VT-4、使ってみる

とりあえずボイスチェンジャーやってみる。

マイクとしてのみ使用

先日入手したRoland VT-4だが、日々の忙しさからセッティングできずにいたが、この土曜日にいよいよPCと接続、使用できる状態へとセッティングしてみた。欲しいとは思っていたのだ通常、VT-4だけをPCと接続するのであれば、USBケーブルを使って接続し、ドライバをインストールすればそれで事足りる。電源はバス出力で供給されるので、ホントにケーブル1本で接続すれば完了する。
だが、今回の私の構成は、YAMAHA AG03をメインのオーディオデバイスとして使用し、VT-4はあくまでもマイク入力として使用、但し電源はUSBから供給というスタイルを採る予定である。
問題は電源をUSBから供給するというところにあり、その電源元をPCにせざるを得ない状況があるという事。これは即ち、VT-4もまたPCのオーディオインターフェースになり得る事を意味するので、設定をちゃんとしてやらないといけないという事である。
ま、別段難しい話ではないのだが。
とりあえず、VT-4をPCに接続して電源を入れてみると、早速認識し、ドライバが組み込まれた事を確認。先にVT-4のみを接続して、ファームウェアが最新のものになっているかを確認する。
VT-4は、発売後にファームウェアがver1.02にアップされている。この新しいファームウェアではいくつかの機能が追加実装されているので、便利に使うならアップデートは必須である。
調べてみたら、以前使っていた人がアップデートは済ませているらしい。なので、次はAG03と繋いでみた。
AG03は、通常マイクを接続する部分は1チャンネルの入力を受け持つ仕様になっている。なのでVT-4のラインアウトからフォーン端子ケーブルを引っ張ってそのままAG03に接続する。こうする事でVT-4からの出力をそのままAG03ではマイクからの入力として扱えるので、VT-4でボイスチェンジさせた声をそのまま入力する事ができる。あとはVT-4とAG03の出力ゲインを調整してやればそれで終了である。

リアルタイム

使える状態にしてしまえば、あとは実際に使ってみるだけである。
VT-4は予めプリセットされた設定もあるが、単純にボイスチェンジさせるだけならManualで操作する方法でもいい。
実際にピッチとフォルマントを変化させれば、ソフトウェアの恋声と同じように声が直接変化する。
驚くのはその変化速度。恋声では明らかに遅れて聞こえる自分の声が、ほぼリアルタイムで聞こえてくる。これなら違和感なくボイスチェンジできるというのもうなずける。
VTuberがこぞってVT-4を欲しがるのもよく分かるというものである。
ただ、基本的にピッチとフォルマントを変化させるだけでは、望んだ声にはならないとも言える。そこら辺は要調整を繰り返し、必要なら元々の声に何らかの変化を付けていくしかない。
ただ、その中で気付いたのが「キー」というツマミと「オートピッチ」と呼ばれる真ん中にあるダイヤルである。
「キー」は音の高さとかを表しているのだろうとおもうが「オートピッチ」はダイヤルがピッチ変更の効きぐあいをダイヤルで決めるようである。
つまり、ピッチやフォルマントで変化させた音に対し、さらにキーでもって変化修正を行う様な感じなのかもしれないが、今一つその効果がどのようなもので、どう変わるのかが分からない。
使っても、大きな変化として見られないのも気になる所で、これらは一体どのような変化で使うものなのかが分からないのが問題である。

あくまでも普通に

とりあえず、電源さえ入ってPCが起動さえすれば、普通に使える、という状態にはした。
そしてセットされたマイクにしゃべりかけると、設定したピッチとフォルマントでボイスチェンジが行われる…とてもシンプルに使える状態にはした。
あとはこの状態のものをどのように活用するか、という段階だけである。
また、ボイスチェンジの設定に関しても、今後まだまだ詰めていく必要はある。
変化させた声がこれでいいのか?
実は1人で確認していてもなかなか答えが出てこないのである。
耳から聞こえる変化を与えられた声が、まともに評価できる声として判断していいのか、本人では実に難しい。
そのあたりをどのようにして調整しつつ、また決めていくのかという事を今後の課題にしたいと思う。…多分、時間はかかると思うが。
ちなみに、普通に聞こえればいいかな、と思っていて、別段性別を変えるような声にしたいという欲求はない。本人特定ができない声になっていればそれでいい、というぐらいである。だから最終的には「マシンボイスでもいいんじゃね?」という結論に至るかも(爆)
ボイスチェンジの世界は奥が深い…(-_-;)

 

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ここ より:

    はじめまして。
    ag03にVT4を接続した状態で、ag03にauxを使って別端末で音楽を流すことは可能でしょうか?
    iPhone←ag03←VT4で使いたいのですが、、、

    • アバター画像 武上 より:

      はじめまして。
      環境状況を整理すると…PCを使わず、AG03とiPhoneの接続に関してはLightning端子⇔USBのケーブルで接続して、AG03とVT-4はキヤノン端子で接続し、AG03と別端末は別端末のオーディオアウト端子からAG03のAUXに音楽をインプットする、という接続方法で間違っていませんか?
      最終的にiPhoneに全ての音が入力されて、そこで配信なりできるという環境になりますが…この前提でお話します。

      結論から言うと、出来ると思います。あくまでも予想ではありますが。
      但し、別端末の音楽の音量はAG03で調整はできないので、別端末上で行う事になります。
      この場合だと、AG03の中央にある「TO PC」と書かれたスイッチを「DRY CH 1-2G」もしくは「INPUT MIX」にする事で、VT-4の音も別端末の音楽もiPhoneに出力されます。
      可能かどうかは分かりませんが、iPhone上で別端末で再生したい音楽を鳴らして、上記の接続を行った上でAG03の「TO PC」のスイッチを「LOOP BACK」にすると、別端末が不要になる可能性もあります。iPhoneの音楽プレーヤーがどこまでバッググラウンドで鳴ってくれるかが鍵にはなりますけど。

      基本的にAG03はミキサー機能があるので、AG03に入力された音データは一つに纏める事ができ、その纏めた音をUSB接続した機器に出力する事ができます。
      この場合、AG03とUSB接続した機器も含めて纏める事ができるようにするのが「LOOP BACK」の設定なので、ここを上手く活用すると結構いろんな事ができるはずです。

      私はPCとAG03を接続していますが、現在AG03のAUX端子にはMIDI機器のYAMAHA MU2000という音源が接続されています。MU2000自体はPCとUSB接続してMIDI信号のやり取りをしていますが、その出音はPCに入らないので、MU2000の音をAG03経由でPCに入れています。この時の「TO PC」の設定は「INPUT MIX」です。
      参考になるかどうかは分かりませんが、いろいろやってみる事をお薦めします。

      もし接続方法が異なっていましたらご連絡ください。
      別検証してみます。

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