マジで劇場放映を期待しそうなゲーム

 ニコニコ動画やYouTubeの登場で、素人がプロ並の映像を世に発信できるようになったのは既に周知の事だが、そのレベルが最近は特に向上したのではないかと思ったりする。
 そうした動画を公開する為のプラットフォームが整っただけでなく、その元となる動画を作るツール群に非常に優秀なものが揃ってきた事も、そうしたハイレベルな作品が世に出てくる事となった理由だが、そうした背景がどうであれ、センスを持った人々がこの世にたくさんいるという事そのものが、素人とプロとの差を埋めつつある時代を作り出したのだろうと思う。

 今回、私がネットで見つけた動画も、まさしくそんな動画の一つであり、その作りは元となったゲームが本当に劇場公開されるのではないかと思ってしまうほどの出来映えだと感じた。
 ちなみに…ゲームのネタバレを含むので、気になる人は見ないで欲しいのだが…正直言って、何がネタバレなのかすら、私には分からない。多分見ても問題ないと思うが…。

 動画公開元は下記。

 フロムソフトウェアの名作「ダークソウル」は、その世界観など考えても、たしかに映像となっても不思議ではないものがあるが、このような映像を作ってしまうと、本当に劇場公開されるのではないかと思ってしまうぐらいマッチしている。
 そしてこういうのを素人が作れてしまうというのが、今の世の中という事である。
 …ま、この動画はひょっとしたら本当にプロが作ったのかもしれないが。


 なお、このダークソウルの一つ前の作品「デモンズソウル」でも同じような劇場予告動画が作られている。同じ作者である。
 ちなみにこちらもネタバレが含まれていると思われるが…前のと同じでネタバレしててもその意味が分からない所が多々あるのではないかと思う。

 動画のオリジナルは下記。

 ひょっとしたら、こちらの方が劇場予告に見えるかもしれないが、どちらにしてもレベルはかなり高い。
 オリジナルのゲームの世界観が良く出来ているというのもあるが、それらをこれだけのレベルでまとめ上げ、演出してしまうというのは、もはやセンス以外の何物でもないように思える。
 逆に、このセンスという部分はプロだからとかは関係がない所にある。
 そもそも、素人とプロとの違いは、その生産性に主眼が置かれる。
 時間をかければ素人もプロも同じ事ができるワケだが、プロはそこを商売にしている事から限られた時間でハイクォリティなものを作る必要がある。
 その時間という部分にプロと素人の違いがあり、短時間で制作する必要から、プロはハイレベルなツールなどを必要とする。
 だが、そのハイレベルなツールも、昨今では素人が手が出せる範囲で準備できてしまう世の中になったのだから、素人とプロとの垣根がどんどん失われていくのは、今の状況を考えればむしろ当たり前の事なのかもしれない。

 しかしこの動画、本当に良く出来ている。
 下手なハリウッド映画よりもそれらしく見えてくるからスゴイ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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