私はかなり前から2008年の末にはBlu-rayドライブが1万円台半ばにまでくるだろうと予測していたが、その予測はかなり当たってきている感じではあるものの、私の予測をちょっとずつ裏切る流れも見えてきている。
おそらく、普通にBlu-rayビデオ作品を見るためのドライブは私の予測を遙かに超え、もう1万円台を下回っている(読込専用)。
そして普通にBD-Rに書き込む事の出来るドライブはもう2万円を下回り始めている。
つまり、最初予測していた事は現時点で殆ど達成しているような状況だが、私が予測していなかったのはその後Blu-rayという規格の中から新しい技術を搭載した記録方式等が出てきた事である。
その新しい技術を搭載したドライブは依然として4万円台をキープしているわけで、それらが年末までにどこまで値下がりするか? というところが私の予測に収まるかどうかのポイントとなっている。
パナソニック製の新型Blu-rayドライブ(内蔵型)が今週末発売になったが、普通のBD-Rなどの書き込みは8倍速、AVCRECデータの再生にも対応しているのが特徴だ。
店頭価格は42,800円と、初めてBlu-rayドライブが登場した時のモデルよりも安いが、手が届きやすい価格というわけでもない。
LF-PB371JD
http://panasonic.jp/p3/bd/pb371/
AVCRECとはパナソニックと三菱電機のBDレコーダー等に搭載されている記録フォーマットで、著作権保護されたH.264/MPEG-4 AVC圧縮・記録したハイビジョン映像を扱う事ができる。
このLF-PB371JDはパナソニック製のレコーダで記録したDiscのみの再生に対応しているという事だが、少なくとも著作権保護されたデータの移動などが出来る事に違いはない。
このドライブとほぼ同等の機能を持つBlu-rayドライブは、おそらく年末までに2万円台になるか切るぐらいにはなるだろうと予測するが、正直あと3ヶ月で劇的変化があるとは考えにくい。
冬のボーナス商戦期に価格をぐっと下げてくるだろうとは思うが半値以下になるかと言われるとかなりキツイ。
なので、私の予測は半分以上は当たるだろうが、一部予測外のものに関しては達成せず…といったところになるだろう。
ただ、Blu-rayそのものは今後まだまだ新しい機能を搭載したものが出てくるとは思う。
今現在は2層まで扱えるドライブが殆どだが、技術的にはもっと層を増やしたディスク・ドライブが登場しても不思議じゃない。
最終的には4層ぐらいまで行けば、100GBの記録が可能なワケで映像をたっぷり含んだバックアップメディアになることが可能だろうと思う。
流石にBlu-rayの次の規格が台頭してくるとは考えにくいし、かといって今の2層50GBが現状の映像ソースに満足できる容量かと言われれば違うだろう。
4層100GBくらいあれば、容量的にはとりあえず事足りるだろうが、こんどは書き込み時間が長くなるわけで、そうなると何かしらの工夫で16倍速ぐらいは必要になるだろう。
だからBlu-rayはディスクもドライブもまだまだ研究の余地は残っているわけで、新製品がまだまだ出てくるハズだ。
2009年にどこまで技術が進み、また価格が下がってくるのかはまだ予測できないが、今年の年末である程度が見えてくると私は思っている。
とりあえず…年末に8倍速ドライブが手軽に買う事のできるものになっているといいなと思う次第である。