偶然…あまりにもタイミングが良いのだが、格安で2.5インチHDDを手に入れることができた。
ホントに偶然の産物でしかないのだが、知人がノートPCのHDDを交換する事をそのまた知人に勧められて、2.5インチHDDを購入したはいいが、必要だったのはパラレルATA用であったのに間違えてSerial ATA用を買ってしまい、購入店で交換しようとしたら、交換期限が切れていたという、何とも運の悪い(私からすると運がいい)状態に。
そこで私がそれを引き取ったというワケだ。
引き取ったHDDはWestern Digital製の5400rpm/8MBの320GBの2.5インチだ。
…まさしくPS3に搭載するにぴったりじゃないか(爆)
ネットで“PS3 HDD交換”とかキーワードで検索すれば、PS3のHDD交換の情報はいろいろ見つかる。
…ほとんどの記事はHDD交換後のリストアまでの行程をすっとばしているため、実際交換したものの不安になる人も多いと思うが、その辺りを実体験を元に書いてみようと思う。
ちなみにこれが交換直後の状態。
この後もいろいろやることがあったワケだが…。
とりあえず、物理的にHDD交換をする前にやるべき事は、まさしくバックアップである。
先日の“これdo台 HERO”で空いている3.5インチ320GB HDDを繋ぎ、PS3のデータをバックアップする事にした。
これ自体は何ら問題はなかった。普通にHDDをUSBで繋いで認識させ、バックアップユーティリティを起動してバックアップするだけである。
その後、PS3を一度終了させ、背面のメインPowerスイッチをOFFに。
そのまま側面のプラスチックのフタを開け(マイナスドライバーを使ってこじ開けてもいいが、私はふつうに指で開いた)、青いネジを外す。
この青いネジは若干強めに止められているため、プラスドライバーの大きさがちゃんと合ってないとネジ山を潰す可能性がある。私は問題なかったが。
その後、ハンドルを持ってHDDユニットを引きずり出す。マウンタに2.5インチHDDが固定されているため、そのマウンタを外し、今度は新しいHDDをマウンタに固定、そのまま逆の手順でPS3に固定する。
ここまではどの記事にも書かれている事であるため、何ら問題なく交換作業が出来るはずだ。
問題はここから。
交換が終わったらPS3を起動するのだが、このとき、40GBモデルは注意した方がいい。
40GBモデル以前の20GBや60GBモデルは、交換後初めての起動でHDDをフォーマットしろとPS3が言ってくるそうだが、40GBモデルはそんな事を言ってきてはくれない。
いや実際には言ってくるのだが、アップデータが必要だと言ってくる。
しかも、起動時にはコントローラとのBluetoothのひも付けが解除されているため、USBでコントローラを接続しなければならないため、もしアップデータをUSBメモリで準備した場合は、USB端子が2個しかない40GBモデルは、コントローラとUSBメモリで2個を占有してしまうため、バックアップしたHDDがつなげられないという状態になる。
ではどうするかというと、最初はバックアップしたHDDはUSBにつないでおかなくてイイ。あとで必要になったら接続すればいいから、最初はUSBメモリとコントローラを接続しておけばいいのである。
で、とりあえずコントローラとアップデータが入ったUSBメモリを接続してコントローラのセレクトとスタートを同時押しすると、アップデータを読込ながら交換したHDDのフォーマットが始まる。
そのフォーマットが終わると勝手にPS3は再起動するが、その後、PS3はUSBメモリからアップデータを読込、勝手にシステムをバージョンアップを開始し、そしてまた再起動するのだが、この再起動が終わると…PS3は全くの初期状態で立ち上がる。
日時設定もクリアされているし、アカウントもクリアされている。ネットワーク設定も全てクリアされた状態で立ち上がるため「また再設定かよ~」と思うかもしれないが、実はそれは今だけの話。
設定はリストアすると以前のものに戻るため、ここで初期状態で起動したなら、設定はいい加減にやってしまっても構わない。
とりあえずこの設定をしている段階ではアップデートは終了しているため、USBメモリを取り外せる。なので代わりにこのタイミングでバックアップしたHDDを接続する。
これでリストアできる準備が完了である。
と、ここで一つアドバイス。
実はPS3はLinuxを搭載できる事になっているのだが、それは従来のPS3のシステムとは別のシステムとして扱われる。
なので今後のLinux搭載やPS3拡張システムに何かしらの期待をしている人は、ここで一度リストア前にHDDのフォーマットする事をオススメする。
フォーマットを選択すると、内蔵HDDのフォーマットが行われるが、その時にパーティションを切ることができる。
といってもパターンは3つ。
PS3に全てのパーティションを与えるか、それとも別のシステムの領域に10GBを割り当てるか、それともPS3に10GBを割り当て、残り全てを別システムを導入するエリアにする…の3つしか選択肢がない。
私はとりあえず10GBを別システムのために確保した。使うかどうかはわからないが。
アップデートが終わり、USB接続したHDDが普通に認識したら、次はいよいよリストアである。
これはバックアップした時と同じような手順でバックアップではなくリストアを選べばそれでいい。
すると後は自動的にリストアされ、それが終わればまたしても再起動し、再起動後にバックアップを取ったあとの状態で起動して、HDD交換が終了となる。
ざっと流れを書き留めたが、ここまで40GBのPS3での状況を書いているサイトはないんじゃないかと思う。
PS3の警告通りの操作で概ね問題はないが、別のシステム領域の確保だったり、USB端子が2個しかないが故のバックアップデータの入ったHDDの接続タイミングなど、もし40GBから交換するときは参考にしていただきたい。
とりあえず私はこのタイミングでHDDの交換が終わった。
当面は容量的に困る事はないだろう。
参考になりました。
私もいずれする事になると思うので助かります。
何事も先人あらまほしきことかな。です。
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思ってたより簡単でした。
ただ、USB端子が2個しかないと言うこと、そしてメモリカードリーダーがない事がちと辛い。
60GBモデルだとUSB端子は4つあるし、メモリカードリーダーが付いてるから、最悪アップデータはメモリースティック経由という手段が使えたりするんだけど、40GBはその部分でも不利という事がよく分かりました。
…新しいモデルがいつ出るかわからないけど、新モデルはUSB端子を4つ、あとSACDの読込に対応して欲しい…と私は切に願う。
ってか、SACDのソフトウェアエミュレーションの技術が実にもったいないと思ってるのは、きっと私だけではないはずだ。
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