深海3300mの小宇宙

 カリフォルニア沖、水深3300メートルの海底から、新種の肉食の海綿生物が発見された、という記事を見た。
 海綿生物って何だ? という話になるのだが、Wikipediaによると「熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息する。淡水に生息する種も存在する。壺状、扇状、杯状など様々な形態をもつ種が存在し、同種であっても生息環境によって形状が異なる場合もある。大きさは数mmから1mを越すもの(南極海に生息する樽状の海綿 Scolymastra joubini)まで多様である。多細胞生物であるが、細胞間の結合はゆるく、はっきりとした器官等の分化は見られない。細かい網目状の海綿質繊維からなる骨格は、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられる」とある。
 要するに分類としては一つに括っているものの、かなり個体によって違いのある生物群、という事になるだろうか。

カラパイヤ
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52107464.html
Scientists describe extroardinary new carnivorous sponge
http://www.mbari.org/news/homepage/2012/harp-sponge/harp-sponge.html

 リンク先の画像を見て貰えればわかるが、その形状は根のような部分から、放射状に伸びる枝が生えていて、この枝で罠をしかけて、先端についているフックを使って小さな甲殻類を捕食するらしい。

 何とも不気味な…それていて不思議な生物である。


 普通の重力下で存在できる生物ではないし、深海ともなるとその世界は地球上にある宇宙とも言えるような世界。まさに深海とは小宇宙ではないかと…。
 深海にはこのような生物以外にも想像を絶する生物が存在する。
 想像を絶する水圧の中で生息するそれら生物は、地上生物とは全く異なる進化形態を取って今に至っているようにしか思えない。

 この新種海綿生物を見て思ったのが、コレってEVAとかに出てくる使途じゃねーの? という事。まぁ、私の考えすぎかもしれないが。マジでこんなのを参考にして使途のデザインを作ってたといっても全く不思議に思わないし思えない。

 人は宇宙の遙か先を知ろうと宇宙開発を進めているが、もっと身近なところにもっと知らなければならない世界がある…そう思えてならない。
 そして知恵の実を食べた人類の探究心は留まるところを知らない。
 技術はその為に進化し続けていく事だろう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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