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DirectXでエラー?

FF14を起動した直後にエラーが出た。原因がよく分からない。

DirectX11だからなのか?

新PCに移行してから、今まで起きなかった事が起きている。
それがFF14を起動した後に時々出てくる「DirectXの致命的なエラー」である。
画面にはこんな風に表示される。
理由が書かれていないのは困るんだが…
致命的なエラーが発生と言われても、何を意味しているのかがわからない。
エラーコードが書かれているので、それを調べて見ても情報が出てこない。
ネットで検索して出てくるのは、全てFF14がらみのもので、しかもGeForceの話しか出てこない。一つの記事だけ、Radeonの事も書かれていたが、内容的にはちょっと毛色の違う内容なので、事実上GeForceでのみ発生する問題のようである。
これが出てしまうと、全く起動しないのでとにかく起動できるようにするしかない。
出ている情報を見ると、解決策は3つのみ。といっても、既に3つ目の解決策はもう取れないと考えて良い。
一つはビデオドライバーを最新にするという事。これはもう解決策というか、処方に過ぎない。
そして二つ目は仮想デスクトップモードで起動するという方法。これはFF14の動作コンフィグ設定を書き換え、仮想フルスクリーンモードで起動できるようにするという方法。
この方法は確率的にかなりの確率で起動できるようになるが、問題は仮想であってもフルスクリーンなので、他アプリと切替えて使えるようにウィンドウモードで使用していた人は抵抗があるかもしれない。
そして三つ目はDirectX9で起動するというもの。
ただ、これはもう解決策にはならないハズである。2019年1月には、スクウェア・エニックスでFF14の32bit版OSおよびDirectX9版アプリケーションのサポートを終了しているので、現在のクライアントソフトはDirectX11を前提にしているハズ。なので解決策には成り得ない。
つまり、ビデオドライバの更新か、仮想フルスクリーンモードでの起動しか、解決策の選択肢は存在しないという事である。

仮想フルスクリーンでは起動

というわけで、早速仮想フルスクリーンモードで起動するか、試してみた。
Windowsの各ユーザーのドキュメントフォルダ内に「My Games」というフォルダがあるが、この中に「FINAL FANTASY XIV ~」というフォルダがある。大昔のベンチマークソフトを起動した人は、本クライアント用のものとベンチマーク用があるので注意しなければならないが、それは見ればわかるだろう。
このフォルダの中に「FFXIV.cfg」というファイルが保存されている。このファイルをメモ帳やテキストエディタで開くと、ズラズラとFF14の環境設定が書かれているのだが、この中に「ScreenMode」という列がある。
この「ScreenMode」がウィンドウモードの人は「0」が記述されていると思うが、これを「2」にする事で仮想フルスクリーンモードになる。この状態で上書き保存すれば完了である。
ちなみに他の部分も変更すればFF14のコンフィグ設定は変更できるが、変な値にすると起動できなくなる恐れがあるので、取扱いは注意である。
この処置をした後、FF14を起動させると…たしかに仮想フルスクリーンモードで起動できた。前述のエラーも表示されないようである。
仮想フルスクリーンモードでプレイする事に抵抗がなければ、これで解決である。
だが…21:9のウルトラワイドモニタでプレイしている人の中には、FF14は16:9のサイズでプレイして、余ったエリアにブラウザなどを表示したい、という人も多いはず。
そうなると、これでは解決したとは言えない事になる。

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この先のGPU導入を考える

価格が10万円を優に超えるGPUが当たり前になった世界。

ミドルハイすら狙えない

年末年始に新PCを組み上げ、すっかりRyzen7 7700Xへと移り変わった私だが、このPCに搭載しているGPUは、一世代前のRTX 3070Tiのままになっている。
理由は、これをRTX 4000シリーズにしようと思ったら、その時点でPC予算にさらに15万円程度の価格を上乗せする必要があり、とてもではないが気安く変える価格にはならなかった。
これでも何とか30万円程度に抑えたが、そこにGPUは含まれておらず、それでこの価格というのは、まさに異常事態だと感じている。
まぁ世間一般の現在のPC価格がこういった価格帯へとシフトしているのだから、やむを得ないところはあるのかもしれないが、GPU単価が上昇しすぎている感じを受けるのは私だけではないはずである。
面白いのは、CPU価格は驚くほど上昇していないという事。
PCIe 5.0やDDR5メモリ対応のマザーボードも高騰化しているが、GPUの価格上昇幅はその中でも群を抜いている。異常と言ってもいいかもしれない。
性能ももちろん上がっているので、価格は性能比で出されていると言われると弱いのだが、それを言い出したらCPUだって相当に性能が向上しているが、GPUほどの価格上昇には至っていないし、むしろ旧来の価格設定にかなり近い。
ELSAのビデオカードはやはり高い私は現在RTX 3070Tiを使用していると書いたが、このビデオカードはメルカリで中古品を購入した。価格は約7万円である。
中古で7万円だから、新品なら10万円くらいじゃないの? とか思うかも知れないが、実際には10万円半ばに届くか、という価格帯。…なんだ、RTX 4070Tiと似たような価格じゃないか(爆)
だが、安いとはとても言えないので、手が出ない事に違いは無い。

4060系以下を狙うか?

だが、だからといって、私が次に狙うGPUとなると、価格から考えれば4060系のミドルレンジを狙って行くという手もある。
だが、一度ミドルハイクラスのビデオカードを使うと、中々そこから下にシフトするのは気が引けるのも事実。私はその一心だけで、Radeon VIIからの乗り換えGPUとしてRTX 3070Ti以上を購入しようと決めたほどである。
今の所、RTX 3070Tiの性能でも困る事がないので、このまま使い続けていくが、AV1エンコーダの事を考えると、どこかの時点ではRTX 4000系にシフトしないといけなくなるだろう。
その時、私はRTX 4060系を選ぶ事ができるのか? がとても心配である。性能的に不満がなければ選べるだろう、と思うかも知れないが、そこは格付けの問題でもあるので、自分の納得というレベルをどこに持つかで最終的には決まってくる。
長年自作PCに携わってくると、妙なプライドというか、意識が働くのも事実で、出来ればミドルハイクラスは狙っておきたいところがある。
そのミドルハイクラスのGPUで15万円レベルというのは、やはり高いという印象しかない。おそらく、私と同じように思っている人はかなり多いのではないかと思う。

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GPUのボトルネック

具体的な指標がないからわからない。

現状のPC性能

メインPC入れ替えを決意し、現在そのパーツ選定を進めているが、昨日の記事の通り、未だマザーボードが決まらない。
実は決まっているのは、CPUとメモリ、PCケースだけで、その他はまだ曖昧な状況になっている。しかもPCケースは想定だけがあるのみで、実際、組み上げるに必要な内部寸法があるかなどは未確認である。
そんな状況ではあるが、今使用しているメインPCの性能で、果たして今のビデオカードは本当に性能を引き出せていないのだろうか? という漠然とした疑問が浮かんできた。
いや、今のメインPCをそのまま使い続ける、という事を言っているのではない。メインPCは入れ替える前提で考えているが、ビデオカードに関しては、現在使用しているGeForce RTX 3070Tiを継続して使用する事を考えている。
それだけに、今のPCでRTX 3070Tiの性能を引き出せていないのであれば、今回のメインPC入れ替えは相当に意味のある話になる。
こういう事はあまり意識しないで良いものなのだろうか?
まずそういったところから悩むわけである。

Core i7-8700K

私の今のメインPCのCPUは第8世代CoreのCoffee Lakeと呼ばれた世代のものである。
その時、同時に購入したビデオカードは、Radeon RX Vega 64だった。久々のRadeonの購入だったが、当時もほとんどの人はNVIDIAを選ぶだろう状況だった。性能はNVIDIAの方が圧倒的に高いからであり、私の選択は周囲から理解は得られにくいものだった。
とにかく時間がかかる…
何故Vega 64を選んだのかというと、単純にFluid Motionが利用できるその時の最上位GPUを選んだというのがその理由である。
コストパフォーマンスで言えばVega 56を選択する方が賢いといわれていたにも関わらず、最上位というブランドのみでVega 64を購入したワケだが、少なくともこの時はCore i7-8700KでVega 64の性能は引き出せていたハズである。
その後、Vega 64を売却し、Radeon VIIを購入、入れ替えたワケだが、この時も性能的には劇的進化というわけではなかったハズなので、CPUがボトルネックになっていたという感じではなかったと思う。
その後、RadeonはVega系からRDNA系へと進化したが、この時のパフォーマンスアップが今までよりずっと大きなジャンプアップだった。おそらくCPUがボトルネックになったとするなら、このRDNA系になった時からではないかと予想する。
その後、RDNAはRDNA2へと進化したので、Core i7-8700KではよりGPUのボトルネックになっているのだろうな、と漠然と考えている。

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RTX 4070 Tiの予兆?

NVIDIAがRTX 4080 12GB版の取り下げを発表。

紛らわしさ解消のため?

NVIDIAが、既に発表した製品であるGeForce RTX 4080 12GB版の発売を中止すると発表した。
元々、RTX 4080は16GB版と12GB版が存在し、しかもこの2種は違うコアを使用しており、何故同じシリーズ名で発売されるのか? という疑問が各所で言われていた製品である。
名称変更して発売されるのは間違いないだろう同じ名前で紛らわしいという事は最初からわかっていた事で、おそらく当のNVIDIAも判っていたはずである。にもかかわらず、NVIDIAは発表時にRTX 4080が2種発売されると発表したワケだが、これをどう受け止めるべきか?
世間では、RTX 4080 12GB版に使用したコア価格を下げずに済ませる為…という見方があるが、残念ながら私もそう思えて仕方が無い。
NVIDIAからすれば、名称でグレードを下げてしまえば、その名称からのイメージで価格が左右される事は今までの慣例で理解しているハズで、そうなれば例え性能を引き上げたとしても、名称からくるイメージを超えて価格を引き上げるのはとても難しい。だから最初から価格を高い位置にしてしまえば、単価を下げずに済む…というのは、実にわかりやすい心理である。
しかし、カードベンダーや販売店からすれば、同じRTX 4080で、搭載しているメモリ量が異なるだけで、性能が大きく変わるという似て非なる製品を取り扱うのは、紛らわしいだけでなく、顧客に誤解を与える要因にしかならない。
そうした声があまりにも大きかったのだろうか、結局NVIDIAはRTX 4080 12GB版の発売を中止したわけで、それも発売約一ヶ月前という段階での中止発表である。
混乱する業界が、再び混乱する自体になったと思うが、それでも私からすると今回のNVIDIAの発表は間違っていないと思う。というか、最初が間違っていたわけで、それが是正された、というだけの事ではある。

変更する名称は?

ただ、NVIDIAは12GB版の発売を中止した事に違いは無いが、元々存在していた製品を全て廃棄する、なんて事はしないだろう。
となると、名称を変更して発売する事になるとは思うが、そうなるとどんな名称が相応しいだろうか?
まず、RTX 4080 12GB版は、そのTDPが285Wと前モデルでいうとRTX 3070 Tiと重なるレンジになる事から考えて、やはりRTX 4070 Tiが相応しいと考えられる。
というか、おそらくそう考える人は私だけでなく、ちょっとハードウェアに詳しい人なら同じ事を考えるのではないだろうか?
ただ、今回の発売中止騒動は、消費者側の視点で見れば中止となったハードウェアは今後どういったグレードの製品になるのだろう、と思うレベルで事は済んでしまうが、NVIDIAからコアを購入し、カードを製造するベンダーなどは話がとても厄介になる。
発売されるであろう11月中旬まであと1ヶ月、そうなるとベンダーとしては既にチップをNVIDIAから購入している頃ではないかと思うが、その製造計画を大幅に変更しなければならないのだから、ベンダーの被害はそんな簡単なものではないだろう。
NVIDIAは、このタイミングで発売を中止した事による、ベンダーへの何かしらの救済がないと、EVGAのように撤退するベンダーが現れても不思議ではない。というか、チップ供給メーカーだから何をしても許されるなんて考えてはいないだろうな?

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何もかもが超弩級

私が絶対に使うことのないGPU、それがRTX 4090。

その姿からして超弩級

いつのころからだろうか?
GPUがPCIe1スロットに収まらなくなり、2スロットが当たり前の拡張ボードになった。
その時にも「どえらい話になってきたなぁ」と思ったが、今や3スロット占有も当たり前な時代に突入している。
幸いにして、私が今私用している RTX 3070Tiは、2スロットに収まるボードなので、PCケース内でも特別大きな存在として自己主張しているわけではないが、Radeon VIIの時よりも長い全長によって、ケース内の他パーツを取り外す必要があったことから、現在主流のパーツを組み込む事の困難さの一端は感じていた。
このデカさ、オカシイだろ?NVIDIAがRTX 4090を発売した。
3スロット占有が前提で、しかも電源ケーブルが次世代コネクタになっており、その電力供給からTDPは450Wと言われている。
実際がどうかは別として、公式にスペックとしてそのように謳われているという事そのものが、既に私の知る限りの今までの常識から外れている。
メーカーは、何が何でもムーアの法則を守りたいのか、製造プロセスが進むにつれて徐々に厳しくなる要求性能を満たすため、どんどんと大電力消費へと向かっていく。
同時に発熱量も増大するものだから、空冷ユニットの巨大化を招き、3スロット占有が当たり前になる…今正にそんな動きが業界にある。
超弩級。
言葉にすれば漢字3文字かもしれないが、実際のPCとしての運用を考えると、実に困った製品だな、と思うのと同時に、私は絶対に使う事はないだろうと思う製品でもある。

その性能、異常

そんなRTX 4090のベンチマーク結果などの情報が流れはじめた。
詳細はTech系サイトに譲るし、実際に組み込んでのテストを動画配信しているサイトもあるので、ベンチマーク等の詳細もそちらを見て欲しい。
私もライブで4090の性能を見たのだが…恐ろしいまでの性能と存在感である。
たしかにワットパフォーマンスは良いのである。性能がズバ抜けているから。
但しそれも負荷の高い処理に関して言えることであり、もともと負荷がそんなに高くないフルHDでの処理だと、性能が頭打ちになり、格下GPUと互角レベルの性能しか発揮しない。
つまり、過負荷の環境がないとRTX4090の性能は引き出せない、という事である。
流石に4K解像度では、その性能は遺憾なく発揮され、自身の前機種であるRTX3090Tiの性能を倍近く突き放す結果もある。
それだけにワットパフォーマンスは非常に高いのだが、コンスタンスにこの性能が出ないという事が、弱点のように思われる。
そしてその性能が引き出された後にやってくる消費電力も圧巻の数値。単純計算ではあるが、性能が2倍なら、消費電力も2倍…となるが、製造プロセスの微細化で多少は少なく離る。だが基本的には性能に比例する形で消費電力が増大していく。そのリミッターが今までのGPUとは全く異なる区分で発動するので、PCに搭載する電源は容量が1200Wくらいは普通に必要な製品ではないかと考えられる。
…私など、今まで搭載した電源容量は、最大でも850Wだというのに…

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リモートデスクトップ問題、解決

原因は…考えたくないがRadeonにあった?

ビデオカード交換をしたので

以前当Blogで、自分のメインPCをリモートデスクトップ機能を使ってノートPCで操作しようとした際、その画像の色がとんでもない配色になり、モアレ状態になった事を記事として挙げた事があるが、その問題は実はまだ解決していなかった。
何故リモートデスクトップだけがこうなるのか?原因が何にあるのかサッパリわからないままで、予想としてはメインPCはその解像度が3,440×1,440なので、映像データが正常にリモートPCへ届いていないのではないか? と考え、ビデお回りのリモート機能の調整で解決できるか、試行錯誤をしたりしていた。
結果的にはそれら対策は何の効果もなく、結局映像が乱れる原因はわからないままだった。
その後、解決の糸口が全く見えなかったので、ノートPCでメインPCをリモート操作する事を諦めていたのだが、先日Radeon VIIからRTX 3070 Tiにビデオカードを交換、グラフィックドライバもクリーンインストールして入れ替えたので、念の為、もう一度リモートデスクトップ機能で同じ現象が起きるか、昨日テストしてみた。

原因はRadeon?

以前と同じ手順でメインPCを対象にリモートデスクトップのアプリケーションを立上げ、接続を開始すると…何と、以前はあれだけ色がオカシかった画面が、正常に表示されているではないか!
正常動作したリモートデスクトップ特に何かリモートデスクトップの設定を変えた訳ではない。唯一変えたのはビデオカードとそのドライバだけである。
と言うことは、AMDのドライバとRadeonがあのオカシな現象を引き起こしていた原因という事になる。
ナンテコッタ…。

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GPUの入れ替え検討

AW3821DWを最大限に活用しようと思ったらNVIDIA製GPUが必要だろう。

Radeonが好きなのだが

先日入れ替えたモニタ「Dell AW3821DW」だが、Adaptive Sync機能や10bitカラー、120Hzリフレッシュレートという機能は私の環境でも使えたものの、HDR機能だけはWindows11側でどうしてもサポートされず、その原因を探っていた。
ジャストな答えにはめぐりあえていないが、いくつかの情報から一つの仮説を立てる事ができた。
それがG-Sync Ultimateという認証で、この認証仕様の中にHDRの要件が含まれている事から、G-Sync Ultimate認証が有効にならないと、モニタ側へ正常にHDRが有効である信号が送られないようである。
なので、Radeonの設定ドライバであるAdrenaline Editionでモニタの設定をいじると、Windowsの右下に表示される情報更新窓から「HDRカラーの準備が整った」と表示され、実際にHDRの設定を見直そうとしても結局はモニタが未サポートと表示されたままでHDRが有効にできない、という状態となるのが、今の私の環境である。
この仮説が正しいと言い切る事は今の所できない。できる人がいるとしたら、実際にやった事のある人だけだろう。なので、確認する意味でも私がGPUをNVIDIA製のGeForceにしてみれば、仮説が正しいかどうか確認する事ができるので、GPUの入れ替えの検討を始めている。
…ホントはメインPCそのものを入れ替えたい所なのだが、予算的に厳しい為、せめてGPUだけでも入れ替えるか、と考えたワケである。
ホントはRadeonの発色の方が好きなので、AMD製GPUのままが良いのだが…今後、RDNA系アーキテクチャになるとFluid Motionも使えなくなるので、そろそろAMD製に拘るのも潮時なのかもしれない。

入れ替え先のスペック

現在試用しているGPUがRadeon VIIなので、このGPUに対して現行のGPUへとアップデートさせるとすると、スペックはどの程度が良いのか?
同じAMD系だと判断は簡単なのだが、NVIDIA系だとすると、多少勝手が異なってくる。
しかも現行モデルは当然だが性能は向上しているので、単純比較できない。そこで比較する上で基準となる指標を決める必要がある。
GPUの場合、一つ明確な基準がある。それは消費電力の指標の一つ、熱設計電力、つまりTDP(Thermal Design Power)である。
同じTDPの現世代のGPUを導入すれば、性能は向上しているかもしれないが、消費するエネルギーそのものは今までと同じになるので、最適なGPUの選択肢になると言える。
で、調べて見た。
Radeon VIIのTDPは300Wだが、現世代のNVIDIA製品のTDPを調べて見ると、GeForce RTX 3080が320W、RTX 3070Tiが290Wなので、入れ替えるとすると、RTX 3080かRTX 3070Tiがベストだと言える。
性能からすると、相当なジャンプアップという事になるが少なくともTDPは同じレベルなので、現行モデルでの丁度良い選択肢と言える。
TDP300Wならこのクラスかただ…価格を調べて見ると、結構な価格になるのも事実。
8万円くらいは覚悟しないといけない。ああ、Radeon VIIの時も10万円以下くらいだったか。そう考えれば、この価格も妥当な価格という事なのかもしれない。
というか、今はようやくGPUもこの価格に落ち着いたんだな。

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省電力と真逆の世界

省電力が叫ばれる今にこんな大電力を消費するPCパーツが出てくるとは…。

マウントを取りに来た?

当Blogでも以前に記事にしたが、発売日が4月5日と決まったので、再度取り上げる。
IntelがCore i9 12900KSという従来のハイエンドCPUの強化版を発表した。
第12世代のAlder Lake-Sの最上位に位置するCPUで、従来の最上位であったCore i9 12900Kよりさらに動作クロックが上がったCPUである。
パワーで押し切るハイエンド最大クロックは5.5GHzに達するとし、Pコア(高性能コア)でベースクロック3.4GHz/5.2Hz、Eコア(高効率コア)でベースクロック2.5GHz/4GHzとなり、ターボブースト時に5.5GHzとなる。
クロックが向上しているので、単純に性能がその分引き上がる、というワケで、性能が上がっている事は間違いないのだが、その見返りとしてベースの消費電力PBPは150Wに到達する。ちなみにCore i9 12900Kは125Wなので、PBPとしては20%ほど上昇した事になるが、性能が20%向上しているかといえば、おそらくそこまでの上昇率はないと考えられる。
ライバルであるAMDが、L3キャッシュを積層させて3倍にしたRyzen7 5800X3Dを発売し、Core i9 12900Kを超えるCPUを発売する事から、それに対抗してトップの座を死守する為に投入された…と考えても差し支えない存在ではないかと思う。
大電力消費によって性能向上させるという、単純な話でもあるので、ワットパフォーマンスはどこいった? とも思えるのだが、こうしたメーカーからすると、とりあえず性能でトップである、という印象が全てとでも言いたいような感じにしか見えない。
ま、そういうのを求めている人も多いという事なのだろう。

NVIDIAもそれに続く…

そしてGPUの世界も似たようなものである。
NVIDIAの従来のハイエンドであるGeForce RTX 3090のさらなる上位機種として、GeForce RTX 3090Tiを発表した。
Ampere世代の最終版使用するアーキテクチャは同じではあるものの、CUDAコア数が10,496基から10,752基へと増加、Tensorコアが328基から336基へと増加させたもので、あとは動作クロックがベース、ブースト共に上昇している。
メモリ速度にしても19.5Gbpsから21Gbpsへと上昇しており、このクロック上昇からメモリ帯域幅が936GB/sから1,008GB/sへと上昇している。
叩き入れる電力が上昇した事でTGP(消費電力)は350Wから450Wへと上昇したワケだが、こちらも上昇した消費電力分だけの性能向上になったかといえば、そんな事はない。
性能第一という、消費電力比など意にも介さない人には最適な答えが示された、と言える。
あと、このGeForce RTX 3090Tiの補助電源は、従来の8pinがいくつ…というものではなく、新規格の12VHPWR(12ボルトハイパワー)という規格になっている。
これは次世代のATX3.0の電源ユニットとある意味親和性のある話で、4pinの信号を使って、予め150/300/450/600Wの4モードを電源ユニットに知らせる事で、GPUが最大どの程度の電力を消費するかを選択できるモードを搭載した補助電源仕様になっている。で、ATX3.0電源は、瞬間的であれば定格出力の2倍の電力供給が可能になっていて、実際GPUも瞬間的に必要とする電力が跳ね上がる事があるので、次世代規格ではそうしたものに対応した、という事である。
というか、GPU単体で450Wとかが当たり前の時代になったのかと考えると、前述のCore i9 12900KSの消費電力と合わせて使用すると、宅内のブレーカーが落ちまくるんじゃないかと心配になる。
恐ろしい時代になったものである。

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私と同じように考えている人もいる

自作PCのビデオカードの価格が異常だと考えている人は私だけではないようで。

誰だって思う

当Blogで、ビデオカードの価格が相当に高騰していて、手が出しづらいという事を私は延々と言い続けてきた。
この事は、当然ではあるが私もいろんな情報サイトを見て考えた結果だったし、時には他の方々の記事で共感を得ていた部分もあるにはある。
だが、共感を得ていた人の多くは、自作PCのパーツ価格に比較的温厚な人の話であり、今の異常事態を異常としつつも、高騰したGPUに対して前向きに導入を考える方々であった。
だが、私の感覚ではもはや異常である。ハイエンドクラスのGPUでは、PCシステムと肩を並べる事ができるレベルの価格にまで上昇している。これを異常と言わずして何というのか?
価格が元に戻る時がくるのだろうか?ずっとこのように言い続けてきたが、私と同様に考えている人を見つけた。

PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/1384382.html

ローエンドがなくなったGPU

製品そのものがなくなったわけではないが、ラインナップとしてあまり重要視されなくなったのがローエンドのdGPUである。
今やCPUに内蔵されるGPUの性能が向上した事で、外付けのローエンドGPUがほぼ存在しないレベルになっている。
もちろん一部は最新のOSに合わせた形で発売されはするのだが、ほとんどの人はもう店頭でも見かけないのではないかと思う。
CPU内蔵のGPUでも、PS5クラスのGPUが存在する程、今や内蔵GPUの性能は相当な領域に踏み込んでいる。内蔵GPUであっても4K解像度は当たり前であり、もはやハイエンドなGPUでなければ内蔵で十分、という時代に突入している。
やはり、今外付けGPUの需要がもっとも高まっているのは、マイニング、という事なのだろうか?
仮想通貨は、安定した通貨を持たない国の人からすると、非常にありがたい通過と言われているが、この仮想通貨のプロックチェーンで必要とする演算能力は、当然のことながらローエンドGPUでは役に立たない。最近ではHDDの記憶容量に左右する演算方法もあるようだが、どちらにしてもそれなりのGPU演算能力は必要になるし、依然としてGPU依存の演算も存在しているので、GPUの供給が不安定な理由の筆頭はマイニングにあるのではないかと思う。
話を戻すが、ローエンドGPUが不要になった最大の理由は内蔵GPUの演算能力の向上ではあるが、それは同時にシリコンダイの構成がプロセスの微細化が進んだ結果としてヘテロジニアス(異種混合)CPUが当たり前になったからだろう。これも時代…と言ってしまえばそれまでだが、GPUのラインナップがミドルレンジから上ばかりになっている理由は、まさしくココにあると思う。

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気になるGPU価格

メインPCの更新を諦めたのは、GPUの価格高騰がもっとも大きな理由。

需要と供給のバランス崩壊

当Blogでも、1年半くらいずっとGPU価格が異常だと言い続けてきた。
何故この話題を出していたかと言えば、私のメインPC更新の大きな障害だったからだ。
もちろん、メインPCを更新できなかった理由は他にもある。タイミング的に他に予算を投入しないといけない状態だったり、IntelとAMDのCPU比較において、自分の中で明確な答えが出せずにいた、という事も理由になるだろう。
だが、圧倒的なまでに障害となっていたのは、GPU価格の高騰である。
ハイエンドの価格基準が変わったかハイエンドクラスのGPUの価格が、例年の2倍以上の価格で販売され、しかも品薄だからその価格になっていた事に便乗したのか、メーカー側の設定価格もいつの間にか2倍以上の価格になってしまった。
もちろん、ハイエンドクラスのGPUの製造コストが上昇している理由もあるだろう。部材価格が高くなったというより、ハイエンドクラスの半導体製造における難易度の高さからくる歩留りの問題、露光装置そのものの価格上昇に伴うコストアップなども理由だろう。
だが、それでも2倍以上の価格になるという事は通常ありえない。
明らかに、この2倍以上の価格になっているのは、メーカーが世の中の情勢を見て価格設定した理由が含まれていると思う。
高く設定しても売れるからその価格にする…商売の鉄則なので、これに反対しても意味はないという事はわかっているが、この1年半、GPU価格の高騰に拒否反応を示した自作PCファンは少なくはないと思う。

落ち着いてきた?

そんな高騰を続けてきたGPUの価格だが、実売価格が下がりはじめている、という情報もある。

IT Media News
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/25/news126.html

まだ日本国内の話ではなく、米国やドイツでの話のようだが、小売価格において、NVIDIA、AMD両メーカーのほぼ全ての新品製品で価格の下落を確認したという。
ただ、2倍だった価格が元に戻ったとかそう言うのではなく、まだ10%も下がっていない段階での話だし、そもそも小売価格が下がったというだけで、メーカーが設定している価格が下がったわけではない。
それに、懸念すべきはグラフィックカード全体の販売量も減少しているという。なので、需要と供給のバランスが整った事で価格が下がりはじめたわけではなく、別に要因がありそうである。
どうも、暗号通貨の相場が急落しているようで、それによってマイニング業者が大量のグラフィックスカードを手放したのではないか? という可能性もありそうである。
ドイツの小売店での「RX 6000」シリーズと「RTX 30」シリーズの価格推移は同記事によるとこんな感じ。
これを見ると…今下落したといっても、まだまだ高値が続いているという事を裏付けるだけのようにも思えるし、素人からすれば一時的に今下落しただけでは?とも思えてくる。
ただ、GPUメーカーとしては、2022年後半に供給が改善すると予測している事を繰り返し表明しているという。
ホントにそうなのだろうか?

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GeForce RTX 3080 Ti

基準価格がひたすら上がる現状は変わらず。

ハイエンドの本命?

NVIDIAより、GeForce RTX 3080 Tiが本日22時より発売された。
深夜販売をしているところがあるので本日発売という事になるが、通常であれば明日発売という事になる。
ちなみに1週間遅れ程でGeForce RTX 3070 Tiも発売されるが、
前情報も結構出ていたが、唯一出てこなかったのがその国内価格。
米国価格は1,199ドルという話はちらほらと聞こえてきていたが、国内はそのままドル換算の価格にはならないので、最終的な価格が不明だった。
結果的に175,800円と、1ドル110円換算なら131,890円のところ、4万円以上の高値となった。ま、これぐらいの金額の盛り上がりは、元値から考えれば想像の域にあると言えるか。
ただ、それでも安いといえる価格ではない、というのが本音である。
ハイエンドの価格基準が変わったかゲーム用として最高峰と銘打ってはいるが、あまり一般的な価格ではないかな、と私としては思う。世界中の世の中の富裕層からすれば手の出る価格と考えれば、この価格が間違った価格とも言えないのが何とも残念ではあるが、GPUそのものが高騰化している現実は間違いない話だと言える。
位置付けとしては上位のGeForce RTX 3090とGeForce RTX 3080の中間という事で、性能もまさにその位置付けになるのだが、どちらかというとGeForce RTX 3090よりの性能は出るようである。
その理由は搭載しているメモリ量にあると言える。GeForce RTX 3080は現状のPCゲームがハイエンド領域で要求するメモリ量に僅か足らない10GBというものだったが、GeForce RTX 3080 Tiは12GB搭載した事で、その部分を解消する事ができた。それ故、性能の伸びがGeForce RTX 3090に近づく事になったようである。

ゲーム用として最高峰?

GeForce RTX 3080 Tiだが、前述したように、一応はゲーム用としては最高峰の性能を持つ製品と位置付けられる。
実際の最高性能はGeForce RTX 3090という事になるが、GeForce RTX 3090はクリエイター向けという事から、用途的に異なるというのがNVIDIAの見解のようである。
なので、GeForce RTX 3080 TiにはNV Linkの端子が存在しない。NV Linkは、SLI環境を構築するための端子だが、GeForce RTX 3080 TiはSLIを想定していないという事である。
昨今のゲーム環境ではSLIによる処理の底上げに対応しないものが多い。というが、業界の流れとしてはSLIを採用しない方向に流れている。価格の割に性能的向上が見合わないというのがその理由だろう。
ただ、このNV Linkは最高峰の製品に与えられる機能という位置付けとも言われていて、それが理由でGeForce RTX 3080 Tiには搭載されていない、という捉え方も出来る。
ではゲーム用途であっても最高峰の性能を欲する人は、どう考えてもGeForce RTX 3090を選択する必要がある、という事を暗に言っているワケであり、NVIDIAが元々切り分けているとしている用途としては、実は明確に分けられていないという話にもなる。
ま、価格的に全く手の届かない私からすれば、どうでも良い話ではあるが、最高峰を追い求める人は、このアタリの解釈をちゃんと知った上で製品選択してもらいたい。

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時期が悪すぎる

今年の自作PCは本格的に諦めた方がいいかもしれない。

モノがない

私の体調がガタガタな状況の中、AMDから「Radeon RX 6700 XT」が発売されたり、Intelが3月27にゲーマー向けGPUを発表するのではないかとか、いろんな情報が飛び交っていた。
しかも情報が飛び交うのはGPUばかりでなく、CPUも同じで、AMDがEPYCを発表したと思ったらIntelが対抗のIce Lake-SPを発表するのではないかなどの情報も飛び、一気に半導体業界が活性化しそうな話題が飛び出した。
こうしてみると、何だ、とても好調な状況じゃないか、と思ってしまうが、実際現状を見てみると、新製品の影形はほとんど見えず、あまりにもモノがないので旧世代の製品が店頭に並ぶという状態。
コレが出来れば一番いいんだが…コレで新作パーツを集めて自作PCを作ろうなどという事は、秋葉原の近くに居を構えていれば何とか可能もかもしれないが、地方人かつネット購買が中心だとまず無理というものである。
実際、各オンラインサイトで販売状況を確認するもの、どの製品も新製品は軒並み「品切れ」という状態。
これはもうどうしようもない状況である。
もしどうしても欲しい、という事であれば、ショップブランドPCとしての完成品、もしくはBTOで購入するのがいいかもしれない。というか、今はそれしか方法がない。

モノがないから高い

そしてもう一つ気になったのが、その価格である。
モノがない、という事は売り手有利の市場という事である。
だから仮に製品が僅かでも入荷すれば価格は高い。
いや、別に販売店を非難しているわけではない。卸し価格の段階で高いことだってあるのだ。
例えば、前述したRadeon RX 6700 XTに関しては、7万円半ばから8万円半ば、OC製品だとさらにその上の価格で販売されているのだが、その上位にあたるRadeon RX 6800の価格が8万円程度だったはずである。6800 XTだと10万円くらいはするのだが。
だが、これにしてもドル価格と円価格で考えたらまだ円価格はかなり上乗せされている。
真っ当な価格設定と言いたくはない価格である。
ただ、それでもまだモノがあれば良い、という考えの人もいるので、価格はどうあっても上がってしまう。
これは需要と供給の問題なので、価格は言っていても仕方が無い話でもある。

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