OM-D E-M1、購入

先日からのデジカメ熱が再発した事を受けて、とうとうOlympusのフラッグシップであるOM-D E-M1の購入に踏み切った。
コレを選んだ理由はもちろんフラッグシップだから。そうそう買い換えるものではないとの判断である。

なぜ高級機を選んだのか?

OM-D E-M1(以下E-M1と略)は、Olympusのフラッグシップ機ではあるが、なぜこの高級機を選んだのかというのにはもちろん理由がある。
カメラというものは、好きな人であれば次々と複数の個体を購入するのだろうが、ほとんどの人は一つ購入するとかなりの期間を空けて新機種を導入するか、使えている間はコレでよし、として購入しないかのどちらかになると思う。
恐らく、私にしても今までの経緯から考えて一台持つと相当長い間新機種導入をしないパターンが考えられる。
このように、入れ替えタイミングが非常に長いものは、できるだけハイスペック品を購入する方が長く使えるというもの。また、ハイスペック故に、その性能を余すところなく使おうと思えば、それなりに時間もかかる。こうした事を想定して、高級機の導入に踏み切った。

E-M1を選んだ理由は、先日のBlog記事にも書いたが、もう少し書いておく。
先日紹介したStylus 1や昨日紹介したDSC-HX400Vも価格的に安いものではない為、それらを選んでももちろんハイスペックではあるが、レンズ交換式でないという一点で私の候補から外れた。
また、ミラーレスでなくペンタプリズム内蔵のデジタル一眼レフも検討はしたのだが、ハイスペック機となると価格が当然跳ね上がる。ペンタプリズム搭載というだけでサイズも大きく、重さも重くなるし、今時コレはないな、と候補から外した。
ミラーレスだけでも、高級機としてソニーのα7やα7R、今月末くらいに発売される富士フィルムのX-T1も検討した。価格的にはE-M1より若干上のクラスになり、高級機という分類ではもっとも候補に入るモデルではあるが、これらは今後の出費を考えると苦しい展開になる事が予想されるため、候補から外す事にした。
α7/α7Rは、センサーがフルサイズであるため、レンズの素性がマトモにセンサーに出るだろうから、レンズ性能の要求が高い事が、今後のコスト問題になると判断。
X-T1は、センサーはAPS-Cサイズで、性能的にも申し分なし。実はもっとも候補として悩んだ一台で、本体サイズから総画素数、ほとんどのスペックでE-M1とバッティングする。結果的にE-M1を選んだ最大の理由は、マイクロフォーサーズという決まった規格の上で展開しているマウントを持っていたからだ。
この2機種はレンズの価格で言えばほぼ同格だが、焦点距離は、35mm換算で1.6倍になるAPS-Cか、2倍になるマイクロフォーサーズかという部分に違いがあり、より望遠に対して有利なのはマイクロフォーサーズであるためだ。
こうした総合的な判断でE-M1の購入を決定したのである。
ようやく届いたフラッグシップ
ちなみにE-M1の下にあるのは防湿ボックス。乾燥剤を入れられるボックスで、カメラやレンズの保管に適した箱である。カメラやレンズはカビが大敵なのだ。

実際どうなのか?

開封の儀は今回行わない。
このサイト(http://www.monox.jp/digitalcamera-sp-olympus-omdem1-all.html)に掲載されている為、箱の中に何が入っているかなどはこのサイトで確認してほしい。私の場合、14-40mm F2.8のレンズキットであるため、ボディキャップレンズの代わりにレンズが入っていると考えて戴きたい。
とりあえず箱の中から取りだして、12-40mm F2.8のレンズにKenkoのφ62mmレンズプロテクターを装着、E-M1の背面液晶モニターに、Kenkoの硬度H9の液晶フィルムを貼り付けた。
先日購入したUHS-I対応SDXC 64GBのSDカードを投入し、バッテリーを装着すれば撮影可能状態である。
ファインダーを覗いて感じた事は、とにかくカッチリ決まるという事。手に持った感じが実にしっくりくる。出っ張ったグリップに賛否両論あったようだが、私としては一眼レフっぽくて良い感じだと思う。片手でもしっかりグリップできる。
また手ぶれ補正がイイ感じで働いているようで、咄嗟に撮影という状態になっても、比較的安心できそうな感じである。
取付けている12-40mm F2.8レンズが良いという事だと思うが、被写体に極限まで寄れるのも良いポイント。ズームレンズなのに接写のような撮り方ができるという時点でブツ撮りは随分と楽になると思われる。
また、比較的低照度下で撮影しても、キッチリ絵を出してくれるため、さすがは高級機といった感じ。ただ、低照度下では光量不足による色味の変化がかならず起きるため、暗すぎるところではフラッシュを使った方が賢明だ。もし、フラッシュを使うまでもなく、それでも色味に変化を付けたい時は、カラーコントロール機能が活きてくる。特に曇り空での景色撮影などで、太陽光を期待出来ない時は、カラーコントロールで味のある一枚を創り上げる事ができるのは面白い。

やはり望遠レンズも欲しい

今回購入したカメラには35mm換算で80mmまでのレンズが付属していたが、倍率でいうと3.3倍(40÷12=3.33)になるわけだが、広角からの3.3倍だから、思った程のズーム感は感じられない。
ここはやはり35mm換算で200mm程度(理想を言えば300mmだが)の望遠が可能なレンズが一本欲しいところである。
マイクロフォーサーズで言うと40-150mmという望遠レンズがあるが、これが1本あると今のレンズとの組み合わせで良い感じになる。
今現在発売されているものに、40-150mm F4.0-5.6というレンズがあるが、これはスタンダードレンズに当たる。
私が今手元に持っているのが、12-40mm F2.8というプロレンズであるため、できれば同じプロレンズで40-150mm程度のものが欲しいのだが、実はまだそのレンズは発売されていない。
噂だと今年の9月ぐらいに40-150mm F2.8 Proというレンズが発売されるらしい。もし本当なら楽しみな話だが、多分相当に高いレンズになると思われる。…となると、既存の40-150mm F4.0-5.6レンズを購入する方が無難なのかもしれない。
ちなみに既存の40-150mm F4.0-5.6レンズは、PENシリーズのレンズキットに付いてきたりするため、レンズ単体でオークションなどで出品されている。概ね15,000~18,000円程度で買えるため、案外これが狙い目かもしれない。

動画性能は?

実は…思った程ではない、というのがホンネ。
動画の場合、被写体に追従しなければならないケースがあるが、その追従に難がある。
まぁ、前機種のE-M5ではその追従AFすらできなかったわけで、それが出来る様になっただけマシという言い方もできるが、その精度があまりよくないのである。
センサー自体は動体をちゃんと捉えているようだが、AFがついて行っていない…そんな感じだろうか。
どうしてこんな動きになっているのかが気になる所だが、そもそもAFは位相差AFとコントラストAFの両方を持っていて、静止画では十二分な速度でフォーカスしているのだから、動作の最適化さえ出来てしまえば動画のAFでもこんな問題にはならないのではないかと思う。プログラム的な問題だろうから、ファームウェアアップで対策できないものだろうか?
また、動画撮影した後の確認に際し、E-M1では音の確認ができない。せめてイヤフォンジャックくらいは付けて欲しかったところだ。

ただ、こうした動画撮影に関して、あまりツッコミを入れるのもどうかと思う事もある。
そもそも、動画撮影のカメラではないわけで、あくまでも動画はオマケと考えるべきかもしれない。
でも最近のデジタル一眼は動画も含めて「出来て当たり前」的な流れの中にあるため、ここは追従AFぐらいはファームウェアアップで対応して欲しいものである。

使い込んでマスターすべし

正直、機能がありすぎて使い切れないのではないか? とさえ思えるほど高機能であるため、ちょっと触ったぐらいで使いこなせるシロモノでもない。
アートフィルターによる特殊効果も、カラーコントロールも、そしてカメラの基本機能である絞りやホワイトバランス…そうしたものを全ていろいろ試した上で、マスターしていくしかないだろうと思っている。
私はココで書いているほどカメラを熟知しているとも言い難い為、使い込んでいくのはホントにコレからの話である。
このような事は、銀塩カメラの時代には積極的になかなかできなかった。フィルムの無駄打ちが増えるからだが、デジタルとなった今では、現像コストが全くなくなったため、とにかく慣れる、という事が容易になった。
なので、とにかく使って慣れる。もうコレしかない。

というわけで、今度は持ち運びに便利なグッズ探しに向かう事に。
金はまだまだかかりそうである orz

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    遂に来ましたかー!
    銀塩フィルム時代と違って、試し撮りし放題だからとにかく使いまくって経験値を蓄積出来るのが良いですよね。
    フラッグシップ機なんて私には宝の持ち腐れになること間違いないから買おうとは思いません。
    …が、自分のカメラを一つも持っていないので凄く羨ましく感じます。
    もっと暖かくなったら、バイクで撮影に出掛けたりする事考えるとwktkですなー。
    私はカメラに関してちょっとかじった程度の知識しかないので、使用感や機能について聞かせて下さいな。

    • アバター画像 武上 より:

      正直言えば、私にも過ぎた宝ですよ、コレは。
      真っ当に考えるなら、私だって高級機が欲しいと言っても高級コンデジで十分だと思います。
      ただ、ファインダーが付いているレンズ交換式、さらに小型軽量で…と条件を絞っていったら、E-M1に行き着いたと(爆)

      なのでカメラの知識や技術はコレから積み上げていこうかと思ってます。
      イキナリF-1に乗って、今から自動車運転免許を取りに行くみたいな感じかもしれませんが(爆)

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