メインPCのパーツの購入に踏み切った件で知り合いから質問された。
ゲーミングPCベースなのに
昨日、メインPC刷新の為のパーツ購入を開始した記事を書いたが、その件で知り合いから質問を受けた。
リアル知人からのダイレクトな質問なので、記事へのコメントとかTwitterとかのコメントとして受け付けたわけではない。
その知人曰く、使用目的のベースがPCゲームなのに、何故選んだCPUがIntelではなくAMDなのか? という事が気になるらしい。
確かにゲーミング性能で言えば、Ryzen 7000シリーズとIntel第13世代では、Intel第13世代からRyzen 7000シリーズを超え、再びIntelが最強という状況を生み出した。
テック系サイトによるベンチマークの結果なので、間違いない事なのだが、これは消費電力の最大値をまるで考えていない結果であり、実運用であれば考え方も変わるため、私はあえてAMDのRyzen7 7700Xを選んだ。
ちなみにRyzen9 7950Xや7900Xは当初から購入対象にすら入れていない。これにもちゃんと理由がある。
Intel第13世代は、残念ながらその製造プロセスの関係から、どうしても消費電力は大きくなりがちである。確かに省電力技術の発展でどんどん省電力化は進んではいるものの、実際にパフォーマンスを発揮しようとさせれば、その消費電力は際限なく伸び続けるのではないかと思えるほど電力を喰っていく。
Ryzen 7000シリーズも、Intelのこの動きに引っ張られて、電力をバカ喰いする仕様になってしまっているが、UEFIの制御で絞り込む事で逆にクロックアップしている時間が延び、性能が上昇するなんて事が報告されている。
そうした絞り込みにおける性能の伸び、マルチタスクでPCゲームと同時に動作させるアプリケーションなどを考えると、AMD製コアで処理させる方が結果的に省電力運用が出来るだろうと踏んだ。これがAMDを選んだ理由である。
とにかくゲームにおいて、まずGPUのボトルネックにならない事が重要で、かつ省電力を維持できるという2点で選んだ。大きな違いはないかもしれないが、IntelとAMDでは挙動に大きな違いがあるので、私的にAMDを選択したという結果である。
Ryzen9でなく7を選んだのは
そしてもう一つ。
Ryzen9 7900を選ばず、Ryzen7 7700Xを選んだ理由だが、これはもう簡単に説明できる。
それは、CPU内部のダイを2構成でなく1構成で止めて置く事で、性能低下を避けるという目的以外にない。
確かにマルチタスク性能はRyzen9 7900Xの方が優れるのだが、搭載しているCCXを2基構成にしてしまっている事で、2つのCCX間で情報のやり取りが発生、そこで処理遅延が発生するのである。
全てのゲームに影響があるとは言わないが、一部ゲームで、このCCXのデータ処理の遅延でスコアを落とす事が確認されている。
前述したように、私はPCゲームばかりではないものの主体はPCゲームなので、シングルCCX構成の方が都合が良い。
というわけで、あえてRyzen9でなく、Ryzen7の最上位モデルを選んだワケである。
Core i9やRyzen9と合わせて比較すると、結構微妙な性能と言われる事もあるが、8コア16スレッドのCPUとして見た時の性能で言えば、コストパフォーマンスを除けば従来製品を圧倒していると言える。
結局はチューニング次第
Ryzen7 7700Xは、全力運用させれば電力効率もあまり良くないCPUと言える。だが、PBO(Precision Boost Overdrive 2)やCurve Optimizerによって、電力制御の仕組みを改変し、使用電力を下げる事でより性能を発揮させる事ができる。
もちろん、全てのコアを全力運転させる場合は、オーバークロック周波数を引き下げる事は難しいかもしれないが、定電圧化くらいはできるかもしれない。これはコア個別の特性にもよるところが大きいので、確実にできる話ではなが、いろいろ試して性能を引き出す事をしてやれば、価格以上の性能は発揮してくれるのではないかと思っている。
これは実際に組み上げた後、運用していきながら試したいと思う。
というわけで、正直言えばIntelコアを選ぼうが、AMDコアを選ぼうが、結果としては大きな差はないと言えるしかも知れない。
しかし、私はRyzen7 7700Xを選んだ、という事であり、更なる性能を追い求めるならCore i-13700Kを選択するというのでも悪くはないと思う。
DDR4メモリを使用できる分、Core i-13700Kを選ぶ方が、一般的かつ無難な選択かもしれない。
というわけで、私がRyzen7 7700Xを選んだ最大の理由は…私が変わり者だからかもしれない(爆)
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