クローズドβテスト参加権

World of Warshipsのプレオーダーパッケージでクローズドβテスト参加権がもらえる。

ゲームのオカシな特典

World of Warshipsのプレオーダーパッケージを購入すると、現在絶賛実施中のクローズドβテスト参加権がもらえる事が本日判明した。
このプレオーダーパックも実にややこしい構成となっていて、今回クローズドβテスト参加権が付いてくるものは、艦艇がバンドルされたプレオーダーパックを購入した人限定という事らしい。
艦艇がバンドルされたプレオーダーパック? と思うかもしれないが、World of Warshipsはプレイヤーが成長するに従って上位の艦艇が開示される仕組みのゲームで、今回のパックではあらかじめある程度上位の艦艇がセットになったパックが発売され、その艦艇がバンドルされた製品を購入する事でクローズドβテストの参加権がもらえるようである。
…あー、ややこしい(爆)実にややこしい構成である

古き良き日の大艦巨砲主義

太平洋戦争をモチーフとした作品が最近多いのは、最近良く言われる事であり、この事で太平洋戦争というものが多方面へと向かっているように思える。
反省すべき教訓として…の太平洋戦争はもちろんそうだが、思想的な事や、当時の技術的側面の事など、考証すべき事が多いと私は思っていて、個人的に歴史的事象として私がとても興味を持っている時代でもある。
私がWorld of Warshipsに興味があるのも、まさしくその時代が好きだからであり、単純に軍事という側面だけで捉えているからではない。
そこで、日本人の一人として太平洋戦争というものをちょっと横道から考えてみたい。

太平洋戦争において日本は敗北した。
その理由はと日本人に聞くと、結構な割合で「大艦巨砲主義」という言葉を使った、古くさい考え方に固執したから、という答えが出てくると考えられる。
この「大艦巨砲主義」という言葉は、文字の通り、海戦の主役は巨大な砲を持つ戦艦であるという主義の事を言うのだが、実はこの戦艦至上主義を一番最初にひっくり返したのは他の誰でもない、日本だったりする。
航空機による戦艦撃沈という新たな戦術が非常に有効である事を証明したのは、日本と言われる。真珠湾攻撃を見ても分かる通り、相手のレーダーに捉えられる前のアウトレンジから航空機で肉薄し、一気にたたみ掛ける戦術は、日本の零戦の長大な航続力がなければ実現しなかった事だが、大艦巨砲主義どころか、それを覆す戦術を証明したのは日本なのである。
しかし、日本が敗北した理由はと聞かれた時、非常に多くの人が「大艦巨砲主義に偏重した事が理由」と答えるのである。
この辺り、実に相反する話である。

実際は建造数は少ない

日本が海軍軍縮条約以降に建造した戦艦は…実はたった2隻しか存在しない。
この2隻が、かの有名な大和と武蔵である。3番艦である信濃は戦艦ではなく空母として変更建造された為、戦艦とは言えない。
ではアメリカはどうか?
アメリカは軍縮条約以降には10隻が進水している。イギリスは6隻が進水し、各国は日本の5倍、3倍の戦艦を進水させているのである。
大艦巨砲主義…と呼ぶには、あまりにも少ない建造数である。
これだとアメリカやイギリスの方が大艦巨砲主義なのではないか? とさえ思えてくる。
実際、日本は真珠湾攻撃を開始する前に大和型3番艦と4番艦の建造を中止している(3番艦が空母へと変更になった信濃)。それでも歴史上の敗北は何故か大艦巨砲主義が原因といっている。実に変な話である。

ちなみに大和型を世界最大の戦艦と思っている人も多いかと思うが、46cm砲を9門搭載した戦艦としては小さく、もともと海軍はその46cm砲を搭載している事を秘匿するためにできるだけ小さい戦艦に建造したという事も付け加えておこう。

スケープゴート

ではどうして大艦巨砲主義という言葉が敗戦の理由として挙げられるようになったか?
いろんな説があるが、おそらくはそうした主義によって敗北した事にしておく必要があった為と考えられる。
日本は航空戦力が有効である事を知っていて、開戦当初から戦艦の時代は終わったと解っていたが、それでも戦端を開く必要があり、結局米国という巨大な国の物量に負けた。つまり、当初から日本が考えていた通りの局面へと推移して、そのまま負けたというシナリオが考えられる。もちろん、途中で機動部隊が壊滅状態になるような海戦があったという想定出来ない事もあったかもしれないが、大凡考えていた通りの流れに推移した。
流石にこれは日本としても避けたい事実ではなかろうか?
そこで負けた理由が他に必要になったのではないだろうか?
いわば「大艦巨砲主義」という言葉をスケープゴートにし、そこに負けた理由を集約し、自分達の考えそのものは古い考えを持つものに追いやられ敗北した、という事にしたかったのではないだろうか?
もちろん、これは私が考えるだけの絵空事だが、諸外国が日本よりも戦艦を建造していたという事実と、日本がその流れと逆行していたという事実から考えると、あながち間違っていないのかな? と思ったりする。

ちなみに、日本がどうして大和級のような巨大戦艦を建造する事になったのか? という事を考えると、純粋に物資削減と島国の工業力の限界という事で、少ない数で大きな戦果を期待するしか方法がなかったから、と考えられる。
ジオン公国のモビルアーマーの思想とよく似ている…というか、それは逆の話か(爆)

何はともあれ…

World of Warshipsは、このようなスケープゴートのような理由である大艦巨砲主義を地でいくゲームである。
もちろん航空機の脅威はゲーム内でも再現されているようだが、戦艦が巨砲をもって圧倒していくという醍醐味が詰まっていると言える。
そういう意味で、私的にも非常に興味を持ってしまうタイトルだが、クローズドβテストに参加する人は、まずはプレオーダーパッケージで参入していく必要がある。
興味のある人はぜひ参加してみてはどうだろうか?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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