Category: Blu-ray/DVD

痛覚残留

 DVD版「空の境界~痛覚残留~」が届いたので観た。
 前回の殺人考察(前)よりはずっとわかりやすい内容だったように思う。
 原作小説を見ている人にとっては極々当たり前の事かもしれないが、初見の人の場合は、この“わかりやすさ”というのはとても重要。
 それだけに今回のわかりやすさは初見の人が作品の面白さを実感できるものだと思う。
 今回の痛覚残留で一つ面白い事に気がついた。
 主人公である式と敵役である藤乃の声が、ふと同じように聞こえるという事。もちろん明確に同じというワケではないが、一瞬「あれ?」と思ったりする。
 それが冒頭のシーンだから困る。
 冒頭のシーンは…藤乃が暴行を受けているシーン(いきなりかいw)。
 ここで式の声に聞こえるから始末が悪い。
 …私の耳が悪いだけなんだろうか?w
 式の声優である坂本真綾と、藤乃の声優である能登麻美子は、多分声質は全く異なるタイプなんだろうと思うが、低音域で似たような聞こえ方になるのかもしれない。
 特に能登麻美子はネットで調べた所、声に全くノイズが乗らないという珍しいタイプと言われているようで、それと同じように坂本真綾の声が聞こえるという事に私なりに驚いた。
 …しかし、私が能登麻美子の声を聞くときというのは、ムネモシュネの時もそうだったが、どうもダメージを受けている“あえぎ声系”の声が多い。なんでやねんw
 前回も書いたが、この空の境界は七部作全て観てはじめて評価できるものと思っている。
 ただ、今回の話は単体でも良くできていると思う。もっとも、ある程度の世界観を理解している上での話ではあるが。
 私と同じベクトルを多少なりとも持っている人であれば、おそらく同じ結論に至ると思われるので、空の境界を全く知らないというのなら、この話から見始めてもいいかもしれない。
 正直、第一章や第二章では取っつきにくさの方が先行してしまうだろうが、この第三章「痛覚残留」は異能者達の話というSF要素を理解できていれば実に取っつきやすいと思う。

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1万円割れ(読込only)

 私は前々から年内に追記型Blu-ray Discドライブが1万円台になると言い続けてきたが、ここにきて読込のみのドライブがとうとう1万円を割り出した。
impress AKIBA PC Hotline!
Blu-rayリードドライブが1万円割れ、日本語パッケージ
 書込まで出来るドライブは相変わらず2万円台のままだが、それでも確実に値下がりしてきている。
 そうなると気になるのはPS3の優位性。
 PS3は残念ながらゲーム機としてはイマイチな感じが未だ残っている。
 本命のメタルギアソリッド4で販売台数は伸びたという事だが、それが爆発的だったかと言われれば今までよりはそうだったという程度で、完全な起爆剤にはなっていない様子。
 だからBlu-ray再生機としての地位を今までは持っていたわけだが、1万円を割り込んだPC内蔵ドライブが発売され、それに再生ソフトまで付いてくるとなると、PS3のBlu-ray再生機としての地位はもう保てないかもしれない(家電と捉えるならまだ価値はあると思うが…)。
 PS3の利点とすれば、DVD再生時にアップコンバートが可能という部分があるが、それも今やPCのビデオカードで同じ事が可能になってきている(RadeonHD 4800シリーズで再生ソフト使用時)。
 PS3の優位性はかなり危うくなってきている事は間違いないが、ここら辺、個人がどう判断するかで変わってくるのではないかと思う。

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空の境界 第二章 殺人考察(前)

 いろいろな手違いがあり、ようやくAmazon.co.jpから届いた。
 パッケージは相変わらず第一章とロクに変わらない(統一してるからだが)もので、劇場公開時のパンフレットの縮刷版が入っていたりと限定生産品らしい作り。
 そして中の映像の美しさは、流石劇場版といったところ。
 金かかってるなぁの一言である。
 ストーリーはというと第一章より前の時代の話。
 黒桐幹也が両儀式と出会った時の話で、両儀式の殺人衝動によって振り回される話だった。
 小説読んでる人だとこのあたりはよく分かってるんだろうが、私は小説版を読んでない人であるため、意外な感じがしないでもなかった。
 両儀家の血筋という部分が明確に語られていなかったため、どうも式が言うところの殺人衝動の意味が伝わりにくくなっているような気がした。
 異能者の血がどういう副作用をもたらすのかという部分は、ちゃんと説明しないとわからないのではないかと…。
 …ひょっとして私は見当違いな視点で観てるのか?w

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フルHDの次は?

三菱MDT242WG-SBを購入した事で、次世代コンテンツを再生する環境の一つは整った。
今はBlu-rayメディアを再生可能な機器を持っていないため、モニタそのものは単に広いデスクトップを可能にしたぐらいでしかないが、ここにPS3などが加われば、フルHDを表示する事はもう夢の話ではなくなった事になる。
この“再生機器があれば”という前提は絶対的なものとは思うが、私の考えでは再生機器を導入するのはそう遠い話ではないと思っている。
まぁ…7月も近い事だ。まとまった金額を手にする日もそう遠くないというワケである。
だが、私の中で次世代コンテンツを再生するために必要な要素が一つ足りないという思いが強いのもまた事実。
これはBlu-rayへとコンテンツメディアが変わる前から気にしていた事で、意外とコレを実現している人が少ないと言われている。
その“コレ”とはサラウンドサウンドの事である。
DVD等に収録されている音響が、5.1chや7ch、8ch対応となったのはもうかなり前の事ではあるが、DVDを実際に5.1ch以上で聞いている人というのは思いの外少ない。
2.1chや2chで疑似5.1chにして聞いている人もいるとは思うが、その疑似5.1chにしても実現している人は想像以上に少ないと思う。
実際問題として2chのステレオ音響で事足りていると感じる人が殆どで、視覚として目に見える解像感の方が先に立つのは、おそらく殆どの人に共通する思いだと思う。
それは仕方ない事としても、次世代メディアであるBlu-rayが身近になった今、音だけが置き去りになっているのもどうかと思うわけで、私なりに考えたフルHDの次にくるものは、やはり5.1ch以上のサラウンドサウンドだと思う。

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DVD版空の境界を観て…

 Internet Explorer 7問題が解決したので、とりあえず前に告知(?)したDVD版空の境界の感想など書きたいと思う。
 先に言っておくが、私は原作も読んでいなし、奈須きのこ氏作品の中毒者でもない。ましてTYPE MOON関係の作品が好きで好きでたまらないという人でもない(むしろ逆かもしれない)。
 だから感想の中に明らかに反感を買う内容があるかもしれない。
 まず最初に。
 おそらく、この劇場版(DVD版)空の境界は、奈須きのこ氏の作品ではあるが実際はそうでない。
 奈須きのこ氏の文体は、実はかなり読みづらい。というか、その読みづらさの中に氏のアイデンティティが多分に含まれていて、読みづらいを通り越したところに真の面白さが隠れている(と思っている)。
 一見、煩わしいほどに小難しく記載された文体の中に、その独特の雰囲気と表現が込められているわけだから、理解できない者からすればそれは単に理解しがたい難文となる。
 ところが、この劇場版はその小難しさがない。作品の中にある理解しがたい世界観の難しさはあるのだが、表現の煩わしさがないのだ。
 逆を言えば、世界観の説明が足りないが故の理解の難しさだけが取り残されている。
 原作を知っている人からすると、その辺りが何となく理解されて、小気味よい表現がそのままストレートに出てきているのかもしれないが、原作を知らない人からすると、まずこの世界観の理解が最優先に立ってしまう。
 だから全く予備知識がない人が観ていると、進行する物語と世界観について行けず、ただ映像の流れを追っていくだけになる。ある程度の理解を得るには数回視聴しなければならないだろう。
 まぁ…もともと全く予備知識のない人向けに作られているとは思えない作品であるが。

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空の境界

 どうも明日がDVD「空の境界」の発売日らしい。
 …いや、らしいというのも何だが、実は予約だけしていつ発売になるのかとかは全く興味を持たなかったのである。
 で、今日何気に自分宛のメールを会社で受け取ったところ、Amazon.co.jpからメールが届き「本日発送しました」と書かれていた。
 ハッキリ言おう。
 私はつい先日まで「空の境界」を「そらのきょうかい」だと真剣に思っていた(爆)
 つまり、それほど興味がない作品なのである。
 月姫ファン(というよりはTYPE MOONファンか?)からすれば、オマエ死ねよと言われても仕方がないかもしれないが、TYPE MOON(というよりは奈須きのこ?)の作品であろうと何であろうと、熱狂するほどのファンではない私であるから、読み方がわからなくても当たり前であり、原作も読んだことがないのだから仕方がない。
 じゃあ、なんで興味のないDVDを買ったんだよ?とツッコミが入るかもしれないが、気づいたときにはAmazon.co.jpのバスケットに入れてポチッとなとしていたのである。
 多分…キライじゃないから買ったんだと思う。
 現に、月箱(月姫統合パッケージみたいなもの)も持っている。
 ちなみに…初めてクリアした月姫はGBA版(同人でWindows版をコンバートするもの)というのも、多分普通じゃない。
 月姫が作品として面白くないとは言わないし、つまらないとも言わない。
 でも自分の中で大絶賛するものかというと、そうでもない。
 でも何故か無視できない(ちなみにfateはスルーした)。
 そんなポジションなのである。
 とりあえずDVDは明日届くだろうから、テキトーに観て感じてみたい。
 ファンで今回のDVDが買えないという人はいないだろうが、こんなヤツが買って申し訳ない…とだけ言っておこう。

なんとなく中途半端

 先日から話題にしている新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のDVDだが、本日届いた。
 標準的に見てもかなり早く届いたので、私が落札した出品者はかなり優良な出品者だったと言える。
 せっかく届いたので、じっくりと鑑賞してみたが…やはり12年前の記憶と比較してあまり劣化していない作風に驚きを隠せない。
 ここら辺は編集の巧さと言うのか、それとも新カットの作画を含めてトータル的な絵作りの巧さが際だったと言うべきか。
 だが、良くできているだけに目立つ問題点も多々ある。
 良作というのは、常にこのような重箱の隅をつついたような問題を抱えるものである。
 問題はいろいろあるが、既に劇場で観た人たちの感想なんかがいろいろなサイトで書かれていると思うので、そうした部分での評価は検索していただきたい。
 私が率直に感じた部分だけ述べていこう。

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事実上の廃盤

 先日、HMV Yahoo!店で予約した新世紀ヱヴァンゲリヲンのDVDだが、やはりというか、HMVより正式にキャンセルするという通達がきた。
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HMV.co.jpをご利用頂きありがとうございます。
誠に恐れ入りますが、ご注文頂きました商品に関して、
私ども取引先より廃盤/生産中止の連絡が参りました。
HMV.co.jpではご注文をお受けしてから、
取引先へ何度となく再注文を掛けておりましたが
下記「商品の詳細」記載の廃盤/入手不可商品については
入荷不可能なため、誠に勝手ながらキャンセルさせて頂きます。
この度は長らくお待ち頂きました上
取引先からの商品の入荷も不可能となり
大変申し訳ございませんでした。
何卒ご容赦頂けますようお願い申し上げます。
– hmv.co.jp –
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 この内容そのものはおそらくテンプレートだとは思うが、要するにそのテンプレートを使用する状態になったという事だろう。
 もともと期間限定と銘打っていたこのDVDは、その名の通り販売期間を限定していたわけだが、今から再生産するとその販売期間をオーバーするという事なのかもしれない。
 …それじゃ期間限定というよりは数量限定じゃん(爆)
 とりあえず、私はこの事態を予測していたので先行してオークションで落札していた。価格は予定よりちょっと超えてしまったが、それでも送料とか入れるとそんなに高いワケではない。
 逆にこれからはオークション価格が跳ね上がる事になるんじゃないかと。
 何しろ生産中止決定なワケであり、入手に関しては在庫をもっていそうな地方店舗を回るしかなくなる事になる。
 チェーン店だと、在庫の再配分で対応する可能性もあるが、それでもネットでの通常入手はかなり厳しいと言わざるを得ない。
 先日も書いたが、EVAは未だにスゴイ人気だ。
 12年間、コレを超える作品が出なかったというのは、やはり監督の並ならぬ才能の賜か? それとも…
 とりあえず、まだ未入手の人は急ぐしかない。
 時間をかければかけるほど価格は高騰するだろう。

予想外の展開

 先日、新世紀ヱヴァンゲリヲン新劇場版【期間限定特装版】のDVDの予約を忘れて買い逃したと書いたが、その後、ネットショップなどで買おうと思ったら全然ダメっぽい事が判明し、予想外の展開となってしまった。
 おそらく高額であれば買えなくもないのだろうが通常価格、もしくは通常価格に対していくらかの割引という買い物はダメっぽい。
 期間限定販売だという事だっため、発売日過ぎても通常版が発売されるまでは大丈夫だろう…なんて甘い事を考えていたのだが、その予測は大きく裏切られたカタチとなった。
 まぁ…自業自得か。
 なんでこうなったのか?という事をいろいろ考えてみたのだが、どうもそれは特装版の内容に原因がありそうだ。
 なんでも劇場版のフィルムコマが封入されているとかで、名シーンを欲しい人がいわゆる大人買いをしている…のも一つの原因なんじゃないかと考えている。
 で、案の定フィルムなしの特装版がYahoo!オークションで大量に売られているという状態。
 そんなに綾波レイのフィルムが欲しいのか…と、そのヲタク根性がちょっと羨ましくも思えたりするのだが、こういうバクチ的な特典は今も相変わらず人気のようである。
 で、私が先日採った手段だが、とりあえず無駄と知りつつHMV Yahoo!店にアタックしてみた。
 するとHMVからいかにも自動返信ですと言わんばかりのメールが届き、どうも大量の注文が殺到しているらしく、7月中旬にまで遅れるらしい。
 なので、手っ取り早くYahoo!オークションで通常価格で買える物件にアタッチし、それで落札できればHMVの注文をキャンセルする事にした。
 通常、HMV Yahoo!店では注文のキャンセルはできないそうだが、注文の処理状況でキャンセル可能らしいので、そういう手段を使う事にした。
 ま、もしオークションが落札できなかった場合は、最悪7月まで待ってもいいかな…とかかなり余裕をぶっこいてるため、必ずしもキャンセルという意識はない。
 まぁ、12年経った今でも人気あるのね、この作品は…

買うの、忘れてた…

 MHP2ndGとか世界樹の迷宮2とか、いろいろやってても進んでないゲームをちょびちょびこなしていたら、すっかり買うのを忘れてしまっていた。
 私が人生を狂わせた…いや、多分その狂った道がもっとも私らしい生き方だったともいえるが、そんな人生の転機を作った作品、それが新世紀ヱヴァンゲリヲン(旧作品名は新世紀エヴァンゲリオン)である。
 劇場でリメイク…というかほぼ新作だろうが、公開されてしばらく経つわけだが、そのDVDが本日発売になっている。
 Amazon.co.jpで予約しなきゃなぁ…と思いつつ、すっかり予約を忘れてしまっていたわけだが、人生の転機を作った作品と言うワリには愛が足りない結果となってしまった。

 とりあえず世間一般では「日本最高峰の作品」と言われているみたいで、私も多分そうじゃないかと思っている。
 事実、日本経済を揺るがす程の経済効果をもたらし、一時代を飾った作品である事は今の20代の人でも知っている事だ。
 ただ、元作品はラストの終わらせ方にかなり問題があると言われているだけに、この新世紀ヱヴァンゲリヲンの方はその辺りがどうなるのかというのがかなり気になるところである。
 さて、Amazon.co.jpで“ポチッとな”でもしてくるか…(来月頭にするかもしれんが…)。

HD DVD、本格的にヤヴァイか?

 次世代DVDとしてBlu-ray DiskとHD DVDが争ってきたワケだが、ワーナーがBlu-ray Disk一本化を決めた事によって、いろいろなところで変化が起き始めている。
 これは光メディア界の化学変化とも言えるもので、リトマス試験紙が赤から青に徐々に染まっていく姿に似た光景が見え始めた。
 早い内からMicrosoftはHD DVD陣営につき、Xbox360では外付けながらHD DVDユニットを発売した。
 そのMicrosoftが、顧客の要望によってはXbox360でBlu-ray Diskをサポートするかもしれないとコメントした。
 もちろん、これは直接的にHD DVD陣営からの離脱という意味ではない。
 しかしながら、顧客が求めればBlu-ray Diskをも取り込んでいくという姿勢を示した事には間違いが無く、市場動向に併せて変化させていくというスタイルを採った。
ITmedia MS、XboxのBlu-rayサポート検討も

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予測どおりになってきた

 ワーナー・ホーム・ビデオが、HDパッケージソフトをBlu-ray Discのみに一本化すると発表した。
 この発表が業界に与える影響はとてつもなく大きいと思う。
 何しろ、北米でHD DVDタイトルの約半分を供給しているのがワーナーであり、ディズニーと正面切って張り合っていたのがワーナーだからだ。
 だが言うまでもなく、コンテンツ資産や公開される映画本数などは他スタジオをワーナーが圧倒している。
 そのワーナーがBlu-ray Diskへの一本化を推進してくるとなると、次世代DVD戦争の行く末はかなりBlu-ray Diskが優勢になったと見て間違いない。
 いや、もうこの争いも終わるかもしれない。

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