125ccという一つの壁

久々にKSRでぷちツーリングした。
といっても、合計60kmほども走っていないからツーリングとすら呼べないものかもしれないが、天気も良く実に快適な走りだった。
先日のバッテリー問題から完全に解放され、セルモーターも元気よく回るし、概ね問題はない。が、一つ気になるのはブレーキをかけた時、若干ながら異音が聞こえた事。まぁ、すぐに効かなくなるという事もないだろうし、何より現時点で効き過ぎるくらい効いている為、しばらく様子見という事にした。
どっちにしても、ブレーキホースの交換を視野に入れて、今後メンテしないといけないかもしれない。…こりゃ、エクスチェンジマートでステンメッシュのブレーキホースを探してくるしかないな。

そんなぷちツーリングの一コマ。途中の国道脇に止めて一枚パシャリ。
可もなく不可もない、実に安定した仕上がりと言えよう。

そんなウチのKSRは排気量124.9ccである。
道路運送車両法で言う所の原付二種であり、道路交通法で言う所の小型二輪である。
今、この125ccという排気量を一つの基準にして、新しい車輌区分が作られる可能性が検討されている。
それが超小型車という区分である。

YOMIURI ONLINE 経済ニュース
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120526-OYT1T01151.htm (現在リンク切れ)


軽自動車よりも小さい、1人~2人乗りの超小型車の普及に政府が乗り出すらしい。
これは都会の中に住む高齢者が、買い物に出かけられない事情を考慮したもので、道路運送車両法では(おそらく四輪で)現在5つの区分に分けられるものを6区分にし、年度内に認定制度を作る事を目指しているようだ。

超小型車…といわれてもピンとこないと思うが、コレを見れば何となく理解するだろう。

これは日産が行動実証実験に使用した2人乗りの超小型電動車だが、こういうものを想定しているという事である。
原付バイクと軽自動車の真ん中に位置する車輌と考えているようだが、その排気量からすると125cc程度を想定しているようだ。ま、簡単に言えば原付二種が四輪化したもの、という事になる。
ただ、今の御時世から考えるとおそらく電導自動車になる事は概ね間違いない。125ccのガソリンエンジンにするよりも、電気モーターを搭載した方が電気自動車の開発と併行できるメリットもあるし、何よりエコである事を訴求しやすい。
技術的に言っても、こういう超小型車を運用する場合は半径30km程度を想定しているだろうし、その距離であるならば充電問題もほぼ問題ないと言える。

ただ、こうした超小型車の運用を高齢者という視点で見ているならば、利用するだけの事を想定していてはいけない。
まずパンクした時の事などトラブルを事故解決できるのか? という所を考えないと、ただでさえ渋滞してしまう都会事情をより混乱させる事になる。なので使用するタイヤはノーパンクタイヤ等の新技術採用のタイヤでなければならないなどの規定は必要なのではないかと私個人は思っている。
また、駐車場問題も大きな問題になる。いくら小さいとは言え、四輪である以上、バイクのようにはいかない。この部分もよく吟味しないと混乱のタネになってしまう。

ただ、私はこうした新しい区分が不要だとは思わない。
時代に合わせた新しい区分をいち早く導入する事は、世の中をよりスムーズに運用するために必須だと思う。
というわけで、個人的にはSegway-HTの公道使用もぜひ検討してほしいものである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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3 Responses

  1. XEGASY より:

    51cc以上の二輪に側車を付けるか、三輪にすることで、法律的には高速道路に入れるようになるのだから、制限なんて意味を成してないですね。
    あのピザを運んでいる三輪の排気量をほんの少しアップさせれば、高速に乗れるとは…。

  2. うめー より:

    超小型車ってこういうの↓
    http://www.youtube.com/watch?v=_0ri3bpEyZw
    なら乗ってみたい。
    コレとか。
    http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=tdAaNU0FUrc

  3. 武上 より:

    >XEGASYさん
    今回の超小型車の定義は、あくまでもチョイ乗りを想定したもので、おそらく最高速度や乗り入れ制限もかなり付くんじゃないかと思います。
    が、問題は最高速度制限を入れた途端に都会で大渋滞…なんて事もありうるわけで、おそらくこの問題がこの超小型車の最大の山場になるのではないかと思います。
    51cc以上の二輪車に側車つけて高速走る…事は可能ですが、実際にそれで乗り入れる人はほとんどいないと思います。
    特殊な例をもちろん想定しなければならないのでしょうが、その特殊な例を発見した時点で法令を見直してくれればいいんですが、それをしないのが今の政治クォリティ…。
    まずはそこを何とかしないとマズイでしょうね。
    >うめーさん
    今回の超小型車はそういうのとは違う方向性だと思います。そもそも高齢者対象だしw
    それに、こういったタイプはパワーもハイパワーでないと意味ないから、今回の区分にはそもそも入らないと思いますよw

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