コレが置ければとても幸せ

UWQHDを使うと、もう逃れられない。

さらに横に長い…

株式会社JAPANNEXTが、120Hz表示に対応した32:9の49型ウルトラワイド液晶「UX49:JN-VC490DWQHD」を発売した。価格は159,980円となる。
「UX49:JN-VC490DWQHD」は、解像度5,120×1,440ドットという、ちょうどWQHDパネルを横に2枚並べたサイズの製品で、かなり横に長いモニタになる。
だが、この横長のモニタ、案外使いやすいのである。
これだけ横に長ければ…私はUWQHDモニタ(3,440×1,440)を使用しているが、横長という画面サイズは、画面全体が大きいモニタよりもずっと使いやすいと感じている。
いや、縦解像度も高い事に超したことはないのだが、仮に43型の4Kモニタがあったとしても、縦に並べられるデータを眺めるのは結構疲れるもので、どちらかというと横に情報が広く表示される方が使い勝手がいい。
WQHD(3,440×1,440)でもそう思うのだから、5,120×1,440という超横長モニタであれば、より多くの情報を並べつつも、4Kモニタよりも疲れないモニタとして利用できるのではないかと思う。
…ま、首を振る頻度が上がるので疲れる、という人もいるかもしれないが、個人的には縦よりも横に広い方が楽だと感じる。

今度のは妥協しなくていい

今まで、このサイズのモニタがなかったわけではない。
だが、このサイズのモニタやWQHDなどのサイズのモニタを使用すると、どうしてもHDRや高速リフレッシュレートを諦めなければならないという状況だった。
ここ最近、WQHDで高速リフレッシュレート、という製品が出始めてきているので、そういった「機能的あきらめ」が徐々になくなってきているという事実はあるが、今回発売された「UX49:JN-VC490DWQHD」も、ついにこのサイズでFreeSync対応、120Hzの高速リフレッシュレート、そしてHDR10に言おうという機能満載ぶりのモニタとなった。
パネルは非光沢VAパネルで、表示色数が1,677万色、応答速度が6ms、輝度が400cd/平方m、コントラスト比が3,000:1となっている。表示色数が10億になっていない点を見ると、10bitカラーには対応していないようだが、HDR10に対応しているというレベルで色合いは悪くないだろうと考えられる。
ただ、一つ注意があるとすれば、これらの機能を全て享受しようと思えば、DisplayPort端子での接続になる。HDMI端子では60Hzが限界なので、そこだけは注意が必要である。
機能等の詳細は公式サイトで確認していただきたい。

JAPANNEXT 公式サイト
https://japannext.net/jn-vc490dwqhdr/

やはり置き場所に困る?

この「UX49:JN-VC490DWQHD」だが、一番困るのはその置き場所ではないかと思う。
PCモニタ周辺が広い場合は何ら問題はないだろうが、PCラックなどでモニタ上に棚があるタイプなどだと、棚の足部分が邪魔になる可能性があるし、そもそも横幅に1,199mmという余裕がなければ配置する事ができない。
私の環境だと、縦幅は何とかなっても横幅は確実に20cmくらい足りない事になる。
…PCラックそのものを見直すという手もあるにはあるが。
私の環境だと、43型の4Kモニタを置く場合なら縦幅が足りず、置く事ができる最大のサイズが37.5インチの3,840×1,600のWQHD+という規格が限界である。
私がこれらのサイズに拘るのは、全て見た目に最低でも110dpi(ppi)というドットピッチを得るためである。
110dpiより数値が大きくなれば、文字が読みにくくなるので、4Kモニタだと最低ラインは40インチからで、43インチで大凡110dpi(約25mmの幅に110個の点がならぶ細かさ)になる。
スマホなどは240dpiを超えるRetinaディスプレイが当たり前になってきているが、PCの世界ではまだそれが常識という状況になっておらず、デスクトップを単純に広く使いたいと思ったら、実サイズを大きくするしかない。
Macは…実はWindowsよりもずっとドットピッチが大きく、フォントも滑らかに表示できるようになっているのだが、Windowsは未だに96dpiの基準で作られている関係から、ホントの意味でハイレゾリューションにはなっていない。
ちなみにiPhoneレベルの画面の滑らかさを実現しようと思ったら、計算上18インチくらいのサイズで4K表示という事になる。ビデオカードの性能がどれだけ必要になるかを考えると、恐ろしい事態になるだろう。

というわけで、とにかく実用的かつ広いデスクトップを実現したい、という人には「UX49:JN-VC490DWQHD」はかなり設置条件は必要だが良い製品と言える。
イマドキの機能も搭載しているので、PCなら余すことなく機能を使い切れるだろう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version