからiGPUを削除したコア、と考える方が自然である。

他にもリークされた情報

Ryzen7 5700はローンチされたようなので、情報としては確定したものとも言えるが、その他にもいくつか出ている噂の製品に関しては、その価格などの情報がリークされた。情報元は188号@momomo_us氏で、3店舗の米ドル価格を示している。

  • Ryzen 7 8700G:$340-390-440
  • Ryzen 5 8600G:$240-280-310
  • Ryzen 5 8500G:$190-220-240
  • Ryzen 7 5700X3D:$260-330-340

価格を見ると、何とも「らしい」製品ではある。
リークした情報のスペックを見ると、Ryzen7 8700Gには12CUのRadeon 780Mが搭載され現行のAPUとしての性能としてはまずまずの性能と言えそうだ。
ただ、ステッピングから判断するに「Phoenix」コアではなく、さらにその次の「Hawk Point」と推測でき、現時点ではNPUの性能が不明なので、明確に「何のコアなのか?」は追究できないようである。
ただ、Ryzen7 7700Xや7800X3Dが採用する「Raphael」コアではないとすると、おそらく搭載するL3 Cacheは16MBとなり、通常の半分の容量しか持たない。ただ、それは「Raphael」がチップレット構造であるのに対し、APUはモノシリックダイで作られるので、L3 Cacheは半減した16MBになるだろうと予想される。
APUはiGPUが強化されている代わりに、L3 Cacheが半減するというのは、避けえぬ仕様といえるかもしれない。

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PS5の購入は見送りか?

今まで買い続けてきたコンソールを今度こそ買わないかもしれない。

PS5の必要性

PlayStation5(PS5)に関して、私は数年前から購入したくても買えないという事を言い続けてきた。そして半ば諦めた形で状況を見続け、途中メインPCの入れ替えをしつつ、改めてPS5を考えるわけだが、今の状況を考えると、もう私にはPS5の必要性はないのではないかと考えるようになった。
見た目は何も変わらないのだが…PS4の時からもそうだったのだが、ハードウェア的にx86アーキテクチャで作られるようになったPlayStationは、細かい仕様こそ違うものの、中身はAMDのRyzenシリーズと言えるもので、開発されたゲームも、ライセンス的な問題がなければSteamやEpicなどのプラットフォームでPCゲームとして発売されるような状況になってきた。
しかもPlayStationの大元であるSonyがゲーミングデバイスを発売するに至り、いよいよPlayStationである必要性が見えにくい状況となった今、改めてPS5が必要なのかと考える。
PS5は、ゲーム専用ハードウェアなので通常のPCと比較してある程度ゲームを稼働させる上で有利な仕組みも存在する。だが、搭載しているコア性能などに関して言えばPCと比較しても同じ指標で評価できるので、今私が持つメインPCの性能と比較した上で、それでもPS5が必要かを改めて考えてみたい。

PS5の性能はどの程度?

まずPS5に搭載されているAMD製APUの仕様を確認してみる。
Zen2アーキテクチャのCPUを8コア搭載し、RDNA2ベースのGPUアーキテクチャコアを40CU搭載していると言われている。もっとも40CUは物理的に搭載されているというだけで、実情は32CUが有効化されているとされる。
また、Ryzen特有のInfinity Cash、L3キャッシュが非搭載となっていたり、浮動小数点パイプラインを256bitから128bitにカットダウンしてコストダウンを図っていると言われる。
メインメモリはGDDR6という本来ならGPUに搭載される事が多いメモリを16GB搭載しており、コンシューマ機としてはメモリ搭載量は多いと言える。
総合的に見て、Ryzen7 3700相当のCPUとGeForce RTX 2060 Super程度のGPU性能を持つとみてよいだろう。
ベンチマーク結果だけ見れば、GPUはRTX 2080程度とも言えるが、実際の出力性能はベンチマークほど出ていないのが実情なので、おおよそRTX 2060 Super程度と見て良いだろう。
そう考えると、今の私のメインPCはといえば、Ryzen7 7700XとRTX 4070Tiと、性能的には段違いに上なので、PS5を性能で買う利用は何もない事になる。
…ま、判ってて比較したのだが、PS5をもし購入するとなれば、別の所に付加形を求めない限りは無駄だと言える。
ゲーム機という概念でなく、PlayStationとしてのプラットフォーム機という側面で考えないと、比較はできない…そういう事なのだろう。

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Ryzen 6000のノートPC

6800HX/HS搭載のPCが発売されてはいるが、15-28Wクラスはまだなのか?

Alder Lake-U対抗製品は?

本来なら、IntelのAlder Lake-U、つまり15-28WクラスのCPUに対抗すべきAMDのAPUは、Ryzen 6800U、もしくは6600Uになるハズである。
Intelのシェアを削り取る事はできるか?これは、Ryzen 6000シリーズが今年3月に発表となった際、どう考えても同時期にIntelコアとして展開していたCPUがAlder Lake-Uだったのだから、どう考えてもこれらが共にライバルとなる製品である事は疑いようのないところ。
ところが、今現在、Alder Lake-U搭載の製品もまだ少ないという状況ではあるが、それでも少しずつ登場してきている中で、何故かRyzen 6800Uや6600Uを搭載した製品が登場してきていないのは、非常に疑問である。
どちらかというと、Ryzen 5825Uやその下位モデルを搭載した製品ばかりが目立ち、本来主流となるべき6800Uや6600Uが姿を現さないのは、Intelへの対抗としても些か時期を逸しているように思える。
AMDからしてみると、サーバ用途の方が主戦場と捉えているのかもしれないが、Ryzenは昔からローエンドやモバイルにあまり力が入っていないように見受けられるところがあり、折角良い製品を持っていても、非常にもったいないと思えるような結果にしかなっていないところがある。
実にもったいない。
製品としては、Ryzen 6800Uも6600Uも発表はされているのだから、何とか市場にもっと出回って欲しいところなのだが、これらを搭載した製品が潤沢に出てくるのはいつ頃になるのだろうか?

Ryzen5000と6000

Ryzen5000シリーズと6000シリーズの違いにおいて、一番大きいのは内蔵GPUのアーキテクチャが異なっているというところである。
CPU部分はZen3とZen3+なので大幅なジャンプアップはないのだが、内蔵GPUはVega系からRDNA2系へと変わっている事から、パフォーマンスは1.5~2倍程度になっていると考えられる。
Vega系も決して悪いアーキテクチャではないのだが、GPGPU系の能力を色濃く持つアーキテクチャで、RDNA2はグラフィック系処理に重きを置いたアーキテクチャと言われている。
それ故、通常使う分にはRDNA2の方が絶対的にグラフィック処理に優れている為、そのパフォーマンスに大きな差が付いてしまう。
もしマイニングとかするのであれば、Vega系でも良かったのかも知れないが…APUでマイニングというのもどうかと思う。よってAPUとしてはVega系よりもRDNA2の方が絶対的に向いていると言える。
それだけに、Ryzen搭載の軽量薄型ノートPCにおいて、Ryzen 6000シリーズの登場は待ち望まれているワケだが、それが出てこないというのが今の状態。
詳しい話をすればもっと違った言い方や解釈になるのだろうが、簡単に言うと、こんな感じである。
AMDが軽量薄型モバイルPCの市場において、Intelに一石を投じる事ができるだけのスペックを持っていると言えるだけに、今のタイミングで製品が出てこないというのは、とても残念な話である。
…というか、近々出てくるのか?

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AMD、シェアを落とす

いつの間にかシェア率がガタ落ちのAMDだが、今後挽回できるのか?

Intelの半分以下

BNCが調査した結果によると、国内においてAMD CPUの販売シェア数が低下しており、2022年1月の販売実績はIntelの半分以下になっているという。
昨年、AMDは低迷するIntelを横目に大きく売上を伸ばし、一次Intelを大幅に上回るという状況となっていた。2019年1月の全CPUの販売実績を1とした指数では、直近の2022年1月はIntelが0.74だったのに対し、AMDはわずか0.25という数値に収まってしまった。
Zenアーキテクチャが初めて登場した時に、AMDは大きくIntelとの差詰めたが、Zen2、Zen3とアーキテクチャを改善してきた事で、AMDのシェア率は大きく上昇、Intelを追い落とす勢いだとばかり思っていたが、内側を見てみると、ハイエンド製品では確かにそのような動きは見えたものの、全体のボリュームを見た時、AMDはミドルレンジやローエンドといった部分はIntelに追いつくことができておらず、結果、ボリュームゾーンはIntelの方が優位だった状況のようである。

第12世代Core

そしてここにきて、Intelは第12世代CoreのPシリーズとUシリーズを3月より出荷する。
ボリュームゾーンの戦いこれはメインストリームの薄型軽量ノート向けのプロセッサである。
PコアとEコアというパフォーマンスと省電力で使用するプロセッサを切替える新世代Coreのメインストリーム向けCPUであるため、今後AMDはこの第12世代Coreと戦っていく事になるが、これに対抗するAMDの製品というのが、おそらくはRyzen 6000シリーズになると考えられる。
Ryzen 6000シリーズは、確かに従来よりもワットパフォーマンスが高く、期待できる製品ではあるのだが、残念な事にまだその形が存在しない。
しかも、Ryzen 6000シリーズが比較対象としてきたIntel製品は、あくまでも第11世代Coreであり、第12世代Coreと比較してはいないのである。
もし仮に第12世代CoreがRyzen 6000シリーズと比較した性能で、AMDが破れるような事にでもなると、AMDはミドルレンジ以下のシェアを巻き返す事もできなくなり、一方的にCPUシェア率競争から脱落してしまいかねない状況になる。
Ryzen 6000シリーズは、確かに期待できる製品ではあるが、実際にモノを見てみない事には、その性能は確約できない。

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Ryzen 6000シリーズ

モバイル向けでIntelと真っ向勝負?

1チップで全て内包

Intelは第12世代Coreプロセッサで、Pコア、Eコアと能力の異なるプロセッサを使い分ける事で高性能、省電力を追究していく方向を示したが、モバイルCPUに関しても同様のアプローチで製品投入する事で、AppleのM1を超える性能を得たとか得ないとか、そういう話をしているその横で、AMDも着実にその座を狙った製品を準備していた。
それがRyzen 6000シリーズで、モバイルに特化したRyzenシリーズの新型が投入される。
Intelのシェアを削り取る事はできるか?一言で言ってしまえば、Zen3+とRDNA2の組合せで作られるAPUなのだが、特にGPUがVega系からNavi系に変化した事で、大幅なGPU能力の向上を得たのが特徴かもしれない。
ただ、CPUに関してはZen3+アーキテクチャだというだけで、Intelのように特にPコア、Eコアと性格の違うコアを搭載しているわけではないようで(まだ詳細が語られていない)、従来のZen3から製造プロセスをより微細化した6nmで製造し、より高度な省電力機能の追加、LDDR5-6400に対応するメモリコントローラの搭載といった改良レベルに留まっている可能性が高いという。
ただ、物理コアとして8コアを搭載する事で、最大16スレッドを稼働させる事ができる性能は持っているわけで、それらをどのようにして省電力で動作させるか、という事が解決できれば、性能に関してIntel第12世代Coreと大きな差になる事はないと考えられる。
それよりも、強化されたNavi系GPUの搭載によって、Intel Xeを超える性能を手に入れた事で、昨今のモバイルノートPCの性能向上に十分付いていける、いや、牽引できる性能を得たと言えるだろう。

SoC全体の省電力化

Ryzen 6000シリーズの最大の特徴は、プロセッサレベルでの改良による省電力化だけでなく、SoC全体での省電力化が進んだというところにある。
今までAMD系コアがモバイルノートPCに不向きだったのは、まさにこの部分がIntelと異なっていたからだと言える。
CPUレベルの話では、前述の6nmプロセスでの製造をはじめ、PC6ステート(C6やDeeper Sleep)からの復帰がハードウェアのアシストで高速化させた事で、積極的に使えるようになったのが大きい。
それだけでなく、今回はIntelが第12世代Coreに搭載したIntel Thread Directorと同等の機能を有するCPUへのスレッド割り当てをOSに指令する機能を搭載している。これにキャッシュ周りの改良を加え、より積極的にアイドル時に深いスリープモードに入るようになった事で、平均消費電力が改善されているという。
このCPUの省電力機能を、さらにSoC全体に行き渡らせている。というのも、Ryzen 6000シリーズは、Intelのようにチップセットのサウスブリッジを同じダイに統合しているだけでなく、I/Oまわりも同じダイに統合している。これによって、SoC全体のコントロールがより容易になり、さらに深いレベルで省電力コントロールが可能になる事から、その点でも省電力という方向性では有利に働くだろう。
これら以外にも、ディスプレイ制御の省電力機能なども実装しているが、これら省電力機能はIntelは既に対応しているものがほとんどで、従来のAMDプロセッサが苦手としていた部分である。
それらがSoCという一枚岩の上で制御、実現可能になった事で、Intelと互角、或いは差が縮んだ状況になった事で、ワットパフォーマンス的に同等以上になったという事が、Ryzen 6000シリーズの特徴といえそうである。

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Ryzen7 5700Gが欲しい

次期メインPCとは異なる方向で5700Gが欲しい。

Vega系GPUの選択肢として

次期メインPCへの乗り換えを計画したが、予算立ての関係で現在次期メインPC計画を凍結している私。
性能的にはもう乗り換えたいという気持ちはありつつも、現在の半導体高騰のあおりを受けて予算が全く届かない状況から、結果的に諦めるしかないのが現状である。
だが、それは自分の納得のいく性能を追い求めての話であり、中堅どころ、もしくはそれ以下ぐらいの性能ラインで、もう一つのPCを作る事ができるのなら、もっと格安システムで新しいPCを作りたい…そんな気持ちもある。
実は、GPUとしてVega系アーキテクチャをどうしても残しておきたいという気持ちがある。
それは全て、Fluid Motionという動画のフレームレートを向上させる機能の為であり、それを捨てても良いのであれば、もう次のGPUアーキテクチャへと進んでしまった方がよい状況だと、私自身は理解している。
このFluid Motionに拘るあまり、依然としてRadeon VIIを使い続け、新PCを組んだとしても、GPUとしてRadeon VIIを使い続ける選択肢を持ち続けているのだが、もし他にVega系アーキテクチャを維持できるのであれば、そちらにFluid Motionは任せてしまい、Radeon VIIを手放すという選択肢もあるのではないかと考えている。
汎用として使うにはとても優秀そこで思いついたのがRyzen7 5700Gである。
この夏に発売予定のAMDのZen3対応APUである。

Zen3+Vega

「Cezanne」と命名されたコードネームを持つAPUが、Ryzen 5000GシリーズのAPUであり、このAPUの基本構成は、Zen3+Vegaというアーキテクチャで作られている。
CPU部分はZen3なので、アーキテクチャとしては最新のものを採用し、GPUとしてはよりGPGPUに向くVega系を搭載する事で、Fluid Motionにも対応できる。
もちろん、GPUのアーキテクチャとしてはトレンドはRDNA2なので、Vega系はその処理性能は最新アーキテクチャに及ばない。だが、Zen3のCCXの作りによって、VegaがアクセスできるL3キャッシュが16MBへと拡張する事によって、Vega系であってもGPU性能は向上しているとされている。
実は以前のAPUであるRenoirは、CCXの作りによって8MBのL3キャッシュにアクセスできるとしていたものの、そもそもその8MBというのが実際には4MB+4MBという構成になっていたため、GPUがアクセスできるL3キャッシュは実質4MBだと言われていた。
しかし、今回のCezanneは、CCXでフルに倍増した16MBというL3キャッシュにアクセスできるので、アクセスできるキャッシュ容量は実に4倍に膨れあがっているようだ。
これにより、アーキテクチャそのものの進化はなくとも、処理性能としては格段に向上していると言われている。もともとAPUはメモリアクセスの速度によって性能が大きく左右すると言われているものなので、速度に大きく関係するキャッシュ容量が増える事で、全体的な性能が向上すると期待される。

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Ryzen 5000G

デスクトップ向けAPUであるCezanneの情報が漏れてきた。

Zen3のAPU

海外のサイトにAMDのデスクトップ向けAPU「Cezanne」の情報が掲載された。
Zen3のAPU「Cezanne」はZen3アーキテクチャを採用したAPUでモバイル向けのものについては既に発表はされているものの、デスクトップ向けとなるものについてはまだ公開されてはいなかった。
Ryzen7 5700Gを頂点に、Ryzen5 5600G、Ryzen3 5300Gの3つのラインナップで、それぞれ8コア16スレッド、6コア12スレッド、4コア8スレッドというマルチコア構成となっている。
なお内包されるGPUはVegaアーキテクチャのもので、Comput Unit(CU)がいくつになるかはまだ情報が出ていない。
ただ、モバイル版の情報で考えると、最近のAMDのAPUはあまりGPUに力が入っていないのか、IntelのXeアーキテクチャにも劣る性能しか搭載されていないので、あまり期待は出来ないかも知れない。おそらくはモバイル版と同じCU構成となり、クロック上昇分のみの性能向上ではないかと予想される。
それに反してCPU部分は結構な性能向上が予想できる。
そもそもアーキテクチャがZen2からZen3に変更されている事で、IPCはさらに上昇している上、クロック周波数も定格、ブースト共に200MHz上昇している。
それに加え、CCXが8コア単位に変更されている事から、L3キャッシュへのアクセスが高速化、しかもその容量は倍化しているので、CPU性能は順当に上昇しているものと思われる。
Zen2アーキテクチャを搭載していた「Renoir」の時も性能は相当によかったイメージだが、それを超えてくる事は間違いないだけに、期待できるコアではないかと思う。

リテール版はない?

ただ、期待できる「Cezanne」ではあるものの、その販売はOEM向けのみになる可能性がある。
「Renoir」の時も基本的にはOEM向けのみが提供され、一部バルク品として自作市場に流れたくらいである。
Ryzen 5000シリーズが発表された時も「Cezanne」はOEM向けという話が出ていた為、順当に考えればRyzen 5000Gシリーズで自作する事は不可能かもしれない。
ただ「Renoir」の時も当初は同じ事が言われていたのも事実なので、「Cezanne」でもバルク品という形で流れてくるかもしれない。
どちらにしても、現時点で内蔵GPUを搭載したPCを自作しようとすると、Intel系になる傾向が強いので、できればAMDでも作れるように配慮されるとありがたいのだが…何とかならないものだろうか?

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Zen3ベースのAPU

Ryzen 5000シリーズのAPUが発表された。Zen2ベースのRenoirが行き届いたという感じがないままZen3のCezanneへと進んだ感じもする。

Ryzen7 5800U

AMDがCES2021の基調講演にてZen3アーキテクチャを採用したモバイル向けAPUであるRyzen 5000シリーズを発表した。
薄型ノート向けに「Ryzen7 5800U」を投入するとしていて、低消費電力でありながら8コア16スレッド、最大4.4GHzのブーストクロックを実現したという。
競合であるIntelのCore i7-1185G7と比較すると、PCMark 10のDigital Contents Creationで18%、Adobe Premiereのビデオエンコーディングで44%、PCMark 10のApplicationで7%、Blender 3D Raytracingで39%高速だとしているが、もちろん実測しないと真意はわからない。
これだけの性能を持ちながら、バッテリ駆動時間も改善しているとしていて、一般的な使用では最大17.5時間、動画再生では最大21時間の駆動を実現した、と言っているが、これは搭載するバッテリ容量や表示デバイスの輝度によっても左右するので、こちらも実測しないと何とも言えない話である。
ただ、事実のみで考えるとして、薄型ノート向けAPUも8コア16スレッドの時代に突入した、という事は一つの時代の進化を感じる事になるだろう。
エンジニアリングサンプル画像の出典はココから。まだエンジニアリングサンプルの時のものである。

Ryzen9 5980HX

前述のRyzen7 5800Uの上位にあたる、ゲーミングノートPC向けとして、Ryzen9 5900HX、Ryzen9 5980HXの2モデルも投入される。
両者とも8コア16スレッドである事はRyzen7 5800Uと同じだが、合計20MBのキャッシュメモリを搭載し、TDPは45W以上となっている点で、いわゆる普通のノートPCより大型のノートPCを想定している事が窺え、その最大クロックは5900HXが4.6GHz、5980HXが4.8GHzに達する。
こちらも競合であるIntelのCore i9-10980HKと比較すると、相対的に13%~35%性能が高く、CPU負荷が高い最新のオープンワールドアクションRPG「Horizon Zero Dawn」で、100fps以上のフレームレートを達成できるようだが、もちろんこれも実測しないと断定できないので、今は参考値と考えるべきである。

まだ情報が明らかになっていないのだが、今回発表されたRyzen 5000シリーズのAPUに組み合わされるGPUは、AMDの最新アーキテクチャであるRDNA2ではなく、Vegaアーキテクチャだと言われている。問題はどの程度のユニット数を内蔵しているか? という事で、これによってAPUのGPU能力は大きく変わってくる。
IntelはIris XeアーキテクチャでGPU能力を順調に引き延ばしてきている事は間違いが無く、今までGPUに関しては有利だったAMDがいつまでも同じポジションにいられるとは限らない状況になってきている。
このGPUに関する部分で、Intel製コアとの性能差がハッキリするまでは、Ryzen 5000シリーズの新APUが確実にIntelを超えてきたとは言い切れないと私は思っている。

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低価格かつ高性能小型PC

「Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2」を使って格安小型PCを構成する。

Ryzen7の小型PC

Ryzen 4000シリーズが、小型PCを自作する上で有益なAPUになるという話は、過去当Blogでも書いたことがある。
Zen2アーキテクチャかつVegaアーキテクチャのGPUを内蔵し、しかもすべてを1ダイに載せた新世代APUだが、Ryzen7 4750GEなどだと、APU単価で4万円クラスと、それなりの価格になるので、最終的には10万円超えの自作PCになるのが、唯一の問題だった。
最小構成なら何とか10万円前後で行けるか? とも考えられるが、それだとAPUもRyzen5やRyzen3に落とす必要があり、小型かつ高性能という枠組みから若干ハズレる感じがするのが問題である。
だが、ここにメーカー製PCという枠組みを加えることで、結構安く、かつ高性能なPCが作れる事に気がついた。これだと、10万円ちょっと超えたくらいの価格で、Ryzen7 4750GEの小型PCが作れてしまう。

Lenovo製

ではどのようにして実現するのか?
ここは価格.com限定割引の製品を利用させてもらう。
実はLenovoの製品の中に「価格.com限定割引」という制度で5万円以上安くできるプランが存在する。
利用するのは、価格.com限定製品の「Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2」という製品である。
小さいがパワフルなPC検索エンジンで「価格.com Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2」と検索すると出てくる、広告下のリンクに飛ぶと、価格.comの該当製品ページへ飛ぶ。
この価格.comのページの画面真ん中あたりにある「メーカー直販モデルの売り場へ行く」というリンクをクリックすると、Lenovoの直販サイトでも価格.com限定モデルが表示されるページへと飛ぶ。
ここから該当製品を購入する事で、価格.com限定のEクーポン割引が適用され、格安で購入する事ができるのである。
だが、自作の心得がある場合、価格はもう少し必要になるが、さらにお得に高性能化する事が可能だ。

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普段使いのPC

PCゲームを遊ぶ時が限られた時間の場合、普段使いのPCは別に分けた方が良いような気がした。

省電力PC

最近ちょっと思っている事が、PCゲームのような激しく処理能力を必要とするPCを普段使いするよりも、メールやWeb、動画再生くらいに使用するだけなら、それらを効率良く実現できる省電力PCを別に持つ方が電気代とかいろいろ含めて良いのではないかと思い始めた。
PCゲームは、その表現力からどうしてもパワーが必要なところがあり、そうしたPCはパワーを必要としない時には基本的に省電力動作するようには出来ているものの、PCそのものの構成が重いという事もあって、PC全体で見ると結構無駄な電力で動作しているように思えている。
それに比べ、AMDのAPUなどを利用したPCの場合、パワーそのものはそこそこしかないが、普段使いする分には結構な処理能力を発揮しつつも、その総電力はそう大したものではなく、省電力動作できる状況にある事が多い。
これは、APUそのものの消費電力の低さからくるもので、同時に内包しているGPUの電力も小さい事から、総合電力が小さく纏まるために実現できているパワーバランスである。
だから、PCゲームをプレイしたい時には総合力で力不足かもしれないが、そういうのは私の場合はメインPCで良いわけで、普段使いであれば、メール処理とWebブラウズ、Blog執筆と動画再生くらいしかしないので、それならもっとコンパクトに収まるPCがあれば、そちらを普段使いの主力に据えておけば、ある意味十分すぎる環境が構築できるのではないかと考えられる。

もう一つの選択

先程、APUを利用するプランを私は提示したが、実はここにもう一つの選択が存在する。
それがM1搭載のMac miniを利用するというものである。
案外オススメなMac正直、M1の性能はまさに省電力PCの頂点にあるようなもので、省電力かつ非常にパワフルな処理能力を提供してくれる。それこそ、現在発売されているAPUの頂点である、Renoirコアの4750Gよりもハイパワーだと言える。
CPUの処理能力はIntel 28wクラスのCore i7以上の性能があり、GPUに至ってはGeForce GTX 1050Tiを上回り、Radeon RX560を超える性能を持っている。
具体的な性能比較は、以下のサイトが参考になる。

CPU-Monkey
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-apple_m1-1804-vs-amd_ryzen_7_4700u-1093

単純比較はできないものの、普段使いのPCで実現する性能としてM1版Mac miniは申し分ない性能を持っている。Windowsでなければならない、という制約がなければ十分な選択肢として考えられるものである。
ただ、もしM1版Mac miniを選択すると一つだけ実現できないものがある。それは動画の中間フレーム補間機能である「Fluid Motion」を使う事ができないという事である。
RenoirコアのAPUであれば、内蔵GPUはVegaアーキテクチャであるため、Radeon SettingではFluid Motionを選べないものの、BlueskyFRCで機能をONにすれば中間フレームの生成は可能である事がわかっている。
ちなみに、Zen3を搭載した次期APU「Cezanne」も、どうやらVegaアーキテクチャのGPUを採用するらしいので、Fluid Motionはもう少し先も利用可能だろうと予想される。

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