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Tagged: Alder Lake

第13世代Coreの価格

Intel第13世代Coreの国内価格が見えた。

発売は10月20日夜から

Intel第13世代CoreであるRaptor Lakeの日本国内価格が見え始めた。
発売は早い所で10月20日の夜22時からとなっていて、深夜販売を行わない店舗ではその翌日からの発売となると見られる。
気になる価格だが、Core i9-13900Kが105,800円、Core i9-13900KFが102,800円、Core i7-13700Kが74,800円、Core i7-13700KFが71,800円、Core i5-13600Kが57,800円、Core i5-13600KFが54,800円となっているようだ。
これらの価格はツクモの価格ではあるが、おそらく他店舗も同じと思われる。
微妙にRyzen 7000シリーズを下回るような価格設定にしているところが後発組らしいやり方だなと思うと同時に、第12世代よりランクアップした価格で来たあたりも、AMDに合わせてきた感じがして、少し残念ではある。
というのも、第12世代Core i7-12700Kの初値は58,600円というプライスだったが、第13世代Core i7-13700Kは74,800円に値上がりしている。
Eコアとキャッシュ増量のRaptor Lakeコア数が増えているのだからコアあたりの価格で見るのが妥当、と言われるかもしれないが、従来はグレードで価格が推移してきていたところがあるので、半導体不足を経験した後ではそういった考え方からして変わってしまった、と捉えるしかないのかもしれない。
ただ、今回の13700Kのコア数は、第12世代の12900Kと同様のPコア8+Eコア8という構成なので、コア数は実は第12世代最上位と同じものになっている事を考えると、第12世代最上位の価格帯がスライドした、という考え方もできる。やはりコア数で価格を決めた、と言えるのかも知れない。

狙いは第12世代か?

さて、当Blogで幾度となく、私の次期メインPCの話をしてきているわけだが、Intel第13世代の価格的情報が出てきた事で、これで最終的な判断ができるようになったのではないか、と考える。
極論から言うと、世代は新しければ新しいほど良いという事は変わらない。時間と共にアップデートされていく中で、世代が古い事でアップデートできないという事が起こりうるのがPCの世界なので、世代は新しいことが望まれる。
一方、価格対効果で考えると、決して最新世代が正しいとは言えない。新型が登場することで型落ち品となった製品は、コスト的にとても魅力的であり、その性能は最新世代と極端に変わる事は少ない。
では、現在私が新PCを組立てるとしたら、そのプラットフォームは何が一番よいのか?
単刀直入に言うと、ベストは第13世代Core i7-13700Kと言える。
だが、価格的に7万円台は厳しいとなると、次の候補は第12世代Core i7-12700Kになる。
価格的には5万円台でありながら、Pコアは8コアあり、Eコアを4コア持つ事で、バックグラウンドで処理するプログラムはEコアに任せられ、かつパワーの必要な処理はPコア8つで処理する事で、ライバルであるRyzen 5000シリーズとは互角以上に戦える。
ただ、第13世代はL2、L3キャッシュの強化とEコアが増量されている事で、バックグラウンド処理に必要なリソースがとても豊富。全体的なパフォーマンスはさらに上を行く事を考えると、その性能向上分が第13世代と第12世代の差額の2万円という事になる。この2万円をどう考えるか、次第である。

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ノートPCを買った後の話

やはり気になるのは購入したPCが搭載するAlder Lakeの後の世代。

思った程の変化はない?

Intelがモバイル版Raptor Lakeを2022年下半期に投入する、という話がある。
元々デスクトップ版のRaptor Lakeが2022年中に投入としていて、モバイル版はその後に続くという予定だったものを、結果的に投入時期を早める形になる。
私は先日、Alder Lake-Uを搭載したDellのノートPC「Inspiron 14 5420」を購入したが、実はこのタイミングで購入するにあたり、次世代の投入時期を随分と意識していて購入を結果的に遅らせた、という事実がある。
モノは良いのだが何かが違う…というのも、以前からの情報でAlder LakeからRaptor Lakeに切り替わる際に、Eコアの搭載数が増量される、という噂があったからだ。
Alder Lakeは、高性能コアであるPコアと高効率コアであるEコアに役割を切り分けた事で、ハイパワーと省電力を達成するという手法を採った初のx86コアである。
この話をそのまま受取ると、結果的に性能を示すのはPコアだと思われがちだが、Alder Lakeの核心は、実はEコアにあると私は思っている。
というのは、Eコアは仮想スレッド機能を持たない代わりに、性能を補えるだけの数を搭載していて、省電力動作ながら、Skylakeレベルの処理を延々と処理し続けるだけの性能を持つと言われている。つまり、通常使用するPCの処理において、Pコアが処理する命令よりもEコアが処理する命令の方が圧倒的に多く、また全体的なパフォーマンスを左右すると言うワケである。
もちろん、圧倒的なパフォーマンスが必要になれば、Pコアが消費電力を顧みず全開で動作して、その処理能力を見せつけるのだが、通常使用の時に活躍するのは主としてはEコアという事になる。
そのEコアがRaptor Lakeで増量されるとなると、今Alder LakeのノートPCを購入してよいものか? と悩むのは当然だろう。
限られた予算の中で買い物をするなら、ゲームチェンジャー的な世代でPCを切替えたい。
それが真実である。
が、いろいろ情報を調べてみると、どうもモバイル版のRaptor Lakeは、基本的にコア数は変わらないだろう、という予測が出ていた。つまりEコアを増量するのはデスクトップ版だというのである。そうであれば、モバイル版Raptor Lakeは2ndキャッシュ増量や最適化からのクロックアップが主となるはず。
そう考えると、Alder LakeでのノートPCの購入でも、劇的変化は少ない、と判断できるわけである。

さらにその先は…

Raptor Lakeの次の世代の話をすると、どうも2023年にはMeteor Lakeが登場するとされている。
Meteor Lakeは製造プロセスが進化し、Intel 4プロセスを用いて製造されると言われている。こうなると、Intel 7プロセスとはそもそも製造プロセスが異なるので、より省電力化する可能性がある。もちろん、その際の動作クロックによっては排熱がより難しくなる事から、その熱設計によって性能が変わってくると思われるが、微細化からもたらされるコア数の増量、省電力化などは未知数である。
なので、Meteor Lakeが登場すれば、また状況は大きく変わると言えるが、それを今語っても確たる話は何もない。
来年に入って、私が購入したDELLの「Inspiron 14 5420」が陳腐化する事は避けられないが、おそらく業務で使用するレベルで困る事は一切無いだろう。
とにかく、Raptor Lakeが登場した後のAlder Lakeの立ち位置は、思ったよりも悪くない。今の段階では私はそう考えている。

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第12世代のRaytrek登場

THIRDWAVEから、Raytrekの第12世代コア搭載モデルが発表された。但し、本命ではない。

出たのは15.6型と16型

ドスパラのクリエイター向けブランド「Raytrek」より、Intelの第12世代コア搭載の15.6型ノート「raytrek R5-AA6」および16型の「raytrek R6-AA」が発表された。15.6型は5月27日、16型は6月3日に販売を開始し、価格はそれぞれ199,980円、239,980円になる。
両機種ともに、CPUにはCore i7-12700H、GPUにGeForce RTX 3060 Laptopを搭載し、DDR5メモリ、PCIe4.0接続SSD、Thunderbolt4ポートを備える。
ディスプレイ解像度は、15.6型がフルHD、16型はWQXGA(2,560×1,600)になる。
コイツの次は14型を発売してほしいRaytrekシリーズはクリエイター向けブランドという事もあって、性能はそこそこ高い製品となり、価格もそれなりに張るが、納得の性能でもあるので、個人的にはシンプルな構成もあって好きなブランドである。
ただ、今回発表されたのは、15.6型と16型という事で、キーボードはテンキー付の、大きさとしてはちょっと大きめのモデル。
私の希望するサイズと異なる事もあって、大本命ではないのだが、このモデルが登場した、という事は、次を期待できるかな、と考えている。

狙いは14型

先日、当Blogで「理想に近いノートPCを見つけた」として、DellのノートPCの記事を書いたが、その記事の中でもRaytrekで第12世代コアを搭載したモデルが出れば…という事を言った。
これには明確な理由があって、Dellの「Dell New Inspiron 14 Intel」はキーボードの配列がちょっと特殊なものになっているのが、私的に受け入れがたかったのである。
モニタは1,920×1,200とフルHDより縦解像度の高いパネルで良かったのだが、キーボードの配列、作りは、自分の入力という行為に直結する事なので、これを受け入れられないと、自分のパフォーマンスに影響を与える。
その点、Raytrekの14型のキーボードは理想的な配列になっていて、Raytrekが欲しい理由の一つになっている。
今回、15.6型と16型で第12世代コア搭載モデルが登場した事で、14型が近々登場するかも知れないという期待は大きくなったと思っている。
もしくは、Ryzen 6000シリーズを搭載したモデルでも良いのだが、ドスパラのブランドなので、おそらくはIntelコアが中心になるのではないかと思っている。
この場合、私としては最高パフォーマンスを求めるわけではないので、最悪どちらでも構わない。ただ、バッテリーの保ちの事を考えると、ひょっとしたらIntelの第12世代コアの方が長持ちである可能性があるので、本来の目的で言えば、私の納得の製品になってくれるのではないかと期待している。

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当たり前が曖昧に?

電力使えば速くなるのは当たり前。そんなの誰でもわかること。

12900KS、投入

IntelがCore i9-12900KSを投入する。
追加で最強の座をもぎ取る?まだ市場流通する前のようだが、そのベンチマーク結果が出回りはじめた。
噂レベルの話ではあるが、時期が時期だけにその結果には一定の信憑性があると考えられる。
その噂によると、CPU-Zのベンチマーク結果で以下の数値が出ているという。

定格時:Single 883.4 / Multi 12232.0
OC 時:Single 922.9 / Multi 12610.4

オーバークロック時の周波数は5.2GHzから5.3GHzとした比較的軽いもの、との事。
他にもCinebench R23の結果があるようで、そちらは定格動作のスコアらしい。

Core i9 12900KS:Single 2162 / Multi 29164
Core i9 12900K (DDR5):Single 2027 / Multi 26582
Core i9 12900K (DDR4):Single 2024 / Multi 27584
Ryzen 9 5950X;Single 1668 / Multi 26715

Core i9-12900Kの時は、ライバルのRyzen9 5950Xとマルチコアでほぼ同等だったものが、Core i9-12900KSだと概ね9%向上しているようだ。約1割の性能向上というと小さい結果のようにも聞こえるが、それでも10%向上となれば結果としては差が見えてくるレベル。
問題は、この結果を生み出すに至る消費電力がどれだけか、という事である。
12900Kと比較して、ベース/最大の消費電力で25W/19W上昇しているというのだから、ワットパフォーマンスとしては割に合わない結果、と言えるかも知れない。
消費電力を上げれば、そりゃ速くなるよね…という、実にわかりやすい結果である。

数値に拘る?

パワーユーザーというのは、とにかく数字が重要で、割合という考え方よりも結果として最大値がどれだけか? という事に拘る。
オーバークロッカーと呼ばれる人達であればなおの事である。
それはそれで記録だから良いのだが、実用性をそこに加味すると、考え方は変えざるを得ない。
結局、消費した電力に対してどれだけの性能なのか? という事を考えないと、最近のPCでは電力の爆食いという現象を引き起こす。
正直、仮想通貨が登場してからは、この考え方を持たないとコストに見合わないというぐらいの差が見えてくる。
だから、今回のCore i9-12900KSのような製品は、個人的には一般的なもの、という認識からはズレた製品ではないかと思っている。いや、一般的に使ってもよいとは思うが、一定の性能を持っているなら、ワットパフォーマンスの方が世間一般では重要だと思うワケである。
その点で考えると、残念ながら高性能の区分ではまだAMDの方が有利な上級なのかな、という気がしてくる。

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PCの購入はしばらく待て?

自作PCではなく、ノートPCの話。

やはりノートPCが必要か

今年に入ってiPad Proを導入し、私としては自分で仕事をする分にはiPad Proで事足りる部分は多々あるのだが、依然としてWindowsのノートPCの必要性がどうしても出てくる場面がある。
デスクトップPCで賄う事ももちろん可能だが、オミクロン株の関係から、リモート業務を中心としたシフトに変われ、という事になると、デスクトップPCだといろいろ都合が悪い。
そういう意味では、iPad Proは確かに導入したものの、業務の中心はどうしてもWindows環境という事になってしまうので、iPad Proは仕事で使えるには使えるものの、他との連携でどうしてもWindowsノートPCもどこかで必要になってしまう状況がある。
で、今まではそれをMacBook Proの中にParallels Desktopを入れて、仮想Windowsで賄ってきたのだが、MacやiOSデバイスは徐々にApple Siliconへとベースコアが移り変わってきている関係で、Intel Macは都合が悪い部分が出てきている。
こうなると、Parallels Desktopでの仮想Windowsよりも、MacBook Proの使用を止めて、iPad ProとWindowsノートPCの2台で業務を回す方が堅実な感じに思えてきた。

Windows

ただ、WindowsのノートPCを新たに購入する、となると、今どのノートPCを購入するのがベストか? という事で悩んでしまう。
もちろん、価格的にはそんなに高いものは狙えないし、必要が無い。
Officeアプリケーションが使えてオンラインミーティングが可能な性能があれば十分である。
ただ、その許される予算の中で最適解を求めようと考えていく中で、今の時期というのは実は購入にあまり向かないという事が見えてきた。
というのも、第12世代コアの存在が問題なのである。
効率よく使いたいなら第12世代?ノートPCの場合、残念ながらAMDという選択肢がないわけではないが、いざAMDコアのノートPCを購入しようとすると案外選択肢がない。
理由は、AMDのAPU搭載製品が思った程出ていない、という事であり、ノートPC市場は依然としてIntel優勢な状況にある。
ただ、そのIntelをして今は第12世代コアのモバイル版がようやく発表された状況なので、今はまだ第11世代コアの製品しか販売されていないという問題がある。
それでも一部メーカーは第12世代コアを搭載した製品の販売をようやく開始したところだが、残念ながら安めの製品を投入しているメーカーには、また第12世代コア搭載の製品が販売がないのである。
そうしたメーカーも含めて第12世代コアが搭載された製品が発売されるのは、おおよそ今年の3月ごろからだろう、と言われている。

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気になるRyzen7000シリーズ

新ソケットAM5も長寿になる設計なのは良いのだが。

7000シリーズへとジャンプアップ

今現在発売されているRyzenは、5000シリーズを頂点としている。
この5000シリーズには、デスクトップ版もあればモバイル版とも言われるAPUである5000Gシリーズも含まれると考えると、5000番台はデスクトップ・モバイル混合のナンバリングだとも言える。
だが、次に登場する6000シリーズは、どうも現時点ではAPUに割り振られた番号のようで、デスクトップ版は7000シリーズとなるようだ。
ま、CPUとAPUを分けるという意味ではわかりやすいと言えばわかりやすいし、今後AMDもデスクトップ版にGPUを内蔵するかもしれない、という話が事実ならば、消費電力でデスクトップ版かモバイル版かを分ける方向にシフトしていく意味で、番号そのものを分けた可能性もある。
とにかく、今のところZen4と呼ばれる次なるアーキテクチャを採用したCPUは7000シリーズとして登場する事は間違いないと思っていい。

AM5はマザーボード側にピン

現在Intelが採用しているLGA1700(第12世代Core)は、CPU側ではなくマザーボード側にピンが存在する形状をしている。
AMDのRyzenは旧来と同じCPU側にピンのある形状をそのまま使い続けていたが、AM5と呼ばれる次のソケットからはLGA1718、つまるところIntelと同様にマザーボード側にピンがあるスタイルへと変わる。
これによって、AM4等で起きていたグリス塗り直し時に発生していた事故「スッポ抜け」がなくなるといいなぁと思いつつ、完全に世代を変更する必要のある変化がRyzenにも訪れるのかと感慨深くなる。
Ryzen7000シリーズに関して、現在その内容としては詳しくはまだ語られていないのだが、判っている事はPCI Express Gen 5、DDR5メモリへの対応が行われる。
期待高まるZen4また製造プロセスに関しても、7nmから5nmへと微細化される事もわかっているが、Intelのように高性能コアと高効率コアに分けられるのか、それともOSが適切にマルチタスク処理できるようにスケジューラをハードウェアで搭載するのか等の事は一切わかっていない。
ただ、ここに来てとあるエンジニアリングサンプルのベンチマークテストから、Ryzen7000シリーズ(コードネームRaphael)のものではないか、というリーク情報があり、それによるとキャッシュに1024KBと記載があるようで、これだけだとどのレベルのキャッシュかはわからないが、Ryzen9 5950Xでは同じ場所がL2キャッシュだったことから、RaphaelはL2キャッシュが1MBになるのではないか、と予想が立てられている。
ただ、これだけの情報だと、L2キャッシュが1CCXのキャッシュなのか、2CCXのキャッシュなのかがわからない。
まだまだ謎は深く、姿が見えてこない事に違いはない。

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丁度良いベアボーンキット

メインPC、これで組むのが良いかもしれないとちょっと思った。

安定のベアボーンキット

自作PCは全てのパーツを自分で決めて自由に作れる事が醍醐味ではあるのだが、それだとハードルが高い、と考えている人も多い。
私も、一番最初はベアボーンキットという、メーカーがマザーボードとPCケース、電源などを予め決め打ちしているセットを購入し、それにCPUとメモリ、dGPUを自分で別で購入、組み合わせて自作した記憶がある。
このように、スペックなどを自分で自由に決めたいと思いつつも、全てを自分で決めるのが大変という人は、各社から出ているベアボーンキットを使うというのも悪い選択ではない。
ここ最近、私はベアボーンキットを使う事はなかったのだが、AsRockから興味深いベアボーンキットが登場するらしい情報をキャッチした。

AsRockのベアボーンキットAsRock ASRock Launches 8 Liter DeskMeet
https://www.asrock.com/news/index.asp?iD=4802

残念ながら、まだ国内のAsRockのサイトには情報は載っていないのだが、英語サイトには情報は掲載されている。

IntelベースのものとAMDベースのものがあり「AsRock DeskMeet」というシリーズで発売されるようである。
今回、私はこの中でもIntelベースの「ASRock DeskMeet B660」がかなりお薦めできるものではないかと思っている。
最近発表された、第12世代Alder Lakeを利用する事ができる廉価版チップセットB660を採用したものである。

コンパクトデザイン

「ASRock DeskMeet B660」は、容積8Lという小さな筐体の中に、全高54mmまでの空冷CPUクーラー、120mmサイズAIO水冷クーラー、2基の3.5インチHDD、最長200mmのグラフィックボードなど、一部は排他利用となるものがあるが、それらに対応する事のできるベアボーンキットである。
dGPUに関しては200mmまでの長さと限定的ではあるので、搭載できるのはGeForce RTX 3060系が限界ではないかと思うが、この手のサイズのものでこれより上のGPUを使用する事そのものが考えにくい事なので、とりあえず200mmまでのdGPUが搭載できる事で、そこそこのGPU能力は持たせる事ができる、と考えればよいだろう。
特筆すべきなのは、搭載しているマザーボードで、一応フォームファクタとしてはMini-ITXとしているが、実際には基盤は拡張されていてメモリスロットが4スロット用意されている。PBPとして65Wまでが許容値なので、Alder Lake-Sに対応するCPUが搭載でき、16コア24スレッドのCore i9 12900が搭載できるというのは大きな魅力ではないかと思う。
基盤に搭載されたVRM電源は7(5+2)フェーズなので、爆熱と言われるAlder Lakeでも稼働させるに不安はないだろう(65Wまでだからまず問題はないが)。
また、この基盤に接続できるストレージとして、基板上に2基のM.2スロットが実装されており、どちらもPCIE4.0x4接続NVMe M.2 SSDに対応し、一方はSATA接続のM.2 SSDにも対応している。この他に3基のSATAポートも搭載されているので、ストレージが足りない、という事はまずないだろう。
これだけの性能を搭載可能としていても、筐体サイズが168mm×219.3mm×218.3mmに収まるので、置き場所にも困るという事はないだろう。
詳細は以下でレビューされているので、参考にしていただきたい。

自作とゲームと趣味の日々
https://jisakuhibi.jp/news/asrock-deskmeet-b660

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メインPCへの道のり:2022

新年あけて、各社からいろいろな方針が打ち出された。

読めない今後

1月4日(日本時間)より、米国ラスベガスで世界最大のデジタル家電展示会「CES」が開催され、それに合わせて各社がいろいろな情報を公開しはじめた。
Intelは第12世代CoreシリーズのAlder Lakeのモバイル版を発表し、AppleのM1を超える性能と発表したり、それにあわせてAlder Lakeに対応する安価なチップセットを発表したりして、今後の展開幅を広げるビジョンを提示している。
NVIDIAは、GeForce RTXシリーズの「RTX 3050」やモンスターGPUとなる「RTX 3090 Ti」を発表し、今後もレイトレーシング技術をより向上させていく姿を見せている。
AMDはというと、Zen4という新しいCPUアーキテクチャを搭載したRyzen 7000シリーズを発表し、その製造プロセスは遂に5nmへと進化させるという。但し、このZen4搭載CPUは2022年後半を予定していて、当面はZen3アーキテクチャに3D Vキャッシュというダイをスタッキングする技術でL3キャッシュを96MBに拡張したRyzen 7 5800X3Dを2022年春に投入するとして、直近の動きを含めた情報を公開してきた。
いろいろな情報が公開されていく中で、私の今後のメインPCの構築プランも見直す時期にきたのかな、と今は素直にそう思っている。
だが、現状としては結構先が読めないな、というのがホンネ。
何故なのかというと、性能は見えてきていても、それにともなう電力効率がなかなか見えてこないからだ。

時代はハイブリッド?

IntelのAlder Lakeは、ある意味、BigLITTLE戦略を採るARMアーキテクチャのx86版といった感じで、結局のところ、高性能コアと高効率コアの組合せで、その状況に応じた使い分けレで性能と効率の両方を満たすという戦略で構成されたコアである。
ARMベースのApple Siliconと同様の方向性をもったx86コアなワケだが、今後、Intelのこの方向で性能を拡大していく予定なのだろう。
もともと、ARMアーキテクチャの性能とx86アーキテクチャの性能では、電力は消費するもののx86コアの方が性能では勝っているという感じだった。なので効率面ではx86系はどうしてもARM系に遅れはとるとは思うが、性能面ではおそらく上回る事はできる。Apple Siliconの性能が高いのは、メインのCPUを補佐するNeural Engineが絶妙に効いている事で、その性能が高く感じられるが、単純にコアでの処理ではx86系と大きな差はないのではないかと考えられる。
なので、IntelはAlder LakeでPコアとEコアという、性能を追い求めるコアと効率を追い求めるコアに分けて、状況に応じて使い分ける戦略に出た。適切なタスク予約を補佐するスケジューラをこれに組合せ、処理が効率良く行われるようにする事で、性能と効率を両立させたワケである。
Zen4がもう少し見えてくれば…Intelがこの方針を打ち出してきたことで、AMDがどうするのかとても気になるのだが、残念ながらまだZen4は製造プロセスがより微細化する事はわかっているが、その内容についてはまだ詳細を発表していない。
なので、メインPCを今後考えていく上で、AMDの方針がもっと明確に出てこない限りは、どちらのプラットフォームで構成すべきか、判断に迷う段階である。
いや、2022年の中頃までに組み上げるなら、現時点ではIntelのAlder Lake一択になるだろう事はハッキリしているのだが。

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Alder Lakeを考える

AMDしか見ていなかった私が今のIntelを考える。

思ったよりもイイ感じ

IntelがAlder Lakeを発表、発売した事で、巷でいろいろなレビューが行われ、その情報が各所に出回りはじめた。
それらを見ると、最高性能ではAMDのZen3を超えた、という最高性能の奪還は間違いなく達成したものの、その犠牲として大きな消費電力は避けられなかった、という評価がほとんどである。
実際、消費電力はとんでもないほど大きなものではあるが、その電力を消費する事で、Intelは最高性能で勝てるCPUを投入してきた事は間違いなく、各種ゲームでのベンチマークはほぼAlder Lakeの最高峰、Core i9-12900Kがトップという結果である。

ただ、この動画を見たところ、その大きな消費電力と言われるCore i9-12900Kの通常の消費電力が実はRyzen9 5950Xよりも下回っている、という事実を知り、私の次期メインPCのコアはAMD一択という考えを捨ててもよいかも知れない、と思い始めた。
というのも、ゲームのようなコアの負荷が均一ではない状況だと、Alder LakeのPコアとEコアという状況によって使い分けられるコアが上手く動作してRyzenよりもワットパフォーマンスが向上する事がわかったのである。
であるなら、実際には消費電力という面で見ればIntelはそこまで悪い状況ではないワケであり、しかもAlder LakeはDDR5のメモリにも対応したチップセットで動作するという事、PCIe5.0が使える事などを考えると、より未来性のあるプラットフォームではないか、という風に見えてくるのである。
ま、これはIntelとAMDのプラットフォームの登場する時期に違いが出た事も一つの要因なので、あくまでも現時点での話という事にはなるが、AMDといえども、今のIntelと同等の性能を達成しようとすればその消費電力はとても高いものになる、という事が明確になっただけでも、考え方を改める意味では良い情報だったのではないかと思う。

Windows11限定

ただ、このAlder Lakeの良さが前面に出てくるのは、あくまでもWindows11での動作下限定だという事。
これはWindows11というOSがPコアとEコアにタスクを割り振るスケジューラに、Alder Lakeのコアに内蔵された「Intel Thread Director」とよばれるユニットがタスク割り当ての指令を与える事で、より効率の良い動作が実施される為であり、Windows10環境だとこれが使えないが為に性能が伸び悩む、という側面があるので、注意が必要のようである。
ただ、今後Windows11への移行は必ず行われる事になるので、Alder Lakeがタスク割り当てで性能を落とすという事は今後は考えなくても良い話だろうと思う。
メインPCを入れ替えるという事は、ある程度の期間使われるPCの環境を構築する、という事なので、今回のように次のOSが視野に入っている場合は、そちらを考慮する必要がある。
単純にプラットフォームの入れ替えというだけでなく、全体の方向性を左右するものなので、Alder Lakeのような次のOSで真価を発揮するようなものがある場合は、そこを検討しておく必要がある。
AMDも…Zen4にこういった仕掛けが入ってくるのだろうか?
Zen4は噂では2022年第4四半期に投入される、という事で、しかも最大コア数は16に留まるとされている。Alder LakeのようなPコア、Eコアといった用途の異なるコアの混載になるかどうかはまだわからないが、最大コア数が16という事であれば、Alder Lakeのような混載コアとは違うかも知れない。

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第12世代Intelコア

Alder Lakeがついに11月4日に登場する。Ryzenを超えたと言っているが…。

確かに性能は超えた

Intelが第12世代コアを発表した。
噂では高性能コアと高効率コアを持つという、ARMではBig-Littleというコアの使い分けと同じ仕組みを導入したコアとされていて、実際その通りの構造で登場した。
性能は上がったが電力効率は今一つか…実際には、高性能コアはPコア(Performanceコア)、高効率コアはEコア(Efficientコア)と呼ばれ、モデルによってそれらの搭載数が異なる。
たとえば最上位のCore i9-12900KだとPコア8コア/16スレッド、Eコア8コア/8スレッドという構成になっている。PコアはHyper-Threadingで動作スレッドが倍化するが、Eコアは物理コアとスレッドが同数になる。
これだけを見るとAMDのRyzen9 5950Xの方が16コア/32スレッドもあるので、性能的にはRyzen9 5950Xの方が上回るのではないかと考えられるが、IPCはCore i9-12900Kの方が上回り、かつ高いIPCが不要な処理などを受け持つバックグラウンド処理へのタスクはEコアが受け持つが、その割り当て率が高まる事で、最終的な実性能が拡大し、Ryzen9 5950Xよりも高性能な結果が出せているようだ。
この性能を出すには、Windows11との組合せが必須なようで、「Intel Thread Director」という仕組みが性能を叩き出している秘密のようである。
しかも、PコアとEコアという、ARMコアのようなBig-Littleと同じ省電力性を持つ事から、通常使用では電力効率が相当に高められている。
ただ、ベンチマークのような全力稼働の場合は、かなりの電力を消費するので、電力効率が上がるというのは、あくまでも平均的な使い方の時に限られる。
と、このような事が理由ではあるものの、性能でRyzenを上回った、としてIntelではRyzenを超えるCPUとして第12世代CPUを発表してきた。
製造プロセスでは未だAMDに分はあるとしつつも、性能では追いつき、そして追い越した、というIntelの主張は間違ってはいないが、その実態はOSのタスクマネジメントをも駆使した方法と言えるだけに、必死さが窺えるものではないかと思った。
…いや、実際にはCPU内部にOSのスケジューラをモニタリングする機能を組み込み、より効率的なタスクをOSのスケジューラに渡すというアプローチは、とても正しいやり方だと思う。

複雑化する電力管理

Alder Lakeの電力管理は今までのコアよりも複雑化していると言える。
前述したように、ARMのBig-Littleと同じ、負荷によって使用するコアを切替える事から、その時々の状況をより細かく管理し、最適な状況判断を求める必要があるからだ。
Intelは今回、TDP(熱設消費計電力)というスペックを表記しなくなった。
代わりに「Processor Base Power」と「Maximum Turbo Power」という2つの数値で、その消費電力を表記している。
これによると、Core i9-12900KはProcessor Base Powerは125w、Maximum Turbo Powerは241wと表記している。
241wと聞いて、今までの2倍も消費する? と思われるかも知れないが、そこはちょって待て。
そもそも熱設計消費電力という数値も、消費する電力数値を表記しているというわけではない。あくまでも動作する上で引き上げられたりするクロック周波数などから考えられる電力から発生する熱を放熱できるように設計する指標でしかない。だから過去のCPUもTDP以上の電力を消費しているし、それが顕著になって放熱が間に合わないと判断した時は、動作クロック周波数を下げるというアプローチを採っている。
なので、Processor Base PowerとMaximum Turbo Powerも、従来の呼称を置き換えた者、と考えるとわかりやすい。
Processor Base Powerは、従来のベースクロック時のTDP、Maximum Turbo PowerはTurbo Boost時のTDPと考えるとわかりやすい。
実の所、Maximum Turbo Powerの241wという数値は、第11世代コアの時は250wであり、それよりも引き下げられている。ただ、第12世代はMaximum Turbo Powerとして明確に表記する事で、メーカーにより長時間Maximum Turbo Powerで動作できるようにこの熱設計消費電力で設計して欲しいという指標になっている。
つまり…第12世代であるAlder Lakeの高性能は、結局は大量に消費する電力の上に成り立っている、という言い方もできるわけである。
ARMのBig-Littleと同じ方法論を採ったといっても、ARMほどの省電力性には届いておらず、またAMDの高性能を超える為に大量の電力を消費する仕様になった、という側面があるようである。

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