LDゲームがWindowsアプリに

その昔、ゲームセンターにLD(レーザーディスク)を媒体として作られたビデオゲームがあった。基本的にはLDで映像を流し、その映像の合間にレバーやボタンでアクションを入れるタイミングが現れ、一定時間内にそのアクションを採らないとミス、という感じのものだった。

あのDragon’s Lairが!

そのLDゲームの中でも難易度が高いと言われていたゲームに「Dragon’s Lair」というゲームがあった。
1983年に北米で発売されたゲームで、当時としては莫大なデータ量を誇るレーザーディスクを使用していた事で、ゲーム史上初の本格的アニメーションを導入できた作品でもある。
LDゲームのほとんど(というか多分全部)は、アニメーションをそのまま再生し、そのアニメーションの要所要所にコマンド入力タイミングを差し込み、そこでプレイヤーにアクションをさせ、その成否でゲームという体裁を採っている。
当時のゲームといえば、いわゆるファミコンレベルのものが当たり前の時代だから、LDゲームの滑らかなアニメーションはものすごく映えたし、魅力的だった。
しかもアニメーションさえ用意できれば、ゲームのシステムそのものはものすごく単純だから、ネタさえあれば量産が可能。まぁ、そのネタが売れるものかどうかが問題ではあるのだが、ゲーム開発という意味では比較的難易度の低いものと言える。
技術的にはそういったものだから、容量さえあればほとんどのプラットフォームに移植できるため、結果的にほとんどのゲームコンソールに移植されたと言える。
ただ、NES(ファミコン)やSNES(スーファミ)、ゲームボーイにも移植されたのだが、これらの機種ではLDゲームの容量は当然得られなかったため、似ても似つかぬアクションゲームとして移植されている。

そのDragon’s Lairが、Windowsストアアプリとして750円で販売されているという。
タイムギャルが出て欲しいなぁ
欧米だけでなく、日本国内版でも発売されているようで、無償のお試し版も存在する。
このストアアプリは対応プロセッサを「x86/x64/ARM」としていて、Windows 8/8.1の他、Windows RTタブレットでも動作するとしている。
基本的に映像を流し、それに合わせたアクションの割り込みであるため、ARMコアでも何ら問題なく動作するという事だろう。
ゲームにはオリジナル版とアーケード版というのがあるようだが…この二つの違いがどこにあるのかはわからない。多分、オリジナル版とはゲームセンターに登場したバージョンで、アーケード版というのは、Xbox Liveアーケードで発売されたバージョンのアレンジモードではないかと予測する。

これを機に他のLDゲームもWindowsストアアプリで…

Dragon’s Lairももちろん良いのだが、個人的には日本初のLDゲームもこういう形で再現して欲しいと思う。
昔はセガのMEGA-CDなどCD-ROMメディアの登場と共にLDゲームの移植がバンバン行われたが、今となってはそれも懐かしい話で、新しいプラットフォームに移植される事はもうなくなってしまった。
昔ほどの高額商品には出来ないだろうが、Dragon’s Lairのように750円程度であれば、まだまだイケそうな気がする。
ニンテンドー3DSのダウンロード専売タイトルである、セガの旧作シリーズ(スペースハリアーとかアフターバーナー2)は結構な数が売れているようで、シリーズが継続している。
もちろんプラットフォームは重要ではあるが、Windowsという新しい市場開拓の一貫として、Dragon’s Lairに続くのも良いと思うのだが…。まぁ、調査したわけではないため、販売数がどれだけの予想になるかはわからないが、話題にはなると思う。

タイムギャルとかロードブラスター、サンダーストームなど、当時名作と呼ばれた作品も多い。
また復活してくれると面白くなるのだが…どこか出してくれないかなぁ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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