レストアされるスクーター

 今日、知人のうめーさんにつれられて非常に興味深い所に行ってきた。
 行ってきたといっても特別な施設とかそういうのでなく、放置されて撤去されたスクーターをかき集めた人の所である。
 駐輪場などに長期放置された原付バイクなどは、公的な手続きの後にはその駐輪場の所有者のものになるらしいのだが、当然そんなのを駐輪場の所有者はすべて保持する事もできないわけで、そういう原付バイクを引き取る事ができるらしい。まぁ、誰でも…というワケにはいかないのだろうが。
 で、そうした放置バイクというのは、往々にして新しいものではないため、どこか壊れていたり、またマトモに走らないものが大半で、いわばジャンクのような感じになっている。
 その知人の近所の人というのが そんな感じで集めてきたジャンクバイクが多いときには20数台も保有していたとかで、いくつか手放した今でも10数台残っているらしい。
 今回はうめーさんが1台もらいうけるとかで、それについて行ったと言うわけである。
 正直、私はスクーターという乗り物に詳しくない。というのも、実は乗れないからである。
 どうも、あの座って乗るような感じのスクーターは、ブレーキをかけた時に前へすっとんでいきそうな感じがして苦手なのである。
 落ち着いて乗れば乗れるのかもしれないが、その乗り味がキライで、去年はKSR110を購入したぐらいである。なので、スクーターもいろいろとカスタムしたりする事ができるのは知っていたが、そういうのも含めてあまり詳しくない。
 今回おじゃました所では、そんなスクーターのカスタムが当たり前のように行われ、それ以前のレストアという部分すら自分たちでやってしまう人たちがいた。


 こうして集められた原付バイク(もちろんスクーターがほとんど)は、放置されていたワケであるから、キーがない。
 だからキーシリンダーに記載されたナンバーでキーを作るか、キーシリンダーそのものを交換して新しい鍵にしてしまわないと、そもそも乗る事ができない。
 今日、うめーさんが戴いたスクーターもそんな1台で、うめーさんはスクーターの外装をバリバリ剥がしてキーシリンダー周りを分解、そのナンバーでキーを入手してテコ入れするらしい。
 何でも、このバイクを引き取ってきた人は、一度バイクを全部バラして、使えるパーツとそうでないパーツに分けて、使えないパーツを別の所からかきあつめて1台を完成させたのだとか…。
 ある意味、凄い事をする人だなと思う反面、こういう楽しみ方もあるのだな、と実感した。
 外装パーツの塗装とかもやってしまうらしいから凄まじい。
 運良く、最後にその完全レストアした1台を見せて戴いたが、実に綺麗に仕上がっていた。
 趣味であれだけの事ができるときっと面白いのではないかと思う。
 それに、スクーターというものも面白いものだなと思った。
 作りは結構簡単な感じではあるものの、いろんな部分を自分なりに他パーツを付けてみたりしてカスタムする流れは、たしかにKSRなんかと同じだし、パーツがいろいろあるだけに選択肢も多い。
 お金をかけずにいろいろやってしまうおもしろさというのも、また違った楽しさがあるし、そのときにあるパーツでノリだけで作って行く一連の流れは、逆に私のKSRのカスタムなんかでは味わえないおもしろさだと感じた。
 とりあえず私は今のKSR110でももてあましているので、それをどうにかしてカスタムしていこうとは思っているが、今日はまた違った世界を見ることができたため、機会があればいろいろ挑戦していきたいと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. アバター画像 うめー より:

    本日はお付き合い頂きまして大変お疲れさまでした~。
    ああ言うのも有るんですよ。
    多分今までに無いアプローチを目の当たりされたと思うんですが
    何かの糧になればと思います。
    レストアやってみますか?
    面白いですよ?

  2. アバター画像 武上 より:

    レストア、見てる分には面白そうなんですけどね。
    自分にはまだまだ敷居が高いように見えました。
    ただ、構造的にはものすごくカンタンだという事はわかったので、機会があれば…
    その前に揃えるものがたくさんありそうですけどね。
    …ってか、KSR110すらまだまだの段階ですぜw

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