イマドキの車

車の事にあまり触れることもなくなった今の私。
昔は結構特徴的な車に乗ってたこともあり、実は車そのものは結構好きな部類に入るはずなのに、その収入の大部分が自由にならなくなった現状が、その趣味を遠ざけてしまった。
以来、車は趣味というポジションから実用性というポジションに、揺るがない存在として君臨してしまった。
だから最近の自動車動向など全く知らなかったわけだが、Yahoo!のトップページで、今年後半にかけて各自動車メーカーが車離れを打破するため新車攻勢するという記事が載っていたため、久々に自動車メーカーのサイトをはしごしてみた。
昔は結構こういう情報集めてたのにねぇ…


今、日本の自動車関係はかなり閑散としているらしい。
若者の車離れが原因という事らしいが、理由は多分それだけじゃないように思う。
私も昔は若者をターゲットに商品を売っていた(もちろんジャンルは違うし、もっと閉鎖的なセクションだったが)が、その時かなり気にしていたことは、いかにして若者の時間を取るか?という事である。
ゲーム関係は、もともと若者から時間を取るのに苦労してこなかったジャンルである。というのは、若者の方から寄ってくるからだ。
しかしケータイが登場してからというもの、若者の時間はケータイを中心に動き始めた。
つまり、ゲームをしている時間よりもケータイにかまっている時間の方が長くなってしまったワケである。
おそらく、車も似たようなものであり、車にかまっている若者の絶対数が少なくなったと見るべきだ。
少子化ももちろんその理由の一つだろうし、収入が減ってしまっている現状ももちろん関係あるだろう。
車は少なくとも高額商品だし、手軽に…という訳にはいかない。
だからこそ、景気が(一般労働者レベルで)悪い今となっては、車を趣味とする人が絶対的に少ない。
それが今の車離れを起こしている最大の要因だと私は思っている。
そんな景気の悪い一人として、自動車メーカーのサイトをはしごしたワケだが、ここで驚くべき事実にぶつかった。
排気量2L(2,000cc)の車が少ないのである。
軽自動車と1.3L~1.5L車はたしかに増えている。
が、それと同時に増えたいたのが2.2L~2.5Lクラスの車。
税金区分でいうと3ナンバー車が多いのである。
これはいったいどういう事よ?
5ナンバー車は、たしかに3ナンバー車から比べて居住性は悪いし排気量も少ない。だが、税金が3ナンバークラスよりも安いのが魅力的であり、いわゆる乗用車といえば5ナンバーという私の常識が、今の時代、古くなっているという事なのだろうか?
まぁ、単純に考えて、理由の一つは理解している。
今の時代、排気量に対して得られるパワーがかなり向上しているため、1.5Lクラスの排気量で十二分な領域にきているんじゃないかという事だ。
つまり、消費者レベルでいうならば、2Lレベルの車でもっと燃費の良い車が欲しいという要望から1.3L~1.5L車の需要が伸び、それ以上を求めると2.2L~2.5Lクラスの出力を求める層へと移り変わっていき、それ故に中間である2Lクラスが空洞化しているのだろう。
だが、それでも1.3L~1.5Lは5ナンバーである。
その5ナンバーギリギリのところでのハイパワーを求める人がいたっていいじゃない。
…と、一昔前の若者ならそういう声と需要が生まれるのだが、今はその需要が生まれないから、こういった空洞化が起きているんじゃないかと思う。
昔、ライトウェイトスポーツという言葉があった。
1.5L~1.6Lクラスのジャンルで、スポーツタイプが流行った時代である。
頭文字Dで一躍有名になったAE86トレノHBなんかもこのジャンルだ。
このライトウェイトスポーツというジャンルに2Lクラスが登場する事は稀だったが、今このライトウェイトスポーツというレンジに該当する車はほとんどない(という風に見えた)。
というか、スポーツ車自体のジャンルが消えかけている。
一昔前の車ファンからすると、かなり寂しい限りだ。
…ま、私も現在の収入問題で趣味に出来なくなったのだから何も言えないワケだが。
その中でやはりコレしかないのか、と目に留まったのがマツダのロードスターである。
昔はマツダの一つのブランドであるユーノスから出ていたため、ユーノス ロードスターと言ったが、今ではマツダがユーノスを吸収、そのままマツダ ロードスターとして作り続けている。
初代のロードスターは1,600cc4気筒エンジンを搭載していたが、その後1,800cc4気筒エンジンへとアップ、今は2Lエンジンを搭載している。
ちなみにロードスターの1,600ccエンジンは、富山県にある光岡自動車のMitsuoka 01にも搭載されていたエンジンである。
今、このジャンルの車が圧倒的に少ないという事もあってか、今のロードスターは昔のロードスターのような雰囲気を持ちつつもかなり高級車っぽい雰囲気を持っている。

マツダ ロードスター公式サイト
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/

何かハードトップを電動で収納できる機構や、6速ATなんかも装備してて、なんだこの高級感は!みたいな車になっている。
時代は変わったなぁ…と思うと同時に、ロードスターが欲しい!なんて無謀な夢まで考えさせてくれる車で、昔なら絶対にHONDA S2000と言っていた無謀な夢の対象がいとも簡単に変わってしまう車になっていた。
S2000…たしかに良い車なんだけど、2.2Lなんだよね… orz
5ナンバークラスに収まるライトウェイトスポーツ。
それを今追求したなら、多分行き着く先はロードスターになるんじゃないかと思う。
というか、最近のマツダは良い車を作るメーカーだと思う。
RX-8もそうだが、底辺に何か揺るがないものを感じる。
トヨタはたしかに好調かもしれないけど、何かが足りない感じがするし、日産はカルロス・ゴーンで話題には上ったけど魅力的な車が見えてこない。
HONDAは昔から好きだし、家庭の事情でHONDAディーラーとのつきあいがあるから今乗ってるVAMOSも買ったけど、欲しい(何とか買える)と思う車と夢の車の差が開きすぎるメーカー。
三菱はもうパジェロミニしか私の目には留まってないし(爆)、ダイハツ、スズキはもともと目にもあまり留まらないメーカー。
そう考えると、なんかマツダというメーカーが今自分の中では一番良く見える状況なのかもしれない。
ロードスター、いや、イイ車だねぇ…
趣味として欲しい車だけど…やっぱ夢だなw

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 士之 より:

    武上さんちの車を痛車に改造して対抗するというのはどうでせうw

  2. 武上 より:

     私の場合、見た目が重要。
     絵だけ描いて終わりなんて耐えられん。
     見た目をそのままタチコマにしたい(爆)

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