歯の大切さを改めて知る。
歯はとても大切
私は一般的な日本人と同じで、オーラルケアに対してその重要性は知りつつも実践してきたかと言われればあまり実践してこなかった部類の人間である。
過去、何度も虫歯に悩んだ事もあるが、かといって歯磨き以外で何か特別な事をしたかと言われればしてきていない。
最近の学生や若い人はそもそも歯に対しての向き合い方が私の時代とは異なるようで、とてもキッチリした事をしているようだが、私の同世代でオーラルケアをキッチリやっているという人はおそらくそんなにいないのではないかと思う。
まぁ、それも私の予想なだけで、実際いろいろと取り組んでいる人はいるのかもしれないが、私が結構杜撰で、今までやってこなかったのだが、最近母親の介護をしていて、歯の大切さというものを改めて知る事となった。
ウチの母親の世代だと、私よりももっと前の時代になるので、歯磨きに関しての関心はもっと低く、また薬品なども進んだものが使われていない事から、歯を失ってしまっている人というのはとても多い。
ウチの母親も歯はほとんど残っていない状態で、結局入れ歯に頼っている状態である。
母親の口内に、唯一残っていた歯がいよいよぐらつき、モノを食べるにしても邪魔になるという事で、結局その歯を取ってしまう事となった。
これにより母親は下顎の歯をすべて失い、結局現在は噛むという行為ができない状態になってしまった。下顎につける入れ歯を検討しよう、と母親には伝えたが、母曰く「もう入れ歯はいらない。今は喉が細くなったのか食も細いし、柔らかいものしか食べられないのだから」という事で、今は上顎の入れ歯のみになっている状態である。
フロスと糸ようじ
母親のそんな姿を見て思うのは、私は母親と同じになってはいけない、という事である。
幸いにして、今の私は入れ歯を必要としている事もないし、虫歯も今はない状態なので、この状態を維持する事ができれば問題はない。
だが、歯周病になっていないか? となるとおそらくそんな事はなく、今後不安を抱える事は間違いないだろう。
であれば、それを予防する事が大切…という事で、自分の歯磨き事情を見直す事にした。
まず歯磨きだけではダメ、という常識の元、歯間を綺麗にできるようにしようと考えた。
これにはフロスを使ったり、市販の糸ようじみたいな製品を使う事で綺麗にできると考えられるが、コストを考えると糸ようじのような準備されたものは高く付く事が見えてきた。年間コストにするとちょっと許容できないかな、と思えてくる。
今はいろんなコストを抑える必要がある事から、糸ようじのようなアイテムに頼るのはやめてフロスを使おうと考えたが、ド素人の私がいきなりフロスとか使えるのか? という不安がある。
そこでいろいろ調べていたら、フロスを巻き付けて使用するフロスハンドルなるものがクラウドファンディングで出ていたので買ってみた。
チタン製という事で、衛生面も問題がなく、しかもどんなフロスにも対応できるというものらしい。…らしい、というのは、そもそも私がフロスなるものを使った事がないので、フロスにも色々種類があるという事を知らなかったためである。
フロスを手で掴んでそれだけで使うというのはやはりハードルが相当に高いと思われたので、フロスハンドルなら糸ようじのように使えるかな、と考えた次第である。
初心者用と言われるワックス付きのフロスを買ってきて、早速巻き付けてみたが…案外簡単に使えそうな感じである。
こんなに簡単に?
で、実際にフロスを使ってみたのだが…当初は歯間に上手く入っていかないのでは? と思っていたら、いとも簡単にスルっとフロスが歯間に入っていき、ハンドルを弱めに引っ張りながら歯間から抜き取ると、あら不思議。フロスに歯垢らしきものが付いてきた。これが歯間に残って歯石になり、歯周病の元になるのか、と改めてその仕組みと実態を知ることができた。しかも思ったより簡単に使える事もわかった。毎晩寝る前にこれをやってから歯磨きすれば、歯周病予防にもなるし、虫歯予防にもなるだろう。
というか、歯間にフロスがスルリと入っていく感覚も初めてなら、歯間の歯垢が取れていくなんてのも初めての感覚なので、今自分がやった事が正しくできているのかもわからないが、少なくとも歯垢が取れたという事は大きく間違っていると言う事ではないだろう。
あとはこれを習慣化させていくだけが課題である。
それにしても…フロスハンドル、案外と簡単に使えるものなんだな。
しかも今はクラウドファンディングでなくても普通に売ってるし…。