他社製レンズもAFできる?

レンズ交換式デジカメを使っていると時々思うことである。

いろんなレンズを使いたい

レンズ交換式デジカメを使っていると、ふといつもと違うレンズを使ってみたくなる。
おそらくこれはレンズ交換式カメラを使っている人ならほとんどの人がそう思うはずである。
何しろ、レンズ交換しないなら別に交換式を使う必要がないからだ。
レンズを交換できるからこそ、いつもと違うレンズを使ってみたくなるワケで、これがカメラ本体よりもレンズが資産であるという言葉の所以でもある。
だが、他社製レンズはマウントが異なるため、普通は使う事ができない。これは共通マウントを使っているカメラでない以上は避けられない。
マイクロフォーサーズ(フォーサーズ含む)は、統一フォーマットとして作られているため、少なくともOlympusとPanasonicで互換性があり、レンズメーカーの中ではそのカメラメーカーのマウントでレンズを供給している為、そのカメラメーカーのマウントで使う事ができるが、そうした理由がなければカメラメーカー同士での互換性はまずない。
その互換性を埋める機能を持つものが“マウントアダプター”という存在である。
マウントアダプターは、要するに違うマウントを変換してマウントできるようにする為のスペーサーみたいなもので、私が先日購入したRayqualのマウントアダプターはM42マウントをマイクロフォーサーズに変換するアダプターである。
だが、このマウントアダプターを使うと、普通はオートフォーカスなどの機能を使う事ができない。それは電子接点までの互換性を保つ事が難しいからであり、普通はマウントアダプターを使うとマニュアルフォーカスになるのが通例である。
これが他社製レンズを使う上での最大の弱点でもある。

AF可能なマウンター

ところが…世の中にはあるのである。電子接点まで互換性を保ち、他社製レンズでありながらAFまで可能にするアダプターが!
KIPONという中国のカメラパーツメーカーから、キヤノンEFレンズをマイクロフォーサーズカメラに装着できるマウントアダプター「KIPON EF-MFT AF」が5月中旬に発売されるのだが、これがなんとキヤノンEFレンズをマイクロフォーサーズ機でAF可能な状態で使える様にできるマウントアダプターなのである。コレはいい…最近はレンズも随分と拡充してきたマイクロフォーサーズだが、それでもNikonやCanonのレンズ群から比べるとまだまだラインナップは少なく、時々、Canonのレンズが使えたらなぁと思ってしまうような事もある。
だが、そうなるとAFは諦めるしかなくなる。もし本体がPanasonic製カメラなら、場合によっては手ブレ補正も諦めるしかなくなるのである。
しかし、この「KIPON EF-MFT AF」は、AFだけでなく手ブレ補正の動作や、Exif情報の伝達にも対応するのである。
Canonもボディ内手ブレ補正ではないため、レンズに手ブレ補正機能を持たせたものもあるが、その機能までもマウントアダプター経由で利用可能なのである。
キヤノンEFレンズ以外にもEF-Sレンズも使用可能なので、35mmフルサイズのレンズでなくても利用可能なのがありがたい。

こんな感じで他社マウントをマイクロフォーサーズで利用可能にできるアダプターがもっといろんなメーカー用で出てきてくれるとありがたい話である。
特にニコンのFマウントに対応したAF可能なアダプターが出来てくると、もっとレンズに幅がうまれるのだが…。ぜひ作って貰えないだろうか?

 

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    AFスピードや精度は元のままとは行かないみたいだけど、AFが使えるってメリットは大きいですよね。

    まぁ、私の場合はm4/3以外のレンズはMF専用か、レンズ内モーターの無いものばかりなので恩恵は少なそうだけど…w
    (PENTAX Kマウントのレンズはボディ内モーター使うのが多いのです)
    なもんで、m4/3のレンズ以外をE-M10に着けるときは、MFでしか使わないと割り切ってます。

    …が、時々AFがあればなぁと思ってしまいますw

    こんな便利そうなアダプターをKIPONしか作ってないのは、他社製レンズをマウントしてAF出来てしまうとレンズメーカーは売れ行きに影響するから禁じ手なのかもしれませんね。

    • アバター画像 武上 より:

      レンズメーカーとして絶対の自信があるメーカーには、ぜひメーカーの垣根を越える電子接点つきのマウントアダプターを出して欲しいと思う。
      利便性が上がるだけでなく、顧客幅がハンパなく広がるだろうから。
      でも実際には周囲の顔色をうかがって出来ないんだろうな…。

      「他社製レンズも使えるが…やっぱり純正が一番いいでしょ?」と言えるカメラメーカーこそホントに優れたメーカーだと思う私は中二病でしょうか?(爆)

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