1440pゲーミングGPU

あれ? 6800シリーズの時にも1440pって言ってなかったっけ?

Radeon RX 6700 XT、発表

先日も当Blogで取り上げたが、AMDが予告通り3月3日に新ミドルレンジGPUである「Radeon RX 6700 XT(以下6700XTと略)」を発表した。
メインストリーム向けとして発表しているので、その価格は479ドルと設定されている。米国での発売は3月17日で、最初がPCベンダー仕様のカードが発売される。
基本的な仕様は先日の記事にも書いたが、RDNA2アーキテクチャを採用したCU 40基、SP 2,560基のGPUで、ベースクロックは2,321MHz、ゲームクロックは2,424MHz、最大ブーストクロックは2,581MHzという仕様になっている。ちなみにInfinity Cacheにも対応していて96MBとなっている。
メモリは16Gbps転送のGDDR6でバス幅は192bit、容量は12GB、帯域幅は384GB/sである。
シュリンクされたダイを使っているのは一目瞭然AMDとしては競合はGeForce RTX 3070としていて、それよりも4GBメモリが多い事が利点で1440p解像度のPCゲーミングを余裕で駆動できるメモリ量を搭載している、としている。
上位の6800シリーズと異なり、冷却ファンは2基となっており、消費電力や発熱も低減されているが、補助電源として8ピン+6ピンが必要である。
出力インターフェースはDisplayPort1.4a×3、HDMI2.1×1という構成がメインになる。
それと、忘れてはいけないのがSmart Access Memoryの対応だが、6700XTも対応しているので、Ryzen5000シリーズと組み合わせればメモリアクセスが高速化されるのだが、AMDは今回の発表と同時にSmart Access Memoryの対応CPUとしてRyzen 3000シリーズを加えている。対応幅が広がるというのはユーザーにとってはありがたい話である。

その実力は?

前述したように、AMDはGeForce RTX 3070より高速と謳っているが、私自身はそれほど高い性能を持っているとは思っていない。
6800シリーズの発表の時も、確かに電力あたりの性能でいえばRTX 3080を超えていたと言えたかも知れないが、このクラスのGPUを使用する人にとっては、消費電力がそこで1割変わろうが、求めるものは絶対性能である。
ミドルレンジと言われる6700XTは、ミドルレンジの中でも上位の方に入るので、求められるのはワットパフォーマンスよりは絶対性能と言えるので、ライバルが何になるのかで評価は大きく変わる。
私の予想としては、RTX 3060と張り合うGPUなのかな、という印象で、RTX 3060よりは高性能かな? というレベルではないかと予想している。
但し、その性能というのも、あくまでもレイトレーシング以外の性能であって、レイトレーシング性能だけで考えればNVIDIA製品には全く追いつかないだろうと考えられる。
レイトレーシング機能に関しては、メーカーの考え方が反映されるので、専用ユニットを持つNVIDIAのGPUはやはり高速である。
個人的にはレイトレーシング機能は、まだ数年先の技術と思っているので、今の所その性能を欲する事はないのだが、レイトレーシング機能が気になる人は、今の所はNVIDIAのGPUを選んでおく方が良いだろう。

値上がりするRadeon VII

で、私はというと…メインPCの更新も今は考えていない状況である。
というのは、予算云々の前にモノがなくて買えないだろう、という予測から、検討する事を止めてしまっている。
Zen3で一新しようと思っていたのだが、時期的にモノが少なくて買いづらい状況から、いざ更新しようとしたらZen4が目前に迫る頃になりそうで、更新時期を定められずにいる。
で、その新PCに搭載するGPUも当然保留にしているのだが、Fluid Motionが使えなくなるRDNA2アーキテクチャに乗り換えていいものかどうか、悩んでいたりする。
今の所、Radeon VIIを使っていて困る事もないので、そのまま使っていても良いかなぁ…なんて考えていたりもするのだが、流石にそろそろハイエンドからは程遠い性能になっているだろうから、性能を求めるならどこかで割り切った判断をしなければならないかもしれない。
というか、AMDはNVIDIAとの差を明確にするために、RDNA2でFluid Motionを使えるようにしてくれれば良いのだが…何とかなりません?
昨今は動画も60fpsのものが増えてきて、Fluid Motionのありがたみが少なくなってきた、という事なのかもしれないが、もしそうなら、Fluid Motionで120fpsが可能になるような仕様にしてくれてもいいのだよ?(爆)
120fpsがやり過ぎなら90fpsでもいい。とにかく動画を滑らかに再生したいというニーズがあったからこそ生まれたFluid Motionなのだから、NVIDIAと差を付ける意味でも検討してもらいたいところである。
それと、何故か今の時期にRadeon VIIの中古価格が高騰しているらしい。
マイニング需要なのだろうか?
理由はよくわからないが、Radeon VIIを欲する声があるようで、何気なしに持っている私からすると、ちょっと申し訳ないような気がしないでもない。
…Fluid Motionの為にRadeon VIIを持っているなんて、本当にRadeon VIIを欲しいと思っているには許せない話なんじゃなかろうか?
「Fluid Motionが使いたければAPUでも使ってろよー!」とか言われそうである。

というわけで、今の所私にはあまり影響はないが、Radeon RX 6700 XTが発表となった。
発売はあと一週間ほど後になりそうだが、手に入れたい人は今から準備しないと品薄必須ではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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