国産Wi-Fi7ルーター、発売

Buffaloから、国内品としては初のWi-Fi7対応ルーターが発売される。

相変わらず凄い形

Buffaloから国内メーカー初のWi-Fi7認証を取得したルーター「WXR18000BE10P」が2月上旬に発売されると発表された。
価格はオープンプライスとしているが、実売予想価格としては64,980円とかなりの高額設定である。
Wi-Fi7では、6GHzにて320MHzの帯域幅を使うIEEE802.11beに対応する規格で、11,529Mbpsの転送速度を実現する。5GHz帯でも160MHzで5,764Mbps、2.4GHz帯では40MHzで688Mbpsの転送速度を持ち、「WXR18000BE10P」はこれら全てを扱う事ができるルーターとなる。
また、これら6GHz/5GHz/2.4GHzの帯域幅をまとめる“Multi-Link Operation”に対応し、混線を割けつつ干渉を受けにくい通信が可能だという。
相変わらずのスタイル
6GHz/5技かHzでそれぞれ4ストリーム、2.4GHzで2ストリームに対応するアンテナを持ち、そのアンテナは3軸回転機構を持つ。これにより、狙ったポイントに安定した電波環境を構築できるとする。
インターフェースとしては、WAN/LANに各1基ずつ10Gbit Ethernetポートをもち、LANはさらに3ポートのGbit Ethernetを持つ。他、USB3.0ポートを1基持ち、NASのような使い方もできると思われる。
またEasyMeshもサポートしており、幅広く安定したWi-Fiエリアを構築できる。

スペックは良いが…

このルーターの登場は、Wi-Fi7の認証が国内で通ったという話が出た時から予測されていたと言える。
私も、WXR-5950AX12を使っていた関係から、この系列の後継機をいろいろと見てきていたので、Wi-Fi7対応の同系ルーターが出てくるだろうなとは思っていたが、価格的にもこんなに高い製品になるとは予想はしていなかった。
Wi-Fi6やWi-Fi6Eが登場したあたりから、Wi-Fiルーターの価格が以前よりグッと高額化してきていたが、まさか民生品で6万円を超えるWi-Fiルーターが普通に出てくる状況になるとは思わなかった。
Buffalo製のWi-Fiルーターは、前述したWXR-5950AX12が私にとって初めてのルーターだったワケだが、正直、あまり良い印象の製品ではなかった。
というか、最初は良かったのだが、IPv6のリンクが結構切れたり、5GHzのWi-Fi電波が止まったり、最悪は2.4GHzのWi-Fi電波がオカシクなったりと、トラブルが頻発するようになった。ファームウェアアップで安定化するのかとも思ったが、EasyMeshの対応が行われたところで更新も止まり、結局使えるけれども信頼性はあまり高くない、という印象だった。
その結果、今QNAPのQHora-301Wに切替え、今まさにIPv6接続でその対応に四苦八苦しているわけだが、本来ならWXR-5950AX12が安定して動作してくれていれば、こんな苦労はしなかったとも言える。
WXR-5950AX12の後継機種では、この安定性は改善された…という話も聞くが、私自身は試してはいない。ただ、昨年末にグレードダウン品とも言えるWSR-6000AX8を緊急交換用として購入はしたが、どうしても超安定性を求めた結果、QNAPのルーターに手を出してしまった。
ま、DTI with ドコモ光のIPoE接続対応機種にQHora-301Wが含まれていないという事を失念しての購入だったワケだが。

高価格化が不安

今回のWXR18000BE10Pの発売に関して、私が一番不安なのは、その価格にある。
通信規格のトレンドが変わってきていて、対応可能な幅が増えているのはわかるが、おそらく今発売される通信機器でIEEE802.11aやbといった規格のみ対応するという製品はまずないと思う。
全ての通信規格が上位互換で作られているので、既存規格の製品は今のルーターでも接続が可能になっているので、本来なら価格は据え置きか若干上昇というのが妥当なラインではないかと思うが、WXR18000BE10Pに関しては一気に6万円超という価格に突き進んでいる。
部材高騰などの問題もあるのかもしれないが、価格がこんなにも上昇する事に、ルーターの今後の価格帯底上げが心配でならない。
今回発売されたWXR18000BE10Pは、Buffaloのフラッグシップ機という事で高価格なのかもしれないが、全体が上昇していくトレンドにならなければいいなとは思う。

私自身、Wi-Fi6でいいので、超安定ルーターが欲しいところだが…QHora-301Wも、ファームウェアさえ修正してくれれば今の問題は解決しそうな感じだと思うんだけどな。
何とか対応してくれる事を祈りたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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