その後の顔面神経麻痺

 私が顔面神経麻痺(右半分)を患ったのが昨年2010年の7月12日。
 その後、11月3日に、今でも原因がよくわからないのだが左半分の顔面神経麻痺になった。
 すでに最初の疾患から半年以上が過ぎたワケだが、実のところ、ここ最近はその症状の改善は進んでいない。随分と良くなったとは思うが一定の所まで回復した段階でその改善が止まってしまった。
 後から疾患した左半分の方も、驚異的な回復を見せたものの、一定の所で同じく改善頓挫。結局、両方とも中途半端な回復でその後停滞してしまった。
 後発の疾患は、担当医も理由がよくわからないと言っていた。
 というのも、右半分の治療中に反対側に症状が出るという事は、治療が効果なしという意味になる。しかし、右半分は(その時は)確実に回復進行していたし、そもそも左半分に症状が出た事そのものが治療と反する結果だという。確かに考えてみればその通りだ。
 だから左半分の疾患に関しても、理由はものすごく単純でストレスが原因ではないか? という結論となった。釈然としないが、もともとこのベル麻痺と呼ばれる顔面神経麻痺のコレといった原因を特定するのが困難であるため、不特定な原因にはストレスという何とも曖昧な原因をあてがうしかないのだろう。
 ま、理由はどうあれ、結果として病状が出た事は間違いのない話で、それをちょっとずつでも治療して行かなければならない。


 この顔面神経麻痺というのは、その治療期間も実に様々で、人によっては3ヶ月で治る事もあれば、3年治療しても後遺症のように改善が見られないという事もある。
 しかも治療法すら医師によってマチマチで、マッサージした方がいい、という医師もいれば、マッサージすれば他の神経との絡みでよくない(たとえば左目を閉じようとしたら右口横も引きつられたように動くなど…)という医師もいる。ネットを見るとその解決策が実にバラバラで、何を信じていいのかわからなくなるほどである。
 私の担当医はマッサージした方がいいと言っているタイプで、その他にも蒸しタオルで血行をよくするのがいいとも言っていた。ただ、マッサージに関してはどこまでやればいいのかが全くわからない。まさか一日中やれば…なんて非現実的な話ではないだろう。だから私は蒸しタオルと連動して行っている程度で、どちらかと言えばマッサージしているという同じ症状の人からすると、マッサージしてないじゃん、と言われる程度でしかない。
 まさか、その手法そのものが私の治療が頓挫してしまっている理由だとしたら、自業自得でしかないワケだが、別に何もやっていないワケでもないし、徐々に治っていっても不思議な話ではない。
 処方されている薬は神経復元を主眼としたものだし、おそらくこれが現時点で最も良い処方なのだと思う。
 その治療法、そして治療期間も“コレ”といったスタンダードが存在しないため、今は医師を信じて治療していくしかないワケだが、さすがに半年もこういうのを続けていると、わかっていても「本当に治るんだろうか?」という疑問が持ち上がってくる。
 後遺症というものもあるわけで、私のように一定の回復を見たあと、その後改善せずに後遺症として残る…という可能性も決して否定はできない。
 医師自身も、昨年10月頃に診察した際には治りが遅い事もあって後遺症の話をしていたほどである。
 後遺症が残るかもしれない…。
 そう考えると、実にがっかりな話になってしまうのだが、では私が感じているこの治りきっていない状況は、外部から見てどう見えているのだろうか?
 実は私自身はその顔に発生する違和感から完治していないという事を理解しているが、第三者からすると、見た目的にはほとんどわからないそうである。
 ただ、今でも目から涙がじわじわと出てくる事もあり、そうした部分に関しては見えてしまうのだが、そういうのを除けば、あとはしゃべりで若干わかりにくい発音(特にバ行、パ行の韻のあるもの)があるくらいで、見た目的にはほとんど何も変わらないらしい。
 つまり、仮に後遺症となったとしても、大きな影響が出る範囲はすでに脱しているといえるのかもしれない。
 だが…まぁ、わかると思うがとにかく違和感が残っている事は間違いないワケで、それが自分的に納得いかないワケである。それに涙が出続けるというのも、視界が悪くなる関係から精神的に良くない。
 つまり、私が折れるか、症状が改善するかの瀬戸際で、病気と闘っている感じなのかもしれない。
 往生際が悪いと言われてしまうかもしれないが、それでも完治したといえない状況は何とか打破したいところである。
 とまぁ、とりあえずその後の状況を書いてみた。
 このBlogを見ている人の中には、気にしてくれている人もいるみたいなので、進捗状況を書いてみた。
 良くはないが悪くもない(いや、悪いんだけどね…)。
 完全にマトモに戻るための闘病生活というのが今の状況である。
 一時はどうなるかとも思った顔面神経麻痺だが、とりあえずは普通の生活が出来るレベルである。
 ストレスが原因だったとして、ストレスで胃潰瘍を起こす人もいれば、顔面神経麻痺となる人もいる。
 ストレスとは何とも不思議な病気原因だと言えるだろう。
 貴方もストレスには是非気をつけた方がいい。
 症状に出てからでは遅い事もあるのだから。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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1 Response

  1. 武上 より:

    自己レス。
    今頃になってリハビリの話が出てきた。
    最初の発症からすでに半年以上経過しているにもかかわらず、
    なぜ今頃?
    とりあえずリハビリのやり方を学ぶため、
    通院しなければならない事になりそう。
    これで治ればいいのだが…

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