ガルパン vol.6を観た

 ガールズ&パンツァーのBD6巻が届いた。
 店頭購入の人は私より1日早く入手できていたと思うが、南米から購入する私はタイムラグがどうしても出来てしまう。
 ま、住んでいる所の問題と私の時間の使い方の問題なので受け入れるしかない。

 私はガルパンの11話および12話は、ニコ動でのまとめ動画しか見た事がない。
 放送をリアルタイムに見ることができなかったからだが、まとめ動画でも大筋の展開はわかるワケで、そういう意味では結末がどのようになるのかは知っていた。
 だが、まとめ動画は結局まとめられているワケで、それだけに削除されてしまった所がどういう描かれ方をしているのか? という所が気になるわけである。
 で、よく見てみると…より深みのある内容で改めて良作である事を再認識した。
 ここ最近ではこれだけ話題になる作品というのは「進撃の巨人」くらいのもので、ただ「進撃の巨人」は原作が人気であるからこその話であり、オリジナルでここまでになった作品はないと言える。

 そして改めて観て、不思議に思う事もある。
 このシーンは、最終話の最終局面、IV号戦車がティーガーIの側面に回り込む為、ドリフト状態で接近するシーンなのだが…戦車ってホントこんな機動できんの?(笑)
 路面の摩擦係数が低いから、横滑りする事はできると思うが、ここまでの機動を維持し続ける事が本当にできるのか?
 ま、こういう所に現実問題をぶつけてはいけないのかも知れないが、ちょっと不思議に思える部分ではある。

 ただ、このIV号戦車とティーガーIの戦いはある種、記号的な意味を持たせているんだろうなという気はしている。
 IV号戦車はIII号戦車と同じく電撃戦に特化した機動戦力として作られた戦車。対してティーガーIは陣地突破用の重戦車だから、火力戦力としての側面を持つ。だからこの両者が戦う場合、機動力でIV号戦車がティーガーIにどれだけ肉薄できるかがポイントで、ティーガーIとしては強力な前面装甲を常にIV号戦車に向けて、近づけさせずに仕留める…という戦いをするのが上策。
 その上での最終局面であり、その違いを演出した結果がこの形になったんだろうという気はしている。

 オーディオコメンタリーは…相変わらずフリーダム。
 特に最終巻の声優のオーディオコメンタリーは、作品の中身に関わるコメントはほぼなし。イベントの話や既に発表されているOVAや劇場版の話だったりと、いいのかこれで? というような内容だった。ただ、それがこの作品の良さなのではないかと思うし、ファンが観たい聞きたいと思う内容なのではないかと思う。
 愛される作品というのは、既に作品の中身だけでなく、それらを構成する全てのものをファンが許容する流れがある。ガルパンはまさしくそんな作品ではないかと思う。

 さて…この最終巻が終わったため、次はOVAを待つばかりとなる。その後には劇場版が控えているが、それが終わった後にも人気が維持できたとき、セカンドシーズンの話が出てくるかもしれない。そういう事態が来ることを、今は静かに祈りたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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