ドデカクつかおう。WAKE

知人の知人…いや、私ももう知人と言って差し支えないだろうが、ダイハツのWAKEを購入した。

ホントにドデカイのか?

私が乗っているのはHONDAのN BOXだが、ダイハツのWAKEはまさしくN BOXと競合する車である。
同じエクストラハイルーフ(普通にハイルーフとよばれたりハイトールと言われたりする事もある)に属する軽自動車だが、N BOXとWAKEはその運用方法も実によく似ていて、おそらく購入する人からしても比較対象にするだろう車である。
知人の知人…というか、既に私の知人でもあるだろうが、WAKEを購入した、と言うので、今日はそれを見てきた。

WAKEについては今更説明する必要も無い車だと思う。独特のCMで一躍有名になったという事もある。

あんちゃん…気持ちはわかるが考えがぶっ飛びすぎだよ…(-_-;)
と、突っ込みたくなるアノCMである。

とにかくCMでもそのイメージを大々的に打ち出しているが、WAKEはデカイというイメージが先行している。
エクストラハイルーフはその全てがとても大きな軽四輪であるが、WAKEはその高さについても最高峰の高さを誇る。N BOXが1,780mm(4WDは1,800mm)でWAKEが1,835mmと、高いなと思っていたN BOXよりも5.5cmも高いのである。
私は感覚的に見た瞬間に「N BOXよりも高い」と気付いたくらいの差である。ドデカイ? いや、高いのだよフロントノーズも非常に短く、この中にエンジンが入っているのか? と思える程しかノーズがないが、これはあくまでもノーズの長さだけの問題。実際、エンジンが搭載されているスペースはN BOXと変わらない。要するに人間が乗る位置は車の先端から変わらない。それは内側から見てみればよく分かる。ダッシュボードの奥行きがかなり長いハンドル位置が前方窓ガラスよりずっと後ろにある。まぁ、N BOXとは数cmの差だとは思うが、感覚的にもわかるぐらいの差である。
センターメーターがトヨタ系列っぽさをより強くしている。私自身はこのセンターメーターというのはあまり好きではないのだが、プリウスやアクアによく乗るようになると、センターメーターの目線移動の少なさがよく分かるようになる。
私にとって一番残念なポイントは、このセンターメーター内にタコメーターがない事。
グレードによってはタコメーターがあるようだが、それも半円形のものであり、私的な感覚で言えば実用的とは言い難い。まぁ、好みの問題ではある。

収納の多さは実に羨ましい

WAKEは後発という事もあり、またダイハツという事もあって実にこなれた内装機能を持っている。助手席下にもスペースが…これは助手席の座面下の収納である。こういう所ですら収納を作ってしまうというのは、実にダイハツらしいというか、HONDAにはない部分である。
N BOXは私的に走りとか総合面で好きな車ではあるが、こと収納に関しては非常に残念な所が多い車で、この部分だけはダイハツ車やスズキ車に勝てる要素が見当たらない。総合的に大きなものを乗せられるという面ではN BOXも拮抗しているが、それと普段の使い勝手とはまた別次元の話である。

羨まし過ぎるぞ、ポチガーッ!

そしてN BOXでもっとも気に入らない部分…というか、気が回っていない部分が、後席のスライドドアの開閉機構である。
自動スライドドアが奢られているのは良いのだが、N BOXのスライドドアは、ハンドルを引いて開くというスタイル。これが普通なのだが、最近はそのハンドルを引くという行為がアナログ的な事もあって、ハンドルを引くと同時にほとんどの人は手動でスライドドアを動かそうとする。自動なのに手動で動かそうとするものだから、スライド機構に無理に力がかかったりしてあまりよろしい感じがしない。
しかし…他車ではもっと進んでいて、ボタン一つで自動スライドする機構、通称「ポチガー」が搭載されているのである。N BOXもオプションでいいからポチガーを入れてくれ…なんてことはない、ただハンドル部分にボタンが付いているだけの事である。
このボタンを押すだけで、自動スライドドアが自動スライドを開始する。ハンドルを引く必要がないのである。
「ポチガー」という名称は、ポチとボタンを押すとガーっとドアが開く事からそう呼ばれるのだが、同じように内側にあるボタンを押すとガーっとドアが開く機構を「ウチガー」と言ったりする。
N BOXの最大の欠点とも言える部分であり、これは純粋に羨ましいと思う。
HONDAよ…オプションでいいから用意してくれよ(-_-;)

後席は実に標準的

後席は…正直言えば実に標準的。
N BOXより狭く、N BOX+よりも広い。そんな感じである。後席がスライドする事で荷室を広げられるまた、スライドドアの大きさもN BOXより横幅が狭いため、乗り込む際にちょっと狭さを感じるところがある。
同じダイハツのタントは左側の前席と後席の間のピラーがないため、乗り降り含めて広く感じるが、それとは実に対照的である。
この後席のアレンジメントで車全体の荷室を拡張できるわけだが、WAKEの後席において私がもっとも受け入れられないのは、後席下、つまり足下部分にある。
私は座面の下に空間が欲しい人であるため、座面より前方にせり出すように何かがあると、どうにも精神的に受け入れにくい。この部分は後席アレンジメント等の問題で避けられない部分もあるのかもしれないが、ちょっと残念な部分。ま、他の人からすれば問題にならない部分でもある。
なお、この画像からは分からないが、助手席の背もたれシート裏に、平らな面が用意されていて、助手席を倒してテーブルのように使えるようになっている。使い方によっては便利に使える仕組みである。

エンジンルームを見て驚く

フロントノーズが短いという話をしたが、そのフロントノーズにエンジンが納められている。知人購入のWAKEはNAエンジンではあるが、そのエンジンルームを見て多少驚きが出た。スッカスカですがな…一瞬、目を疑うほどスペースが有り余っているのである。NAエンジンだからターボユニットがないにしても、随分と広くスペースに余裕がある。
これはN BOXと比べると実にびっくりな部分である。
これは恐らく…ではあるが、WAKEはシャーシ部分を相当下に押し下げた形になっていて、エンジンもそれに合わせて車体の下側に下げた所にマウントしているのかもしれない。そうする事で、車高が高くても重心を下にする事ができ、コーナリング時の安定性に寄与する。
また、WAKEはCMにあるようにゴルフバッグを縦にして入れる事ができるほど、縦スペースが広く獲られている。要するに高さも加勢であるが、同時にシャーシの底を低くしているからこそ、ゴルフバッグを縦に入れられるだけの縦幅を稼いでいるのだろう。
箱型の車という観点で考えれば、理にかなっていると言える。

と、2時間ほど拝見した程度ではあるが、同系の車だけにいろいろな違いに気付いた。各社工夫しているな、と思うのと同時に、軽四のハイルーフ車が実に増えてきたな、と改めて実感する。
広いスペースが欲しい時は確かにこうしたハイルーフ車は便利なのだが、通常サイズの車から比べれば当然空気抵抗も大きく、また重いため燃費は悪い。
実際、これぐらいの車でないと困るぐらいの荷物を載せる事があるのか? という事を考えると、日常ではあまりそういう事はない、という事に乗り始めると気がつく。
私などは、次に乗り換える車はN WGNでいいんじゃないか? とすら思ったりする。
もっとも、乗り味が今のN BOXと同じなら…という条件が付くのだが。
やはり運転する姿勢というのは実に重要で、私的にはN BOXの姿勢は実に運転しやすく、所謂テーブルの椅子に座るような感覚の乗り味が欲しいのである。N WGNがその姿勢を実現できるのであれば…次は乗り換えになるかもしれない。

あ、でもN WGNにはピタ駐ミラーがないな…。アレがないのは困るなぁ。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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