テザリング解放で差を詰めるSoftBank

 本日、午後3時にSoftBankがUstream配信で記者会見を行った。
 内容はiPhone5の動向についてであり、ついにテザリング解放を孫社長が行った。

 テザリングは基本的に月額525円での提供になるが、年内までに申し込むと2年間無料になる。そのあたりはauと全く同じである。また、通信データ量に関しても、7GB上限としそれを超えると128kbpsになる事もauと全く同じである。
 これでauとSoftBankの差は一気に縮まった。いや、孫社長は差が開いた、と考えているだろう。
 というのは、このテザリングの発表と同時に、下取りプログラムの値上げを発表したからだ。今までは機種毎に一律の下取り価格設定としていた所を、容量別に差別化し、さらに底上げした事で、iPhone4Sの64GBは12,000円から20,000円へとアップ、iPhone4の32GBも8,000円から12,000円にアップとなった。
 というワケで、私のiPhone4も下取りに出せば12,000円、つまり1ヶ月1,000円値引きが1年続く計算になる。

 他にも、auスマートバリューと同じ値引きプログラムである“LTE スマホ BB割”などの発表もあり、価格、機能においてauと何らかわらないプランを提供すると発表した。
 おそらくこの施策でauへのMNP転出は相当押さえられたのではないかと思うが、どうせこの発表をするのなら、予約開始する前にしろよ…と思った人も多いのではないかと思う。
 そうした疑問に関しての質疑応答も、このUstream配信では行われていた。

Gigazine
ソフトバンクモバイルもiPhone 5でテザリングを実施、月525円で7GB制限アリ

http://gigazine.net/news/20120919-softbank-iphone5-tethering/


 まぁ…他社がやったからSoftBankも追いかけた、という感じにも見えるが、それでもそれすらできない(やらない)のがdocomoであり、それから比べれば随分とマシと言える。
 それに、このauを追従するような値引プログラムが実施された事で、SoftBankのiPhone5端末にはauにはないメリットを持つ、逆に優位に立つ端末となった。
 それはW-CDMAによる、通話とデータ通信の同時通信が可能という事である。
 これはCDMA2000のau端末ではできない事であり、使い勝手という面では優位に立つポイントである。

 と、ここまでくると、私の判断としてはSoftBankに行くしかないだろう、という決断になる。私の目的はSoftBankのプランで概ねクリアできるからだ。
 だが、如何せんLTEというものが入った事で、支払う月額がiPhone4時代より1,000円ほど引き上げられていることが私のネックとなる。
 前述した、下取りプログラムにおいて、私のiPhone4は月額1,000円を値引く事ができるのだが、問題は私がSoftBank回線の機種変更ではないという事。
 私は主回線として使っているdocomo以外に、先月までSoftBankでiPhone4の回線を余分に使っていた。そしてそれを先月解約したため、私の手元には白ROM状態のiPhone4があり、今度のiPhone5は、docomoからMNPで導入しようと考えている。
 問題は、このMNPによる割引と、下取りプログラムが同時適用できるか? という事である。
 白ROMを下取りできれば、私は1年は月額5,000円以下で済ませられる。

 また、新iPhoneかいかえ割というプランと、のりかえ割というプランを合わせると、基本料金980円が2年間0円になるという割引があるが、このウチのりかえ割は9月30日までの話である。
 iPhone5が今月中に手に入らなければ、こののりかえ割は適用されないのか?
 ここも疑問点である。

 下取りプログラムの説明は、ちょっとわかりにくい所がある。
 機種変更もしくは新規契約で下取りプログラムが適用とあるのだが、実はMNPも新規扱いと言えば新規扱いなのである。
 この件を、実はTwitterで孫社長に直接つぶやいてみたのだが、Ustream配信の直前だった事もあって、華麗にスルーされてしまい、結局返信は戴けなかった。
 まぁ…店頭で聞けよ、って事なのかもしれないが、孫社長からハッキリとした答えを貰えれば精神的にはスッキリしたのだが…残念である。

 と言うわけで、今週末あたりにSoftBankショップに行って、まず現状私が考えている事が可能なのかどうかという事と、のりかえ割の適用について聞いてこようと思っている。もし全てが好転する回答を得られたなら、家族全員のケータイ回線をSoftBankにしてもいい…とすら思っている。
 何はともあれ、実態把握をする所から始めようと思う。
 今日のSoftBankの記者会見は、今一つ悩んでいた私の背中を押すには十分な意味があったように思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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