結局高い

Threadripperはそれなりの価格。

当たり前の話

AMDがエンスージアスト向けに発売するRyzen Threadripper(通称スリッパ)の1950Xという型番製品を8月初旬、正確にいうと8月10日に発売すると発表した。価格は999ドルで、この価格は人によっては総定額より高いと感じる人がいるかもしれない。
ただ、同時に想定外だったのはその動作クロックで、ベースクロック3.4GHz、Boostクロック4GHzと、ブースト時ではあるものの4GHzの大台に乗せてきた事で、価格はトレードオフと言えるかもしれない。
999ドルと言えば、日本円にして換算しても120,000~130,000円程度と、決して安い価格とは言えないし、これに対応すると言われているマザーボードもそれなりの価格に達するだろうから、所謂ハイエンド志向の人であってもさらにその一部の人でないと、手が出せない製品になるかもしれない。
私の感覚で言えば、結局は高いね、という印象。当たり前だが、ハイエンドはただハイエンドと言っているわけではない価格という事である。

下位モデルも高い

またこの1950Xは16コア/32スレッドというスペックを持つが、その下位モデルとして12コア/24スレッドで動作する1920Xとい製品も存在する。
こちらはベースクロックが3.5GHzでブーストクロックが4GHzとなる製品。これが799ドルという価格だから、これにしたって10万円弱程度の価格になると考えられる。
CPUのみでそれぐらいの価格になると、システム全体を構成させると普通に20万円を超え、おそらく30万円に手の届くPCになるだろう。
伊達にハイエンド製品と言っているわけではない商品である。

だが、高いと言っても実はIntelのXシリーズと比較すると高くはない。
というのも、上位の1950Xの価格999ドルは、IntelのXシリーズだと10コア/20スレッドCore i9-7900Xと同価格であり、同じ16コア/32スレッドであるCore i9-7960Xは、1,699ドルというプライスが付いている。
それと比較すると、コストパフォーマンスの良さは言うまでもない。
ま、このクラスになると絶対価格が高いのだから、そもそも私などには手が届かない世界という事であり、相対価格で言えばスリッパは決して高い製品ではない、という事になる。
IntelはAMDの攻勢に対してかなりの焦りを見せたのかとも思ったが、結局IPCの比較などで性能的な差が驚く程付かないと判断したのかもしれない。
ハイエンド製品、それもエンスージアスト製品ともなると、価格より絶対的性能を誇示する方が重要なのかもしれない。
…私には遠い話だな。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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