新型Core2 Duo、深夜販売

 7月22日、つまり明日、Intelの新型Core2 Duoが一部店頭で発売される。
 それも深夜販売という事で、事実上、今晩遅く発売される事になる。
 この深夜販売自体は先週の土日には発表されていたことで、新型Core2 Duoが今週末に発売になる事はわかっていたことである。
 だが、私が注視したいのがその予価。
 現時点でのミドルレンジ最上級のE6700(2.66MHz)の価格より、新型Core2 Duoのミドルレンジ最上級のE6850(3.0GHz)の予価が安いのである。
 E6700の約4万円に対し、E6850の予価は3万8千円弱。
 つまり、事実上価格据え置きでクロックが10%強も向上しているのだ。
 ひょっとしたら、Intelの新型Core2 Duoの価格設定は、かなりAMDを意識したものになっているのかもしれない。


 ただ、いくつか問題もある。
 それは現時点でFSB 1,333MHzに対応したチップセットがIntel 3シリーズとNVIDIAのnForce680シリーズしかないという事と、その主力たるIntel 3シリーズが未だ完全な性能を出し切っていないという事だ。
 残念ながらIntel 3シリーズは、P975XやP965シリーズから比べて、メモリアクセスなどを含める性能が旧機種を上回っていない。逆に旧シリーズの方が高性能な結果を出している。
IT Media イマドキのイタモノ
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0707/17/news010.html
 FSBが3割向上しているという事は、システム上の性能すべてがほぼ向上すると言えるハズなのだが、それに至っていないという事は、まだIntel 3シリーズのBIOSには改善点が山積みになっている可能性がある。
 という事は、今Intel 3シリーズを買うとその半年先にはほぼ間違いなくBIOSアップデートが必要と考えて間違いない。
 BIOSアップデートは昔から比べてずいぶんと危険が少なくなっている…とはいうものの、かなり怖い作業である事は間違いない。
 私も一度BIOSアップデートに失敗し、結局マザーボードを無駄にした事がある。
 今はデュアルBIOS(GIGABYTE)などの保険的機能が搭載されていたり、USBメモリからブートしてBIOSを書き換えたりする機能(ASUS等)などがついていて、かなり安全になっているが…それでもやりたくない作業の一つというイメージが私にはある。
 それに、こうした保険機能はなぜか英語表記のユーティリティだというのもイヤな雰囲気を持たせている原因だ。
 …個人的な話だが(爆)
 日本のベンダーがマザーボードを製造し、ユーティリティなどもつけてくれるとかなりありがたいのだが…そういう話は聞いたことがない。
 今思ったが、どうして日本のメーカーでマザーボードを発売するメーカーがないのだろう?
 やはり人件費などの問題があるからだろうか?
 日本の品質で、日本語のユーティリティをつけたマザーボードやその他パーツが発売されたら、多少高くても売れそうな気がするのだが(ELSAなどが良い例かと…)。
 何はともあれ、今パーツを買う人は、枯れた技術で低価格&高性能を狙うか、長期的性能保持のために新製品を買うかの二択だろう。
 私は時期的に新製品を狙う事ができなかったが、正直あと2年は今の性能で何ら問題がないと思っている。
 2年後にマザーボードとCPU、メモリあたりを買い換えて性能底上げが理想かな…と思っているのだが、まぁ…ビデオカードはその時期に合わせてという事になるだろう。
 多分どっちをとってもあまり変わらない結果だと思うが、ちょっとでも高性能に保険をかけておきたいという人は、かなり悩みどころなんじゃないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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