3D V-cache

AMDの次なるCPUに搭載される、積層型CPUは年末に登場?

トレンドは積層型

CPUには過去にもいろいろなトレンドが存在していた。
今でこそマルチコアなのが当たり前だが、その前は1つのコアをどれだけ高性能にできるか? というのがトレンドだった。
そこから、あの爆熱CPUであるPentium 4なんてCPUが生まれたわけだが、その後、結局デュアルコアやマルチコアが当たり前の方向に流れていく。あまりにも消費電力が高くなりすぎた側面もあり、漏れ電流が問題視されるようになったからだ。
だが、この漏れ電流を制御する為に、半導体を3D構造にしてシリコンの壁を作り、その壁で漏れ電流から発生する放電を遮断し、発熱対策したりする技術も出てきた。
CPUは、常に性能を求める結果、その時々でトレンドが生まれ、そして次なる技術へと切り替わっていく。いや、切り替わっていくというより、その新しきものが当たり前となり、さらに次の技術へと進んで行く、という方が正しいのかも知れない。
そして今、次なるトレンドと言われているのが、CPUダイの積層化である。
トレンドは積層化へAMDでは3D V-cacheとして、キャッシュメモリを積層化する技術が登場したわけだが、この積層させるという事に関して言えば、何もAMDだけが推し進めているわけではない。
Intelでも、モバイルCPUを清掃化させる技術を研究しているし、それは実現できるレベルに進んでいる。
ただ、AMDはコアを分割、チップレット化する流れで先行していた部分があり、今回の積層型でも先んじてCPUを市場に投入してくる可能性がある。
ちなみにAMDがCPUコアではなくCPUダイに載っているキャッシュメモリを積層させるのには、おそらく熱問題が関係していると思われる。発熱の大きなCPUコアを積層すると、その排熱が大きな問題となる可能性があるからだ。

登場は年末?

リーク情報なので、どこまでか正しいのかはわからない。
ただ、こんな情報が流れている。
https://twitter.com/greymon55/status/1431199888813875200
これによると、クリスマス時期には3D V-cache搭載のZen3コアが登場する可能性を示唆している。
ちなみにZen 3Dという名称は、わかりやすく呼称しているものであるのだが、当然のことながらAMD公式ではこのような名称を出した事は一度もない。
だが、この時期に新CPUが登場する可能性がある事は、前々から言われていたことである。というのも、Comptex 2021で3D V-cacheをAMDは2021年末に生産を開始すると説明していたからだ。
ただ、問題は登場するとして、その製品は何か? という事である。
今、AMDが登場させるであろうCPUにはいくつか予想が出されている。一つはZen 3Dを使用したEPYC、一つはZen3とRDNA2を組み合わせたAPU、そしてもう一つがZen3+と呼ばれる現Zen3コアの性能強化版である。
Zen3+は登場しないかもしれない、という噂も過去にはあったので、信憑性はないかもしれないが、そもそもこの3D V-cacheを搭載したZen3コアをZen3+と呼称するなら、その登場はあり得る話である。

今は待つ

というわけで、メインPC更新の予算が現時点で立てられない私は、その更新を現在ストップしているわけだが、今回の情報はある意味朗報という事にもなる。
つまり、少なくとも年末まで待てば、ひょっとしたら新しいRyzenが発売されるかもしれない、という事である。
新Ryzenは価格的に高くなる可能性もあるので、もし登場したなら前モデルが値下がりするかもしれない。どっちに転んでも朗報になり得る話である。
なので、今の私はただひたすら待つしかない。
新Ryzenが登場する事を祈りながら、他に支出が増えない事をただひたすら案ずるだけの事である。

参考:北森瓦版 https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-11061.html

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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