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Daily Archive: 11月 25, 2022

ライバル不在はよろしくない

半導体業界は今、一強時代を迎えてしまった。価格が下がらないワケである。

気がつくと…

先日、ふとアキバで販売されているCPUの価格表を眺めていて気がついた事がある。
それは10,000以下のCPUが無くなっているという事である。
一番安いものでIntel Core i3-10100Fで11,980円という価格である。
昔はCeleronやPentiumブランドで10,000円を切る価格のCPUが存在していたと思うが、気がつけばそうした低価格ブランドのCPUの多くはその姿を消してしまっているような状況である。
CeleronやPentiumがあるのが当たり前になっていたが、遂に無くなる実際には、キャンペーンなどで10,000円を下回るような時もあるかもしれないが、基本的にはもう10,000円を下回るCPUというのは、そうそうない時代になったと言えるだろう。
この現象は、数年前から起きている半導体不足が原因…とは言えないだろうと私は思っている。
どのメーカーも製造原価が上がっている事が原因であり、その結果、各社のブランド整理が進み始めた結果だと考える。
Intelは、以前よりCeleronとPentiumを廃止し、新たにIntel Processorという名のブランドを立ち上げる事を宣言している。それによると2023年にモバイル向けから提供開始していくようで、デスクトップ向けはまだ明確なコメントが出ていないのだが、おそらくはもうデスクトップとかモバイルとかで切り分けするのかも怪しいのではないかと考える。
これはどちらも差を無くすという事ではなく、同じブランド内で型番だけ変えてデスクトップ向けとモバイルを棲み分けるという意味である。
製造原価が上がっている最大の理由は、その製造メーカーの製造ラインの中身に問題がある。技術の枯れたラインがなくなり、徐々に最先端プロセス製造のラインへとシフトしていった結果、全てのラインがある一定の微細化が可能なラインばかりになった事で、そこで使用するウェハ原価が上がった為ではないだろうか。
製造メーカーだって工場のラインを作るにはそのスペースが必要なのだから、最先端を追い続ければ自ずと古い製造プロセスのラインは姿を消していく。
そうなれば、自ずと全ての半導体製造原価が上がっていく事は明白であり、それが低価格CPUを維持出来なくなった理由と考えられる。

低価格CPUの意義

そもそも低価格CPUの存在意義とは何なのか?
それは新しい技術の普及を促す事と、高価格帯CPUの歩留りから生まれた不合格品の救済ではないかと私は考えている。
歩留りの悪さから、不合格品が生産された時、基準からこぼれた製品がそれに当たるわけだが、単に基準からこぼれているだけなので、性能を落としてやれば使えるものも出てくる。そうした不合格品で使用出来るものを値段を下げて販売するというのは、よくある話である。
だが、そうしたB級品は、性能が出ないだけでそこに内包されている新しい技術は提供できる場合がある。
その結果、新しい技術で使用する関連製品の普及が可能になり、それら周辺のものも価格が安定、普及していく事になる。
低価格である事の意義は、その価格から導入のしやすさを促し、その結果新しい技術の普及に貢献していた、という事である。
しかし、それも製造原価が許していたからこそ可能だったワケで、今後製造原価がこの流れを許容しなくなった時、新しい技術の普及にコストが大きな壁となって立ちはだかる事は容易に想像出来る事である。
そうなると、この分野は総合的にコストが引き上がっていく事になる。それを防ぐには生産数を稼いて、単価を下げていく事だが、そもそも生産数が限られる事態になっている。微細化が進んだ生産のその難しさから、メーカーが限られてしまうからだ。

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