母、退院できず

先日入院した母の退院が本日だったのだが、急遽その予定が変更になった。

退院直前の食事で

先日、病院から電話がかかり、入院している母の退院と今後の介護におけるカンファレンスを行いたいと連絡があった。その時間を採ってほしいと言われたため、金曜の午後に仕事を早退する予定にして退院を受け入れるカタチを採った。
会社に迷惑を掛ける事は重々承知していたので、本当は土曜日に退院とすれば良かったのだが、病院側の問題で土曜日は難しいという話だったので、金曜日に行う事にした。
ま、土曜日の場合、時間が遅くなるとクレジットカードでの入院費支払いができないので、金曜でもやむを得ないかと受け入れたのだが、結果、金曜日にした事が裏目に出てしまった。
というのも、私が今日早退して自宅に戻った直後に、病院から電話がかかってきて、今日退院できないという連絡が来たからである。
順調に問題なく過ごせていたらこんな問題にならなかったのに…
どうも、母が昼食を採っていた時に誤飲したらしく、それで本日の退院を見送ったというのである。既に吸引等の処置は行われていたのだが、万が一気管側にまだ何かが入り込んでいた場合、異物反応を起こして発熱する可能性がある、との担当医の判断で、週末過ぎまで様子を見るというのである。
正直、この医師の判断は正しいと私も思う。
折角仕事を早退してきてムダになったか…と思ったのだが、病院側としては関係者に連絡している事から、本日は退院後の介護カンファレンスは行いたい、との事だったので、結局は病院まで出向く予定に変更はなかった。

誤飲があった事で

病院での介護カンファレンスには、病院側としてソーシャルワーカー、担当看護師、担当栄養士、担当理学療法士が参加し、介護側として訪問看護師、訪問介護士(ヘルパー)、通所介護士(デイサービス)、ケアマネージャ、介護装具士、そして私と計10名の参加となった。
…母一人の介護でこれだけの人が関係していると考えると、介護に大きな資金が動いているという事が本当によくわかる。
まず病院側から入院している今の状況の説明が行われた。入院時の看護状況、食事状況の説明があり、そこで今日の誤飲の話が出た。この誤飲という部分は、病院側としても予想していなかった事のようで、謝罪があったのだが、要するに食事中に咽せたという事なので、正直私はあまり重要視していなかったのだが、すこぶる反応したのは訪問介護士だった。今後、自宅に母が戻ってきたとき、食事の介助を行うのは訪問介護士だからだ。
刻み食とおかゆを食べる母という認識は変わっていないが、その刻み食にとろみを絶対的につける必要があるかどうかというところに話の論点が集中した。結論から言えば、絶対にとろみが必要という事ではないのだが、水分量は多い方が良いという結論になった。ま、安全を考えればそういう事になるだろう。
この誤飲の話が終わると、次は理学療法士から母のリハビリ状況の説明があった。
母は右膝がほぼ曲がってしまっていて、延ばすと痛みを訴えるので、どのようにして体位を安定させるかなどの説明が行われた。私から数点確認すべき事を確認して、今後準備するクッションなどを検討する必要が出てきた。
自力でベッド上で横を向く事ができないので、体を横にした時に支えるクッションなどがあると良いと言われ、どうも私的にイメージできなかったのだが、介護装具士から体位変換用の体に角度をつける△クッションがあると言われ、カタログを見せてくれた。そういうアイテムがあるという事をはじめて知る事になったワケだが、これもレンタルできるとの事で、今後検討する事にした。

退院は11月第4週目か

病院側の説明を聞き、それぞれ介護側のメンバーが確認したい事を一通り確認して、本日のカンファレンスは終わった。終わった後、ケアマネージャと訪問介護士、通所介護士、介護装具士がそれぞれ思っている事を話はじめたのだが、結局入院前の状況と同じでよいだろう、という事で落ち着いた。
病院側の対応は、少々過剰な気がしていたのは私も同じである。ただ、母の喉が以前よりずっと細くなっているという実感もあるので、今後は食事ではもっと柔らかいものが中心になるだろう。…私にそういったものを作るスキルがあるわけでもないので、困った話である。
私はその後、病院の担当看護師とちょっと話す機会があり、退院の日程の話をした。
今回の誤飲で週末過ぎまで様子を見るという事は、来週には退院という事になるだろうと思われるが、問題は私は来週どうしても仕事を外せない日程があるという事である。
会社で環境ISOの外部監査があるのだが、私はその管理責任者をしているので、どうしても監査を外れる事ができない。なので、その旨を看護師に伝えた上で、後日退院日を決めようという話になった。
最悪来週の土曜日に退院の可能性がある。…支払い、大丈夫だろうか?

とりあえず、急遽予定が変わってしまった事で私の予定がまたしても大きく狂ってしまった。
母が戻ってくるとなると、母の食事の準備を前もって行う必要があるので、前準備が必要なのである。
今回の準備はまたしてもムダになってしまったので、準備したおかゆは私が食す事になるな…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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