先日、クラウドファンディングが終了したが今後が気になる。
アイウェア
ViXion株式会社という会社がある。
そのViXionが開発したメガネ…いや、正確にメガネとは言えない製品だが、裸眼の視力を補完するデバイスをクラウドファンディングで発売する。
クラウドファンディングそのものは9月末、つまり先日終わったのだが、私的には結構注目していたオートフォーカス・アイウェアである。
どうしてメガネではなくアイウェアと呼ばれるのかというと、メガネは一般医療機器に分類されるものなので、少なくともメーカーとなるには日本では医療機器製造販売業が必要だし、製造するためには医療機器製造業として登録する必要がある。
ViXionはそこまでの医療機器メーカーにはなっておらず、販売するViXion01に関してもメガネという区分に入る製品ではない。だから「アイウェア」なのである。
ウェアラブルデバイスという、身に付けるデジタルデバイスの仲間と考えて良いViXion01は、視力のオートフォーカス部分のみを補完する。
だから近視、遠視、老眼などには効果があるが、乱視には効果が無い。あくまでも視力のピント調整を補佐するデバイスがViXion01であり、それ以外の機能は持ち合わせていない。
一つで遠くも近くも見える
近視や遠視、老眼は、そもそも目が持っている視力調整機能が衰えることで起きる。
メガネやコンタクトレンズはその衰えた視力を適正にするものだが、問題は適正にした焦点距離が遠い位置にあるのか、それとも手元近くにあるかで、使い勝手が異なってくる。
車の運転をする時には、比較的遠い位置に焦点距離を合わせないとだめだが、手元で作業する時は手元に焦点を合わせる必要がある。だからメガネやコンタクトレンズでは、遠近両用の機能はあったとしても、その時に使用するレンズの部分は別の部分を使う事になるし、そもそも別のメガネやコンタクトレンズを使用する必要がある場合もある。
ViXion01は、この焦点距離を自在に変化させる事ができるデバイスで、一度使用者の焦点距離を合わせると、あとは遠い位置の焦点と近い位置の焦点をViXion01が変化させて合わせてくれる。だからViXion01だけで、遠くのものが見えるし、近くのものを見る事もできる。
これがオートフォーカス・アイウェアの意味である。
これだけを聞くと、ものすごく便利なアイウェアに聞こえるが、欠点ももちろんある。
それは視線は目線とは異なるという事と、視野が狭いという事である。
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