買い切り版Office、更新

Windows11と一緒に発売される事は発表されていたが、その価格はまだ不明だった。

永年ライセンス版

Microsoft Officeは、おそらく今のMicrosoftの主力製品ではないかと思う。
OSであるWindowsは、Windows10以降、基本的にアップデートは無料を貫き、最初の話ではWindows10以降にOSが切り替わる事がない、という話だったが、今回Windows11へとアップグレードが提示され、そのアップグレードに関しては無償で実施可能なプランが提示されている。
OSが完全無料、という状態ではないにしても、以前のMicrosoftの主力製品という位置付けは、おそらくOfficeに取って代わっているのではないかと思う。
そのMicrosoft Officeだが、日本は比較的永年ライセンス版のメーカーPCの付属アプリケーションが多いのではないかと思う。最初からPCと共にインストールされているので、PCを購入すれば使える、というものである。
だが、世間ではソフトウェアの多くはサブスクリプション制を採用しているものが増えてきた。Microsoftも、当初はOffice365という名称で提供していたが、昨年ぐらいにその名称をMicrosoft365として一新、今の主力製品に置き換わっている。
私も、Mac導入となった去年から、Microsoft365の正規ユーザーとして課金をはじめ、今年の8月末、初のライセンス更新を行った。
なので私の場合は、今回の話題とは無縁な話だが、永年ライセンス版を使用している知人も多く、よく耳にするのが「Officeの新版、いつ新しくなるんだろう?」という事であった。
過去にも、永年ライセンス版が何度か更新されて発売されてきているが、昔、私もこの永年ライセンス版を購入していた。
Office 2013、2016ときて、Office 2019はスキップした。
おそらく、Home&BusinessというエディションでOfficeを利用している人が多いと思うのだが、この疑問に答えるように、Windows11と同時に、Office 2021が明日発売される。

価格据え置き

いよいよ永年ライセンス版2021が登場現在の製品ラインナップは「Office Home & Business 2019」「Office Personal 2019」「Office Professional 2019」「Office Professional Academic 2019」とあるが、これらが全て2021版へと置き換わり、価格も据え置きで順に3万8,280円、3万2,780円、6万5,780円、3万580円となる。
これらはすべてWindows版となるが、Mac版も更新され「Office Home & Student 2021 for Mac」が2万6,180円、「Office Academic 2021 for Mac」が1万8,480円となる。
これらはいくつかのアプリケーションが含まれたパック製品だが、各アプリケーション単体のものも発売される。
詳細はMicrosoftのニュースリリースを参照戴きたい。

Microsoft ニュースリリース
https://j.mp/3uE4ZKO

共同編集

今回の2021版の機能としてより強化されたものは、オンラインでの共同編集の部分で、永年ライセンス版のOffice 2021にも、Microsoft365で提供されているコラボレーション機能の多くが追加されたようだ。
OneDriveを活用したものがほとんどで、OneDriveに更新したデータが自動的に保存され、Microsoftアカウント経由で複数人と共同編集が可能になる。
OneDriveの容量も無料では1GB上限だが、Office2021の導入で5GBに増量されるようである。
また、PowerPointで利用できるクリエイティブコンテンツのコレクションが拡張されたり、エディターの文章校正機能の候補がより高度なものになったりと、オンラインで提供される部分に大幅な拡張が行われているようである。
正直、個人で使っていると共同編集する事は余りないのが事実だが、ビジネスで利用している場合だと、共同編集できる事の意味は大きい。
…といいつつ、ビジネスシーンでも共同編集するケースってそんなになかったりするんだが。
ま、全ての関係者のITリテラシーが向上し、この共同編集機能を全ての人が活用できるようになると、とてつもなく便利になるのかもしれないが、残念ながら私の関係者でこれを上手く利用できる人というのはそうはいないのが現状である。
ただ、Microsoft側ではそれを今回提供した、というところが大きな意味がある事で、正規ライセンスを持つ事の意味はここにあるのではないかと再認識する。

というわけで、永年ライセンス版を使っている人はようやく更新時期にきた、という感じではないかと思う。
ただ…私としてはサブスクリプションの方が結果的にお得になるのではないかと思うが、考え方は人それぞれなので、永年ライセンスに拘る人は、明日以降に検討戴きたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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