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うみねこが今頃ないた

 今年の初め、1月の4日だったか5日だったかに“うみねこのなく頃に”という07th Expansionが制作した同人ソフトのエピソード2(以下EP2)を購入した。
 同じく去年の初めにエピソード1(以下EP1)を購入したため、その流れでEP2を購入したのだが、なんだかんだで全くプレイできず今まで放置していたのだが、最近自分の仕事の忙しさやモチベーションの低さから、自分の中で最も興味のあるゲームジャンルであるノベルゲーム(ストーリーゲームとも言う)で気分を一新しようと、うみねこがなく頃にEP2をプレイ開始した。
 知っている人にはもう説明不要のゲームである“ひぐらしのなく頃に”と同じ作者の作品であるため、ストーリーの雰囲気というか流れというか、その運び方は知っているつもりだったのだが、私は“ひぐらしのなく頃に”を未プレイであるため、続編が意外な形で進行している事にまず驚いた。ひぐらしも同じような展開なんだろうか?
 とりあえず一つ言えること。
 それは文章表現において、個人の好き嫌いはあるにしても遙かに卓越した流れがあるという事。これはEP1をプレイした時も感じたことだが、非常にこなれた美しい表現が次々と出てくるのである。
 これが才能の差というヤツか…と勝手に自分と比較したりして愕然とするのだが、やはり人気作を作る人というのは、こういうところに光るものを常に持っているのかもしれない。


 うみねこのなく頃にという作品が発表された時、作者である竜騎士07氏は密室ミステリーで出てくる登場人物すべてが怪しく感じられる作品を目指しているというコメントをしていたかと思うが、たしかにその流れがある事は間違いないようだ。
 ただ、その登場人物の怪しさという部分においては、EP1の方が遙かに上だった。
 なぜなら、EP2は魔女ベアトリーチェが実在する人物として登場してくるからだ。
 もちろん、そのベアトリーチェを魔女とするか、それとも魔女を語るニンゲンとするかで、推理の方向は全く変わるのだが、EP2では魔女の存在を認めてしまうと全て魔法という言葉一つですべて解決してしまい、密室ミステリーのトリックが崩壊、登場する人物がすべてシロになってしまうという、ミステリーでもなんでもなくなる部分が存在している。
 しかしEP1では、魔女ベアトリーチェは架空の存在として登場するため、実体感がまるでない。そのため、登場人物の誰かが、もしくは第三者が犯人という流れがある。
 この差は、ミステリーを語る上では非常に大きいと私は思っている。
 ストーリーの運び方としてミステリーの王道はEP1の方だと思うし、そこから解決していく糸口を引っ張る方が、ミステリー好きには好まれるように思える。
 また、EP2はEP1の前提のいくつかが崩壊している。
 もちろん、それは偶然そうなったというワケでなく、作者の意図によるものだが、そういう物語のススメ方もあるのね、と私は素直に関心した。
 逆を言えば、この手法は私の中ではあり得ない手法だった。
 時間を遡り、事件そのものの流れを変えてしまうというやり方は、ミステリーとしては邪道のようにも思える。しかし、それがうみねこのなく頃にの最大のポイントであり、魅力なのかもしれない。
 あまり書くとネタバレになってしまうので割愛するが、純粋にストーリーモノと考えてもこの作品の流れは非常に美しいと思う。
 文章表現に一部くどい部分があるが、それでも表現一つ一つ取っても私には斬新だったし、非常に安定している。
 ミステリーとしてどうか?という部分を差し置いても、良作である事は間違いがない。
 価格もそんなに高いものではないので、ぜひ一度プレイする事をオススメしたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    みゃ~
    …とだけ書いたら荒らしみたいなんでちゃんと書きますw
    私は買うつもりの無かったうみねこだけど、みとせのりこ/志方あきこ ペアの曲に釣られてついつい買ってしまった。一応冒頭はやったけど、変な名前連発でやや気疲れw
    その手のゲームやり過ぎたせいか、名前で個性化するのには飽きてたりする。でも、それを考慮しても質が高いのは確かだね。
    …まぁ、実力無ければひぐらしがあそこまで人気出なかっただろうから、当然と言えるのかもしれないけど。
    文章が少々くどくても気にならないし(私自身がそうだしw)、ミステリー系は大好きだし。やればきっと楽しめるんだろな。
    ところで、魔法が登場しつつ(一応)崩壊して無いミステリーもあるよ。
    その物語では魔法にルールを与えてギミックの一つとして扱ってます。普通のミステリーに追加ルールが加わって、それを含めて推理する必要があるって感じかな。
    だから結末もちゃんとミステリーしてた。
    …ま、ラノベだから厳密に設定されてるかまでは分からんけどw
    その著者は電撃で珍しいちゃんと筋道立ててミステリー書く人なんですな。にわか探偵じゃなくてw
    さて、うみねこはどう進むのか、今度やってみよう。
    …ヒマあったら (^_^;)

  2. 武上 より:

    > ところで、魔法が登場しつつ(一応)崩壊して無いミステリーもあるよ。
     うーん…それはミステリーというのだろうか…
     まぁ法則があって、その法則から外れないというのであれば、推理できる事は間違いないけれど…。
     で、不思議に思ったので調べてみた。
     大辞林第二版でのミステリーという言葉の意味の2つ目の解釈。
    「怪奇・幻想小説を含む、広い意味での推理小説」
     なんだ、ミステリーであってるなw

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