知人が新PCの導入を行った。AMD好きだったはずだが、Intel構成だった。
AMDパーツは高い?
知人がIntel CPU搭載のドスパラ既製品PCを購入したらしい。
この知人、かつてはAMD CPUを愛用していた人で、どちらかといえばマイノリティ派なのでIntelよりはAMDを選ぶというタイプだった。
とにかくマジョリティよりはマイノリティといった選択基準があったので、私はその知人が次のPCに乗り換えるとしたら、AMD構成のPCになるだろうと思っていた。
ところが突然のドスパラ既製品PC購入の話が出て、しかもCPUはIntelのCore i7-13700をチョイスしたという。…いや、正確には13世代の16コア24スレッドという話しか聞いていないのだが、ドスパラの既製品で考えれば、おそらくはCore i7-13700だろうと予想した。
まぁ、今回の場合、構成部品の詳細が何であるかというのはあまり意味はない。
知人がIntelを選んだという事に意味があるのであり、マイノリティ派だったところがマジョリティを選択した、という事にこそ意味がある。
その知人にこの話を聞いた際、自分はAMDパーツで自作した事を話したのだが、知人も一度はAMDパーツで検討はしたらしい。
だが、そこから出た結論として、やはりコストが予想を大きく超えた、という事がIntelを後押しした理由だったようだ。
私も当初はAMDで自作を検討した時、その価格のあまりの高さにメインPCを組む事を断念した事は、当Blogで幾度となく記事にした。
リンクした記事以外にも、当Blogの検索枠で「メインPC」と検索すれば、わんさか記事が出てくるハズである。
家庭の事情で延期したり、GPUの価格が高すぎて先延ばしにしたり、理由は様々だが、メインPCをどう構成するかで悩み、そしてタイミングで悩み続けていた。
Ryzen 7000シリーズを選択した時、何故価格が一気に高騰したかといえば、やはりメモリがDDR5にしか対応していないという事、そしてマザーボードそのものが高価格化したコトがとても大きな理由だと言える。チップセットが高すぎた、という事が理由なのかはわからないが、X670系だけでなくB650系ですら、高かったのである。
今考えるとどうなのか?
Intelの第12世代や第13世代を搭載したPCの価格が安く収まっていたのには、やはり対応メモリとしてDDR4がまだサポートされていた、という事がとても大きい。 今でこそDDR5メモリの価格も安くなってきているが、当時はDDR4とDDR5の価格では雲泥の差があった。
実際、私がメインPCを購入した時は、DDR5メモリの16GBモジュールが2枚セットで3万円くらいだった。それにくらべDDR4は1万円台半ばから前半だった。メモリだけでもこの違いである。
マザーボードに関して言えば、AM5のマザーボードは5万円台が当たり前で、LGA1700のマザーボードはDDR4メモリ仕様なら2万円程度のものが存在していた。
今はAM5のマザーボードでもチップセットとしてA620という廉価チップセットが登場したので、随分と価格が安くなってきた。
おそらく、今の商品展開なら、AMDで構成しても価格は比較的低いところで安定したかもしれない。
知人も一度は検討したと言っていたが、おそらく時期的にAMD構成はとても許容できる価格ではなかったのだろう。
ハイエンドからの展開
最近のPCまわりの新製品の展開の仕方も、時にコストが高いというイメージを持たせる原因の一つになっている可能性がある。
結構前の話になるが、過去はPCパーツの新しい世代が発表、発売された時は、ハイエンドからミドルレンジ、ローエンドと全ての価格帯の製品が概ね同時に発売していたと思う。
しかし、最近はまずハイエンドから発売し、その後ミドルレンジが発売され、最後にローエンド製品が登場する。
なので新しい世代のアーキテクチャが発表されると、ハイエンド中心の価格が情報公開される。それで予算を組めば自ずと価格は高騰化するから、どうあっても新しいものを考えると価格が高いという印象が出来てしまう。
おそらくは、こうした理由で全体的な価格としても高騰化しているという印象は出来てしまう。
なので、どこかでこの認識をリセットしないと、いつまで経っても今世代のイメージは最初に作られた価格設定のまま払拭されない事になる。
おそらく、今でもこの価格の記憶が残っているので、AMD構成は高いという認識になってしまうのだろうと思う。
だが、実際はそうでもないぐらいに新製品が出てイメージは変わっている。
自分で自作する人なら価格を調べているだろうから今更見直す必要もないと思うが、漠然と考えている人は、一度今の現実を見ておくとよいだろう。
と言うわけで、知人のPCで改めて私も価格という面で見直す事が出来たように思う。
AMDはかつてはIntelより廉価なイメージがあったが、今では逆を進んでいるようなイメージがある。
でもそれも結局はイメージでしかなく、実際はちゃんと店頭価格を調べる事が重要なようだ。
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