広角レンズの魅力にハマりそう

私がカメラと本格的に出会ったのは、実は高校時代。
まだデジタルカメラが登場する前の話である。

昔から人物撮影が多かった

ハッキリ言うと、私は人物を撮るのがあまり好きではない。
特に女性を撮るなんてのはもっとも苦手とする部分だ。
何故か?
それは猛烈に恥ずかしいからだ(爆)
撮られる側は撮られる事を覚悟(おそらくそこまで深刻に考えてないかもしれない)しているのだろう、あまりそういったそぶりを見せない事が多いが、撮る側である私は吊り橋効果に似たものを常に感じていた。
高校時代、別に女性モデルを相手に撮るわけでなく、関係各所の要望から同じ学校の女子生徒のさりげない日常を撮影する(別に女子学生だけに限った事はなくもちろん男子生徒も撮影はしていたが)だけなのに、何故かファインダーを覗くと強烈な鼓動を感じるのである。
だから時に手が震え、撮影結果がピンボケになる事もあるぐらいで、それでもそんな事を1年も経験すると、ピンボケは流石になくなったが、それでもファインダーを覗くことによる吊り橋効果は収まる気配は全くなかった。
何故そうなる? と思う人も多いと思う。
私の場合、ファインダー越しに見ると、被写体である女性がいつもと違って見えるのである。
これは全ての人に共通して起きる事ではないから、理解できない人は永遠に理解できないだろうと思う。私はそうなってしまうのだから仕方が無いのだ。
だから、人物を撮るというのは苦手な事の一つであり、それでもカメラ好きの自分としては人物よりは風景を撮りたい、と願っている。だから…と言うわけではないが、昔から比べて標準レンズで撮影する事が多くなった。

風景と言えば…

風景を撮影する時、おそらく大活躍するのは広角レンズだ。
広角レンズというのは、基本的にコレだという定義はない。私が広角レンズと呼んでいるのは35mm判換算で35mm未満の焦点距離を持つレンズの事で、20mm以下になると超広角レンズだと思っている。
この辺りの感覚は人によって違うため、大凡35mm未満を広角レンズ、と私は総称して言っている事が多い。
そんな広角レンズの特徴と言えば、とにかく空間が広く撮れるという事。もうコレに尽きる。
Wikipediaの「広角レンズ」の所に、同じ人物の大きさで広角、標準、望遠で撮影したサンプルが掲載されているが、同じ人物の大きさなのに周囲の景色の写り方がまるで異なる事がわかる。
要は広角レンズは対角線画角がかなり広いのだ。また被写界深度が深い事から、比較的周辺含めた全てにピントが合いやすい(あくまでも合いやすいだけでパンフォーカスという事ではない)。
まぁ、絞り値をいろいろ変えて、違った撮り方をすればまた違った表現になるのだが、基本的には広角レンズは空間を広く撮影できる、という事に違いはない。
ちなみに人物取りが最適な焦点距離は、私の場合35mm判換算で85mmだと思っている。85mmジャストのレンズがなければ、85mmを中心とした前後20mm以内の焦点距離なら人物を撮るのにあまり困らないのではないかと思っている。ま、これも人にもよるし、状況にもよるが。

で、今までは広角レンズというものに関して「コレ欲しい」とかあまり思う事もなかった。
ところが、私が購入したE-M1に付いてきたレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの広角寄りは35mm判換算で24mmとかなり広角な画角で撮影ができるものであり、そうした広角寄りの撮影をし始めると、意識していなかった広角レンズというものに興味が出てきた。
それに追い打ちをかけるように、ITmediaでこんな記事を見かけた事で、よりその意識が強まってしまった。

ITmedia デジカメプラス
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1408/13/news121.html

集中線的な効果

今まで、広角レンズは単に風景を撮るのに適している…ぐらいの意識しかなかたのだが、この記事を読んで「なるほど」と思った点がいくつかある。
特に「集中線的な効果」を狙うというのがツボにハマった。
確かに集中線を意識した撮り方にすると、前後の遠近感が強く出る感じがする。
しかも煽り気味に撮影すると、その空間の広さたるや、広角レンズでしか撮れないような演出になる。
基本的な使い方なのかもしれないが、今まであまり広角に意識してこなかっただけに、目から鱗である。

今まで広角レンズは不要、と思っていたが、これは1本欲しい感じだ。
ただ、私の持つM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは広角側で24mmと既にかなりの画角で撮影ができるため、当面はこれで練習する事になるだろう。
そしていつか撮影のコツが掴めてきたら、35mm判換算で24mm未満のレンズを視野に入れていきたい感じである。
…値段、相当に高いとは思うが(-_-;)

ただ、自分的には人物撮影の吊り橋効果をいつかは克服したいと思っているところもある。
そうなると…やはり35mm判換算で85mm付近のレンズも欲しくなる。
ただ前述と同じようにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの望遠よりは35mm判換算で80mmになるため、当面はコレで練習という事になるだろう。

ん?
考えてみると、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROってものすごく汎用性高くないか?(爆)
たしかにスゴイレンズなんだな…まぁ、あとはF値の問題。
F2.8より小さいF値が欲しくなったら、専用レンズへとシフトしていけば良いだろう。
ってか、12mmから40mmまで全域でF2.8で撮影できるって事自体、とんでもなくスゴイ事なんだが。

こうなると、同じオリンパスから9mm F1.8 PROレンズが登場すると言われているが、そちらもかなり期待できるレンズになるだろう。
めちゃくちゃ高いレンズになると思うが(-_-;)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    MZD12-40mmF2.8PROの汎用性

    何を今更ー!w
    もしかしてじゃなくて、本当に画質、汎用性に優れた良品なのは間違い無いでしょう。
    コレ一本で広角~中望遠をカバーできて、かつF2.8と明るい大口径。各収差も抑えられていて、画質も単焦点並みと折り紙付きの高級レンズ。
    正直言うと、E-M10とのマッチングが合えば、私も欲しいです。
    …高いですがw

    広角域の写真ですが、私も手を出し始めてます。
    まだ日も浅いし撮影する機会が少ないので、どう撮れば良いのかを勉強しつつですが。
    私の場合、広い範囲を撮影した空間的な広がりのある写真より、パースを強調した写真の方に興味があったりします。景色も撮りたいけど、中々機会がないですね。
    スナップショットも勿論撮るけど、街中を撮るのって中々度胸がいるので、街ではまだ殆どしたこと無いです。
    折角の小さいカメラなんで、後々は広角を活用出来るように精進します。

    超広角は…色々フレームに入っちゃうからより難しそうですね。いつかは一本欲しいけど、レンズそのものの焦点距離が短くても、m4/3は画角が狭くなっちゃうので選択肢がほとんど無いのが実状。
    それこそ焦点距離一桁のレンズじゃないと超広角にはなりにくい。
    で、そんなレンズは間違い無く高い。
    …と、金銭面で中々手が出なさそうです。

    • アバター画像 武上 より:

      まぁ…M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの凄さは知ってはいたんだけど、改めて見るとホントにスゲェな、と。

      しかも…前にもこのレンズは「寄れる」という話をしたけれども、最短撮影距離が全域で0.25mといいつつ、ほぼ0.2mくらいで可能であると同時に、実は最大撮影倍率にも注目して欲しいところ。
      というのも…このレンズ、35mm判換算で0.6倍と標準ズームでは考えられないくらいの倍率を持ってます。
      通常、大体0.3倍でも良いレンズという部類にはいるにも拘わらず、マイクロフォーサーズだという事で0.3倍がさらに倍。この数値、マクロレンズだと1倍以上になるけれども、標準レンズで0.6倍というレンズは他を探してもあまりない数値なのですよ。
      被写体まで寄れるだけ寄って、そこで被写体を大きく撮影する。
      つまり、マクロレンズと同じ事がマクロレンズには劣るものの標準レンズで出来てしまうというわけでして…いやはや、スゴイレンズですな。

      コレ一本でカバー域が広いのだから…E-M10にもどうです?
      レンズを手で持って固定してシャッター切る時にE-M10を操作する…でもイイと思いますよw
      Nikon1とかはちょっと大きなレンズ付ければみんなそうなるんだしw

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