Dr.DAC2がやってきた

 先日、Yahoo!オークションで落札したDr.DAC2が到着した。
 宅急便で届いた荷物は異様に軽く、ホントに中身が入ってるのか? と最初に思ったが、中を開けてみたらその意味がよく分かった。
 本体は手のひらに乗っかるほど小さいもので、内容物は本体の他に薄いマニュアルと電源アダプター、そしてUSBケーブルしか入っていなかった。
 音楽関係のもので高品位となると、電源は非常に重いものという意識があったのだが、ヘッドホンアンプ程度であればそんなに重い電源ではないのかもしれない。
 で、早速PCとUSB接続してみた。
 ドライバは不要という事で、USBに接続した途端に標準ドライバを読み出しあっという間に認識した。
 聞き比べる必要があったため、従来の構成を残しつつ、Dr.DAC2を接続してヘッドホンで比べてみた。
 オーディオテクニカのATH-A700での聞き比べだが、やはりDr.DAC2の方が圧倒的に音の解像感は上。ただ、ボーカルに関してはBOSEスピーカー経由の方がハッキリ聞き取れる…というか、多分ボーカル部分が強調されて出力されているのだろう。
 Dr.DAC2はかなりフラットに出力しているらしく、ボーカルに隠れてしまうようなバックの音も正確に鳴らしているのがよく分かる。接続してわずか数分でその差がハッキリ出てしまう辺り、やはり評判通りという事かもしれない。これでエージングが進むともうちょっと変化してくるかもしれない。

 次にPS3にS/PDIF接続してみた。


 従来、PS3はマルチAV端子から音声部分だけを直接BOSEのMediaMate IIに繋ぎ出力していた。
 今回はデジタル接続という事でS/PDIF端子で直接Dr.DAC2に接続してみた。
 PS3の音声出力設定をS/PDIF端子にするのだが、そこに出力として44.1kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHzというものがあったので、設定をそれにしてみた。もちろん、Dr.DAC2もこの周波数帯域の入力に対応しているからこそ設定できるのだが…。
 そしてCDを再生してみたのだが…その時の状況が上記画像である。
 小さくて見えないかもしれないが、緑色のLEDランプが左から5つ目のところで点灯していると思う。それが176.4kHzの位置である。
 Dr.DAC2は44.1/48.0/88.2/96.0/176/4/192.0のデジタル入力に対応しているため、入力ソースに合わせた位置でLEDが光る。つまり、今PS3から176.4kHzの入力があるという事である。
 PS3はデジタル出力に限り、CD等をアップサンプリングする機能がある。
 CDは通常44.1kHz、それを4倍にアップサンプリングするため、176.4kHzというワケである。
 当然、音の解像感はさらに向上し、想像していたよりもさらに上の音質が得られた。
 これはもう従来との比較とかの問題ではない。
 圧倒的な音の存在感を感じることができる。
 音である以上、このようになったという事を読んでいる人に伝える事ができないのが残念なほどの変化ぶりだ。
 エージングが進みもっと熟れてきたとき、一体どんな音が出てくるのか非常に気になるし、楽しみだ。
 またDr.DAC2はより高性能なオペアンプに交換する事ができる。
 高級オーディオに使用されるようなオペアンプに交換すれば、もっと音の性質は変わり音は良くなる可能性がある。
 ネット上ではOPA627BPというオペアンプが絶大な支持を受けているようだが、余裕が出てきたらそういうのに交換してみたい。
注意:
 まだ使い始めて数時間しか経過していないため、音の評価は今後変化する可能性がある事を留意されたし。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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1 Response

  1. アバター画像 1-kakaku.com より:

    DR.DAC2

    大ヒットを記録したDR.DACが進化しました。DAC (Digital to Analog Converter) + USBサウンドデバイス + ヘッドホンアンプ

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