これはひょっとして…壊した?

 さて…今日はmixiでマイミクのうめーさんとS企画さん(そしてその知人の方)の協力を得て、KSRの私的大規模カスタムを行った。
 10:00ちょっと前から作業を開始し、終わったのは19:00ちょっと過ぎという、実に9時間にわたるカスタム作業である。
 今日取り付けたのは、前々から言っていたキャブ(VM26)交換、そしてオイルクーラー増設、左スイッチ交換、油温計増設の4アイテム。
 順序から言えば、まず既存パーツをバラしてから、まず左スイッチを交換し、そのまま油温計増設と電装系からとなる。

 油温計が-30℃となっているのは、まだセンサーを取り付ける前だから。
 この油温計の設置の前に、ひろさんに作ってもらった左スイッチ変換コネクタを使って左スイッチを交換している。ひろさんに作ってもらった左スイッチは、ウィンカーをポジションランプとして利用できるようにもしてあるタイプで、実に凝ったもの。繋いでイグニッションキーをONにした後、ちょっとした感動を覚えたのは言うまでもない。
 とりあえず電装系が終わった後はキャブ交換を開始したのだが、ここでトラブル発生。
 SP武川のエアフィルターラウンドストレートがそのままでは取り付ける事ができない事が判明したのである。シュラウド内のパーツを削れば取り付けられると思っていただけにかなりショック。結局、ひろさんに譲ってもらったキャブキットの中に入っていたパワーフィルターを取り付け、この場はやり過ごす事とした。


 キャブのセッティングが出ているかどうかは全く分からない状態だったが、SP武川のVM26キットだと概ねセッティングが大ハズレしている事もないだろう、とどこかで聞いた事があるのでそのままオイルクーラー増設作業に移行。
 気温の高さで私の意識が朦朧とする中、いろいろ取り付けミスなど繰り返しながら、まず現在のオイルを抜いてオイルフィルターの所にオイルラインを採るパーツを取り付け、そのままオイルクーラーを純正のエアクリーナーボックスのあった位置に取り付け、そのオイルラインパーツとホースを繋ぐ。途中、油温計のセンサー取り付け口をホースの途中に取り、そこから油温計と接続、最後に一昨日購入したMOTUL 4T 300Vを1L投入と、一気にそこまで作業を進めた。

 正直、一緒にいたS企画さんやうめーさんは私の作業の遅さに“げんなり”していたのではないかと思う。
 勝手が分からないというのもあるが、何より暑さで頭が正常に働かない。仮に頭が働いていたとしても、身体が暑さに負けてしまっていて思うように動かない。自分の弱さをここまで再認識したのは久しぶりだったが、うめーさんもS企画さんも身体が良く動くタイプなので、きっとじれったい思いをしていたのではないかと思う。

 取り付けるものは軒並み取り付けたので、今度は取り外したパーツを戻していく。
 全体的にキャブ交換によって耐油ホースが短めで、現時点では緊急処置として接続している状態になってしまったが、燃料タンク含めて再搭載も無事終了。残すはキャブセッティングのみとなった。
 だが、ここでまた時間がかかる事に。
 SP武川のVM26キットは概ねポン付けでもそれなりに動いてくれる…という話をどこかで聞いたのだが、いきなりアイドリングしないという状況に。まぁ、そういうのはアイドルスクリューやエアスクリューの調整でどうにかなるのだが、問題はアクセルを一気に開いたときに「スカッ」と一気に抜けてしまい、エンジンが止まりそうになる現象が起きてしまった事である。
 ゆっくりエンジンを回してやればちゃんと立ち上がっていくのだが、かなりデリケートにアクセルを開いていかないと上手く回ってくれない。
 SP武川のキットのデフォルトによると、メインジェットは#190、パイロットジェットは#22.5が取り付けられている。S企画さんは2ストは分かるが4ストは分からないとの事で、このセッティングでかなり悩む事となってしまった。
 ただ、ハッキリした事は言えないが、いろいろな問題からどうもメインジェット#190は大きすぎるのではないかという事が判明した。そこでひろさんから譲ってもらったニードルセットから#150を使用し、メインジェットを#150にしてみた。
 この効果なのかは分からないが、とりあえずアイドルスクリューとエアースクリューの調整でアイドリング回転数を2,500rpmくらいに上げておけばアイドリングは安定する事が判明した。だがこの状態ではアクセルを一気に開いた時、やはりエンジンが吹けずそのままストールしていく状態は変わらなかった。それでもゆっくりアクセルを開いていけば4,000rpm以上であれば安定してエンジンが回る事がわかったため、残るはパイロットジェットで低回転の際の調整をするしかない、という判断になった。
 だが…ひろさんから譲ってもらったニードルセットの一番大きいパイロットジェットが22.5で、それ以上がない事が判明。KSR110の純正キャブPE18に取り付けられているパイロットジェットは38とかなり大きなものが取り付けられている所を見て、今取り付けられているパイロットジェットはまだ小さいのではないか? という話に。
 ただ、今手元にあるパイロットジェットは22.5以上のものがない為、現状ではこれ以上手を入れられないかも、という結論に至った。

 とりあえず発進時にアクセルをゆっくり回す事、走っている途中でもアクセルを一気に開かない事、この2点に気をつければ走れない事はないだろう、という事で、今日の作業を終了した。
 この時点で19:00ちょい過ぎ。いやはや、皆様ご迷惑をお掛けいたしました。

 とりあえずおさらいしておくと、まず#120~#140くらいのメインジェットが必要、#38近くのもっと大きなパイロットジェットが必要、そしていろいろな径の耐油ホースが必要、という事である。
 そしてもう一つ。今回実は取り付けていないものがある。それがオイルキャッチタンクで、ヤフオクで格安購入したタンクが大きすぎて取り付けることができなかった。だからこれも後々必要になる。

 一応作業終了したため、そこから自宅に戻る事となったワケだが、正直、私は家に帰るまでちょっと心配だったりしていた。
 何しろ、エンジンストールする可能性があるからだ。一気に回しすぎてはいけない…そう思うが、坂道発進の時などは無意識にアクセルをグッと開いてしまう可能性がある。
 そんな不安がある中、私を心配してくれたのか、S企画さんやその知人の方がバイクで、そしてうめーさんは私の交換したパーツ等の荷物を載せた軽トラで私の後ろに着いてくれて、上手く軌道に乗れるか見送ってくれた。正直、ものすごく嬉しかった…ホント、皆さんありがとうございました。

 ある程度軌道に乗れた事を確認出来たので、私も安心して自宅へと走ったのだが、よくできました、と言えるのはココまで。
 ここにきて、今日最大のトラブルが発生したのである。
 自宅まであと50mくらいの所にさしかかった時だった。もうすぐ自宅なので気分的にも余裕が出来、スピードを落として左折しようとした。で、左スイッチのウィンカースイッチを左に入れた時である、突然メーターの電気がブツッと切れ、KSR全体が闇と同化し、機関停止という状態に。
 あれ? と思い、イグニッションキーをOFFに戻して再びONに入れるが、何の変化もなし。ひょっとしてヒューズが切れた?

 しかし、よく考えれば分かるが、もしヒューズが切れるならイグニッションをONにした時に切れるハズである。
 …バッテリーが上がった? 今まで走っていたのに?
 とりあえず自宅まではもうすぐ近くであり、しかも下り坂を残すのみなので、ニュートラルにミッションを入れてそのまま帰宅。今日は疲れ切ったので、そのままカバーを掛けて原因究明は後日に回した。

 うめーさんにその後電話で聞いてみたが、当然うめーさんも実物を見ていないためハッキリした事はわからない。ただ、可能性として今日取り付けた電装系パーツのウチ、エンジンの回転が上がった後の電圧・電流にコードが耐えられず、焼き切れた可能性もあるだろう、との事である。
 その話

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

6 Responses

  1. アバター画像 ひろ より:

    左ウインカーは取り付け後に一度は試してますか?
    一度も試さずに初めて左ウィンカーを付けたときに今回の事になったのであれば、ウィンカースイッチでショートしている可能性が高いです。
    自分の配線ミスでなければ良いのですが・・・。
    キャブに関しては現物合わせ的な所があるので見てみないと分からないですが自分は以下のHPを参考にしました。
    http://monkey-files.com/Customize/customize_06/customize_file06.html
    ノーマルキャブとは別物なのでサイズは同じにはならないですよ。なので逆に大きい場合もあるかと思います。
    声掛けてくれれば行きますよ。
    基本的に土日祝日は休みですので。

  2. アバター画像 うめー より:

    本日はお疲れさまでした。
    作業は速さよりも確実性が重要です
    その点で言えば割と慎重に作業をこなされていたと思いますよー。
    電気系のトラブルはオイラも予想してませんでした。
    作業中も何度も確認して不味い所はその都度修正してましたので
    最後の最後でこんなトラブルが出るとは…。
    今日の所は気になると思いますがゆっくり休んで
    明日の作業を確実にするためにも体調を整えて臨んでくださいませ。

  3. アバター画像 武上 より:

    >ひろさん
     お久しぶりです。
     左ウィンカーは最初普通に動いていたんですよ。左スイッチ変換コードを取り付けてから、キャブ交換とかする前にも何度もテストして、ウィンカー、ハザード、ポジションと全部が完動する事を確認してから次の作業に入り、ことある毎にテストしました。まぁ、オイルクーラーとか取り付けてギボシ端子とかに抜けが出来ていないかとかのチェックも兼ねてやってたんですけどね。
     なのでいきなりのショートではないはずです。その点はご心配なく。
     ただ、一つ気になる事があるとすれば、ポジションランプを付けっぱなしにする事で、ICデジタルリレーに問題が起きたとかないのかなぁ、と。
     走っている最中に左だけがポジションランプの点きが悪くなったし…。
     あと…バッテリーが上がっちゃったとか…よくわからないけど…。
     あとキャブセッティングですが…そのHP、当日も見てましたw
     ネットで調べて見たら、メインジェットを#140にしてる人もいれば#175にしてる人とかもいるし、正直全くわかりません(>_<)
     昨日の話だとパイロットジェットを#28とか#30とかにしないとダメかも…とか言ってますが、ネットだと#17.5で安定とかいう人もいるし…。
     奧が深すぎます orz
     とりあえず今の電気系統のトラブルだけは何とかしないといけないなと思っているのですが…正直、昨日の時点でもよく分かってない事が多々あって、現時点で私一人ではお手上げでしょう。
     ひろさんが電気系に詳しい(ご本人はそう思ってないかもしれませんが)のは知ってるので、正直言うと今すぐにでもヘルプしたいところなのですが…とりあえず現状を目視確認する所まではやってみようと思います。
    >うめーさん
     昨日はありがとうございました。
     一人だと絶対にあそこまでできませんね。自信持って言えます(爆)
     キャブセッティングがあそこまでヘビーだという事を知らなかったので、正直困惑してます。
     ただ、夜珀さんの「エンジンに聞きながら走る」という感性に感動しましたw
     結局、その感性で自宅付近まで走れましたしね。
     ただ…ラスト50mは予測できなかった orz
     いきなり電気系がプツッと切れて機関停止した時には「何が起きた?」とパニック状態ですよ…。
     イグニッションOFF時にメーターが一部稼働しているのも現在は消えているので、下手すりゃバッテリーが上がってるのかも…とか良くない予想ばかりしてしまいます。
     心臓によくないな、コレ…(-_-;)

  4. アバター画像 ひろ より:

    取り付け後は問題なかったとのことで一安心です。
    一つ確認して欲しいのは、ギボシのカバーが外れて車体に触れていないかです。特に武川ウィンカーの部分が片方しかカバーが無いので車体に触れやすいので注意して下さい。取り付け後は問題無くても、走行中の振動で触れた可能性もあるかと思います。自分はこれをやらかしてますので・・・。
    とりあえずヒューズは切れていると思うのでこちらも確認をして下さい。
    キャブセッティングは・・・時間をかけて少しずつ最適に持って行くしか無いですね。季節によっても変わりますし(自分は年中同じセッティングでしたが)。

  5. アバター画像 ひろ より:

    追記です。
    ポジションランプの電源はウィンカーリレーは通していないです。
    一つ気になるのは、ledウィンカーに変えたときにランプの表示がおかしくなったといっていたことですかね。

  6. アバター画像 武上 より:

     確認した所、やはりヒューズが切れていました。
     ヒューズを新品に交換したところ、とりあえず無事にエンジンも始動するようになったんですが、根本的解決をしないとまたヒューズ切れるので、真の原因を特定させる必要があると思ってます。
    >ギボシのカバーが外れて車体に触れていないか
     これ、可能性あるかも。絶縁処理しないとダメですね。テープか何か巻けばよい?
    >ポジションランプの電源はウィンカーリレーは…
     ああ、そうですね。
     それを考えると原因的にポジションランプを疑うのは間違ってるかな?
     ただ、デジタルICリレーはいろいろと問題がありそうなので、別のものを用意して交換してみた方がよいかな?
     さっき確認したところ、イグニッションONでポジションランプを点灯させて、その後に左にウィンカーを入れた所、ちゃんと点滅して動作するのですが、スピードメーターの左ウィンカーランプが、ウィンカーをニュートラルに戻しても点灯しているという事実を発見。コレ、どう考えても何かがマズイ状態だと思うので、根本的な対策が必要だろうなと思ってます。
     とにかく何をどうすれば良いのかが見えてるようで見えてない。
     細かい所でいろいろやらないといけないという事が結構しんどい状況でして…。
     昨日出せなかったキャブセッティングもあるし、まだまだ時間はかかりそうだ orz

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version