Daily Archive: 7月 15, 2008

のうこうそく

 ウチの母親が脳梗塞で入院した。
 突然のようで突然でない入院で、その発症は2日前の日曜日に遡る。
 土曜日の夜、ウチの母親は仕事から戻ってきて体の調子が良くないと言い出した。
 12日の土曜日は非常に暑い日だったため、暑さにやられたのかもしれないと本人も言っていたし、もともと厨房で働いている関係で私もそれを疑わなかった。
 ところが日曜日の朝になり、体の右手右足に力が入らないと言い出した。
 あまりにも不自由な感じだったため、私は救急病院である市立病院に連れて行ったが、当直の医師が整形外科専門だという事で診察できないと言われた。地方の病院とはいえ、何のための救急医療なのか…。
 母親はどうにも体的によくない感じのようで、せめて点滴だけでもしたいとの話だったため、とりあえず日曜日に診療している町医者に診てもらった。
 当然の事だが、精密な検査など出来ようはずもないため、このときはホントに点滴だけで帰宅してきた。
 思えばこの時もっと疑えばよかったのである。
 体の半身がオカシイという時点で脳を疑うべきだったのだ。病院に(たとえ夜間受付といえども)勤務していた経験のある私の最大の失策である。
 翌日、母親はまだ調子がおかしいという事で仕事を休んだ。相変わらず右半身に力が入らないと言っていた。ただ、しびれはないという事でそれも私を油断させた原因となった。
 その日一日を寝て過ごした母親だが、結局翌火曜日の朝にも改善せず、私はそのまま再び市立病院へと連れて行った。
 そしてそこで待ち受けていたのは、今にして思えば前兆のあった診断結果である。

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