新しいカテゴリーがいいのか?

 WILLCOMがMIDとして発表したWILLCOM D4とは全く異なるカテゴリーの新デバイスを発売する。
 開発したのは東芝だという事だが、カテゴリーそのものが新しい。
 その名も“WILLCOM NS”といい、D4と同じMIDながら今度はシステム手帳の中に入れて使う事を想定したデバイスである。
 搭載しているOSはWindows CE5.0で、それだけを見るとD4の時のようなインパクトはない。
 ただ、それでもその11mmという薄さはインパクトがある。
impress PC Watch
東芝、手帳に挟まるMIDをウィルコムから発売
「既存の文房具のアナログ的良さを組み合わせるように、システム手帳にセットして使っていただくことを想定した」との事だが、たしかにどんなに電子化が進んでもアナログの方が使い勝手がよいというものがある。
 PDAが出ても定着しなかったのは、偏にアナログの使い勝手に到達しなかった為ではないかと私は思う。そういう意味では、今回のWILLCOM NSは手帳のサポートデバイスとしての性格が強い。
 ただ、私が使うならもっとパワフルなマシンの方がいいかなと思う。
 使い方次第だとは思うが、こういうデバイスがあるとどうしてもそこにいろんな機能を詰め込みたくなるのが私だ。
 そして、これだけの機能のものならば、私はやっぱりVAIO type Pの方が使い勝手が良いように思う。おそらくそれはキーボードというものに慣れ親しみ、テキストを書くという事から打つという事にシフトしてしまっているからだ。
 だから人によってはシステム手帳+WILLCOM NSの方が向いているといえる。
 販売戦略としては正しいのではないかと思える。
 果たしてWILLCOM NSは一体どれだけ売れるのか?
 私はそっちに興味津々である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    先日私が買ったポメラもそうですが、単機能のデバイスは用途をユーザーが考えて工夫するところがメリットでありデメリットでもあると思います。
    人によるので断言は出来ませんが、多機能な製品は用途が多い反面それ以外に使われる事は無いんじゃないかと(考えなくても十分使えるから)。
    対して単機能製品や用途に合わせて機能を絞った製品はユーザーが工夫しなければ活躍の場も限られると思います。逆に言えば工夫次第で化ける可能性があると言う事に。
    前提としてツールを使いこなせる人、創意工夫出来る人になりますがw
    このツールもスケジュール管理にザウルス等のPDAを使っていた人にはビシネスツールとしてウケそうな気がします。
    …ぶっちゃけ小さくて多機能ならもっと良いんでしょうけど、高かったら買わないだろうから難しいですね。

  2. 武上 より:

    使い方を問われる製品は、使う人の使い方次第でそれが有効かどうかが決まるため、コンセプトがハッキリしているものであればあるほど、その判断がつきやすいと言えます。
    ただ、そこにアナログの使い勝手と比較して使いやすいかどうかが大きな障害となるわけで、PDAはそこで存在を確立できなかったのではないかと思います。
    なので、私からすると必要ないデバイスという事かもしれません。
    まぁ、何でもできるハズのWILLCOM D4も必要ないデバイスでしたが(爆)

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