Boot Camp最後の世代?

MacBook Pro 13インチの2020年版を購入するか悩んでいるという話。

IntelコアのiMac

MacBook Pro 13インチの2020年版に関して、以前からずっと購入すべきか悩んでいる、という事はこのBlogで今まで書き続けてきた事である。
WWDC 2020で、年末から来年初めにかけてApple Silicon対応のMacが登場するというアナウンスがある状況で、その最初に登場する筐体がiMacだと言われていて、私はiMacの後継機はこのApple Silicon搭載型が出てくるまではないのだろうと思っていた。
ところが、Intelが第10世代Core i9-10910というComet Lake-SのCPUを投入した。今の所、このCore i9-10910はApple専売モデルといわれていて、10コア/20スレッドの性能を持つCPUといわれており、どうもこのCore i9-10910が次期iMacに搭載されるらしいという事が見えてきた。
来年Apple Silicon版が登場するという噂も出ていただけに、このIntelコア搭載版iMacの新型情報は、私からするとかなり意外な結果ではあるのだが、Appleが引き続きIntelコアを搭載したMacを発売する計画がある、という話をしていた以上、今のIntelコアにあった性能を持たせるMacがiMacだったとしたら、これはこれで可能性のある話かもしれない、と思う。

MacBook Pro 13インチは?

こういう話が出てくると、ではMacBook Pro 13インチは? となる。
何故なら、Apple Silicon搭載機種で年末から来年初めに発売される機種の一つとして、MacBook Pro 13インチの名が上がっていたからである。
Airよりもコッチを選びたいただし、MacBook Pro 13インチは、既に2020年モデルとしてIntelコア搭載のモデルが発売されているので、おそらくIntelコアを搭載したMacBook Pro 13インチとしては、2020年モデルがIntelコアラストモデルになるだろう事が予想される。
つまり、今MacBook Proを購入するという事は、純粋にIntelコアのラストモデルを購入する事に等しく、真剣に購入を考えている人は、このIntelコアという部分にどこまで価値を見出すかがタメされることになる。

Boot Camp最後の世代

そういう中で一つ言える事は、Boot Campはおそらく今年の2020年モデルが最後に対応するモデルになるだろう、という事である。
今の所、Boot CampのようにWindowsに対応するマルチOS対応は、Apple Silicon対応のMacには搭載されると確実にいわれているものは何もない。
仮想化技術に関しては、ParallelsやVMWareでも対応していく事は表明しているものの、x86エミュレーションに関しては、確実な話は何一つ出ていない。
また、Apple側としては、Boot CampはApple Siliconでは動作しない、と明言していたと思うので、Windowsを動作させる事ができると断言できるのは、今の所MacBook Pro 13インチモデルなら2020年発売モデルまで、という事になる。
MacOSを使う人にどこまでWindows環境が必要なのかは人それぞれとは思うが、x86コードを処理する環境が欲しいなら、今のモデルがラストモデルになると考えられるので、今選択するしか道がない。
…いや、MacBook Pro 13インチ以外のモデルなら問題はないが。

Apple Siliconの性能

私も2020年版のMacBook Pro 13インチモデルの購入をずっと悩み続けていて、結局今に至るまで結論を出し切れていないのだが、ここにきてまたしても判断を迷う情報も入ってきている。
少なくとも、今デベロッパーに配布されているA12Zコアを搭載したMac miniのベンチマークを見る限り、Intelコアの方が処理性能は高いという結果が出ている。但しこれはエミュレーション上での話であり、またA12Zの高性能コア4つ分での性能だといわれている。
実際にApple Siliconとして投入されるコアは、高性能コアが8基で、それに高効率コアが付随するものになる、といわれている。
高性能コアが4から8になる事で、間違いなく性能は向上するだろうし、何よりエミュレーションでなくネイティブで動作するベンチマークならもっとポイントの高い結果をはじき出す事が予想される。
つまり、今の2020年モデルのMacBook Pro 13インチよりずっと高性能なモデルが投入される可能性は十二分にある、という事になる。
もちろん、x86コアとARMコアというアーキテクチャの違いがあるので、全てが同じ結果とは言い切れない。そもそも、ARMは固定長の命令や簡素な命令セットを処理するRISCのような構成のCPU(この辺り、専門家からすれば違うといわれるかも知れない)だが、x86は複雑な命令を処理できるところがあり、処理の工程そのものがこれら2つのアーキテクチャでは大きく異なっている。
なので、単純比較ができない、というところはあるのだが、使用する体験として消費者側が感じる指標で、その性能を比較するならば、今の所Apple Siliconの性能は現IntelコアのMacよりも速いだろうという結論になる。
こういう話を聞くと、やはり迷ってしまう、というのが本音である。

で、最終的には?

このApple Siliconの性能予測などを考えると、実に悩ましい話になってしまうのだが、結局はIntelコアのMacにどこまでの魅力を感じるか?次第ではないかと思っている。
前述したように、Windowsというx86系OSがネイティブで動作する事に意義を見出すのであれば迷わず購入だし、もうMacとしてはWindowsとは決別する・元々使っていないという人であれば、Apple Silicon版を待つというのが良いのかも知れない。
私はメインがWindowsという事もあって、MacでもWindowsが動いてくれたらいいな、とは思いつつも、もともとWindowsが動作するPCを所有しているという事から、Mac環境だけあれば良い、という選択肢もある。
この選択肢がある事が、2020年版MacBook Pro 13インチの購入を迷わせる結果となっている。
もう散々迷っている事ではあるが、そうそうPCの入れ替えができないという事実があるからこそ、悩むのであり、この答えを外部の情報から得る事はもう不可能ではないかと思っている。
あとは自分の気持ち一つ。おそらくそれが最終的な結論を導くカギなんだろうと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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