2014衆院選

衆院選の投票日だった本日。最近の私は真面目に投票に行くという状況。

意味はあったのか?

私はいつもBlogでなるべく政治の事は書かないようにしている。
それは正解というものがないから…というだけでなく、立場によってその出てくる答えがまるで異なるから。人によっては良い事であっても、その反対の立場の人で言えばそれは悪い事であり、その立ち位置は時によって入れ替わる事だってある。
だから出来る限り政治の事は書かないのだが、今回はあまりにも選挙そのものの意味がないように思われたため、ちっょと書いてみる事にした。

そもそも今回の衆院選選挙に意味はあったのか?
私としては「全くない」と思っている。
下がってしまった内閣支持率を一度リセットするために、再度国民に今の内閣の主要たる部分を認めさせるために行っただけのように思えて仕方が無いのである。
自民党からすると、今は他党には絶対に負けないという自負があるように思う。だから解散、総選挙を行ったとしても、第一党を勝ち取る事ができるわけで、支持率のリセットは思った以上にやりやすいのではないかと思う。
この内閣の支持率以外に、今回の選挙の意味は全くない。
実際、自民党議員の不始末などの問題が多発した事で、イメージダウンが続いていたが、そのダウンしたはずのイメージを持っている議員が、再び当選しているという事実が、開票している今の段階でも見えてきている。
誰とは言わないが、とてつもなく後援会の会計が杜撰だった小○議員は、当確を手に入れている。あんな体たらくであったにも関わらず、当確が出ているのである。
こんな意味のない選挙がかつてあっただろうか?(いやない…と反語で続きたいが多分ある…)
逆に自民党以外の政党があまりにも酷い結果で、見るも無惨な状態になっている。
問題を起こしまくった自民党が落ち目になるのではなく、野党が落ち目になっていくという、考えただけで第一党すら変わらず、かえってその思うつぼになってしまった今回の選挙は、やはり全く意味がないように思えて仕方が無い。
いや、意味がないだけならまだマシなのだ。
実際は…意味がないどころか無駄であり逆にマイナスな面しか出てこない結果である。

どこから金が出てるんだよ?

選挙が行われるという事は、少なくとも選挙管理委員会の人員が当日ふくめた複数日に動員され、全国各地で投票が行われる。
当然、その人員にはの人件費が支払われているわけだが、このお金はどこから出ているというのか?
こんなもの、国民の税金から出ている以外に考えられないわけで、その費用たるや大体800億円がかかると言われている。
実際、2012年12月に行われた衆議院選挙に使われた事務費用は588億円と言われていて、事務費用だけでそれだけの金が動いている事になる。他の政党交付金や取り締まりにかかる費用など全て含めると、800億円近い金が動くのは、間違いないようである。
そしてこれらは全て税金から使われているのである。
こんな無駄なものはない。支持率を一度リセットする為に使われる税金と考えると、今の内閣ほどバカで無能な内閣はない、と断言できるのではないかと思うほどである。
そしてこれだけ今の内閣を非難したとしても、他に変われる政党などもなく、結果今の政党を維持する方向にしなければならない現状がある。
実にバカげてて、むなしい結果しか生まない。

ある外国の記者がどこかに書いていた言葉だが「日本は、政治家は無能だが企業やその企業の社員が有能であるため、日本全体が有事に際して極めて有効に機能する」と言っていた。
誰が言っていたのかは忘れてしまったが、この言葉は実に核心を突いた言葉ではないかと、真剣に思ってしまう。

若い人ほど選挙に行った方がイイ

そしてこれも事実なのだが、日本は若い人ほど政治に関心がなく、投票に行かない。
だが、実はその行動こそが、若い人を優遇する政策を採らない原因なのである。
老人は選挙に行き投票するから、政治家はその票ほしさに老人に向けた福祉政策を採る。
若い人は票を入れないから政治家の関心から外れているのである。
政治家は良くも悪くも票がなければただの人であり、有効票が欲しいのである。
だから若い人は若い人向けの政策を唱える人を当選させる為に投票した方がいいのである。というか、若い人向けの政策を唱える意味を与えるためにも、選挙に行って投票すべきなのである。
今まではこのサイクルが回っていなかったため、若い人向けの政策がホントに採られずに来たのである。
少子化があまりにも凄い事になってしまい、年金政策に問題が出てきたから、政治家が今頃になって少子化対策としてテコ入れをはじめたのだが、これにしても年金問題があるからそういう政策を採り始めたのであって、若い人の為に何か考えているというわけではない。
その基本原理を考えた上で、選挙に行くべきかそうでないかを考えた方がいい。
自分達の世代を有利にするためにも、選挙にはぜひとも行くべきだ。

ネット投票

とりあえず、私は選挙に行き、思うがままの投票をしてきた。
バカバカしいと思いつつも、バカバカしいからこそ行かなければ意味がないと思い、投票に行ってきた。
投票所に、これまたこんなに人数いるか? と思うほどの人数が座っていて、人件費もバカにならないと思いながら投票した。
本格的にネットでの投票が可能になるようにした方がいいと思う。
少なくとも、人件費は今よりも抑えられるハズだし、若い人が投票するようになると思う。
そうしたテコ入れをしないと、状況は変わりにくい。
誰の為の政治なのか?
そういう視点で世の中を変えてくれる人はいないのだろうか?
少なくとも、支持率をリセットするために総選挙をする内閣では、世の中は変えられないと思う。
規制をすれば良いというものでもなく、だからといって無法地帯でいいわけでもない。
あらゆる面で、そのバランスこそが重要であり、そうした政策がとれる内閣を作るためにも、もつと結果として表れる効果に意味のある活動を打ち立てられる政治家が現れて欲しいし、その為にも若い世代はもっと危機感を持って投票して欲しいと思う。

まぁ…実際キレイ事だけでは政治は勤まらないのかも知れないが、今日本で採用されている政治システムは、そこに「金」がないとシステム運用が止まるなんて事は一切ないハズである。
それでも「金」問題が色々起きるというのは、結果として一定の権力を手にするという事に対して、それに価値があるという意味であり、そこに群がる人間が権力を手にするために「金」を使っているという事実が問題を引き起こしているのだろう。
しかし、その手にする価値と等価の責任がついて回っているという事の理解が、今の政治家には足りていないのではないかと、思う時がある。
まぁ、これは政治家だけでなく、実際に国を運用している公務員の一部にも言えるワケであり、やはり手にする権力の大きさと等価の責任を理解し、だからこそ手にする報酬があるのだという意識を持ってもらいたい、と私は思っている。
それを期待するのは…やはり無駄というものだろうか?(-_-;)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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6 Responses

  1. ruser より:

    今回の選挙に関して、私も似たような印象を受けました。
    出来レース感が半端なく、最初から結果がわかっていたので正直興味が無かったんですが、かといって権利を放棄するのも嫌だから投票に行きました。
    政局を大きく左右するはずの解散総選挙なのに、関心は相当低かったんでしょうね。
    投票率の低さにそれが表れてます。
    野党が党解散や新党結成等でバラバラになった所を急な解散で不意を打つ。
    勝つための戦略としては正しいのかも知れないけれど、民意を問う総選挙でスタートからアンフェアなのは、政治をパワーゲーム化しているのが露骨で不快でしたね。
    総選挙圧勝で大義名分を得た自民党は、果たして景気を回復できるのか?(所得層の格差を小さくすることも含む)
    期待はしてないけど願いたいですね。

    • アバター画像 武上 より:

      たしかに結果は分かりきった内容だったと思いますが、その中でも意外な側面があったのもまた事実。
      なんで小渕氏が当選するのかな?
      まぁ対抗馬がダメだったって事なんでしょうけど、あれだけ政治資金にグレー、しかも限りなく黒に近いグレーの状況にあって、それでも当選してしまうというのが、理解に苦しむところ。
      小渕氏だけでなく他の方も含めて、消え去るハズの人が残るという辺り、その出馬する側の神経も疑うし、それを受け入れる側の神経も疑ってしまいます。
      そういう事を含めて、全体としてみても、もう数字の暴力でしかないなという印象なのが、とても残念。

      今回の衆院選を見てると、銀英伝の自由惑星同盟側を見ているようで、とても笑えない…。

  2. 関西の人 より:

    とりあえず、私は朝早く、実家に戻り、選挙には行ってきました。
    小選挙区は白紙投票、比例区は無効票をあえて。

    個人、政党も含め、よろしくお願いしますか、他の政党が悪い、うちは悪くない、だから入れてくださいっていう演説(にしか聞こえない)ばかり。
    こんな印象なので白紙投票でした。

    阿部のks親父の就任時からのやり方には気にくわないところが多々あったが、今回でもう、アベノミクスは信用できないという思いは固まりましたね。

    • アバター画像 武上 より:

      まぁ…白紙投票とか無効票にしたい気持ちもわかるが…それで民意が伝わればいいけどね。
      誰を選んでも結果は同じだからといって、選択しないというのは、最終的に行かなかったという事と大差ないのではないかと、私的には思ってしまいます。
      良いと思える所がなくとも、その中から僅かでも「ココが一番マシ」と思える所を選んだ方が良いように思います。
      ま、私の場合、ですけどね。

      それと…安倍と阿部とでは意味が全く異なります。
      阿部さんは「やらないか?」とか「あーーーーっ!」の人なので、ソッチ系の「阿部のミックス」となると、強烈すぎて考えたくなくなる性策にしかならないので、気をつけましょう(爆)

  3. ruser より:

    ニコ生でビート武が言っていた(発言に一切責任を取りませんと明言していたがw)中に、コイツだけは当選させたくない奴に入れるマイナス票ってのがあったなw
    他にも公約違反(努力し続ける場合を除く)は懲役または罰金とか言いたい放題だったが、マイナス票は欲しいと言う意見が結構あったな。
    …民主主義の選挙としては有り得ないだろうけど、支持したい人がいないからなんだろな。
    政治への関心は下がる一方だわ。

    • アバター画像 武上 より:

      マイナス票というアイディアはいいな。
      マイナス票は裁判官の信任・不信任と同じようにマイナスするかしないかという本来の投票とは別枠で用意されているといいかもしれない。

      公約違反に関しての罰則については、ちょっと現実的とは言えないかもね。何しろ実現できる方が珍しいわけで、しかも公約を出した後に世界状況が変わってその公約が適さなくなる可能性もあるし…。

      どっちにしてもマイナス票は考えてくれないかなぁ。

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