8TB HDDにするか?

いつも使っているHDDの容量が逼迫し始めた。ドライブを多数に分けるという選択肢もあるが…。

ドライブ数を絞って大容量化

Zen3の登場によってメインPCの更新の話をし始めている時に、タイミング悪くHDDの残容量が逼迫してきている事に気づいた。
私はネットに落ちている画像を集める収集癖があるのだが、それが思いの外多くなってきた事や、その他の要因で4TBのHDD容量が遂に溢れ始めようとしていた。
このままHDDを増やしてドライブそのものを増やすという方法が最も簡単なのだが、ドライブ数はできれば少ない方がいい。アクセスドライブを削減する事は全体的な消費電力の低下が期待できるだけでなく、熱源を少なくするという意味でもあり、全てにおいて効率が良い。唯一良くないとするならば、HDDが高密度化する事で万が一HDDが故障した時のデータ被害が大きくなるという事であり、これはバックアップする事でしか防げない。
というわけで、現在試用している4TB HDDをその倍の8TBくらいに容量アップすれば、問題は解決するのではないかと考えた。
そこで現在のHDDの価格を調べて見たところ、SeagateのBarraCuda ST8000DM004(容量8TB)で税込13,838円が最安値クラスで、東芝のDT02ABA400(容量4TB)が税込7,381円、SeagateのBarraCuda ST6000DM003(容量6TB)で税込10,428円と、容量単価だけでみればSeagateのBarraCuda ST8000DM004(容量8TB)が容量単価1729.75円で最安値だという事がわかった(これらの価格は全てTSUKUMOの通販サイト価格調べである)。
容量単価が最も安い単純に容量が倍化したからといって、全ての領域を利用できるわけではないが、それは元々の4TBも同じなので、おそらく純粋に保存領域サイズは倍化したと言っても差し支えないだろう。
データ保存領域を拡大するには、もっとも手っ取り早いのが、この大容量HDDへの換装だろうと思う。

問題はデータコピー

だが、この大容量HDDを導入したとして、問題はその大容量HDDへのデータコピーが、Windowsのシステム経由だといろいろ問題が起こるという事である。
最悪、データエラーが発生して死にデータになる可能性もあ。これは私の経験なのだが、大容量HDDをそのまま購入してきてWindowsに接続し、Windowsのシステム上でデータコピーをしたところ、ある一定の範囲に含まれていたデータはコピー先でデータが化けてしまい、利用不可になっていた事がある。
これはコピー元のデータ保存状態がよくなかった事に起因するのだが、これは見た目ではわからないので、コピーしてから判明する問題だったりする。これを引き起こさずにHDDをクローン化して物理的に複製するのが、デュプリケートという作業である。これは専用機器で実施する事が多く、この場合セクターごとデータを丸々コピーするのでエラー訂正機能が働かないかわりにオリジナルの状態と同等で複製される。だから元々アクセスできる状態のデータであれば、デュプリケート後もデータアクセスは可能で、上手くいけばデュプリケート後にシステム上でデータを補完させる事もできる(あくまでも可能性の話)可能性がある。
なので、今回の私の場合、単純に大容量HDDを持ってきてそれをシステム上でコピーするより、デュプリケートという手段で複製するのが正しいと予想できる。
そこで、デュプリケート可能なデバイスを探してみた。

エラースキップ機能

で、いろいろ調べて見ると、デュプリケートを専門的に扱っている機器は、装置そのものの価格が5万円台、メーカーによってはそれ以上の価格になったりしている。
これではあまりにも現実的ではないので、もっと簡易的に複数のHDDを扱う機器でコピー機能があるものがないか探したところ、HDDを簡易的に複数台USB接続する機器に、コピー機能を持つものがある事を突き止めた。Centuryなどから発売されている裸族系のデバイスである。
ところが、この手の機器でのクローン(コピー)機能は、エラースキップ機能がついていない。つまりコピー元のデータに何かしら不備があった場合、その時点でクローン作業を中断してしまうのである。
これでは、万全を期した複製ができない。元々のデータにそのような不具合を起こさないようにするというのが大前提ではあるものの、全てがその大前提に則って運用できるとは限らない。
そこで、そうした機器でエラースキップ機能、つまりコピー元のデータにエラーが出てしまったとしても、それをスキップしてコピーする機能が付いた製品はないか? と探してみた。
Centuryなどの「これdo台」シリーズなどはこのエラースキップ機能がついている(その為の機器だから当たり前)のだが、HDD増設機器でオマケでクローン機能を付いている機器でエラースキップ機能まで付いている機器となると、選択肢はかなり狭い。
滅多に使わないものだが、あると便利一つ見つけたのが、ロジテックから発売されている「LHR-2BDPU3ES」という機器がエラースキップ機能を搭載しつつ、価格は5,000円未満と現実的な選択肢である事がわかった。
もちろん、これがあれば完璧というわけではないが、現実的な価格内で最大限エラー対策をしようと考えたなら、この「LHR-2BDPU3ES」を利用して今の現4TB HDDを8TB HDDにデュプリケート、Windowsの機能を使ってパーティション拡張を行う事で、データを保持しつつ容量を倍化させる事ができる。
価格的には18,000円程度で実現可能な方法である。

とりあえずこの予定で

まだ、8TB HDDもLHR-2BDPU3ESも購入を決めたわけではないが、ほぼこの方法でメインPCの容量増加を検討している。
ホントはもっと大がかりなメインPC更新という枠組みで、容量倍化を進めていく方が現実的な話なのだろうが、メインPC更新となると、CPU、CPUクーラー、マザーボード、メモリ、m.2 SSD、GPUなどありとあらゆるものを選定しなければならないので、時間がかかりすぎる。また予算枠も大がかりになるし、現在の預金とのバランスも考えねばならない。
いろいろなところに波及するので、手軽に実施というワケにも行かなくなるので、当面は応急処置のような対策で考えるしかないと思っている。
せめてこれが来年頭の話だったなら…と思うのだが、とりあえずはここ1~2週間の間で、どのような対応にするかを決めたいと思う。

 

 

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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