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本の電子化

今更ながら、紙の本を電子化したいという欲求が出てきた。

必要から生まれた欲求

今更ながら、紙の本を電子化したいという欲求が出てきた。
いや、別に自分が所蔵している本を電子化したい、という事ではなく、先日当Blogの記事にも書いた、資格取得の為の問題集を電子化したいと考えたからである。
何故電子化なのかというと、問題集をAnkiというアプリケーションに落とし込む際、紙の本では都合が悪く、もし電子化されていれば、画面にテキストを表示しながらAnkiで問題を作れるし、もし電子化した本がOCRでテキスト化されていればはコピー&ペーストできるからである。
OCRも、以前から比べれば認識率も相当に高くなってきているので、誤字が少なくなっているのもポイントである。
なので、こうした問題集を冊子として発売されているものを利用する場合、実は紙の本よりも電子書籍の方がありがたいわけである。
だが…もし発売されている問題集が、電子書籍ではなく紙の本でしか発売されていない場合、この電子化をなんとか自分でするしかない。
自炊は自分でやるのは効率がよくない?しかし、実際本を自炊(自分で作業する場合は自炊というらしい)するとなると、実はものすごくハードルが高い。
やり方はいろいろで、自炊したい本を解体してスキャンする方法と、解体せずにスキャンする方法がある。
解体する場合は、大きな裁断機などで背表紙を一気に切り落とし、1枚1枚スキャンしていく方法になる。この方法だと比較的綺麗にスキャンできるが、問題は裁断機などの機材を必要とするところである。
解体しない場合は、フラットベッドスキャナなどで本を見開き、1ページずつスキャンしていくのだが、素人がやると本のページとページの間に影ができるので、そこでスキャン制度が落ちるし、その処理が大変である。
スキャン後の事を考えれば、そもそも電子化してしまった後にその本は不要になる事から、裁断(解体)しても問題はないのだが、物理的に本が残る方法が良い、と考える人もいるだろう。
どちらにもメリット、デメリットがある。

もっとも良い方法

解体する、しないを選ぶ事も迷うが、そもそも自分でちゃんと自炊できる環境が整えられない、という場合もある。
そうなると、もっと良い方法がないか? と考えた時、業者に頼むという答えが出てくる。
私の最終的判断としては、この業者に頼む、というのが最もベストな回答になる。
但し、この業者に頼む場合は、いくつか注意する必要がある。
業者は、電子化した後の書籍は基本的に依頼者に返送しない。全て溶解処分する事になっている。何故かというと、もし返送すると電子化した後に書籍が古本市場に流れ、再販売されてしまい、結局本の売り上げに影響が出てしまうからである。なので業者に頼む時点で、その本のオリジナルはデータ化された納品物のみが残る、と考える事になる。
また、この電子化に賛同しない著作者もいるので、そうした賛同しない著作者の書籍は電子化できない。そこは基本的な所なので知っておく必要がある。
これら基本的な事を知った上で、私的には業者を使う事がベストと判断した。
ただ、業者に依頼するにしても、この自炊代行業者というのも数多く、どの業者に依頼する野が良いのか? という話になる。
そこで自炊代行業者のいくつかを調べて見た。

何を重視するか

自炊代行業者もいろいろで、大凡どの業者も1冊あたりの価格に大きな変化は見られない。
いや、正確に言えば80円/冊のところもあれば160円/冊のところもあるので、それなら2倍じゃないかという事になるが、この価格に騙されてはいけない。
この価格差は、安ければ良いというものでもなく、高ければ良いというものでもないからだ。
良し悪しの問題は、電子化した時の精度とオプションサービス、そして納期で販売すべきである。
もし、依頼する冊数が100冊とか1,000冊とかなら、単価も気になる所かも知れないが、結局オリジナルの本が失われるのだから、納品されるデータの品質が悪いと、価格は意味を成さないのである。
偏に電子化といっても、問題はスキャン解像度がいくつなのか? というのも問題。基本的には300dpiでスキャンされていれば問題はないと言えるが、もしどうしても高品質を狙いたいなら600dpiのスキャンに対応しているところに依頼した方がいい。業者によっては600dpiはオプションサービスになっている場合もあるので、そこも含めて判断する必要がある。
また、OCRサービスがあるかどうかも一つの基準になる。ほとんどの業者はオプションサービスにOCRサービスを持っているが、おそらくそれらは機械的なOCR対応である。なので誤認識のまま納品される事もある。これらを校正してくれる業者もいるが、価格的には相当高くなる。
また、カラースキャン、裏表紙スキャン、帯スキャンなども標準で対応していたり、オプションで対応していたりといろいろである。自分にあったサービスがあるか、よく調べる必要がある。
なので、業者を決める場合、まず自分が電子化に際して何を重視するかを決めてから、それにあった業者を決めるのが基準になると言える。

調べてみた

自分でいくつか業者を調べて見た結果、以下が依頼したい候補となった。

BOOKSCAN
https://www.bookscan.co.jp/

Screenshot of www.bookscan.co.jp

ここは私が重視したいと考えたサービスのほぼ全てを網羅している業者なのだが、唯一の欠点は納期が特別遅いという事。会員登録して依頼する事になるのだが、通常会員ではなく、プレミアム会員となり定期的に電子化を依頼する顧客を最優先して対応するという事をモットーにしているためではないかと考えられる。
ただ、私の様にスポット的に依頼したい人にとっては、それが相当に高いハードルとなるため、依頼しにくいという欠点がある。

スキャンピー
https://scanb.jp/

Screenshot of scanb.jp

おそらくココは最速の対応が可能な業者。基本的にスキャン解像度は300dpiまでになるのだが、最短2日はとてつもなく依頼しやすい。また電子書籍端末への最適化オプションもある。ちなみにその最適化は、通常のPDF納品データとは別に納品されるという事なので、そのあたりも中々良い感じである。
現在2冊の電子化を考えている私が、欲しいオプションを全て込みにして料金シミュレーションしてみると、その価格は消費税込みで1,034円となった。かなり安い。

未来BOOK
https://www.miraibook.com/

Screenshot of www.miraibook.com

600dpiでのスキャンに対応し、納期も比較的早い特徴がある。
しかもオプションも多彩で、いろんな事をお願いできるのだが、唯一の欠点として電子書籍最適化がない。
…まぁKindleの場合はPDFを自分でUSB経由で入れる事ができるので、最悪納品されたPDFを入れれば良いだけなのだが、電子書籍端末は余白を紙媒体より小さくしてやらないと全体が小さく見えてしまうので、オリジナルのままだとその余白処理がされないので、使いづらい。
その他のサービスは前述のBOOKSCANと同等レベルなので、非常に良いのだが、重視するのが電子書籍対応だとするなら、その部分が最大の欠点という事になる。

とりあえずこの3社を確認してみた。
正直、BOOKSCANに依頼したいと思うのだが、現時点で納期確認すると9月にスキャン開始となった。あまりにも遅すぎる。おそらくプレミアム会員ならもっと前倒しになるのだろうが、たった2冊のスキャンではプレミアム会員の意味がない。
なので、私からするとスキャンピーに依頼する事になるかな? と現時点では考えている。
300dpiにしか対応しないのだが、Kindle Paperwhiteは300dpiの端末なので、とりあえずは問題ないかな、と。
あと実際の紙印刷の場合、350dpiと言われているので、300dpiであっても極端に解像度が落ちるという事はない。普通のプリンター出力なら250dpiもあれば十分な解像感を得られるので、600dpiとなると余程である、という事は知っておいた方がいいだろう。
未来BOOKは、自炊そのものはとても良いのだが、電子書籍対応がない。但し、電子書籍をカラーで閲覧できるタブレット等であれば、PC用のデータで問題ない、とする人もいるので、電子書籍端末最適化オプションはなくても問題ない、という人もいるので、そうであれば未来BOOKは有力な選択肢になると言える。

問題は…

このような自炊代行業者に依頼する場合の問題として、納品物が本当に完璧なスキャンが行われているのか? という事である。
スキャン作業そのものはほとんどの業者では自動化されている。
裁断そのものは手作業で行ったとしても、裁断したあとの全ての紙をスキャナーで読み込む時は、オートシートフィーダを使って読み込む。この時、問題なく読み込めていないとキャンデータが狂ってしまう。この確認をちゃんと業者がしているのか? という所も気になるところである。
このような業者に依頼すると、前述したようにオリジナルの本は溶解処分されるので、スキャンデータが狂っていた場合、再スキャンを依頼するには、その溶解処分に回されるまでの間という事になる。通常なら15日とかそれぐらいの期間が設定されているが、その期間内にスキャンされたものが問題がないかを確認する事が肝要である。
…100冊とか頼んだ時の、それって可能なのだろうか?
なので、この納品されたデータの確認というのも、業者を利用する際の注意点と捉えるべきだろう。
あと豆知識としてもともとこの自炊代行という作業は、その昔、出版社や著作権者によって訴訟、そのまま敗訴した経緯がある。但し、現在は著作権利者側は、蔵書電子化事業連絡協議会(Myブック変換協議会)、スキャン代行側は一般社団法人 日本蔵書電子化事業者協会(JABDA)を設立し、両協会の間で「蔵書の電子化における基本方針」が作られ、それを元に自炊代行業は運営されている。これが理由で、電子化した後の書籍は返却不能で溶解処理されるので、もし自炊後の書籍を返却しますという業者を見かけたら、それは紛れもなく遺法業者だと考えるべきである。

とまぁ、今自分のトレンドとして本の電子化を調べてみた。
機材の所有とか技術とかを考えると、業者に依頼するのがもっとも完成度の高い結論になるのだが、それでも注意点は存在する。
まずはお試しで試せる書籍を電子化してもらい、業者の仕上がり等の様子を見る、というのも良い方法かもしれない。もちろん、ムダな事を業者に依頼するのは失礼な話なので、本命の書籍ではないもの、で試す事が前提である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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