Tagged: Radeon

Radeon VII、売却する?

メインPC入れ替えの様相はまだ見えないが、次を見据える必要はある。

資金獲得の為

現在、私のメインPCにはGPUにAMDのRadeon VIIを搭載している。
自分には過剰なビデオカードだと思っていたが、いまや3年経過し、性能的には最先端とは言えなくなっている。
三連ファンが特徴的
ところが…Radeon VIIはVega系アーキテクチャを採用した民生用のdGPUとしては現時点でも最高峰のものでもあるので、GPGPUやマイニングで使用する上では未だに需要がある。
一時期は中古で20万円くらいの価格にまで高騰していたようだが、今でも15万円くらいの価格で取引されていたりする。
…たしか私が購入した時の金額は9万円ちょっとだったはず。未だ新品時よりも高値で取引されているという事実は、まさにVega系アーキテクチャを採用していたからに他ならないのではないかと思う。
私からすると、PCゲームでしか利用していないので、宝の持ち腐れと言えばそれまでだが、ビデオメモリが16GBもあるおかげでウルトラワイドモニタ&WQHDモニタという私の環境でもメモリ的負荷に安心して耐えられるという事で重宝している。
ただ、ここまで高値で取引されているのであれば、こいつを売却する、というのも一つの方法ではないかと最近考えるようになった。
それと…Vega系であればFluid Motionが使えるというメリットもあるが、これに関してはRadeon RX 500系のビデオカードと入れ替えればFluid Motionが使えるので、中古でRadeon RX 570とか580を購入し、それと差替で売却…というシナリオが考えられる。

先にモニタ選び

先日も記事に書いたが、今、次期メインPCの検討をする上で、メインPCの中身よりもモニタを先に検討しはじめている。
というのも、PCを新しくしてもその映像を今のモニタでは再現できない。
私のポリシーで、PCの解像度は100%表示というのがあるので、4Kだと43型くらいの大きさになってしまう。なので高解像度を狙うとすると、最大でも38インチくらいの21:9モニタが限界になるわけだが、そうした選択肢の中で自分の満足のいくモニタは何になるか、と模索をはじめた。
最初に目についたのは、Dellの「AW3821DW」というモニタ。価格的には17万円くらいになるので、とても高価なモニタという事になるが、3,840×1,600ドットでリフレッシュレート144Hz、HDR対応と、私が要求する性能は満たしている。
このDellの「AW3821DW」以外であれば、MSIの「Optix MEG381CQR Plus」が当てはまるのだが、こいつはもっと価格的には高い。20万円超えなので、これなら普通に43型の4Kモニタの方が安かったりするわけだが、これはもう需要と供給の問題でどうしようもない問題である。
他にもいろいろと選択肢を探してみたのだが…似たり寄ったりという感じのものが限界で、この2機種の下位互換的な製品ばかりであった。
…モニタで20万円とかキツイなぁ。

Dell AW3821DW
https://dell.to/3vERk8R

MSI Optix MEG381CQR Plus
https://bit.ly/3pInlsD

Continue reading…

私と同じように考えている人もいる

自作PCのビデオカードの価格が異常だと考えている人は私だけではないようで。

誰だって思う

当Blogで、ビデオカードの価格が相当に高騰していて、手が出しづらいという事を私は延々と言い続けてきた。
この事は、当然ではあるが私もいろんな情報サイトを見て考えた結果だったし、時には他の方々の記事で共感を得ていた部分もあるにはある。
だが、共感を得ていた人の多くは、自作PCのパーツ価格に比較的温厚な人の話であり、今の異常事態を異常としつつも、高騰したGPUに対して前向きに導入を考える方々であった。
だが、私の感覚ではもはや異常である。ハイエンドクラスのGPUでは、PCシステムと肩を並べる事ができるレベルの価格にまで上昇している。これを異常と言わずして何というのか?
価格が元に戻る時がくるのだろうか?ずっとこのように言い続けてきたが、私と同様に考えている人を見つけた。

PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/1384382.html

ローエンドがなくなったGPU

製品そのものがなくなったわけではないが、ラインナップとしてあまり重要視されなくなったのがローエンドのdGPUである。
今やCPUに内蔵されるGPUの性能が向上した事で、外付けのローエンドGPUがほぼ存在しないレベルになっている。
もちろん一部は最新のOSに合わせた形で発売されはするのだが、ほとんどの人はもう店頭でも見かけないのではないかと思う。
CPU内蔵のGPUでも、PS5クラスのGPUが存在する程、今や内蔵GPUの性能は相当な領域に踏み込んでいる。内蔵GPUであっても4K解像度は当たり前であり、もはやハイエンドなGPUでなければ内蔵で十分、という時代に突入している。
やはり、今外付けGPUの需要がもっとも高まっているのは、マイニング、という事なのだろうか?
仮想通貨は、安定した通貨を持たない国の人からすると、非常にありがたい通過と言われているが、この仮想通貨のプロックチェーンで必要とする演算能力は、当然のことながらローエンドGPUでは役に立たない。最近ではHDDの記憶容量に左右する演算方法もあるようだが、どちらにしてもそれなりのGPU演算能力は必要になるし、依然としてGPU依存の演算も存在しているので、GPUの供給が不安定な理由の筆頭はマイニングにあるのではないかと思う。
話を戻すが、ローエンドGPUが不要になった最大の理由は内蔵GPUの演算能力の向上ではあるが、それは同時にシリコンダイの構成がプロセスの微細化が進んだ結果としてヘテロジニアス(異種混合)CPUが当たり前になったからだろう。これも時代…と言ってしまえばそれまでだが、GPUのラインナップがミドルレンジから上ばかりになっている理由は、まさしくココにあると思う。

Continue reading…

気になるGPU価格

メインPCの更新を諦めたのは、GPUの価格高騰がもっとも大きな理由。

需要と供給のバランス崩壊

当Blogでも、1年半くらいずっとGPU価格が異常だと言い続けてきた。
何故この話題を出していたかと言えば、私のメインPC更新の大きな障害だったからだ。
もちろん、メインPCを更新できなかった理由は他にもある。タイミング的に他に予算を投入しないといけない状態だったり、IntelとAMDのCPU比較において、自分の中で明確な答えが出せずにいた、という事も理由になるだろう。
だが、圧倒的なまでに障害となっていたのは、GPU価格の高騰である。
ハイエンドの価格基準が変わったかハイエンドクラスのGPUの価格が、例年の2倍以上の価格で販売され、しかも品薄だからその価格になっていた事に便乗したのか、メーカー側の設定価格もいつの間にか2倍以上の価格になってしまった。
もちろん、ハイエンドクラスのGPUの製造コストが上昇している理由もあるだろう。部材価格が高くなったというより、ハイエンドクラスの半導体製造における難易度の高さからくる歩留りの問題、露光装置そのものの価格上昇に伴うコストアップなども理由だろう。
だが、それでも2倍以上の価格になるという事は通常ありえない。
明らかに、この2倍以上の価格になっているのは、メーカーが世の中の情勢を見て価格設定した理由が含まれていると思う。
高く設定しても売れるからその価格にする…商売の鉄則なので、これに反対しても意味はないという事はわかっているが、この1年半、GPU価格の高騰に拒否反応を示した自作PCファンは少なくはないと思う。

落ち着いてきた?

そんな高騰を続けてきたGPUの価格だが、実売価格が下がりはじめている、という情報もある。

IT Media News
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/25/news126.html

まだ日本国内の話ではなく、米国やドイツでの話のようだが、小売価格において、NVIDIA、AMD両メーカーのほぼ全ての新品製品で価格の下落を確認したという。
ただ、2倍だった価格が元に戻ったとかそう言うのではなく、まだ10%も下がっていない段階での話だし、そもそも小売価格が下がったというだけで、メーカーが設定している価格が下がったわけではない。
それに、懸念すべきはグラフィックカード全体の販売量も減少しているという。なので、需要と供給のバランスが整った事で価格が下がりはじめたわけではなく、別に要因がありそうである。
どうも、暗号通貨の相場が急落しているようで、それによってマイニング業者が大量のグラフィックスカードを手放したのではないか? という可能性もありそうである。
ドイツの小売店での「RX 6000」シリーズと「RTX 30」シリーズの価格推移は同記事によるとこんな感じ。
これを見ると…今下落したといっても、まだまだ高値が続いているという事を裏付けるだけのようにも思えるし、素人からすれば一時的に今下落しただけでは?とも思えてくる。
ただ、GPUメーカーとしては、2022年後半に供給が改善すると予測している事を繰り返し表明しているという。
ホントにそうなのだろうか?

Continue reading…

メインPCへの道のり:2022

新年あけて、各社からいろいろな方針が打ち出された。

読めない今後

1月4日(日本時間)より、米国ラスベガスで世界最大のデジタル家電展示会「CES」が開催され、それに合わせて各社がいろいろな情報を公開しはじめた。
Intelは第12世代CoreシリーズのAlder Lakeのモバイル版を発表し、AppleのM1を超える性能と発表したり、それにあわせてAlder Lakeに対応する安価なチップセットを発表したりして、今後の展開幅を広げるビジョンを提示している。
NVIDIAは、GeForce RTXシリーズの「RTX 3050」やモンスターGPUとなる「RTX 3090 Ti」を発表し、今後もレイトレーシング技術をより向上させていく姿を見せている。
AMDはというと、Zen4という新しいCPUアーキテクチャを搭載したRyzen 7000シリーズを発表し、その製造プロセスは遂に5nmへと進化させるという。但し、このZen4搭載CPUは2022年後半を予定していて、当面はZen3アーキテクチャに3D Vキャッシュというダイをスタッキングする技術でL3キャッシュを96MBに拡張したRyzen 7 5800X3Dを2022年春に投入するとして、直近の動きを含めた情報を公開してきた。
いろいろな情報が公開されていく中で、私の今後のメインPCの構築プランも見直す時期にきたのかな、と今は素直にそう思っている。
だが、現状としては結構先が読めないな、というのがホンネ。
何故なのかというと、性能は見えてきていても、それにともなう電力効率がなかなか見えてこないからだ。

時代はハイブリッド?

IntelのAlder Lakeは、ある意味、BigLITTLE戦略を採るARMアーキテクチャのx86版といった感じで、結局のところ、高性能コアと高効率コアの組合せで、その状況に応じた使い分けレで性能と効率の両方を満たすという戦略で構成されたコアである。
ARMベースのApple Siliconと同様の方向性をもったx86コアなワケだが、今後、Intelのこの方向で性能を拡大していく予定なのだろう。
もともと、ARMアーキテクチャの性能とx86アーキテクチャの性能では、電力は消費するもののx86コアの方が性能では勝っているという感じだった。なので効率面ではx86系はどうしてもARM系に遅れはとるとは思うが、性能面ではおそらく上回る事はできる。Apple Siliconの性能が高いのは、メインのCPUを補佐するNeural Engineが絶妙に効いている事で、その性能が高く感じられるが、単純にコアでの処理ではx86系と大きな差はないのではないかと考えられる。
なので、IntelはAlder LakeでPコアとEコアという、性能を追い求めるコアと効率を追い求めるコアに分けて、状況に応じて使い分ける戦略に出た。適切なタスク予約を補佐するスケジューラをこれに組合せ、処理が効率良く行われるようにする事で、性能と効率を両立させたワケである。
Zen4がもう少し見えてくれば…Intelがこの方針を打ち出してきたことで、AMDがどうするのかとても気になるのだが、残念ながらまだZen4は製造プロセスがより微細化する事はわかっているが、その内容についてはまだ詳細を発表していない。
なので、メインPCを今後考えていく上で、AMDの方針がもっと明確に出てこない限りは、どちらのプラットフォームで構成すべきか、判断に迷う段階である。
いや、2022年の中頃までに組み上げるなら、現時点ではIntelのAlder Lake一択になるだろう事はハッキリしているのだが。

Continue reading…

RDNA3、テープアウト

AMDの次期GPUがテープアウト(設計終了)となったようだ。

Navi 31

AMDの次期GPUであるNavi 31(RDNA3)がテープアウト、つまり設計終了段階になったらしい。これにより、今後は不具合の修正や見直し等の様々なトライ&エラーが行われる段階に入ると予想される。
Navi 31は、MCM(マルチチップモジュール)設計になると噂されているもので、MCM設計は本来ならGPGPUを意識したモデル、つまりAMDならCDNAアーキテクチャをベースにしたGPUで採用されるべき設計なのだが、AMDはGraphics向けの製品でも最上位はMCM設計を採用する可能性があるらしい。
もう少し詳細に噂を検分すると、80個のCompute Unitsをそれぞれ搭載したデュアルチップレット設計、という事らしい。
単純にNavi 21の2倍の160個のCompute Unitsを提供できる、という意味である。
価格帯が元に戻るといいのに…このユニット数となった背景には、より高いレイトレーシングアクセラレーションを可能にするためらしい。ただ、NVIDIAのTensorコアのような計算を主としたコアを実装してより高いレイトレーシングアクセラレーションを可能にする、という事なのか、それとも増加させたCompute Unitsによってそれらを可能にするのかはわからない。
ただ、AMDがMCMベースのGPU間でワークロードを同期させる技術と、レイトレーシングパイプラインをオーケストレーションする新しいコマンドプロセッサを開発しているらしい事は見えているという。

実際の登場は2022年第4四半期?

テープアウトされた事は間違いないようだが、ではすぐに製品化するかというとそうではない。
今からトライ&エラーが繰り返され、製品としてブラッシュアップされていくわけだが、現時点では5nmプロセスのグラフィックスコアダイと、6nmプロセスのマルチキャッシュダイの混合ダイ(つまりマルチチップモジュール)を採用する可能性がある。
これによって、1つのダイに256基のStreamProcessorからなるWGPを30基搭載となり、これを2ダイとして合計15,360spを実現する、と目されている。
MCM設計にしたり、混合ダイにしたりしているのは、おそらく歩留りの関係もあるかもしれないし、単純に1つのダイサイズを大きくしすぎるリスクを避けているだけなのかもしれない。
AMDは、NVIDIAよりも製造に関してはリスクを取らない傾向があるので、おそらくは歩留りの事を考えて、モジュール化したGPUにしてくるだろうと予測できる。
イマドキのGPUはいろいろな側面から複雑化していて、中々にして難しい問題をいろいろと抱えているようだが、それをより簡単に、かつ無難に収めるというやり方は、いかにもAMDらしいやり方ではなかろうか。

Continue reading…

戻らない価格設定

SAPPHIREから、Radeon RX 6800XTのカードが発売されるも、高額設定。

その価格、149,600円

SAPPHIREから、3連ファン仕様のクーラーを採用したRadeon RX 6800XTビデオカード「PULSE AMD Radeon RX 6800 XT」が発売された。店頭価格は149,600円になる。
価格が元に戻る時がくるのだろうか?仕様としては、GPU動作クロックがゲームモードで2,065MHz、ブーストモードで2,310MHzに設定されており、搭載メモリはGDDR6 16GB、メモリクロックが16Gbpsと、特別驚くスペックではない。
また、インターフェースもHDMI2.1が1基、DisplayPort1.4が3基で、補助電源は8ピンが2口となっている。
実にスタンダードなビデオカードだが、この製品を紹介しているサイトを見て、非常に残念な事に気がつく事になる。

AKIBA PC Hotline!
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1360859.html

Webサイトを下にスクロールさせると、そこに「編集部のおすすめ記事」という項目がある。
ここには、過去、Radeon RX 6800XTのカードが発売された記事が掲載されているのだが、その価格は「税込67,980円から」と書かれている。
実際に、そのリンクを確認してみると、2020年11月20日の記事に飛ぶのだが、そこに書かれた製品の店頭価格は「税込87,980~94,380円」と、高くても10万円を超えない価格として書かれている。
つまり、元々設定されていた価格は、10万円を超えない価格設定だったワケである。
おそらく、今10万円以下となると、Radeon RX 6700系という事になるだろうが、ランクを一つ落としてようやく同額、という状況が、正しい状況とはとても言えない。
世界の半導体不足は、GPU価格の基準すらも変えてしまった、と過去にも当Blogで書いてきたが、もはやこの状況は必然と言える。

いよいよAppleまで…

この世界的な半導体不足だが、Appleに関しては製造ラインを押さえていたのか、比較的潤沢に製品を製造していたように思う。
だが、そのAppleとて、いよいよもって怪しくなってきた感じらしい。
今秋発表された新製品は、軒並み出荷が遅れる見込みのようで、iPhone13Series、iPad mini、iPad、Apple Watch Series7、新型MacBook Proと、これらは全て配送が後ろ倒しになる模様。
しかも、この影響は秋より前に発表されていたMacBook AirやiMacにも及ぶ可能性があり、1ヶ月くらいは待つ事になるようだ。
…まぁ、1ヶ月遅れで手に入るのはまだマシかもしれない。少なくとも価格が高騰するよりは。
でも、その価格に関しても今後改定される可能性があるという話もある。
理由は円安の影響の為。
Appleは過去、円安影響で価格改定を何度かしてきている。そうなると、手に入りにくいわ、価格は上がるわで、ダブルダメージである。
Apple製品が欲しいと思っている人は、今は急いだ方がいいかもしれない。

Continue reading…

ビデオカード、高くない?

改めて、昨今のビデオカードの価格が異常にしか思えないと感じた。

フルHDで6万円

私の感覚がオカシイのだろうか?
改めて、今のPCに使用する外付けビデオカードの価格が異常なまでに高いという感覚に襲われている。
10月14日、AMDのRadeon RX6600搭載ビデオカードが発売された。
平均的な価格として6万円クラスのビデオカードなのだが、コイツの性能はライバルのNVIDIAで言えばGeForce RTX3060と同等というものらしい。
「XT」や「Ti」が付かない、いわゆる無印ビデオカードなので、同系製品の一つ格下版なのだが、それでも価格は6万円クラスという事で、安いと言い切れる価格のものではない。
この性能なら4万円ぐらいなら許容値と考える人も多いのでは…で、その性能だが、最近のPCゲームをフルHDで100fps程度のリフレッシュレートでドライブできる性能らしい。
フルHDクラス…と考えると、この6万円って価格は、私の感覚で言えば平時の2倍の値段ぐらいに感じるのだが、私の感覚がオカシイのか?
確かに100fpsというリフレッシュレートは、潤沢に製品が出回っていた2年前のビデオカードではもう少しクラスが上のビデオカードの数値である。
だが、2年経過して製造プロセスも1つくらいは上位に来ている今、2年前のビデオカードのハイミドルクラスの価格でこのスペックと考えると、どうしても価格的に納得できるレベルには感じられない。
それだけ上位のビデオカードの価格も異常だという事なのだろうが、一気に市場がオカシな状況になったようにしか思えない。
そう思うのは私だけなのだろうか?

製造プロセスの進化

ただ、製造側の問題も考えねばならない。
通常、製造プロセスが進化して、より微細な半導体を製造できるようになると、そこに搭載されるトランジスタ数は増大し、それによってパフォーマンスが向上する。旧来なら、この微細化によるトランジスタの増大によって、価格据え置きで性能が1.4倍くらいになるというのが通例だったが、最近の製造プロセスの進化には以前よりもずっと高額なコストがかかるようになった。
だから同じ性能を維持した場合、その製品単価は以前よりも高くなる。その代わり、消費電力が以前より若干低くなる、というメリットだけは残る。
この認識をもって、改めて今販売されているビデオカードを見直して見ると、今のビデオカードの割高感は、少し改められる感じはあるものの、それでもここまで値段が上昇するか? という認識になる。
それとも、レイトレーシング関係のユニット設計費がこの価格高騰に影響して、今の状況を作っているのだろうか?
だとしたら…このレイトレーシングという機能を欲している人はどんな人なのだろうか? と改めて考えてしまう。
少なくとも、今、PCゲームで144fpsとか165fpsとか必要としている人は、ほとんどレイトレーシング機能は使っていないだろう。純粋に高速なリフレッシュレートが欲しいだけで、光の演算はリアルタイムでそのリフレッシュレートを実現しているわけではないので、その機能は使っていないハズである。
PS5やXbox SeriesXなどのゲームでも、高速なリフレッシュレートとレイトレーシングを両立しているタイトルは存在しないはずである。
なら、不要な機能で価格が高騰しているという状況が、今のビデオカードの高騰を招いているという事なのだろうか?

Continue reading…

Radeon VII、売却する?

GPUカード不足の現在、Radeon VIIの中古価格が何か異常な状態のようで。

購入価格の2倍?

私がメインPCに利用しているGPUカードは、AMDのRadeon VIIである。
当初、Radeon RX Vega64を使っていたのだが、購入した翌年(実際には1年未満)の間にRadeon VIIが発売されるという事で、Radeon VIIが発売されてから2ヶ月ぐらい経過した時に、乗り換えた。たしか製品が届いたのは2019年3月2日の事である。
赤いRadeon導入してから、既に2年半程度経過しているのだが、Vega系のコンシューマ向けGPUとしては最後のdGPUだからなのか、未だに人気が高いビデオカードである。
購入した時は93,938円でAmazon.co.jpから購入できたのだが、先日ヤフオクで落札価格を見てみると、9月初旬の段階で18万円とかいう価格で落札されている事が判明した
正直、驚いている。
今から2年半前に発売されたビデオカードでしかないRadeon VIIである。それが私が購入した価格の2倍程度の価格で未だに取引されている。
もっとも、中古なのでその状態で価格は上下する事になるから、必ずしも18万円で落札されるという事はないのだが、ちゃんと動作する製品であるなら、それなりの価格になる事は間違いない。
やはりVega系最後のGPUというところがポイントなのかもしれない。

宝の持ち腐れ

私の場合、Radeon VIIは高性能なFluid Motion対応可能なdGPUという使い方しかしていない。マイニングとかそういったことは一切していないし、そもそもオーバークロックなどもしていない。
単純に取り付けて、Radeon系の高速GPUという位置付けで使用しているだけである。
なので、人によっては「もったいない」という使い方かもしれない。
私の場合、Radeon RX570とか580、590といったビデオカードでも、問題なく使えてしまう可能性がある。
ならば中古でRadeon RX570~590を購入し、Radeon VIIを売却する、という事でも運用上は成立してしまうかもしれない。
ちょっとモニタとして3,440×1,440と2,560×1,440のモニタをドライブさせている状況はRadeon RX570等では不安が残るが、もし動作的に問題があるなら、2,560×1,440のモニタは接続を解除してしまってもよいと思っている。
運用の問題であり、私にとってはRadeon VIIは宝の持ち腐れ、という状況なのではないかと今更ながら思っている。
売却した方が、良いのかホントに悩む…。

Continue reading…

今あるPCを活用するために

次期メインPCのGPUをどうしても今のラインナップから決められない。

性能とコストのバランス

次期メインPCの組立を延期するという話を以前からしているのだが、それにはいくつか理由がある。
一番大きな理由としては、どうしても今のGPUの価格が納得できないというものがある。
メーカーがこの価格と提示しているのに、私一人が反発したところで状況も何も変わらないわけだが、どう考えてもミドルレンジより上の、ミドルハイクラス、ハイエンドクラスのGPU価格が異常だとしか思えない。
ミドルハイクラスですら10万円以上が当たり前というのは、いくらなんでもやり過ぎに思えるのである。
もちろん、性能が向上しているのだからメーカーからすればそれだけの価値がある、という事かも知れないが、コストがかかりすぎて全体の10%にも満たないような人達だけの世界を構築したとろこで、業界全体がそのレベルに達したわけではないのだから、全体の底上げにはなっていないワケで、製品としては真っ当ではないな、と思うワケである。
というわけで、仮に近々次期メインPCを構築するとしたら、おそらく私はGPUの更新はせずに、今あるRadeon VIIをそのまま使用する方向にいくのではないかと考えている。
そうなると、今あるPCに別のGPUを搭載する必要があるワケだが、現在AMD製GPUを私はRadeon VII以外に持ち合わせていない為、NVIDIA製GPUの余っているGPUを搭載するか、新たにRadeon RX 500系GPUを中古で購入するしかないかな、と考えた。

中古と言えど高い

中古市場でRadeon RX 500系などを観てみると、価格にして570系で2万円台半ばから3万円弱くらいはしそうな感じである。これが580系になると、さらに高くなり、3万円台半ばくらいになる。
…いや、世代的にはかなり古いと思うのだが、今はGPUがないのが理由なのか、中古市場でも価格が安くないという問題が出ているようである。
旧世代GPUでもそれなりの価格ただ、Radeon RX 500系は、マイニングの影響か、弾数は多いようなので、価格は安いものはないが選択肢は多い。
何かしらの物件を入手できれば、次期メインPCはGPU以外のパーツを揃えれば組立は可能なので、現実味が多少は見えてくる。
CPUにどれだの性能を持たせるかさえ決める事ができれば、あとは対応するマザーボード、メモリ、ストレージ、電源、ケースを予算枠に当てながら決める事になる。
そうなると…ホントに現実味が出てきたなw

Continue reading…

Radeon RX 6600 XT

1080pで高fpsを実現するビデオカード。

これがホントのミドルレンジ?

AMDから、1080oゲーミングに最適とするミドルレンジGPU「Radeon RX 6600 XT」が発表された。8月10日から発売されるが、推奨小売価格は379ドルという事なので、日本円だと約41,700円(1ドル110円として換算)…に輸入手数料等が加わって5万円程度といった感じだろうか。
ミドルレンジでも5万円くらいになるのか?今まで発表されていた一つ上位のRadeon RX 6700 XTは1440pを対象とした製品だったが、実は世界的にはまだ全体の60%程度は1080pである事を考えると、本当の意味での普及製品はRadeon RX 6600 XTになると言えるのかも知れない。
また、Steamプラットフォームで利用されているGPUとしては、未だGeForce GTX 1060が最もシェアが高いと言われているので、AMDとしてはこのGeForce GTX 1060のアップグレードGPUとしてRadeon RX 6600 XTを推していくようだ。実際、このアップグレードを実行すると、主要なゲームで2.2~2.5倍の性能向上が図れるようで、旧モデルのRadeon RX 5700と比較しても1.4~1.7倍の性能を持つようだ。これらの性能をライバル比でいうと、GeForce RTX 3060より高速だという。

スペックは順当なミドルレンジ

Radeon RX 6600 XTの主な仕様だが、CU数が32基、ゲームクロックが2,359MHz、Infinity Cacheが32MBとなる。メモリはGDDR6 8GBで、電源は160Wで、外部電源として8ピンが1つ必要になる。
これらの仕様を見る限り、確かにミドルレンジとしては順当な性能と言えるが、私の環境では多少性能が不足する事が考えられる。
まず私はモニタ解像度が3,440×1,400のモニタ1台と2,560×1,440のモニタが1台というマルチディスプレイなので、そもそも1440pを基準にしたGPUが前提になるという事と、これだけの解像度なので、メモリに関しても8GBでは足りないと考えられる。
前述したように、もともと1080pを想定したGPUなので、高fpsを必要とする場合なら解像度は1080pを基準で考えるべきである。もし、fpsは60程度で十分というのであれば、Radeon RX 6600 XTで2,560×1,440のモニタを利用するのでもおそらくはスペックを考えても問題なく利用できるだろう。

Continue reading…

AMDの超解像技術

AMD製だけでなくNVIDIA製でも動作するオープンソースライブラリ。

Adrenalin 21.6.1

AMDが同社製GPUのドライバ「Radeon Software Adrenalin 21.6.1」を公開した。
このドライバは超解像技術である「FidelityFX Super Resolution」(FSR)に対応する。
FSRとは、AMDがオープンソースとして提供しているプログラマブルシェーダライブラリ「FidelityFX」に新規追加されたポストエフェクト処理の一つで、リソースが限られたPC環境でもリフレッシュレートを稼ぎやすく、高い解像感を維持できる処理だという。
しかも、この技術はAMD製GPUにおいてのみ動作するのではなく、ライバルであるNVIDIA製GPUであっても動作するところが大きな特徴だという。
この他、「Radeon Software Adrenalin 21.6.1」ではFreeSync使用時にプライマリモニタと拡張モニタの間でタスク切替えを行った場合に描画性能の低下やスタッタリングを起こす問題の修正や、一部ゲームタイトルでのパフォーマンス低下、クラッシュ発生の不具合なども修正されている。

FidelityFX Super Resolution

FSRは、負荷の高いレイトレーシングにより性能が十分確保できない環境や、リソースの限られているノートPCなどにおいても、高解像度や高フレームレートでのゲームプレイを実現する技術とされている。
NVIDIAもDLSS(Deep Learning Super Sampling)という超解像技術を持っているが、その類似技術と考えられるものだが、DLSSはNVIDIA製のeForce RTXシリーズを必須とするが、FSRでは旧世代含めたAMD製GPU、NVIDIA製GPUでも動作するのが大きな特徴である。
ハードなしで効果があるのはスゴイ処理は大きく分けて2つの段階があり、ユーザーが選択したプリセットに応じたスケーリングでターゲット出力より低解像度にレンダリングしたソースデータを用意し、このデータに対して画像分析、エッジ再構成を行う独自アルゴリズムを適用したり補完の処理をしてアップスケールを行う。この事で、画像処理の負荷低減、画質低下の抑制を行う事で、高品質な映像を保ちながら性能の向上を図れるとしている。
ユーザーが選ぶプリセットは、Ultra Quality、Quality、Balanced、Performanceの4種類で、その品質に応じてフレームレートが向上する。Ultra Qualityで大凡1.4倍ほど、Performanceで2倍ほどの効果が発揮されるという。もちろん、これは使用するGPUにもよるので、効果の程は性能依存ではあるが、確実にフレームレートは向上するようである。

Continue reading…

GPU高騰の不思議

発表時の価格から比べて倍ぐらいの値段になっている不思議。

品薄が元凶なのか?

昨年から続いている半導体不足は、何も自動車産業だけが影響を受けているわけではない事は、当Blogに訪れている人であれば理解されていると思う。
PS5やXbox Series X/S、AMD製CPUやGPU、NVIDIA製GPUも間違いなく影響を受けているし、おそらく製造工場が異なるIntel製の半導体も影響を受けているだろうと思う。
これら半導体不足から、なかなか供給されないという事実はまぁ理解できるとして、どうしても理解が出来ない事が一つある。
それはGPUだけが何故か価格が高騰したまま元に戻らないという事である。
PS5やXbox Series X/Sに使われているAPUは、おそらくソニーやMicrosoftに販売されている価格そのものは変わっていないだろうと予測する事しかできないが、これらは供給量が追いついていない関係から転売価格に悩まされる事はある。だが、それらはメーカーが意図的に価格上昇させているわけではないので、価格が高騰している理由は事情がちょっと異なる。
一方、自作PC市場でのCPU価格は、これも製品発表時の価格から大きく外れてはいない。AMD製CPUは、値動きが一切ない事はあっても、堅調の価格は維持されている。
しかし、何故かGPUだけは当初の発表価格より実際に市場で販売されている価格が異常なまでに上昇し、それが依然として変わっていない。
おそらくこれはNVIDIA製もAMD製も同じだろうと思うが、ハイエンドクラスと言われているGeForce RTX 3090系や3080系、Radeon 6900XTや6800XTなど、当初の価格の2倍ぐらい(或いは1.5倍程度か)に膨れあがり、何故か後発のランク下GPUの価格がちょうど一つ上のランクの価格で販売されている。
ここでは私が理解しやすいAMD製GPUで考えていきたい(他サイトではNVIDIA製が圧倒的多数だと思うので…)。

発表時は…

現世代のAMDビデオカード最高峰のRadeon RX6900XTだが、国内販売がスタートしたのは2020年12月11日となっている。
その時の店頭価格は、税別で129,800円、税込でも142,780円という価格だった。
で、現在の価格はというと、メーカーによって価格は異なるのだが、一番安いモデルであっても192,800円(税込)と、1.35倍、高いモデルだと248,000円(税込)と実に1.73倍にまで価格が高騰している。
6900XTの価格推移グラフまた、一つ下のモデルになるRadeon RX6800XTは、2020年11月20日には国内の店頭でも販売が開始されていて、その時の価格は87,980円(税込)~94,380円(税込)、という価格だった。
で、現在の価格はというと、一番安いモデルであっても164,450円(税込)と一番安いモデルでの比率で1.87倍、高いモデルで182,028円(税込)と1.93倍ほどに高騰している。
その下のモデルであるRadeon RX6700XTは、発売当初から77,000円(税込)~112,800円(税込)と、当初から価格が高めに設定されている。
これは発売が始まった時期が2021年3月と上位2モデルよりも3~4ヶ月遅かった、という事が理由と考えられるが、この3~4ヶ月の間に、GPUの価格設定の基準値が大きく変わったと言わざるを得ない。
モノがないから価格が高騰する、という市場原理は理解するが、元に戻らないほど品物がない、という事が、今も続いているから、価格が元に戻らないのだろうか?
問題は、もし価格が元に戻ったとしたら、上位モデルであるRadeon RX6800XTと6700XTとの価格差が1~2万円程度、場合によっては逆転現象が起きる可能性もあるわけで、6700XTの価格を見る限り、もう6800XT等の価格は元には戻す気が無い、としか考えようがない。
全く以て酷い話である。

Continue reading…

Desktop Version | Switch To Mobile Version