Tagged: HDR

大型モニタを使うということ

JAPANNEXTから65型と55型の4Kモニタが発売された。

HDR10対応なのはよいが

JAPANNEXTから、PIPやPBP昨日を備えた4K対応のモニタとして55型「JN-V5500UHDR-N」および65型「JN-V6500UHDR-N」が発売された。価格は55型が79,980円、65型が124,980円と、大型パネル製品の割にリーズナブルかなと思えるのが良い感じである。
65型で4K+HDR仕様としては、どちらも非光沢のVAパネルを採用しており、ブルーライト軽減、フリッカーフリー機能、FreeSyncなどもサポートする製品で、どちらも表示色数は10億7,000万色とおそらくは10bitカラー入力に対応した製品なのだろう。
55型でHDR色域は55型がsRGB 98%、65型が99%、応答速度は55型が4ms、65型が6ms、輝度は55型が300cd/平方m、65型が330cd/平方m、コントラスト比は55型が4,000:1、65型が5,000:1と若干65型が有利なスペックではあるが、これぐらいの差だと体幹としてはあまり大きな差は感じられないだろう。
インターフェースはどちらも共通でHDMI2.0、HDMI1.4×2、DisplayPort、ミニD-sub15ピン、ファームウェアアップ用のUSB Type-Aで、音声入所つ力を備え、5W×2のスピーカーを持つ。
HDR10にも対応するので、イマドキのHDR表示にも耐えうるが、その表現の幅がどの程度の効果で表示されるかは結構微妙かもしれない。ただ、対応はしているので、接続するPC等の機器からはHDR信号を受付けることはできる。
また、55型で14kg、65型モデルで19.5kgという重量があるが、400×200mmのVESAマウントにも対応するので、これらの重量に絶えられるモニターアームがあれば、スタンド運用ではなく、モニタアーム運用も可能かもしれない。

大型モニタを利用するという事

正直、55型や65型のモニタをPCのメインモニタとして使用するというのは、ちょっと大きすぎるような気がしないでもない。
私の理想論でいくと、4Kモニタは43型が丁度良いサイズになる。
4Kで43型だと、その画面解像度は102dpi(ppi)になる。
Windowsの基準値は96dpiなので、102dpiだと若干表示は細かくはなるが、許容値と言える。
なので55型だとこれが80dpiとなるので、標準より多少粗めになる。また、画面全体を見渡そうと思うと画面と眼の距離は1m以上離す必要はあるだろう。
この距離感だとデスク上での運用では結構使いづらいところがある。
ただ、最近はコンテンツの表示そのものが以前よりも4K表示に適してきているので、案外55型が目の前にある環境でも利用できるかもしれない。
現に私は37.5インチのウルトラワイド液晶を通常のモニタ環境と同じ距離感(眼とモニタの距離でいうと30~40センチ)で使用しているが、慣れてしまったのか違和感すら感じない。全体を見渡すと画面端は多少見づらいところはあるものの、見渡す事ができないレベルではない。
ただ、同じウルトラワイド液晶でも、WQHDを横に2画面繋げたサイズ…つまり5120×1440ドットのモニタだと完全に画面端は一望する事はできないだろう。
この辺りは人によってもいろいろ違うので、モニタを展示している店頭などで確認して自分の見渡せる範囲と距離感は掴んだ方がいいだろう。

Continue reading…

4Kテレビのパネルサイズ

どうも調べて見るとサイズが固定されているようで。

50型未満のパネルサイズ

昨日、我が家のテレビが不調である記事を書いたが、その後、もし買い替えとなった時に備えて、買い替えモデルはどうすべきか? という事でいろいろ検討を始めている。

設置場所の関係から、横幅1mを大きく超えるようなサイズでは入らないので、できれば1m未満というサイズで調べているのだが、そうしたサイズに限定して調べて見ると、パネルサイズがある程度固定している事に気づいた。
テレビのサイズは4Kだと限定される40型、43型、50型、55型、60型、65型…とコレとは多少ズレる数値もあるが、大凡これらのサイズのパネルが多く使われている。
このサイズ種の中から、横幅1m未満のものを探してみると…なんと43型以下でないと対象に入らないという事になる。
43型から50型の真ん中にもう1サイズあるとベストなのだが、4Kという解像度に限定すると、どうもパネル種がこれらに限定されるようだ。
フルHDの時は、46型というサイズがあったのだが、4Kという解像度に移行する際、おそらく売れ筋サイズなどの傾向分析の結果、売れないサイズを除外した可能性がある。もしくは、そもそもパネルの製造工程において、50型以上で4Kサイズを実現する流れで開発されていたが、急遽さらに小さいサイズのニーズに応えようという事で43、40型といったサイスを生み出し、基本はあくまでも50型以上とした…という可能性がある。
なので、予算を考えてもあまり普及していないサイズのモデルの購入は避けるべきであり、大人しく43型で検討する方が賢明のようである。

メーカーはどうするか?

次に決めるべきは、やはりメーカーだろうか。
今使用しているテレビはSony製で、比較的安価なモデルを選んでいる。
また2010年当時に購入した時は、Blu-rayレコーダも一緒に購入したが、今回はもうレコーダは不要かな、と思っている。
私自身がnasneを使用しているというのもあるが、レコーダ利用シーンが我が家にはほぼないので、必要性がないといえる。
もし録画を…となると、nasneで録画するか、テレビに直接HDDを接続して録画できるモデルが良いのかもしれない…と思い、調べて見たら最近のテレビはほとんどが外付けHDDを接続して録画できる機能があるようで…この辺りはあまり深く考える必要はないのかもしれない。
あとはパネル品質も比較する一つの基準かもしれない。
有機ELパネルと液晶パネルではそもそも発色が異なるので、色を重視するなら有機ELパネルが良いとも言えるが、有機ELパネルは家電リサイクル法の対象製品ではないので、廃棄する時には各自治体に相談する必要がある。そこがちょっと面倒。
液晶パネルである場合、テレビだとIPSパネルかVAパネルが一般的で、もし違う方式だとしても、基本的にはこれら2種の方式の亜種になる。どちらも一長一短なのでテレビを見る角度を広くとりたい時はIPS、コントラストを重視したい時はVAと選ぶといいだろう。
もう日本メーカー製のパネルはないと思うので、基本的にはパネルの駆動コントローラーの性能とそのコントローラー制御プログラムの性能で、画質が決まってくると言える。そうした所を見据えて、メーカーを決めるのが良いのかもしれない。

Continue reading…

納得いかない…

適用されなかったものが適用されるという事実に愕然。

まさかのWindows HDRの適用

今年、私はメインPCの液晶モニタを更新した。
更新したモニタはDELLの「AW3821DW」で、このモニタは10bitカラーの表示が可能かつリフレッシュレートを120Hzに制限する事で10bitカラーを活かしたままにできるという、今の時点でも比較的優れた性能を持つウルトラワイドモニタである。
現時点で考え得る最適解と信じるG-Sync Ultimateのユニットを内蔵し、DisplayHDR 600認証も取得していて、液晶モニタとしてはハイエンドに属すると言っても良いモニタでもある。
だが、このモニタを使用する上で、一つだけ私の環境では不安要素があった。
それは私がメインPCで使用していたビデオカードがNVIDIA製ではなく、AMDのRadeon VIIだったという事。
当初、この環境でDELLの「AW3821DW」のモニタを接続したところ、WindowsにおけるHDRが未サポートと表示されてしまい、折角導入したモニタの性能を制限して使用する事になってしまった。
この経緯は当Blogでも記事にしたが、私の予想ではDELLの「AW3821DW」はハードウェアとしてG-Sync Ultimate認証機器を搭載している事から、AMDのビデオカードではHDR表示もできないのだろう、と予測した。
当時、何をやってもWindows上ではHDRが有効化されなかったため、結果から言うと諦めて、NVIDIA製ビデオカード「GeForce RTX 3070Ti」を追加購入するという結論に至った。
その事で、最終的にはHDRに対応させる事はできたワケだが、本日、とてもがっかりする出来事に出くわした。

できないって話じゃなかったの?

RTX 3070Tiを使用して無事10bitカラー表示&リフレッシュレート120Hz&HDR環境を入手した私は、結果的にFluid Motionを犠牲にした。
動画表示を滑らかにするAMD特有の技術で、私はコレがあるからAMD製ビデオカードを使用していたと言っても過言ではない機能なのだが、HDRの魅力には勝てず、結果Fluid Motionを切り捨てる形でイマドキの環境へ乗り換えたのだが、このRTX 3070Tiを次の新PCに搭載するため、現PCから取り外す必要がでた事をキッカケに、今のPCのビデオカードはRadeon VIIに戻す事にした。
Display Driver Uninstallerというツールを使って、NVIDIA製ビデオドライバを根底から削除し、その後物理的にビデオカードを入れ替えた後、再びAMDのRadeonドライバをインストールしたところ、とんでもない事が起きてしまった。
なんと…HDRが有効になったままなのである。
何かの間違いかと思い、設定のHDRをOFF(無効)にしてみたが、その後ちゃんと有効にもできるので、結論から言えばRadeon VIIでもDELLの「AW3821DW」はHDRをONに出来る、という事のようだ。
…ちょっと待ってよ(爆)
前回できなかったじゃん!
なんで今回は有効化できるんだよ? 意味がわからん!
と嘆いても事実は事実。
というわけで、表示的に有効になっているだけでなく、ちゃんとHDR表示が出来るのか、FF14を起動して確認してみた。
結論を言えば…ちゃんとHDR表示はされているようである。
ここまでで判った事は、私がRTX 3070Tiを購入したのは大凡ムダに近かったという事である。ま、当時で最新規格のビデオカードを購入した、という利点は確かにあるが、Fluid Motionを犠牲にしてまでG-Sync Ultimateに対応させる意味があったかは結構微妙である。

Continue reading…

HDRを実感する

HDRに対応するビデオカードと液晶モニタが揃ったので試してみた。

FF14、HDR化へ

Windows11において、全ての見た目がHDR化されるかというとそうでもない。結果的にはコンテンツ側からHDRに対応していないと、HDRとして表示されることはないのだが、私の環境も液晶モニタ、ビデオカードが共にHDRに対応する状況となったので、早速機能として有効化し、HDRコンテンツは可能な限りHDRで表示するようにしている。
ところが、現時点で私のPCの使い方だと、HDRで表示できるものが限られてしまい、普段使いではあまりHDRの恩恵を受ける事がない。
Amazon Prime Videoなどで手軽にHDR動画を観る事ができれば一番よいのだが、どうもPCで4K動画を見たりHDR動画を見るのは、そのままでは見る事ができないのか、情報があまり出てこない。いろいろと調べてはいるが、未だ解決に至っていない。
その他のコンテンツでも、HDR映像をサッと見るという手軽なものが見つからないので、未だ動画コンテンツでHDRというものは未確認なのだが、ゲームにおいて、HDRに対応したコンテンツサービスを享受していたので、それでHDRの美しさを実感するに至った。
そのコンテンツというのがFF14で、標準設定では自動でHDR化されるよう設定されているようだ。
何時ものようにFF14を起動すると、ログインするまではいつも通りなのだが、ログインするとそこからFF14本体が起動、Windowsが自動でHDR信号を受取ったとポップアップ情報を出してきて、設定するか聞いてくる。自動なので、設定しなくてもそのままFF14コンテンツをHDR表示してくれる。

鮮やかさ、ハンパない

で、FF14が起動すると、そこにはHDR化されたタイトル画面が大々的に表示される。
今は「ENDWALKER」のタイトルがバーンと表示されるが、その文字の色にも深みがあり、背後に映る星の光が、SDR時とは明らかに異なるほど、煌びやかに映し出される。
綺麗ではあるが、HDR環境でないと画像も綺麗に見えないかも…ゲームに完全にログインしても、その深みのある色合いが続く。色の階調が格段に増えた感じに見え、鮮やかさがいつもと全く異なることに気づく。
そのままプレイして、コンテンツファインダーからレベルルーレットを申請、第三者とIDに入ると、そこからまた違った感動が押し寄せる。
戦闘が始まると、そこで表示されるエフェクトの輝きが何時もと全く異なるのである。
鮮やかさ、煌びやかさが違うだけで、こんなにも違って見えるのか、というぐらい違って見える。
IDの景色もHDR化されているので、いつもと没入感が全く違う。全くもって驚きである。

Continue reading…

RTX3070 Tiを組み込む

メルカリで購入したRTX 3070 Tiが到着したので早速組み込んでみた。

恐ろしく神対応

昨日メルカリを利用して「ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZOR」を運良くソコソコの価格で購入する事ができた事を書いたが、その商品が本日届いた。
昨日購入手続きしたにも関わらず、その後そのまま発送され、本日にはもう私の手元に届くという、噂に聞くメルカリのトラブルとは全く無縁の神対応の相手だったようだ。
到着した「ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZOR」は、ELSAジャパン公式のオンラインショップから購入した黒箱のものだった。メルカリの商品記事にもそう書いてあったような…気もするが、その黒箱にビデオカード本体がそのままドンと入っていた。端子保護のキャップなどもちゃんと付いていて、実に良い状態のものである。
状態の良いモノが届いた!初めてのメルカリで高額商品過ぎたかな、と思ってはいたが、とりあえず問題無く事は済んだ。

早速入れ替える

GeForce RTX 3070 Tiが届いたので、早速メインPCのRadeon VIIと入れ替える事にする。
ただ、今回はメーカーが異なるビデオカードの入れ替えなので、まずグラフィックドライバを完全削除するところからはじめないと、後からトラブルの元になる。
という事で、まずはメインPCからAMDのドライバを削除する事からはじめる。
使ったのは「Display Driver Uninstaller」というフリーのツール。このツール、基本的にセーフモードで使用して、ドライバを削除して再起動させたりといった事が、ツール上で全てできるので、今回のようなメーカーの異なるグラフィックドライバを入れ替える時は重宝する。
「Display Driver Uninstaller」を使用して、Radeonのドライバを完全削除した後、PCをシャットダウン、物理的にRadeon VIIとGeForce RTX 3070 Tiを入れ替えるため、PCケースを空ける。
そしてRadeon VIIを取り外しGeForce RTX 3070 Tiを取り付けようとしたところ…ケースのGPUの自重を支えるステーツールが邪魔でGeForce RTX 3070 Tiが取り付けられない事に気づく。
…一瞬焦るが、ステーツールを台座ごと取り外し、なんとかGeForce RTX 3070 Tiを取り付ける。
ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZORは、厚みは2スロット分しかないが、長さがRadeon VIIのリファレンスより長いという事がわかった。ま、判ったところで今更ではあるが。
何とか入れる事が出来たが…物理的に入れ替えたら、今度はPCを起動、ちゃんと動作するか確認しつつ、GeForceのドライバをインストールする。
すると…ここで嬉しい反応が来た。
モニタがG-Syncを検知したのである。Radeon VIIでは有効化できなかったHDRが有効にできるかもしれないという期待が高まる。後で設定を見てみるとしよう。
とりあえずドライバのインストールが完了した段階で、再起動する。

Continue reading…

久々にGTX 970に注目してみる

たしかまだ手元に持っていたハズ…。

試すなら手持ちのもので

オークションで入手したAW3821DWが、未だHDRに対応できずに使用しているという話は、ここ最近の当Blog記事でいろいろ書いてきた。
明確な理由はわからないが、おそらくはAW3821DWがG-Sync Ultimate対応でありながら、私のPC環境のGPUがRadeon VIIだからだと考えられた。どうもG-Sync Ultimateの制御下でHDRが制御されている可能性があるからだ。
オークションの出品者は以前の利用でHDRは有効化されていたといっていたし、HDMIでPS4 Proを接続した際もHDRが有効化されたので、モニタ自体の故障ではなくHDRにちゃんと対応している事を考えると、どう考えてもウチのPC側に問題があるとしか思えないのである。
なので、ウチの環境としてPCのGPUをNVIDIAのビデオカードにする事で、その問題の解決が図れるだろうと読んでいるのだが、この為に予算を投じてRTX 3070や3080を導入するのはリスクが高すぎると考えている。…そりゃ、7~10万円を投入するのだから、当たり前である。
ではどうにかして手軽に検証する事はできないか?
そこでいろいろ考えて見たのだが、実は以前、私はGeForce GTX 970を使用していたのである。
当Blogでもその時に記事を書いている。この時もオークションを利用したのだが、手違いでGTX 970を2枚も落札したのである。その後、結局はSLIを組む事はなかったのだが、17cmというショート基盤でありながら、当時はとんでもないコストパフォーマンスで高性能を発揮していたビデオカードである。
手違いとは言え…
このGTX 970を使う事で、G-Sync Ultimateに対応させて、HDRの可否を確認する事はできないだろうか?

G-Syncの仕様

GTX 970は現行のTuringから4世代前のMaxwellだが、G-Syncに対応しているのだろうか?
Wikipediaで調べて見ると、G-Sync、G-Sync Ultimate共に、GTX 650Ti Boost GPU 以上がその対応GPUになるようだ。
G-Sync compatibleという、FreeSyncやAdaptive Syncと同列の機能だとPascal以上のGPUが必要になるようだが、今回はモニタがG-Sync Ultimateのユニットをハードウェアとして内蔵しているので、Wikipediaで見る限り、GTX 970でもG-Sync Ultimateの機能を有効化できるようである。
また、GTX 970がHDRに対応しているのか? という事も調べて見た方が良い。もともとG-Syncはティアリングやスタッタリングを防止する機能なので、どちらかというとリフレッシュレートに関係するものである。HDRを含まないものだったのだが、昨今のG-Sync関係のサイトを見ていると、どうもG-Sync UltimateはHDRを内包しているような表記をしている。だからこそ、私が今回の判断に至ったワケで、G-Sync Ultimateに対応しないとHDRに対応しない可能性は十分考えられる。
あまり多くない資料から、GTX 970がHDRに対応しているかを調べて見た。

スクミゾーン
GTX9xxシリーズはHDRに対応しているのか、という話
https://skmz.one/?p=7832

こちらのサイトで、2017年に調べた内容が書かれていた。
これによると、NVIDIAの資料にも記載があるようだ。

NVIDIA DEVELOPER
Getting to know the new HDR
https://developer.nvidia.com/getting-know-new-hdr

これによると、Maxwell世代からHDRに対応しているようである。
まぁ、HDRだけでいうなら、Radeon VIIもHDRには対応しているのだが、G-Sync Ultimateのユニットによる制御が入るので、今回の私のケースではまずG-Sync Ultimateに対応するという事が優先させるのだろう。

Continue reading…

HDRにできない?

Dellの「AW3821DW」はDisplayHDR 600認証なのだが…。

WindowsのHDR設定

先日、オークションでDellの「AW3821DW」を落札、導入した話は当Blogでも書いた。その導入にあたり、モニターアームが強すぎて上手くいかなかったという問題もあり、決して全てが順調に導入できた、という事もないのだが、ここに来てもう一つトラブル…というか、私の想定していなかった問題が発生した。
今回、Dellの「AW3821DW」を導入したのは、10bitカラーの表示が可能になるという事、そしてリフレッシュレートが60Hz以上になる事、そしてHDRがサポートされる事の3つを期待しての事だった。
10bitカラーに関しては、リフレッシュレートを120Hzまでに止めて置けば可能になるという事はネットで調べてわかっていたし、実際にやってみたらそのとおり10bitカラーで表示され、画面から一段と鮮やかになったので、問題なくクリアされた。
リフレッシュレートはWindowsのディスプレイの設定から120Hzを選択した時点で、モニタ側も120Hzと認識して問題なくクリアとなった。
この2つが実現しただけでも、以前よりずっと鮮やかに、滑らかにPCモニタが表示されるようになったので、十分満足なのだが、問題はHDRだった。
Windows11では、ディスプレイの設定の中にある「HDR」の部分をONにするだけで、HDR表示は可能なのだが、その「HDR」をONにするスイッチは、モニターがHDRに対応可能なものである時に限られ、接続モニタがHDRに未対応の場合は、表示からして「未サポート」と表示され、スイッチが表示されない仕様になっている。
Dellの「AW3821DW」は、スペックとしてDisplayHDR 600認証を取得した、G-Sync Ultimateの認証を受けたモニタなので、私は難なくHDRにできるだろうと考えていたのだが、何故か私の環境ではWindows11の設定でHDRが「未サポート」と表示され、HDR表示ができない事が判明した。

G-Sync Ultimate

いろいろ試したが、結局HDR対応ができない状況が続いたので、私もいろいろ調べたりして、できない理由は以下のような可能性がある、と予想した。
Dellの「AW3821DW」は、ティアリング防止などの機能としてNVIDIAのG-Sync、それも最上位のG-Sync Ultimate認証に合格した製品である。
互換性に問題があってRadeonでは使えないのだろうだからGPUとしてはNVIDIA製のGeForceなどを利用する事を想定した製品だが、そもそもG-Syncだけでなく、Adaptive Syncという、VESA標準のティアリング防止にも対応しており、これがAMDのFreeSyncと同等機能になっている事から、NVIDIA製GPU以外でもこれらの機能を利用出来るようにしている。
だが、厳密にいうとG-SyncとAdaptive Syncは技術的には全く異なっていて、G-Syncはその機能を有効化するにあたって専用のハードウェアを必要とするシステムになっている。なのでNVIDIAのGPUがG-SyncであってもAdaptive Syncとして認証されるに際して、モニタそのものはAdaptive Syncに対応していれば、NVIDIAのGPU側でG-Syncのハードウェアを使用せず、ソフトウェア対応で機能を実現できるAdaptive Syncとして認識させるようにできている。
AMDのFreeSyncは、元々の技術がAdaptive Syncの技術と同等であるため、こちらは気にする必要が無い。モニタがAdaptive Syncに対応していれば、GPU側で機能をONにすれば事足りる。
今回、私が使用するAW3821DWでは、モニタはG-Sync Ultimate認証を可能にするモニタだが、PC側のGPUがAMDのRadeon VIIなので、G-Syncのハードウェアユニットは使用せず、Adaptive Syncとして機能が働くよう設定された。
実際、それだけでも格段に変わるのだが、問題は、このG-Sync Ultimateという認証には、HDRに関する技術的要素も内包しているため、専用ハードウェアを使用しない=HDR機能も有効化されない、という流れになった可能性がある。
つまり、この時点でHDRの設定技術に食い違いが生じており、モニタ側はG-Sync Ultimateのユニットを使用しないと理解していても、Windows11のOS側がG-Sync Ultimateが有効化されていないので、HDRに未対応、と認識している可能性がある。一応、Windows11側も、GPUはHDRに対応している事は認識しているはずだが、接続されているモニタからHDR対応可能の信号が届かないので、HDR対応ができない、と断定していると考えられる。
よって、私が使用するGPUをNVIDIA製のものにしない限りは、今の環境下でのHDR表示は、ちょっと厳しいと言わざるを得ない可能性が出てきた。

Continue reading…

AW3821DWという名機

現在考え得る私の最高の条件適合機。ただ…高いのが問題。

考え得る最高の性能

当Blogでは、結構頻繁に話題にする理想の液晶モニタの話だが、いろいろ考えを巡らし、今私が考え得る条件の中で最高のモニタは何か? を再び考えてみたのだが、価格を問わないという条件で考えて見ると、DELLの「AW3821DW」という結論に至った。
実はこの「AW3821DW」は、以前当Blog記事のコメントで薦められたモニタであり、当時の私も「AW3821DW」は最高のモニタだとしつつも、価格が問題という事で大々的に取り上げる事まではしなかった。
でも、紹介されたこの「AW3821DW」は、確かに私の探しているモニタの条件に、現時点で最適解を示している。
3,840×1,600ドットの解像度と、144Hzのリフレッシュレート、そしてDisplayHDR 600の対応を実現するという、確かに私の条件にほぼ合致する製品である。
今考えられる最高のモニタただ、価格がとびきり高く、DELL直販の価格で199,800円、割引価格でも162,255円と、最近のメインとすべきモニタ価格の倍以上の価格が設定されている。
もう一つ、非常に近い性能を持つモニタが「LG 38GL950G-B」というLG製のモニタがあるのだが、価格はLG製の方が少し安いものの、こちらはリフレッシュレートが175Hz、DisplayHDR 400対応と、方向性が異なる。但し、使用しているパネルは同じものだと考えられる(同じNano IPS仕様)のだが、もともとどちらの製品もリフレッシュレート120Hzにしないと10bit入力ができないので、私の場合はどちらの製品であってもリフレッシュレートは120Hzに限定してしまうと思われるので、それならばDisplayHDR 600対応のDELL製「AW3821DW」の方が、機能的には上、という事になる。

G-Sync対応だが…

DELLの「AW3821DW」は、そのハードの中に「G-Syncモジュール」が搭載されている。
この「G-Syncモジュール」だが、NVIDIA製ビデオカードで可変リフレッシュレートを可能にするユニットで、今まではこの「G-Syncモジュール」を内蔵したモニタではAMDのGPUでは可変リフレッシュレート機能である「FreeSync」は利用できなかった。
しかし、最近の「G-Syncモジュール」はそのあたりが改善されたのか、少なくとも「AW3821DW」ではAMDのGPUでも「FreeSync」として可変リフレッシュレート機能に対応するようになっている。
もっと詳しい機能的情報もあるのだが、それを説明すると難しい話になるので、ここでは割愛する。ただ、今まで私が避けてきたG-Sync対応のみのモニタであっても、この「AW3821DW」は問題なく利用出来るというところがポイントで、その影響は入力端子のDisplayPort、HDMIの両方に働く事が確認されている。
つまり「AW3821DW」であれば、NVIDIA製だろうがAMD製であろうが、その機能を全て利用する事ができる、と考えて間違いない。
今まで、G-Syncモジュールを搭載したモニタは価格が多少高くても比較的高機能で、欲しい機能に手が届いていたものの、AMD製GPUである事を理由に対象から外していたが、「AW3821DW」はそういった制限のない製品というところも高評価できるポイントである。

Continue reading…

納得のいく液晶モニタは?

2018年頃からずっと探しているが、未だに決定打がないという事実。

4K、HDR、高リフレッシュレート

PS5も発売され、Xbox SeriesX/Sも発売され、時代は4Kだの、HDRだの、高リフレッシュレートだのいろいろと言われているが、未だに満足してすべてを許容するモニタに出会えた事がない。
テレビの世界ではそろそろそういうものも出てきたという噂も聞くが、そもそも液晶テレビとPCモニタでは、表示品質に差があったりして、PCモニタの場合はより厳しい条件を課せられるせいか、液晶テレビと同じような見た目でありながら、基準を満たした製品が登場していない。
業務用ならいざしらず、民生用となるとHDR10、もしくはHDR400に対応するものはあっても、その上のHDR600やHDR1000に対応する製品はまず見当たらない。
最近になって120Hzに届くリフレッシュレートのものがちらほら見えてきたが、未だ4Kという高解像度では全ての条件を揃えた上でPCモニタの品質を得られるものがない、という事の表れなのではないかと思う。
こういう状況なので、私的には4Kという所をバッサリ切り捨てていて、3,440×1,440ドット以上の解像度で、これらの条件を満たす程度でいいや、と半ば諦めているのだが、4Kという解像度を切り捨てても、まだ対応できる製品で満足なものがない、という状態である。
こんな事をもう3年以上も前から私は言い続けていて、表示できる機器が出てきそう、出てくる、出た、と言いながら、それを再現できるモニタがないという状況がずっと続けている現状、そこまでこれらの条件は厳しいのか、と改めて考えるわけだが、実際条件を叶えられる製品が出てきていない事を考えると、技術的にブレイクスルーがこないと、どうにもならないのかもしれない。

34GN850-B

そんな中で、今現状でもっとも3要素(高解像度、HDR、高リフレッシュレート)が揃っているウルトラワイド液晶は何かと探してみたところ、LGの「34GN850-B」がやはり最も条件に合う製品だという事が判明した。
かなり偏った判断の結果ではある2020年4月に市場に登場してきた「34GN850-B」だが、1年経ってまだこれを超える製品が出てきていないのかという事実にまず驚く。
「34GN850-B」は、34型の3,440×1,440ドット、HDR10(HDR400)対応、144Hz対応という、私が欲しいスペックの最大値ではないにしても、3要素をちゃんと持っているモニタである。
Nano IPSという、LG独自の液晶パネル技術で作られている事が特徴となっているが、その技術だからこそ、HDR対応かつ高リフレッシュレートなのかはハッキリわからない。
HDR対応のディスプレイで一つ注意しなければならないのは、以前のHDR対応のPCモニタの場合、その出力信号はHDRとされていても、実際の光学特性を調べて見るとHDR品質に到達していないという製品が少なからず存在していた、という事である。
「34GN850-B」に関しては、おそらくそういった事はないとは思うが、それほどまでにこの3要素を併せ持つ事が高度な事だった、という事かもしれない。
とりあえず、現時点で私が探した結果では、唯一「34GN850-B」だけが、私の求める基準のラインに乗った、という事である。
ウルトラワイド液晶モニタは、人を選ぶところがあるので、もしこの品質で4KのPCモニタだったなら、多くの人が望んだモニタだったかもしれない。

Continue reading…

不良品が送られてきた?

先日Amazon.co.jpで割引クーポンが出ていたので購入したというモバイルモニタだが…どうも不良品らしい。

信号無し

IVVブランドの15.6インチ4Kモバイルモニタが本日届いた。
中2日での到着なので、別段早くもなく遅くもない商品到着だが、今私がDEATH STRANDINGをプレイしているという事から、配達人は大変だな、と思ったのはココだけの話。
モノは重量感あって良いんだけどなぁ…早速到着した商品を開梱、一緒に購入した15.6インチ液晶保護パネル(硬めのものを購入したのであえてシートとは言わない)をホコリなく取り付けるには、一番最初に風呂場で貼り付けた方が良い、という判断から、動作チェックもしないまま、保護パネルの装着を実施、無事、気泡もなく貼り付ける事に成功した。
この保護パネルの取り付けに満足したので、意気揚々とMacBook Proを持ってきて、USB Type-Cによる接続を開始したのだが、早速ここで躓く事に。
MacBook ProのThunderbolt3端子は、対応機器ならケーブル1本で電力と映像信号を送ることが可能なので、理論上はその1本のケーブルだけでモバイルモニタも利用できる。
で、1本だけ繫いでテストしてみたところ、モバイルモニタ側は「信号無し」との表記が出て、そのまま待機状態になった。
不思議に思ったが、ひょっとして電力不足なのかもしれない、と思い、今度はMacBook Proのもう1つのThunderbolt3端子を追加して、合計2本のUSB Type-Cケーブルでモバイルモニタと接続した。これで電力用と映像信号用の2本が繋がった事になるので、普通ならこれで映像が映るハズなのだが、これでも「信号無し」の表示。
MacBook Proからの電力ではダメなのか? と思い、今度はモバイルモニタ側に繫ぐ1本をコンセントから電源を供給するものにしてテスト、つまり1本はMacBook Proから、もう1本は電源コンセントから繫いでテストしたのだが、これでも「信号無し」との表記。
…コレ、どうなってんの?

念の為のHDMI接続

Thunderbolt3からでは映像信号が受取られていないようなので、念の為HDMI端子で接続してみた。
MacBook Proには外部用のHDMI端子は存在しないので、私が持っているThunderbolt3を変換するハブを経由してHDMI接続してみた。
電源は引き続いてコンセントから直接供給という形なので、安定電力でのHDMI接続。これで映らなかったら完全に不良品だと言えるが、今度は無事に映像が映った。
しかし、その後何度もテストしたが、結局Thunderbolt3による映像信号は一切受け付けなかった。
とりあえずこの時点で不良品である事は間違いないのはわかっていたが、念の為にモバイルモニタそのものの設定で何とかなるかもしれないと思い、OSD設定を触って見る事にした。
明るさのコントロールや信号のコントロールなどいろいろ設定できるようだが、入力信号のところにType-C 1とType-C 2という設定がある事に気づいた。で、これをそれぞれ切替えてみるが、どの設定でも信号を拾う事はなく、最終的に自動設定が立ち上がってHDMI接続に戻ってしまった。
また、このOSD設定を触っていて気づいたのだが、設定項目がそれなりにあるので、設定は数ページの項目があるのだが、1ページ目の明るさやコントラストのコントロールのページにだけ、アクセスできない事が判明した。
何度もメニューに入るボタンを押すのだが、どうしても項目変更のところにカーソルが移動しない。押し方に問題があるのかと思って長押ししたり、逆に短時間押しにしてみたりしたが、残念ながらOSD設定を変更できるようにはならなかった。
結局、USB Type-Cによる映像は受け付けない、OSD設定の1ページ目の変更はできない、という2つの不具合を発見した。

Continue reading…

モバイルモニタを購入した

まさか自分で初4Kモニタ購入がモバイルモニタになるとは思っていなかった。

モバイルモニタ

購入しようか随分と悩んでいたのだが、MacBook Pro(Intel2020)を単体で使っていると、時々セカンドモニタが欲しくなる事があった。
これは何もMacに限った話ではないのだが、デスクトップPCではセカンドモニタを自宅でも会社でも利用している事から、ノートPCなどをモバイルで使った時、その情報量の少なさ、作業の切り分け方で、モニタが1つしかない事のデメリットを常々感じていた。
Macは、仮想デスクトップ機能が使いやすくて、指3本をタッチパッドでスライドすれば、画面全体を切替える事ができるので、それでもまだ1つのモニタでどうにかできてはいるのだが、そんな仮想デスクトップ機能であっても、同時に情報をみようとすればそれは無理なワケで、そうなると自ずと出てくる答えが「モバイルモニタを用意するしかないんじゃないか?」という事である。
最近は、安ければ1万円台でもモバイルモニタを購入できる時代ではあるのだが、どうせ購入するなら4Kモニタではどうだろうか? と価格をいろいろ調べて見たら、3万円以下で4KでしかもIPS液晶というモバイルモニタがゴロゴロある事がわかった。
もちろん、そこにはいろんな制約があったり、問題もあったりするのだろうが、別にゲーミングモニタを求めているわけではないので、そういった価格のものでも問題ないだろうと、購入モニタを選ぶ事にした。
4Kモバイルモニタがかなり安い今回の購入は、ゴールデンウィークという事もあってか、いくつかの製品は割引クーポンなども出ていて、買いやすい時期だったというのも、私の背中を押した理由である。

サイズで迷う

4Kモニタをリアルサイズでその解像度を活かそうと思ったなら、実は43インチほどが必要だという事は、私の過去のBlog記事に書いたことがある。
どういう事かというと、dpi(dot par inch…1インチ内に入るドット数)として、Windowsの標準は96dpiが設定されているが、これはモニタのリアルサイズによってMicrosoftの想定から外れていく。Microsoftが想定している基準でいうと、23インチモニタでフルHDとなれば、96dpiとなるので、この表示サイズ感がMicrosoftの想定という事になる。
しかし、実際には全ての人がフルHD解像度を23インチで見ているとは限らない。人によっては15.6インチのノートPCでフルHDという人もいるだろう。このサイズ感だと、実は141dpiとなり、かなり文字などが小さく見えているハズである。
この小さな文字では作業できない、という人は、Windowsの設定でテキストサイズを150%にしたりして対応している人もいるだろう。このように、実際に見えるサイズと表示するパネルサイズによって、見える大きさがいろいろと異なるのが現状だったりする。
私は現時点でこのdpiは110dpiが限界だと思っている。これより数値が大きくなると、文字は小さく見え、数値が小さいと文字は大きく見える、という事である。
ちなみに、34インチの3,440×1,440ドットの21:9のウルトラワイドモニタはちょうど110dpiで、27インチのWQHD(2,560×1,440ドット)の16:9モニタだと109dpiで、これらが私の一つの基準になっている。
ところがMacはこの基準とまた異なっていて、実は昔Macは72dpiがシステムの解像度だったのだが、Retinaディスプレイの登場により今は144dpiが採用されているようだ。
この72dpiという数値にはちゃんとした意味があるのだが…それはまた今度の話題にしておこう。
で、このような考え方でいくと、13.3インチのMacBook Proの解像度(2,560×1,600)を計算すると、何と227dpiとなり、かなり文字などが小さく見える事になるのだが…前述したようにRetinaディスプレイでは144dpiが基準なので、感覚的にWindowsとは異なる事になる。
となると、私が許容できる範囲も変わってくる事になり、理想値はMacBook Proの基準値と同じ227dpiという事になる。ところが、モバイルモニタとなるとこの227dpiを実現する製品はほぼない、と言っても良い。
何故なら、もしフルHDの解像度だとしたら、そのサイズは9.7インチとタブレットサイズになるからだ。
もしモバイルモニタにWQHDの製品があったとしたら、13.3インチで221dpiとかなり近似値になる。…そりゃそうか、MacBook Proが2,560×1,600ドットで13.3インチなのだから、近似値になるのは当然である。

Continue reading…

モバイルモニタ

最近流行りのモバイルディスプレイを考える。

フルHDをモバイルに

最近、ノートPCの液晶はサイズに限らずほとんどがフルHD以上の解像度となってきた。これはスマホの液晶の解像度が高いのを考えれば至極真っ当な方向性とも言えるが、同時にそれは液晶単価の上昇が以前より抑えられてきている、という事でもある。
そうなってくると、液晶単体の価格が下がったことで注目される製品群が2つある。
1つはタブレット端末だが、これは何故かAndroidタブレットの総数が減ってきているという感触があり、逆にiPadの存在ばかりが大きく感じるようになってきたように思える。コレって私だけだろうか?
そしてもう1つがモバイル液晶である。
ノートPCなど、画面を必要とするデバイスに繫いで利用する外部モニターで、ノートPCで利用する時にはセカンドディスプレイとして機能し、Nintendo Switchなどで利用すれば、大きな画面でモバイル活用できるというものである。スマホと繫いでスマホ画面を大きく表示するという使い方もよくあるケースと言える。
そうしたモバイル液晶の解像度も、ほぼフルHDが標準と言え、ノートPCにフルHDサイズの拡張画面をどこにいても利用出来るという環境が今は簡単に手に入る時代となった。
もちろん、そこで利用する電力はモバイルバッテリー等を用意する必要はあるのだが、バッテリー運用でどうにか出来てしまうという事そのものが、時代の変化だと私は思っている。
そんなモバイル液晶、価格が高いのかというと、実はそうでもなく、サイズや表示色域等によってバラバラではあるものの、概ね1~3万円半ばといったところか。タッチ機能があればもう少し高めになるかもしれない。
普通の液晶モニタが安くなっている事を考えれば、それよりもちょっと高めという感じかもしれない。
これだけの価格でセカンドディスプレイが買えるとなれば、自宅で固定の液晶モニタを利用するよりはこの手のものを利用して外でも使えるという使い方をするのもアリかもしれない。

特別価格で

そんなモバイル液晶だが、CIOというメーカーが発売している「CIO-MBMN1080P」という製品が、Amazonでセール販売を実施する。
期間は1月21日23時59分までで、通常21,780円(税込)のところ、18,000円(税込)となる。
購入する際、クーポンコード「MONITORCIO」を利用する事で可能になるのだが、このセール、実は昨年9月半ばにもやっていた。その時の割引価格は18,513円(税込)だったので、今回はそれよりも513円安いセールになる。
2万円以下で購入できる時代「CIO-MBMN1080P」は、USB Type-Cによる接続が可能なモデルで、MacBookなどUSB Type-Cを持つノートPC(Display Alt Mode対応が必須)とであればケーブル1本で接続表示が可能になる。他にも当然だがHDMI接続が可能で、本体はmini HDMI端子があるので、変換ケーブルで接続する事になる。
パネルはHDR対応としているが、どこまでのHDR対応かはわからない。例えばPS4などを接続した時に、モニタをHDR対応と認識するかは不明である。
ただ、IPS液晶なので視野角も広く、見た目にとても美しく見えるのは間違いない。これでフルHD、60Hz表示なら、使用時に問題となる事はまずないだろう。
また、専用カバーがついており、この専用カバーが使用時にはスタンドになる。スタンドは2段階の角度調整ができるタイプで、好みの角度を選ぶ事もできる。
これを18,000円で購入できるとなれば、そう悪い価格ではないと思う。
もっとも、もっと広色域パネルのものが欲しいとか、4K対応が欲しいとかになれば、また話は変わるので、自分が必要と思うスペックで製品を検討し、その選択肢の1つとして「CIO-MBMN1080P」を考えれば良いのではないだろうか?

Continue reading…

Desktop Version | Switch To Mobile Version