一万人が選ぶ…

明日12月3日で、PlayStationが発売20周年となる。…もう20年経過したのか…。

歴代人気ソフト

この20周年記念という意味なのかどうかはわからないが、SCEJが「一万人が選ぶ『プレイステーション』歴代人気ソフト」というアンケート結果を発表した。

一万人が選ぶ「プレイステーション」歴代人気ソフト
http://www.jp.playstation.com/cp/topics/2014120101.html (現在リンク切れ)

総合的なランキングで言えば、上位4位がスクエニ作品で固まっているのは2大RPGだから止むを得ずといったところか?
個人的に、ドラクエVが1位になったのは非常に納得できる結果だ。
従来、こうしたRPGは主人公こそ勇者であり、世界を救う力を持つ存在…というのが定説だが、ドラクエVはそれを覆し、自らは勇者の父親であり、そこから家族の話が繰り広げられる。しかも結婚というイベントの中で、パートナーを選択できるできるというギミックも(当時としては)新しかった。
あと地味なところでモンスター使いというクラスが出てきた事も斬新だった。
そんなドラクエVだが、このランキングに対して思う事もある。もしプレイステーションプラットフォームでドラクエIIIが発売されていたならば、この結果はまた違ったものになっただろうと。
今、スマートフォン版が発売されたドラクエIIIだが、個人的にはドラクエVのようにプレイステーションプラットフォームでリメイクして欲しい作品の一つである。スマートフォン版と言わず、ぜひコンソール版としてPS4あたりに発売してくれないだろうか?

2位のFF7だが…私は実は未プレイ作品。だが、私の知人に言わせればFF最高傑作と呼ぶに相応しい作品だとか…。個人的にはFF6が好き(というか私はFF2、5、6しかプレイした事がない)なのだが、プレイステーションプラットフォーム移行後のFFシリーズは、今プレイしているFF14以外やった事がないため、コメントが非常に難しい。

ランキングの9位、10位と、落ちモノが続いた。
9位のぷよぷよ、10位のTETRISは実に落ちモノゲームとしては歴史も長く、いわゆる金字塔ソフトである。
ゲームボーイが爆発的に売れたのは、TETRIS&通信ケーブルによる対戦ではなかったか? とすら私は思うことがある。
ぷよぷよは、正直TETRISの二番煎じ…というイメージが私にはある。もちろん、TETRISのあの無骨なイメージをポップなものにしたのは間違いなく正解だとは思う。だからこそのランキングなのだろうから。
まぁ、厳密にいえばぷよぷよも違いがあるわけで、そういう評価が成された結果が、このランキングなのだろう。

世代別はもっと面白い結果に

世代別にまとめたデータは面白い結果になっている。
40台のデータを見ると、もののみごとにドラクエ、FF、バイオハザード、が上位にランクインしている。これはもうメディアが報じた結果と全く同じ歴史を垣間見ているようである。つまり、ホントに人気があった、という事だ。
10台はというと、ここにモンハンやキングダムハーツが入ってくる。17位にグランドセフトオートが入ってくる辺りは、現代だな…と思う部分ではある。…みんな、自由と自分勝手は違うんだぞ? と言いたくなる私は昔人間かもしれない(爆)
あと、面白いのが40台ランキングの中に「パラッパラッパー」が入っているという所。
このゲーム、今の音ゲーの走りみたいなもので、当時はその斬新さに驚いたものである。このパラッパがなければ後の音ゲー文化は確立しなかったかもしれない。そして10台をみてみると、見事に太鼓の達人がランクインしている。公式サイトのコメントにもあるが、これは家族でプレイした経験がある事によるものらしい。
パラッパから綿々と流れる音ゲーテイストが、この流れを生んだのかも知れない。

一番感動したゲーム

この「感動した」という部分が曖昧な為、ランキングの意味するところが分かりづらいのが問題だが、大部分の人はシナリオ的感動と解釈したようである。
しかもPS2という機種限定のランキングであるため、私的は妥当なランキング、と今一つこのランキング自体に感動がない。
ただ、その中にあって、メタルギアソリッド スネークイーターがランキングしている所はただただ納得である。ボスからビッグボスへ。この流れが明確に分かるストーリーは、実に感動である。ボスの声が井上喜久子(17歳。ぉぃぉぃ)というのも当時驚いた記憶がある。…私だけかも知れないがw
このメタルギアシリーズでいうと、私の場合は、その全体の完成度の高さ、シナリオの作り込みの良さ、システムの良さなど、総合的にあまりにもよくできていて感動したのは、初代PSで発売されたメタルギアソリッドである。
PS2ともなれば、マシンスペックが格段に上がった事による表現力の増加はたしかにあるのだが、当時PSであの作品を作ってしまった小島監督には脱帽である。作品全体に対してまさに感動であった。

感動…という意味で、このランキング唯一美少女ゲーム(?)と思しき作品として「CLANNAD」がランキングしているのも興味深い。
家族愛をテーマにした作品という事でアニメも高評価だった同作だが、原点はもちろんゲームである。
この作品の前にメーカーのkeyからは「Kanon」「Air」などが発売されているが、PS2という限定機種によるランキングの為、CLANNADが出てきた、という事だろうか?
余談だが…そういえば昔、前々職の時、誰かがいっていた言葉がある。
「Airは文学である」
当時の私は「ホントか?」と懐疑的なところがあったのだが、その思いは実は今も変わっていない(爆)

リメイク希望作品として…

リメイク・次回作が楽しみな作品としてのランキングがあるが、やはりFF7がトップとなった。
前述した通り、私は未プレイであるため、この辺りが何とも言えない。
ゲームアーカイブスとかで出てるハズなのでプレイしてみるか?
ただ、その期待がある通り、やはりFF7は名作だったという事だろうと思う。
面白いのは、男女別のランキングでも双方でFF7がトップだという事である。
うーん…やはりプレイするしかないのだろうか?

ドラクエシリーズは、リメイクを期待する声だろうと考えられる。そもそもあのシリーズはシナリオ的にはほぼ完結しているものが多い。もし作られたとしても外伝的な話だったりする為、妥当な所としてリメイクである事が考えられる。
一方、FFシリーズはというと…外伝という作り方ももちろんできるが、メインストーリーとしての続編が往々にして考えられる作品もあったりする。
この辺り、制作スタッフの考え方などの違いなのかもしれないが、興味深いところである。

ただ…前述したが、私はリメイク、という意味において、今までプレイステーションプラットフォームで発売されてこなかった作品をぜひともプレイステーションプラットフォームで発売して欲しいという気持ちもある。
たとえば…セガ系のゲームはプレイステーションプラットフォームに移行しやすい部分がある。ハードメーカーが現存していれば無理だが、今やソフトメーカーとなったセガ作品なら、そのアタリをクリアするのは難しくないからだ。
さすがに任天堂作品をプレイステーションへ…というのは難しいだろうが、昔なら(政治的に)難しかった事が、今ならできる、というものもあるだろう。
それと…繰り返すがドラクエIIIをぜひともプレイステーションプラットフォームで出して欲しい。
いや、贅沢な話をすれば、ドラクエ初期3作をぜひプレイステーションへ、と思っている。この3作、通常ロトシリーズと呼ばれるものだが、これらは3作並ぶ事で意味がある。もちろんIIIだけでも良いのだが、是非ともナンバリングタイトルとして欲しいところだ。

総合ランキングの中の話に戻るが…どうしてデモンズソウルとかダークソウルがランキングしなかったのだろうか? という疑問もちょっとある。
売れ筋という意味ではPS3限定だし数は他と比べて少ないのかもしれないが、ニコ動などの生放送などを見ていると、この両作品の人気は異常である。
アクションRPGの金字塔と言っても過言ではない、と苦手な私でも思えるぐらいの完成度である。
今度はぜひPS2ではなくPS3も多分に含めた作品のランキングが見てみたいものである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    20年、もうそんなになりますか。
    いやはや早いものです。
    私はプレイしたゲームがかなり偏っていて、格闘アクションが大半。
    残りがRPGやSLG、STGですかね。
    FFシリーズは私も好きなんですが、1~3と6、14しかプレイしてないです。
    個人的にはFF1~3が好きです。
    FF7の評価が非常に高いのは、シナリオや音楽などの総合的なクオリティも高かったんだと思いますが、初めてビジュアルに力を入れて3D化したので感情移入の度合いが高かったからじゃないかなと思ってます。
    未プレイなんで予測ですが。

    デモンズやダークは…
    個人的にはPS3のゲームの中でもトップクラスだと評価したいんですが、女性票の入りにくいタイトルだと思うのでランキングに入るのは難しそうですね。
    グロや怖いの苦手な人にはよりマゾいゲームだしw

    こういったランキングは分析すると面白いですね。
    歴史を感じます。

    • アバター画像 武上 より:

      プレイステーションとセガサターンが登場した事から、技術面の大きな変革と共にゲームの方向性が一斉に変わった事が年代別でよく分かる結果だったのではないかと思ってます。

      個人的には…2Dの良さと3Dの良さをちゃんと使い分ければ面白いゲームになるのは間違いないでしょう。
      今のクリエイターは何もかも3Dにしようとする風潮があるので、そのアタリをよく考えて欲しいものです。

      それにしても…ドラクエIIIを出してくれないかなぁ…。コンソールでの最高峰がSFC版ってのがねぇ…。スマホ版はやりづらいし…。

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