Daily Archive: 7月 21, 2008

痛覚残留

 DVD版「空の境界~痛覚残留~」が届いたので観た。
 前回の殺人考察(前)よりはずっとわかりやすい内容だったように思う。
 原作小説を見ている人にとっては極々当たり前の事かもしれないが、初見の人の場合は、この“わかりやすさ”というのはとても重要。
 それだけに今回のわかりやすさは初見の人が作品の面白さを実感できるものだと思う。
 今回の痛覚残留で一つ面白い事に気がついた。
 主人公である式と敵役である藤乃の声が、ふと同じように聞こえるという事。もちろん明確に同じというワケではないが、一瞬「あれ?」と思ったりする。
 それが冒頭のシーンだから困る。
 冒頭のシーンは…藤乃が暴行を受けているシーン(いきなりかいw)。
 ここで式の声に聞こえるから始末が悪い。
 …私の耳が悪いだけなんだろうか?w
 式の声優である坂本真綾と、藤乃の声優である能登麻美子は、多分声質は全く異なるタイプなんだろうと思うが、低音域で似たような聞こえ方になるのかもしれない。
 特に能登麻美子はネットで調べた所、声に全くノイズが乗らないという珍しいタイプと言われているようで、それと同じように坂本真綾の声が聞こえるという事に私なりに驚いた。
 …しかし、私が能登麻美子の声を聞くときというのは、ムネモシュネの時もそうだったが、どうもダメージを受けている“あえぎ声系”の声が多い。なんでやねんw
 前回も書いたが、この空の境界は七部作全て観てはじめて評価できるものと思っている。
 ただ、今回の話は単体でも良くできていると思う。もっとも、ある程度の世界観を理解している上での話ではあるが。
 私と同じベクトルを多少なりとも持っている人であれば、おそらく同じ結論に至ると思われるので、空の境界を全く知らないというのなら、この話から見始めてもいいかもしれない。
 正直、第一章や第二章では取っつきにくさの方が先行してしまうだろうが、この第三章「痛覚残留」は異能者達の話というSF要素を理解できていれば実に取っつきやすいと思う。

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