Appleが新製品を発表した。
M3プロセッサと新型Mac
Appleが米国時間の10月30日、日本では31日本日、新しいプロセッサ「M3」を搭載した新型のMacBook Proを発表した。
MacBook Proは14型、16型が発表され、搭載するコアの種類によってバリエーションが存在する。
M3コアは「M3」、「M3 Pro」、「M3 Max」という3つのSKUが存在し、個人向けPCとしてはじめて3nmプロセスを採用したコアとなる。
トランジスタ数は順に250億、370億、920億となり、前モデルのM2と比較して増量されているものもあれば減量しているものもある。
性能的には、CPUのパフォーマンスコアで30%、高効率コアで50%の性能向上があり、競合と比較してCPUの消費電力は3分の1、GPUの消費電力は5分の1を達成したという。
これらコア性能を持つものを、M3は8コアCPUと10コアGPU、M3 Proは12コアCPUと18コアGPU、M3 Mxは16コアCPUと40コアGPU(どれも最大)内蔵する。
メモリは従来のMシリーズと同じく1チップ上に集約されたユニファイドメモリを搭載するが、容量は最大128GBとなった(M3 Maxの場合)。
このコアとメモリに合わせられるのが従来より60%高速化されたNeural Engineで、H.264/HEVC/ProRes/ProRes RAW、AV1といった一般的なビデオコーデックに対応したメディアエンジンなどを集積している。
MacBook Proでは、上記3種のコアを選択できるが、同時に発表されたiMacは、M3のみとなっている。
…どちらかというと、デスクトップでM3 Maxを使いたいと思う人が多いのではないかと思うが、なぜiMacには最上位プロセッサの選択肢が用意されていないのだろうか?
iMacは、カジュアル一辺倒という商品展開しか考えていないという事なのだろうか。
Snapdragon X Eliteとの比較
まだ比較できるレベルの話ではないが、先日Qualcommが発表したSnapdragon X Eliteとの直接対決が気になる所である。
Snapdragon X Eliteは、M2との比較はしているが、当然M3との比較はしていない。
また、上位コアとの性能差に関しても気になる。
M3 ProやM3 Maxとの比較でどの程度の性能差となるのか、或いはSnapdragon X Eliteにもさらなる上位コアが登場する可能性が見えてくるのか、といったところも気になる。
ま、価格的にはあまり一般的なものとは言い難いが、ハイエンドクラスの戦いというのは、この手のベンチマーカーなら誰でも思い描くモノ。頂上決戦を誰が制するのかは気になる話である。
個人的に欲しいと思ったのは…
私は直近ではIntel MacBook Proを手放している。
それは、プラットフォームとして職場のWindowsとどうしても共通化した処理を臨んだからであり、自宅で業務と完全に切り離した環境を構築するという流れを持つ事になるなら、Macは1台欲しいところではある。
ただ、もし次Macを購入するとなると、次はiMacが良いかもしれない、と思っている。
モバイルではMacよりもWindowsの方が軽量で済むので、可搬性に優れている。
場合によっては、ここにSnapdragon X Elite搭載のPCが入り込む余地があるのかもしれないが、総合的な重量やサイズでそのあたりは決まるだろう。
普通に自宅で使うなら、iMacのようなモニタとキーボードが別体となったシステムの方が、安定として使用出来ると思っている。
というか、考え方かもしれないが、ノートPCの使い方と、iPadのようなタブレット端末の在り方は、今現在は相容れないものになってしまっているが、やろうとしている事、実現しようとしている事の方向性はそんなに大きく違っていないと考えると、ノートPCの必要性というのが最近はすこぶる少なくなってきていて、モバイルはタブレットで良いかな、とも思い始めている。
まだタブレットでは全てを代替できるとは言えないので、全ての業務をタブレットで、という訳にはいかないが、ファイルマネジメントがノートPC並になれば、もうその垣根はなくなってしまうのではないかと思う。
そうなったとき、Macはやはりデスクトップであるべきではないかと思うワケである。
…ま、理想を言っているだけで、実際にはノートPCはノートPCで別で必要だという事になるのだろうが。
というわけで、M3が発表となり、私個人としてはiMacに興味津々だったりする。
買えないけどさ…。
最近のコメント