Monthly Archive: 11月 2011

Intel Smart Response Technology その2

 先日、Intel Smart Response Technology(以下ISRTと略)について書いたが、その後いろいろ調べて見た。
 Revo Drive Hybridと全く同じ事ができるのであれば、これほど安価に構成できる事はないのだが、世の中そんなに甘くないハズ。きっとISRTにも問題はあるに違いない…そう思ったワケである。
 で、私が考えていた事が出来るのかどうかをまず調べて見た。

 私が考えていた事というのは、起動ドライブをISRTによって高速化するのは当たり前として、他のストレージ、つまり別ドライブもISRTによってSSDをキャッシュとして利用したい、というものである。
 起動ドライブはシステム用として高速化が望まれるのは当たり前だが、昨今のアプリケーションで使用するデータも読み書きが高速化する事でレスポンスアップする事は間違いない話で、データドライブとして使用する別ドライブも、ISRTによって高速化する事ができるなら、2台目のSSDを使用してデータドライブも高速化してしまいたい…そう思ったのである。
 だが、これは特定の条件で可能ではあるものの、本当の意味では不可能という事が分かった。
 なんだかよく分からない言い回しだが、ISRTを利用出来るのは物理ドライブとしては1対しかないという事である。つまり、HDD1台とSSD1台のみをISRT化する事はできるが、HDD2台とSSD2台をISRT化する事はできない。
 だが、1台のHDDのパーティションを区切り論理的にドライブを2台以上にした場合、その対となったSSDは、パーティションに区切られた全てのドライブをISRT化する事ができる、という事である。
 だから、特定の条件で可能、というワケである。私が考えていた事とは若干違うが、とりあえずパーティションによる手法で複数ドライブのISRT化はできるようだ。

Continue reading…

そろそろ年末イベントの時期か…

 年末といえば…人によっていろいろな答えが出てきそうだが、私の前職関係だと断然有明ビックサイトに集まるイベントの話になる。
 私はもう行かなくなってかなり経つが、行く人からすればもう年2回はキッカリ参加する…というか、このイベントの為に働き、このイベントの為に燃え尽きる…いや、萌え尽きるという感じなのかもしれない。
 東京在住の人であれば、いわゆる始発組と言われる早朝から現地に向かう事も簡単だが、地方在住者となると、競争率の激しい目的物を手に入れるには前日には現地近くのホテルで待機…なんて事をしないと始発組に遅れをとる事になる。
 最近では、一般参加では始発組でも目的物を手に入れられない事もあるとからしく、サークルチケットなど予め会場に入ることのできるチケットで勝負が決まるような事もあるとかないとか…。
 ま、私は元関係者からそういったチケットを戴いたりして並ぶ事とは無縁だったワケだが(そもそもチケットもらっても何か買いに行く事がなかった…)、それほど激戦となるケースもあるようだ。
 こうした特殊な方法がない限りは、一般参加では始発組に如何に近づく事ができるかが一つのポイントになるワケだが、そうした始発組にアドバンテージを付けられる、地方在住者の為のサービスがある。

 これはWILLER TRAVELというサービスで、出発地によって出発時間は異なるが、到着時間は有明駅北側に4:30に到着する。もちろん交通事情で確実にその時間に到着する…とは言えないわけだが、時間的に渋滞するとは考えにくい為、概ねこの時間に到着すると考えて良いだろう。

Continue reading…

ドラクエX、βテスター募集開始とNewラブプラス延期

 ドラクエXのβテスターの募集が開始された。
 応募資格は積極的にテストに参加する事を条件に、他、スクウェア・エニックスアカウントを所持している事、不具合報告ができる事、ネットに接続したWiiを所持している事、日本国内在住、という内容となる。
 また、βテストキット及びβテストプレイは無料となっているが、どうも16GB以上のUSBメモリが必要のようで、これは専用のものでなくても市販のもので代用できるようだ。
 また、今回のβテストに関して、掲示板やTwitterへのプレイ内容に関する書き込みや、映像および画像のアップロードは禁止となっている。まぁ、昨今の状況を考えれば当たり前の措置といえる。

 どれくらいの参加者になるのかは全く予想が付かない。
 Wii所有者は多いだろうから、それなりの数は揃うと思うが、何よりネットワークプレイが基本である為、一定の敷居の高さはある。もっとも、最近のコンシューマ機はオンライン化が前提という所もあるため、ネットワークの敷居はクリアできるかもしれないが、そもそもオンラインゲームをプレイしたことがない、という人も少なくないだろう。そこにプレイへの敷居の高さがある程度はあると言える。
 どちらにしても、βテストで活発な意見が得られれば、それなりの良作にはなるだろう。…好きか嫌いかは別として。

ドラクエX βテスター募集のお知らせ
http://entry.dqx.jp/

Continue reading…

予約再開は追加生産によるもの

本日、PS VITAの予約が一部再開されたようである。
Amazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ソフマップなどの一部店舗での予約再開だったようで、いきなりの予約再開で前回予約できなかった人には朗報だったようだ。
今回の予約再開は、PlayStation Vitaコミュニティサイトによると、追加生産によるものだという事が判明した。
SCEJプレジデントの河野氏の言によると、
「皆様からの多数のご要望に少しでもお応えするべく、PlayStation Vita本体の追加生産につきましてより多くの皆様にお届けできるよう調整し、本日販売店様へ更に追加予約を取っていただいてもお応えしますというご案内をさせていただきました」
との事である。

追加生産できたという事は当初の想定よりも歩留まりが良かったという事なのだろうか?
というか、そもそも追加生産という考え方からして何か違うのでは? と思うのだが、まぁこれで手にできる人が増えたワケだから良しとしなければならないか。

それはそうと、11月18日よりPSNの機器認証の台数が変更となる。
PS3で2台、PSPで2台という事だが、どうもPS VITAはPSPと同じ部類に入るとか…つまり、現時点でPSP2台を認証させている人はPS VITA認証とともに、PSP1台が弾かれるという事に。この状態だと、まさかPS VITAの認証ができない、なんて事はないだろうが、どちらにしてもPSP2台&PS VITA2台という構成ではないらしい。
正直、これは困ったなと。
せめてPSPとPS VITAは別物という認識でいて欲しいところであるが、モバイル機器として同じものという認識のようだ。
この機器認証については、公式サイトでその方法が説明されているが、Web上からの機器認証管理が後々できるようになるようだ。

せめて…2台じゃなくて3台にしてくれないかなぁ…それかPS VITAは別物という事に…。
ま、もう無理なんだろうけどさ orz

Sandy Bridge-Eはメモリ4ch

 IntelからSandy Bridge-Eがいよいよ発表となった。
 今回発表されたCore i7シリーズはいよいよ3000番台へと突入し、6コア12スレッドモデルの“Core i7-3960X Extreme Edition(以下Core i7-3960X)”と“Core i7-3930K(以下Core i7-3930K)”の2モデルが発表となった。
 この2モデルはクロック周波数とL3キャッシュ以外に違いはない。
 Core i7-3960Xは3.3GHz(Turbo Boost時3.9GHz)でL3キャッシュが15MB、Core i7-3930Kは3.2GHz(Turbo Boost時3.8GHz)でL3キャッシュが12MBと、スペック的にもかなり高いものだが、問題はこれで12スレッド処理可能という事。普通に使うにはオーバースペックに感じるかもしれない。

 一番左から今回のSandy Bridge-EのLGA2011、LGA1366、LGA1155となっている。ピン数が大幅に増えたため、ソケットに装着する為の機構も少し変わっている。
 さらに今回のSandy Bridge-Eは、リテールパッケージにCPUクーラーが付属しない。代わりにIntelからトップフロー型のCPUクーラーと水冷ユニットが別売される。
 AMDのFX-8150に続いて、公式の水冷化である。一つのトレンドなのかもしれない。 

Continue reading…

THE IDOLM@STER 2

個人的にこのゲームはプレイしないだろうと思っていたのだが…まさか実際に購入する事になるとは思わなかった。

先日、ニコニコ動画の生放送で、アイドルマスター2の実況をやっているのを見た。
PSP版としてアイドルマスターSPが発売されたとき、知人のすすめで3作の内1作を買ったはいいが、育成系という事もあってほとんど手を付けていなかった為、さして興味があった訳ではない。が、この実況生放送を何故見ようと思ったのかは定かではないが、そこで行われている展開に気がつけばのめり込んでいた自分が居たことにまず驚いた。
生放送の展開も背中を押した原因かもしれないが、気がつけばPS3版を買おうかどうしようか悩んでいた。この時、多分私は既に普通でない状態だったのかもしれない(爆)
先日の精神障害の後遺症か?…とも思える変わりようである。前述したが、そもそも育成系のゲームはやり飽きた口であるため、いまさら感があるハズだった。しかし、アイドルマスター2のプレイを見る限り、その作りは非常に丁寧で、ゲームとしても完成度が高い事が窺い知れた。
最近、私のゲームのチョイスはどれも殺伐としたものが多かった事が、状況の変化を求めていたのかもしれない。気がついた時には、購入する事を前提として考えていた。

アイドルマスター2は通常版と初回限定版がある。
初回限定版は人気の為、既に買えないと思っていたのだが、Amazon.co.jpで安く売られていた。これを見なければ通常版を考えていたのだろうが…見てしまった orz
で、気がつけばAmazon.co.jpのカートの中には初回限定版が入り、衝動的にポチっとな…。
かくして、アイドルマスター2初回限定版は我が家にやってくることとなった。

しかも…いきなりPSNでミクスタイルの服まで購入…。
ヤバイ、ヤバすぎるぞ、私。誰か私を止めてくれ(爆)

Continue reading…

KSRにナビ、再び

 以前、ひろさんに戴いたバイク用ナビ“MIO C323”だが、USBから給電できる専用ケーブルも入手したし、それでコンセントからの給電も確認済みだったため、あとは実際にKSRに増設したUSB端子から給電できるかどうかを試すのみとなっていた。
 すぐに確認すれば良かったのだが、どうせなら…と思い、他に取り付けたいものを準備するまで待っていた。
 その取り付けたいものというのが、ナビを固定するステーだったりする。
 ひろさんに戴いたステーで固定していたのだが、どうも自分的にしっくりこないので、何か他のものはないか? といろいろ探していたのだが、なかなか良いモノが見つからない。
 で、ネットでいろいろ探していたら…サインハウスという所から、バイク用ナビのマウントシステムが発売されている事を知った。他にも、RAMマウントシステムという汎用のマウントシステムがある事は知っていたのだが、このRAMマウントが意外にも高価で、導入するかどうしようかと悩んでいたのだ。それと似たようなマウントで他にもある…と分かったはいいのだが、やはりサインハウスのものも値段は高いワケで、結局どうしようかと悩み続けていた。
 ところが、いろいろ探し回っていたところ、そのサインハウスのマウントシステムをかなり安く入手できるチャンスがあり、何とかそれで手に入れられないかなぁ…と目を光らせていたところ…今回、無事にそれらを入手する事に成功した。

 ナビ固定完了!
 サインハウスのマウントシステムは、Aパーツ(ナビ側固定パーツからボールジョイントまで)とBパーツ(ボールジョイント同士を繋ぐパーツ)とCパーツ(バイク側固定パーツからボールジョイントまで)の3つのパーツを組み合わせるのだが、今回、それら3つとも比較的安く手に入れる事が出来た。しかも、MIO C323専用のパーツだったため、見事にカッチリ決まるのが嬉しいところ。
 ボールジョイントであるため、角度なども微調整できるのはありがたいところである。
 で…固定してからナビに給電できるかを試してみたところ、無事給電&ナビ使用可能を確認。万事うまくいった事を確認した。

Continue reading…

インテルスマートレスポンス

 昨日の精神障害がウソのように、今日の私は超安定だった。
 やはり特定条件で発動するのだろうが、あの耐えがたい衝動が起きるかもしれない…という恐怖は、私から電車という乗り物を遠ざけようとするだろう。
 電車に乗れない事は日常生活には影響はないが…特定の日には利用しない訳にもいかないし、はてさて困ったものである。

 話は変わるが、最近HDDの価格が暴騰している。
 タイの洪水がもちろん原因なのだが、いつ頃からこの異常暴騰が解消されるか? については、諸説ある。
 年内いっぱいで収束する、という話もあれば来年3月まではこの状態が続く、という話もあるし、来年5月頃まで引っ張るだろう…というのもある。
 おそらく、どれも的を射た話ではないだろう。要するに誰にも分からないのである。
 今は沈静化するのをただひたすら待つしか無い…と思うが、私も来年には新PCをリプレースしたいワケで、その時にまで引っ張られるとイヤだなぁ、とは思っている。
 ま、私の場合は今すぐな話でもないので、少しずつ次の新PCの構成案を考えていきたい。
 で、一番最初に考えているのが、HDDの高速化である。
 というのも、今のPCの前は、HDDの高速化を目的としてRAID 0(ストライピング)で構成したのだが、万が一のデータ復旧が難しいという理由で今のPCはRAID 0にはしなかった。ところが今使っているPCでやはり問題となったのがHDDの速度であり、何か別の方法で高速化する事ができないか? とずっと考えていた。
 そんな時、Intel Z68チップセットが登場する際に“Intel Smart Response Technology”なるものがある事を知った。
 これは、大容量のHDDとSSDを組み合わせて、SSDをキャッシュとして使用して高速化するという技術。実際、HDDとは比べものにならないくらい高速化するようで、個人的に気になっていた技術である。

 SSDだけを使えればもっと高速なのだろうが、SSDはHDDに比べると大容量とは言えないのがネック。そこで主要なデータのみをキャッシュしてしまい、高速化しようというのがこの技術の特徴なのである。

Continue reading…

満員電車で精神的に耐えられなくなった…

精神病かもしれない…と今日、本気で思ってしまった。
実は今日、仕事で東京産業貿易センタービルまで電車で向かった。
朝6:25発東京行の中央線に乗ったは良いが通勤特快だったため、とにかく駅を飛ばしまくる。まぁだからこそ通勤特快なワケだが、今日はそれが災いした。

私の様子がおかしくなったのは立川を超えた辺り。
始発に乗っていたためずっと座っていたのだが、急に息苦しくなり、じっとしていられなくなった。足を伸ばしたい…背中を伸ばしたい…自由になりたい…等々、精神的に今の体勢でいるのが辛くなり、だんだん気持ち悪くなってきて、意識が遠のいてくる…が、気絶する事もできず、締め付けられるように感じてしまい、イライラしてしまい…と、その場にいるのが辛くて耐えられなくなったのである。
コレはマジでヤバイ! 絶叫しそう…と、今Blogに文字にして居られるが、その場ではもう気が触れてしまうくらいの状態だった。
これは次の駅で降りた方が良いかも…と真剣に思ったのだが、タイミングを逸してしまい、国分寺で降りる事が出来なかった。
しかし、問題は今乗っているのが通勤特快だったという事。国分寺から新宿まで一切止まらないのである!
だんだん顔が青ざめてくるのが自分でも分かるくらいになり、いっそ気絶してくれ…と真剣に願い続け…

Continue reading…

無限の落書きに対応した電子メモ

 以前に海外で公開された新型Boogie BoardをこのBlogで紹介したが、正式に国内発表が行われたため再度記事にする。
 米国Kent Displaysによるデジタルメモパッド“Boogie Board”シリーズの新型“Boogie Board Rip”は、なんと充電可能になり、さらに専用スタイラスで書いたメモに限ってではあるものの、PDFデータにして保存可能。日本ではキングジムなどが代理店となって発売する。
 発売は12月2日で、価格は14,800円。
 メモに14,800円は高い…と思うかもしれないが、何しろ充電可能なのだから、それはもうほぼ無限に使用できるワケで、仮に5年使ったとした場合、1日あたり8.1円。100枚1冊のメモを1日9枚使ったとしたら、その時点で“Boogie Board Rip”の方が安くなる。
 …社会人、特に事務職(特に営業)なら、多分一日あたりのメモ消費量はもっと多いかもしれないし、もっと少ないという人もいるかもしれないが、何よりゴミが出ないからエコである。
 しかも今回の“Boogie Board Rip”は専用スタイラスで書いたメモはPDF化する事ができ、WindowsマシンとUSB接続すればそのPDFデータを取り込む事もできる。

 単純にコストだけを追求すれば、紙メモの方がまだ上回るかもしれないが、エコで無限に使用できるという点で、この“Boogie Board Rip”は新世代メモとしては良く出来た製品と言えよう。
 まぁ、そう言いながらも、私もまだ若干高いかな? と思わなくもない。これが1万円を下回る価格だったなら、大きな声で「安いっ!」と言えるのだが…。

 スペックなどの詳細は公式サイトで確認して欲しいのだが、Windows用アプリケーションを使用する事でWindows上の簡易メモとしてタブレットのようにして使用する事もできる為、PC周りで使用するメモとして考えれば正に無限メモ。
 紙というゴミを出さない観点なら、クリーン&エコロジーなメモである。
 デジタルガジェットが好きな人は、昨日のポメラ DM100と合わせてコチラも検討してみてはどうだろう?
 キーボードで気軽にテキストを残すDM100と、手書きで気軽にデジタルメモとするBoogie Board Rip…二律背反的デバイスが同じメーカーから発売されるとは実に興味深い話ではないだろうか。

新型ポメラ DM100

 あのポメラの新型“pomera DM100”が登場する。
 発売は11月25日(金)予定で、価格は3万7800円となる。
 従来のポメラ、つまりDM5、DM10、DM20シリーズでは、キーボードを展開するタイプのもので、閉じた状態ではかなりコンパクトになったが、今回のDM100では、キーボード幅がそのまま本体幅となるタイプとなった。
 そのため、5.7インチ(800×600ドット)の液晶画面は蓋部分の真ん中に配置され、左右の余白は随分と空いたデザインとなった。

 このデザインに関しては賛否両論あるだろうが、とうとうDM100からはバックライトが搭載された。バックライトが搭載となると気になるのはその消費電力となるわけだが、単3乾電池2本利用で、シリーズ最長の30時間(eneloop使用時は25時間)駆動としているあたりは、ポメラの最大の特徴を損なってはいない事がわかる。
 また、このDM100で搭載された機能は実に多岐にわたり、電子辞書機能、Bluetooth搭載による外付けキーボード化、内蔵IMEのATOKのPCユーザー辞書インポート、そして何故搭載したかよくわからない親指シフト入力切替機能などが搭載されている。
 特にBluetooth機能については、iPhoneなどのスマートフォンの外付けキーボードとして使えるだけでなく、データの送受信にも利用出来る事から、従来のポメラで唯一懸念材料とされていた問題も解決されている。ちなみにQRコード機能も引き続き搭載している。

Continue reading…

世界最高変換効率36.9%の太陽電池セル

 SHARPが世界最高変換効率36.9%の太陽電池セルを発表した。
 この太陽電池セルは“化合物3接合型太陽電池”と呼ばれるもので、一般家庭の屋根に取り付けられるソーラーパネルに使われている“シリコン結晶系の太陽電池”とは異なるタイプ。では何に使われているかというと、主として人工衛星で使われ、集光型と呼ばれるレンズで太陽光を集めるタイプのシステムで利用されるものである。

 ただ、見て分かる通り、今回の36.9%というのは、レンズで集光した際の変換効率ではなく、あくまでも非集光時のもの。
 では今まではどうだったかというと、2009年に同じくSHARPが非集光時に35.8%という記録を残している。2年で1.1%増という事になるが、これをスゴイという実感を持つ人は意外と少ないのではないかと思う。技術的にはかなり大変な事をしている為、実際問題この1.1%増というのはかなりスゴイ事をしているのである。
 では集光時はどれぐらいなのか? というと、実は集光しても50%に満たない。目標は45%なのだが、実際問題としては43.2%に留まっている。まだまだ課題が多く残っていると言えよう。
 だが、ほとんどの人が気になるのは、この“化合物3接合型太陽電池”ではなく、一般家庭の屋根などに取り付けられる“シリコン結晶系の太陽電池”の電力効率なのではないかと思う。
 正直、人工衛星に取り付けるタイプの効率ももちろん社会的に必要とは思うが、今のエネルギー問題を根底から解決するには、家庭の屋根に取り付けるソーラーパネルの変換効率が上がらない事には解決できないのは誰しもが考えるところだと思う。

Continue reading…

Desktop Version | Switch To Mobile Version