Justsystemに感謝

 私は結構長い間、JustsystemのATOKを使用している。
 一番最初に使用したのは、私がまだMacユーザーだった頃。“ことえり”があまりにも使えない為、ATOKを使用した事が始まりである。
 その後Windowsにプラットフォームを換えても、MS-IMEのバカさ加減に我慢ならず、結局Windows版のATOKを購入し、使い続けている。
 その中で、パッケージ製品としていくつかの辞書がパックになっているものを購入したりしているのだが、ATOK2006か2007の時に広辞苑第五版がセットになったものを購入した。
 それまでは明鏡国語事典とかジーニアス英和辞典がセットになったものを購入していたのだが、初めて広辞苑の電子辞書版を購入したのである。
 その際、広辞苑の使い勝手が良かったという事もあって、その次に出たATOK2008の広辞苑第六版セットを購入した。…ま、運悪く滅多に改版しない広辞苑がたまたま改版したため、購入に至った訳だが…。
 その後、広辞苑は改版される事もなく、私はATOK2012を現在は使用しているのだが、実はこのATOK2012を購入する段階で、広辞苑第六版のROMを紛失してしまっていた。
 部屋中探しても広辞苑第六版のROMが見つからず、結局ATOK2012は通常のプレミアムセットを購入した。ただ、このときはATOK2011のプレミアムセットに付いていた三省堂のスーパー大辞林が合ったため、それで広辞苑を代替させる事にしたのである。
 それで使い続けてそろそろ10ヶ月が過ぎようとしているのだが、ここにきて「やっぱ広辞苑欲しいなぁ」という欲望が…。
 で、買い直す必要があるかも知れないと思い、Justsystemのサイトを見ていたら…何と、会員向けに“ディスク修復サービス”なるものがある事に気づいた。
 破壊、盗難、紛失した際の補填サービスという事になるのだが、これを無料で提供しているというのである!
 …長年使ってて、こんなサービスがある事を知らなかった私も問題だが、早速それに頼ってみる事にした。
 ところがサポートから連絡が来て「期限切れ」と回答が…。よくよく考えると、私が広辞苑第六版セットを購入したのはATOK2008の頃であり、既に4年…いや、実質上は5年近くが経過していた為、既に期限切れになっていたのである。
 しかたがない話と言えばそれまでなのだが、広辞苑第六版は現時点で現行製品であるため、一縷の望みをかけて「ATOKは最新のATOK2012を使用している為、広辞苑第六版だけでも対応してもらえないか?」と連絡したところ、用意する事ができた、という事で送って貰える事になった!


 これにはただただ感謝である。
 というか、今までディスク修復サービスがあるという事を知らなかった私の問題であり、紛失したと分かった段階で対応していれば、もっとすんなり対応してもらえていたかもしれない。
 手間をかけてしまったのは私の問題であり、今回の対応はJustsystemのサービス、と受け取るのが正しいのかもしれない。

 ここまで拘る事もないのに…と思われるかもしれないが、私はある意味日本語入力フェチなのかもしれない。
 私は実はカナ打ちなのだが、何故カナ打ちにしたかというと、頭の中に浮かんだ文字列をダイレクトに入力したいからカナ打ちにしたのである。ローマ字を頭の中で変換すると、その変換を考えている間に次の文章を見失ったりする事が多々有り、流れる文章を書くことができなかったのである。ま、頭の良い人ならローマ字でも問題はないのかもしれないが、私はそこに余力を使うよりは文章の流れをより明確に、そして多彩に持って行きたいと考えた為、もっとも自分に合ったスタイルとしてカナ打ちを選んだ。
 そうして文章をタイピングする為にカナ打ちのタッチタイプの訓練をして…今では頭で考えた文字をダイレクトにそのまま入力できるようになった。
 こうなると、今度は打ち込む文章に使われる文字の意味や用例が気になり出す。だから辞書の利用が多くなるワケである。
 そういう意味では広辞苑は実に使い勝手のよいツールであり、ATOKは文字入力時に辞書検索ができるというメリットがある為、その使い勝手はもう他に替わるものがないものになってしまった。
 これが私がATOKに拘る理由であり、電子辞書に拘る理由である。
 なので角川類語辞典も欲しいところではあるのだが。

 何はともあれ、今回はJustsystemに感謝の一言である。
 おそらく来年2月頃にはATOK2013(仮)が出てくる事だろう。予算が捻出できれば、購入を検討したい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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